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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ザンスカール帝国]]が地上侵攻用に開発した試作型[[モビルスーツ]]。正式な[[型式番号]]が未取得の機体である。
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[[ザンスカール帝国]]が地上侵攻用に開発した試作型[[モビルスーツ]]
  
[[アインラッド]]をモビルスーツに一体化させるコンセプトの機体で、[[ブルッケング]]と同時期に開発が進められていたと見られている。機体後部の巨大な尻尾を連結して車輪を構成し、側面の穴の磁力が高速でオンとオフを切り替えることで、一種のリニアモーターとして駆動するようになっている。
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MSを搭乗させる車輪型メカ[[アインラッド]]は、その強大な防御力でザンスカールが生み出した最大の新兵器であったと言えるが、反面、敵に奪われ利用されるという局面もしばしば散見された。そのため、後期には車輪をMSに一体化させた[[ブルッケング]]を開発している。ビブロンズはブルッケングと同時期に開発されたと見られる機体である。
  
変形した際に車輪の直径を小さく抑えるように設計したため機体本体が車輪の外側にはみ出ているが、アインラッドが[[ビーム・シールド]]で防御しているのに対し、本機はフレキシブルに可動するビーム砲を両側に配置することで克服している。つまり弱点となるサイド側に回り込んだ機体は銃口の的になると言うことであり、いわば「攻める」ことで「守り」を強化していると言える。
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ブルッケングが背面に車輪を折りたたむのに対し、ビブロンズは巨大な尾部を連結する事で車輪を構成する。尾部側面の穴が高速で磁力のオンとオフを繰り返す事により、一種のリニアモーターとして駆動する。変形した際の車輪の直径を小さく抑えた為、本体が収納しきれずにサイドにはみ出ているが、これをシールドで覆うのではなくフレキシブルに稼働するビーム砲を両側に配置する事で克服しており、側面に回り込もうとした場合、必然的にビーム砲の的になる。この為、「攻める」事によって「守り」を強化していると見る事も出来た。
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正式な開発ナンバーすら未取得な機体であるが、ザンスカール帝国が短い期間にあまりに多岐に渡る新型を投入している事から、MSの開発現場は相当な混乱状態にあったと考えられ、上層部の判断を待たず、功を焦る開発陣によって組み立てられたと推測されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
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:第38話で登場。黒いノーマルスーツを着用した[[ザンスカール兵]]が搭乗した。<br/>主戦場が宇宙へ移行する中で地上に取り残された地上部隊が運用しており、宇宙へ上がるのに必要な宇宙船を入手するべく前準備として[[シーブック・アノー|シーブック]]らが住む街を襲撃、住人を人質に取る事で[[リガ・ミリティア]]に解放条件として宇宙船を要求する手筈だった。隊長の「100人いれば充分」という指示の下、生身の相手を虐殺し、シーブックの[[クロスボーン・ガンダムX-0|X-0]]に撃墜される前に機体から脱出しようとした味方を「簡単に諦めるような奴は死刑」と称して殺害するなど非道の限りを尽くした。<br/>当初は僚機と共にX-0を苦戦させていたものの、[[フォント・ボー|フォント]]が奪取した[[ゲドラフ]]で介入した際、フォントの策によってアインラッドが機体に嵌まり込み、身動きが取れなくなったところをX-0に[[ビーム・サーベル]]で切り裂かれて撃墜された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;ビーム砲
 
;ビーム砲
:胴体部上部に双頭のように装備されているビーム砲。フレキシブルに可動し、側面への攻撃にも対応する。銃身は短く、射程も短い。
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:胴体部上部に双頭のように装備されているビーム砲。フレキシブルに可動し、車輪の防御が及ばない側面への攻撃にも対応する。銃身は短く、射程も長くないものと推測される。
 
;携行型アインラッド
 
;携行型アインラッド
:機体後部に尻尾のように装備されている[[アインラッド]]。先端部には3本のクローが装備されており、車輪を構成する際のロックにも使用される。
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:機体後部に尻尾のように装備されている[[アインラッド]]。側面の穴がリニアを担っており、磁力のオン・オフを切り替える事で駆動する。先端部には3本のクローが装備されており、このクローは車輪を構成する際のロックにも使用される。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ブルッケング]]
 
;[[ブルッケング]]
:本機と同様のコンセプトで開発された機体。こちらは量産化されている。
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:本機と同様のコンセプトで開発された機体。こちらは量産化されている。なお、単行本での本機の紹介ページでは「ブルッケ'''リ'''ング」と誤記されている。
 
;[[アインラッド]]
 
;[[アインラッド]]
 
:[[ザンスカール帝国]]の[[サブ・フライト・システム]]。本機はこの兵器の問題点を解決するために開発された1機である。
 
:[[ザンスカール帝国]]の[[サブ・フライト・システム]]。本機はこの兵器の問題点を解決するために開発された1機である。

2020年11月27日 (金) 19:18時点における最新版

ビブロンズ
外国語表記 Bibrons
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
デザイナー
  • 長谷川裕一
  • marchant (原案)
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スペック
分類 地上用試作型モビルスーツ
型式番号 ZMT-XXG
主動力 熱核融合炉
開発組織 ベスパ
所属 ザンスカール帝国
主なパイロット ザンスカール兵
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概要[編集 | ソースを編集]

ザンスカール帝国が地上侵攻用に開発した試作型モビルスーツ

MSを搭乗させる車輪型メカアインラッドは、その強大な防御力でザンスカールが生み出した最大の新兵器であったと言えるが、反面、敵に奪われ利用されるという局面もしばしば散見された。そのため、後期には車輪をMSに一体化させたブルッケングを開発している。ビブロンズはブルッケングと同時期に開発されたと見られる機体である。

ブルッケングが背面に車輪を折りたたむのに対し、ビブロンズは巨大な尾部を連結する事で車輪を構成する。尾部側面の穴が高速で磁力のオンとオフを繰り返す事により、一種のリニアモーターとして駆動する。変形した際の車輪の直径を小さく抑えた為、本体が収納しきれずにサイドにはみ出ているが、これをシールドで覆うのではなくフレキシブルに稼働するビーム砲を両側に配置する事で克服しており、側面に回り込もうとした場合、必然的にビーム砲の的になる。この為、「攻める」事によって「守り」を強化していると見る事も出来た。

正式な開発ナンバーすら未取得な機体であるが、ザンスカール帝国が短い期間にあまりに多岐に渡る新型を投入している事から、MSの開発現場は相当な混乱状態にあったと考えられ、上層部の判断を待たず、功を焦る開発陣によって組み立てられたと推測されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
第38話で登場。黒いノーマルスーツを着用したザンスカール兵が搭乗した。
主戦場が宇宙へ移行する中で地上に取り残された地上部隊が運用しており、宇宙へ上がるのに必要な宇宙船を入手するべく前準備としてシーブックらが住む街を襲撃、住人を人質に取る事でリガ・ミリティアに解放条件として宇宙船を要求する手筈だった。隊長の「100人いれば充分」という指示の下、生身の相手を虐殺し、シーブックのX-0に撃墜される前に機体から脱出しようとした味方を「簡単に諦めるような奴は死刑」と称して殺害するなど非道の限りを尽くした。
当初は僚機と共にX-0を苦戦させていたものの、フォントが奪取したゲドラフで介入した際、フォントの策によってアインラッドが機体に嵌まり込み、身動きが取れなくなったところをX-0にビーム・サーベルで切り裂かれて撃墜された。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ビーム砲
胴体部上部に双頭のように装備されているビーム砲。フレキシブルに可動し、車輪の防御が及ばない側面への攻撃にも対応する。銃身は短く、射程も長くないものと推測される。
携行型アインラッド
機体後部に尻尾のように装備されているアインラッド。側面の穴がリニアを担っており、磁力のオン・オフを切り替える事で駆動する。先端部には3本のクローが装備されており、このクローは車輪を構成する際のロックにも使用される。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ブルッケング
本機と同様のコンセプトで開発された機体。こちらは量産化されている。なお、単行本での本機の紹介ページでは「ブルッケング」と誤記されている。
アインラッド
ザンスカール帝国サブ・フライト・システム。本機はこの兵器の問題点を解決するために開発された1機である。

リンク[編集 | ソースを編集]