火器運用試験型ゲイツ改

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火器運用試験型ゲイツ改
外国語表記 GuAIZ Type Fire Arms Experimental
登場作品
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 実験機
型式番号 YFX-600R
全高 18.93m
主動力 バッテリー
装甲材質 フェイズシフト装甲
開発組織 ザフト軍
所属 ザフト軍
主なパイロット ザフト兵
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概要 [編集 | ソースを編集]

ザフト軍が開発した試作型モビルスーツフリーダムガンダム及びジャスティスガンダムに搭載する武装の運用試験を目的とした機体で、ゲイツがベース機として使用されている。それ故に実戦への投入は一切考慮されていない。

装甲はザフト製モビルスーツとしては初のフェイズシフト装甲が導入されており、背部のバックパックはリフターに変更されている。このリフターはジャスティスのファトゥム-00の原型機であり、同じ火器を内蔵している。無論機体からの分離も可能で、本体との連携や支援等が行える。スラスターは3発搭載しているが、後に推力不足が判明。この為、重力下における単独飛行は不可能と思われる。

本体部にもレール砲やビームライフル、ビームサーベルといった武装を装備し、高い火力を有している。しかし動力源はバッテリーであり(当時はまだニュートロンジャマーキャンセラーが実用化されていなかった)、これらの武装とフェイズシフト装甲を同時に使用した場合、その稼働時間は最長でも5分にも満たない。稼働時間延長の為の窮策としてリフターの内部に補助パワーパックの追加も行われたが、それでも10分と持たずにパワー切れに陥ってしまう。

本機の運用試験から得られたデータによりジャスティスのファトゥム-00は再設計が行われ、スラスターを3発から6発に増加させている。また核エンジン搭載機であるが故に補助パワーパックが不要となった為、そのスペースにはM9M9 ケルフス旋回砲塔機関砲が追加される事となった。

試験の結果は良好で、その圧倒的火力は設計陣を満足させたものの、数々の問題点を抱えている事もあり、実戦への投入は考慮されていなかった。ところがその後の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて少なくとも1機が参戦していたらしく、パワーケーブルを繋げたままの状態でヤキン・ドゥーエの防衛に当たっていた本機の姿を目撃したという非公式の証言が両軍の兵士から得られている。軍が正式に本機の出撃を命令した記録が存在しない事から前線の兵士が独断で出撃させたものと考えられているが、詳細は不詳である。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED MSV
出典元。「ホビージャパン」2003年11月号掲載のVol.11で本機の解説が行われた。
機動戦士ガンダムSEED MSV戦記
「フィールド5.」にて登場。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦時、バリー・ホーM1Aアストレイがヤキン・ドゥーエ内から脱出してきたところを攻撃したが返り討ちに会い、駆動部を破壊された本体部が沈黙している。その直後にリフターで不意打ちをかけたが、ジャン・キャリーによって阻止された。
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙
機動戦士ガンダムSEED HDリマスター
新規追加シーンにて登場。シグーディープアームズと共にヤキン・ドゥーエ表面で防衛を行っていたが、ジャスティスガンダムによって一蹴されている。『SEED MSV』の設定通り、稼働時間の延長のためにケーブルを接続した状態で運用されていた。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY(高山版)
「エピソード0」においてジェネシス第二射の時間稼ぎの為に出撃し、モーガン・シュバリエガンバレルダガーと交戦。損傷しつつも役目を果たし、発射直前に射線上から離脱した。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

フェイズシフト装甲
一定の電圧を持つ電流を流して相転移させる特殊装甲。その際、装甲には色がつく。物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能だが、高出力のビーム兵器の前には無力である。
非展開時は「ディアクティブモード」と呼ばれ、色がグレーのみとなっている。
ちなみに本機はザフト軍初のフェイズシフト装甲採用機である。
分離
リフターを分離可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ゲイツ本体側 [編集 | ソースを編集]

MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲
頭部に2門内蔵されている。ゲイツと同じ物で、主に牽制や迎撃等に使用される。後にフリーダムにも採用されることとなった。
MA-M20 ルプス・ビームライフル
携行式のビーム砲。フリーダムやジャスティスの物と同型で、カラーリングはフリーダムが装備している物と同じになっている。
ザフト軍のビームライフルの中でも最も早く制式化され、その出力は連合のGが装備しているビームライフルと比べて非常に高いが、エネルギー消費量の問題からバッテリーを動力源とする機体での運用はかなり難しい。
その為、核エンジンの搭載が決定するまではデチューンした上で採用するかオミットするという方向でも検討されていた。
MMI-M15 クスィフィアス・レール砲
両腰に2門装備されている電磁加速砲。フリーダムの腰部に装備されている物とよく似ており、型式番号も同じだがこちらは三つ折り式ではなく二つ折り式である。その性能差は不明。
MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル
クスィフィアスのマウント部に1本ずつ、計2本を装備している。連合のGが装備している物より高出力だが、やはり核エンジン搭載機でなければ運用は困難。
柄尻で連結した「アンビデクストラス・ハルバード」として使用できるかは不明。

リフター側 [編集 | ソースを編集]

MA-4B フォルティス・ビーム砲
リフターに2門内蔵されているビーム砲。高い出力と速射性を両立させているが、これも核エンジン搭載機でないと運用はかなり難しいとされる。分離時のリフターの主兵装としても使用される。
ザフト軍が持つバルルス改などの大型ビーム砲に地球連合軍から奪取したXナンバーが装備するビーム兵器のノウハウを採り入れて完成させたのではないかと考えられている。ちなみに「フォルティス」はラテン語で「強い力」の意。
GAU5 フォルクリス機関砲
大口径の実弾兵器で、リフターのエンジン部とフォルティス・ビーム砲の間に2門ずつ、計4門が内蔵されている。徹甲弾や炸裂弾等を発射可能で、弾種は用途に応じて変えられる。瞬時に目標を制圧できる程の速射性がある。
「フォルクリス」はラテン語で「鳥」を意味する。

その他 [編集 | ソースを編集]

M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲
どのような形態かは不明だが、装備の上で発射試験が行われたことが語られている。
絶大な威力を誇ったものの、そのサイズ故に既存の機体に固定武装として装備させても機体バランスが崩れてしまう上、わずか2発の発射で機能停止するほどの莫大な電力を消費し、当初は「失敗作」の烙印まで押されていた。
核エンジンとウイングユニットを持つフリーダムでようやく本格採用と相成った。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ゲイツ
ベース機。
ゲイツR
ゲイツの改修機。
フリーダムガンダム / ジャスティスガンダム
これらの機体に搭載される武装の運用試験を行っている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]