ATMS計画
ATMS計画 (Project ATMS)[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀0111年に行われた地球連邦軍の次期主力モビルスーツ開発計画。計画名のATMSは「Advanced Tactical Mobile Suit」を意味する。
ATMS計画は、宇宙世紀0102年にサナリィが地球連邦政府に提言したモビルスーツの小型化構想に端を発する。そこには軍部の予算要求を抑え、コロニー開発を進めたいというサナリィとコロニー公社の思惑があり、両者はアナハイム・エレクトロニクス社が既得権益を維持することでスペースコロニー開発が遅延することに危機感を覚えていた。
サナリィの提言を受けて開発されたアナハイム・エレクトロニクス社のヘビーガンは現用主力MSの性能を15m級に落とし込むことに成功し、マイルストーンとして一定の評価を得たが、実際の運用ではジェガンJ型のアップデート・バージョンと受け止められていた。アナハイム側もそれは織り込み済みで、ヘビーガンはあくまで「つなぎ」でしかなく本命として用意されていたのは、そのアップデートであるヘビーガンIIであった。しかし、宇宙世紀0110年、ブッホ・コンツェルンからリークされたデナン・ゾンのデータの存在もあり、連邦政府はヘビーガンIIの調達計画にストップをかけ、ハウゼリー・ロナの働きやアナハイム一強体制を警戒する勢力の後押しもあってより高性能な小型MSの開発へとシフトしていった。
ATMS計画は当初サナリィと軍工廠による主力機開発を目的としていたが、その情報はアナハイム側に漏洩。アナハイム側の抗議を受けた結果時期主力機選定はオープンコンペという体裁になり、そこにランデッガー重工など様々な新興メーカーが参画を試みた。
コンペティションで最終的に勝ち残ったのはアナハイムのMSA-0120とサナリィのガンダムF90であり、F90は一次審査で運用コストや機動戦力比など優れた統合性能を受け、高ポイントを獲得。続く二次審査ではサナリィ木星支社のユーリー・ミノフスキーが模擬戦のパイロットを務めたことでMSA-0120に完勝。この結果は審査官に大きな衝撃を与えると同時にアナハイムの政治力をもってしても覆すことは出来ず、当時の株式市場にも多大な影響を与えることになった。
計画はサナリィの勝利によって幕を閉じたが、軍部はMSA-0120の性能にも着目したことでサナリィに追加条件を出し、これを受けたサナリィも開発チームを追加編成。フォーミュラ計画が本格化することになった。一方のアナハイムも、シルエットフォーミュラプロジェクトを始動させ、サナリィの技術吸収を図っている。
登場作品[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムF90
- 出典元。この時点ではあくまでサナリィのF90とアナハイムのMSA-0120とのコンペであった。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 同計画でMSA-0120のパイロットを務めたのがヴェロニカ・ヴァーノン、F90のパイロットがサイファーであったことが明かされており、またMSA-0120に関しても、コンペに供されたのが事故で爆散した1号機のデータからフィードバックを受けた2号機であると設定されている。
- 月刊モビルマシーン
- 計画の詳細が推測などを交えながら度々語られており、結果としてコロニー公社やロナ家など様々な勢力の思惑が介在した計画として扱われている。コンペ自体も複数企業によるオープンコンペという形で行われたことが明かされており、この際にランデッガー重工もRDG-1アクイラを提出するも第一次選考に漏れたことも解説されている。
計画で開発された機体[編集 | ソースを編集]
- ガンダムF90
- サナリィが開発した小型MS。当初の型式番号は「F9」。コンペティションにはミッションパックを装備しない素体状態で提出され、模擬戦でMSA-0120を圧倒した。
- MSA-0120
- アナハイムが第5世代MSを小型化する方向で開発した機体。2機が試作され、1号機が試験中の事故で失われたため、そのデータを基にアップデートした2号機がコンペに提出された。
- アクイラ
- ランデッガー重工が開発したRDGシリーズの1号機。ジェネレーターが要求出力を満たさず廃案となったが、以降もランデッガー重工は軍用MS開発への参入を画策しており、そのノウハウはティグリスへと受け継がれている。