「ザクIII」の版間の差分

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| ジェネレーター出力 = 2,150kW
 
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| センサー有効半径 = 9,700m
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
旧ジオンの技術者が製作した、[[ザクII|ザク]]系の正統な後継機種。[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[ハイザック]]を正当な後継機として認めなかったことから、本機の開発に踏み切られた。コンセプトは、高いポテンシャルの機体に、作戦に応じた兵装を選んで汎用性を高めるというもの。ボディはグレーに塗装され、機動性も大幅に向上している。頭部にはベースジャバーとの連携を強化するために、アンテナが複数装備されている。バックパックにはプロペラントタンクが2基装備されている。
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[[ザクII|ザク]]系の正統な後継機種をうたい開発された[[ネオ・ジオン]]の量産型[[モビルスーツ]]。[[アクシズ]]に逃げ延びた旧ジオン系技術者が[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[ハイザック]]をザクの正当な後継機として認めなかったことから、本機の開発に踏み切られ、当時の最新技術を導入して開発された。
  
試作機が[[ドーベン・ウルフ]]と同時期に完成し、機動性はこちらが勝っていたが火力の点で大幅に劣った為、量産は見送られた。[[ラカン・ダカラン]]等、一部の指揮官が乗り込んだ。<br>だが最終的には一定数が量産され、戦線に投入されている。
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作戦に応じたオプション兵装を装着出来る高い汎用性を持ち、固定武装として強力なビーム砲を有する。本来は地上での運用を想定しているが、大気圏内・宇宙用ランドセルを装備する事で高運動性と充分な燃料を積載可能。また、[[ベースジャバー]]との連携を強化する目的で頭部には複数のアンテナが装備されている。
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試作機が[[ドーベン・ウルフ]]と同時期に完成したものの、火力や推力などに劣るとして量産は見送られた。完成した機体は[[ラカン・ダカラン]]等一部の指揮官によって運用されたが、最終的には一定数が量産され、戦線に投入されており、宇宙戦に比重を置いた[[ザクIII改|MC型]]も平行して開発されている。
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ザクとしては珍しい濃淡のグレーを基調としたカラーリングだが、これは一年戦争時のエースパイロットのパーソナルカラーをもとにしているとする説がある。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:主なパイロットは[[ラカン・ダカラン]]。
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:主なパイロットは[[ラカン・ダカラン]]。[[ダブリン]]での[[コロニー落とし]]の際に都市の封じ込めの為に市民を攻撃し脱出を妨害したが、コロニー落着後に[[ジュドー・アーシタ]]の[[ΖΖガンダム]]によって両腕を破壊され撤退した。
 
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
 
:海賊のリーダーが搭乗。最終的に[[イフリート・シュナイド]]に撃破される。
 
:海賊のリーダーが搭乗。最終的に[[イフリート・シュナイド]]に撃破される。
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=== 特殊機能 ===
 
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;換装
 
;換装
:装備を換装可能。
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:ザクIIIには様々なオプション装備が用意されており、それを作戦内容に応じて換装可能。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;銃剣付きビーム・ライフル
 
;銃剣付きビーム・ライフル
:[[R・ジャジャ]]が装備しているEパック方式のライフル。銃身下部に低出力ヒート剣を装備している。後述するライフルが間に合わなかったため装備している。
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:[[R・ジャジャ]]が装備しているEパック方式のライフル。銃身下部に低出力のヒート剣を装着している。後述するライフルが間に合わなかった為、代替装備として流用された。
;ビーム・サーベル兼用ビーム・キャノン
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;腰部ビーム・キャノン
:腰部前面に2門装備されている。発射時には上方に起こして使用する。バレル部を取り外すとビーム・サーベルとして使用できる。
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:フロントスカートに2門装備されている2.8MW出力のビーム砲。発射時には上方に起こして使用する。バレル部を取り外す事でビーム・サーベルとして使用可能。こちらは出力0.85MW。
;メガ粒子砲
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;頭部ビーム・キャノン
:口部に内蔵されているビーム・キャノン。出力は低い。
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:口吻部に内蔵されている出力1.6MWのビーム・キャノン。基部は上下に可動可能。
 
;シールド
 
;シールド
:右肩に固定されている。
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:ザクIIと同様に右肩に固定されているシールド。裏側にサーベルやクラッカー等を内蔵可能。
 
:;ビーム・サーベル
 
:;ビーム・サーベル
::シールド内に2基装備されている。予備として装備されている。
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::シールド内に2基装備されているビーム・サーベル。こちらは予備兵装としての意味合いが強い。
 
:;クラッカー
 
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::シールド内に装備されている対モビルスーツ用の投擲兵器。直撃でなければ威力が低いので牽制用として用いられる。
 
::シールド内に装備されている対モビルスーツ用の投擲兵器。直撃でなければ威力が低いので牽制用として用いられる。
 
;試作型ビーム・ライフル
 
;試作型ビーム・ライフル
:本機専用の大出力・長射程のライフル。本体より完成が大幅に遅れているため、ほとんどの機体はR・ジャジャのライフルを装備、もしくはビーム・キャノンで代用している。『ラスト・サン』に登場した機体は装備している。この武装の完成品がザクIII改に装備されている。
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:ザクII専用に試作されていた大出力・長射程のライフル。本体より完成が大幅に遅れているため、ほとんどの機体はR・ジャジャのライフルを装備、もしくはビーム・キャノンで代用された。その後、この武装の完成品がザクIII改に装備されている。
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:『ラスト・サン』に登場した機体はこちらを装備。
 
;中型ビーム砲
 
;中型ビーム砲
:ビーム・キャノンを換装して装備する。威力は高いがバレル部が剥き出しとなってしまう。『ラスト・サン』に登場した機体が装備している。
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:ビーム・キャノンを換装して装備するビーム砲。固定武装の中ではかなり強力なものだが、バレル部が剥き出しとなってしまうという欠点を有する。
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:『ラスト・サン』に登場した機体が装備している。
 
;バズーカ
 
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:脇部ラッチに装着して使用する。
 
:脇部ラッチに装着して使用する。
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ザクIII (袖付き仕様)]]
 
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:[[袖付き]]で運用されているザクIII。
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:[[袖付き]]で運用されているザクIII。フロントスカート内に隠し腕を装備する。
 
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;[[ザクIII改]]
:指揮官用の装備に換装した機体。
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:指揮官用の装備に換装した機体。マシュマー・カスタムとも呼ばれる。
 
;[[ザクIII後期型]]
 
;[[ザクIII後期型]]
:本機の発展型。バックパックを任務に応じて換装できる。
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:ザクIIIの発展型。バックパックを任務に応じて換装できる。
 
;[[ザクIII (ジオンマーズ仕様)]]
 
;[[ザクIII (ジオンマーズ仕様)]]
:[[ジオンマーズ]]で運用されているザクIII。
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:[[ジオンマーズ]]で運用されているザクIII。火星での運用を想定した陸戦仕様。
 
;[[ザクIII強行偵察型]]
 
;[[ザクIII強行偵察型]]
:本機を偵察・索敵に特化させた機体。
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:偵察・索敵仕様。[[ルッグン]]と同規格のレドームアンテナを有する。
 
;ザクIIIF型
 
;ザクIIIF型
 
:バックパックを[[リゲルグ]]と同型の物に換装した機体。
 
:バックパックを[[リゲルグ]]と同型の物に換装した機体。

2020年4月29日 (水) 20:54時点における版

ザクIII
外国語表記 ZAKUIII
登場作品 機動戦士ガンダムΖΖ
デザイン 小田 雅弘
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用量産型モビルスーツ
型式番号 AMX-011
頭頂高 21.0m
全高 23.9m
本体重量 44.2t
全備重量 68.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,150kW
スラスター総推力 172,600kg
装甲材質 ガンダリウム・コンポジット
センサー有効半径 9,700m
開発組織 ネオ・ジオン
所属 ネオ・ジオン
主なパイロット ラカン・ダカラン、他
テンプレートを表示

概要

ザク系の正統な後継機種をうたい開発されたネオ・ジオンの量産型モビルスーツアクシズに逃げ延びた旧ジオン系技術者が地球連邦軍ハイザックをザクの正当な後継機として認めなかったことから、本機の開発に踏み切られ、当時の最新技術を導入して開発された。

作戦に応じたオプション兵装を装着出来る高い汎用性を持ち、固定武装として強力なビーム砲を有する。本来は地上での運用を想定しているが、大気圏内・宇宙用ランドセルを装備する事で高運動性と充分な燃料を積載可能。また、ベースジャバーとの連携を強化する目的で頭部には複数のアンテナが装備されている。

試作機がドーベン・ウルフと同時期に完成したものの、火力や推力などに劣るとして量産は見送られた。完成した機体はラカン・ダカラン等一部の指揮官によって運用されたが、最終的には一定数が量産され、戦線に投入されており、宇宙戦に比重を置いたMC型も平行して開発されている。

ザクとしては珍しい濃淡のグレーを基調としたカラーリングだが、これは一年戦争時のエースパイロットのパーソナルカラーをもとにしているとする説がある。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムΖΖ
主なパイロットはラカン・ダカランダブリンでのコロニー落としの際に都市の封じ込めの為に市民を攻撃し脱出を妨害したが、コロニー落着後にジュドー・アーシタΖΖガンダムによって両腕を破壊され撤退した。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
海賊のリーダーが搭乗。最終的にイフリート・シュナイドに撃破される。
機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
サイド1コロニー「シャングリラ」のジャンク屋に放置されていた機体が登場。ガンズ・ランが搭乗し、非合法のMS対戦競技「バトレイヴ」に参加している。この機体は頭部がザクIII改の物に、バックパックとリアスカートは宇宙用の高機動型に換装されていた。
見分けがつかないためザクIII改と呼ばれることもある。

装備・機能

特殊機能

換装
ザクIIIには様々なオプション装備が用意されており、それを作戦内容に応じて換装可能。

武装・必殺攻撃

銃剣付きビーム・ライフル
R・ジャジャが装備しているEパック方式のライフル。銃身下部に低出力のヒート剣を装着している。後述するライフルが間に合わなかった為、代替装備として流用された。
腰部ビーム・キャノン
フロントスカートに2門装備されている2.8MW出力のビーム砲。発射時には上方に起こして使用する。バレル部を取り外す事でビーム・サーベルとして使用可能。こちらは出力0.85MW。
頭部ビーム・キャノン
口吻部に内蔵されている出力1.6MWのビーム・キャノン。基部は上下に可動可能。
シールド
ザクIIと同様に右肩に固定されているシールド。裏側にサーベルやクラッカー等を内蔵可能。
ビーム・サーベル
シールド内に2基装備されているビーム・サーベル。こちらは予備兵装としての意味合いが強い。
クラッカー
シールド内に装備されている対モビルスーツ用の投擲兵器。直撃でなければ威力が低いので牽制用として用いられる。
試作型ビーム・ライフル
ザクII専用に試作されていた大出力・長射程のライフル。本体より完成が大幅に遅れているため、ほとんどの機体はR・ジャジャのライフルを装備、もしくはビーム・キャノンで代用された。その後、この武装の完成品がザクIII改に装備されている。
『ラスト・サン』に登場した機体はこちらを装備。
中型ビーム砲
ビーム・キャノンを換装して装備するビーム砲。固定武装の中ではかなり強力なものだが、バレル部が剥き出しとなってしまうという欠点を有する。
『ラスト・サン』に登場した機体が装備している。
バズーカ
脇部ラッチに装着して使用する。
シールド
ハンマ・ハンマのシールド。スパイクアーマーのシールドラッチに装着可能。
30mmバルカン砲
頭部に2門内蔵されている。『ラスト・サン』に登場した機体は頭部がザクIII改の物に換装されていたため装備している。

対決・名場面

ΖΖガンダム
コロニー落とし作戦の舞台となったダブリンで、ラカン機とΖΖが対決した。

関連機体

ザクIII (袖付き仕様)
袖付きで運用されているザクIII。フロントスカート内に隠し腕を装備する。
ザクIII改
指揮官用の装備に換装した機体。マシュマー・カスタムとも呼ばれる。
ザクIII後期型
ザクIIIの発展型。バックパックを任務に応じて換装できる。
ザクIII (ジオンマーズ仕様)
ジオンマーズで運用されているザクIII。火星での運用を想定した陸戦仕様。
ザクIII強行偵察型
偵察・索敵仕様。ルッグンと同規格のレドームアンテナを有する。
ザクIIIF型
バックパックをリゲルグと同型の物に換装した機体。
ザクIIIG型
スカート・エキステンションブースターを装備した機体。
ザクII
この機体の正統な後継機として開発された。
ハイザック
連邦製ザク。この機体の存在が本機開発の切欠となった。

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