「ゾロアット」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
31行目: 31行目:
 
*[[トッリ・アーエス]]
 
*[[トッリ・アーエス]]
 
*[[ミサキ・アイザワ]]
 
*[[ミサキ・アイザワ]]
*[[マーベット・フィンガーハット]]
+
*[[マーベット・フィンガーハット]](ホワイトアット)
 
*[[ザンスカール兵]]
 
*[[ザンスカール兵]]
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ベスパ]]が開発した宇宙用の量産型[[モビルスーツ]]。機動性、出力、武装などあらゆる面でバランスのとれた性能を持ち、この機体の完成が、[[ザンスカール帝国]]に開戦を決意させたとまで言われる名機である。ゾロタイプなどの開発ベースになっている。[[ビーム・シールド]]が腕ではなく、肩についているのが特徴。頭部のセンサーはツインアイ方式となっており、「複合複眼式マルチセンサー」と呼ばれるものである。通常時は全センサーを起動する必要がないためスリットカバーで覆われているが、戦闘時にはカバーを全開して戦闘空域のサーチを行う。このセンサーは多少形状が変更されながらも、他のザンスカール系にも採用されており、特徴となっている。また、拡張性が高いため[[サイコミュシステム]]を搭載した機体も存在している。宇宙用とあるが重力下でも運用可能である。
+
[[ベスパ]]の宇宙用量産型[[モビルスーツ]]。同軍が初めて開発に成功した主力機であり、宇宙戦仕様の汎用MSとしてあらゆる面でバランスの取れた性能を誇っていた。
 +
 
 +
機動性、ジェネレーター出力、武装といった全ての面が良好なバランスを示しており、この機体の完成を以って[[ザンスカール帝国]]が開戦を決意したとする逸話も存在している。また、拡張性にも優れた事から、以後のベスパ製MSの設計母体としても利用されており、[[サイコミュシステム]]の搭載も可能。
 +
 
 +
頭部センサーは複合複眼式マルチ・センサーと呼ばれ、モノアイ相当の光学部品と、可視光線の帯域に含まれない波長を感知する素子で構成されている。各センサーは百数十個もの装置が相互にデータを補完する事で誤差や不確定要素を取り除く。複合複眼式マルチ・センサーは通常はスリット状のカバーで覆われているが、戦闘時にはこれを展開して戦闘空域のサーチを行う。このセンサーは後のザンスカール系MSにも採用されており、同軍のMSの外見を特徴付ける記号の一つとなっている。
 +
 
 +
[[ゾロアット初期生産型|初期生産型]]を経て制式仕様が定められ、戦争初期のザンスカールの勢力拡大に大きく貢献し、[[ゾロ]][[トムリアット]]等といった地上侵攻用MSのベースとしても活用された。更に、後継機の実戦投入が本格化した後も生産と運用は継続され、[[ザンスカール戦争]]を通じてベスパの宇宙戦力の一角を担った。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Vガンダム]]
 
;[[機動戦士Vガンダム]]
:パイロットの間でも評判が良かったのか、開戦当初のMSでありながら、最終決戦まで、長期にわたって使われていた。また、[[リガ・ミリティア]]が鹵獲し、白に塗装して運用したホワイトアットという機体もある。
+
:初出作品。開戦当初のMSであるが、作中に登場したのは[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]達が宇宙に上がってからとなった。機体の素性の良さから最終決戦まで長期に渡って運用された他、[[リガ・ミリティア]]が鹵獲し白に塗装して運用したホワイトアットも登場した。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;ハードポイント
 
;ハードポイント
:バックパックに備わっている。
+
:バックパックに2基配置されたハードポイント。ビーム・キャノン等のオプション装備の換装が可能。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;胸部バルカン砲
 
;胸部バルカン砲
:胸部に2門内臓されている。
+
:胸部左右に搭載されたバルカン砲。4砲身の実体弾系火器であり、高い連射性による牽制を目的としている。
 
;[[ビーム・サーベル]]
 
;[[ビーム・サーベル]]
:両肩部に2基格納されている。
+
:一般的な仕様の近接格闘兵装。非使用時は肩部ラックに収納される。
 
;[[ビーム・ライフル]]
 
;[[ビーム・ライフル]]
:ザンスカール系の機体に採用されているライフルの基本となった武装。精密射撃時にはセンサーユニットが展開し、機体本体のセンサーと連動する。
+
:ゾロアットの主兵装。特殊な機構は持たない標準的なビーム・ライフルだが、ゾロアットの特性に合わせて最適化した仕様になっている。これは、MSの試作時にサンプリングした機体の反応速度や射程等を元に、それに適応した開発するというザンスカールの兵器開発手法に基づくものであり、ゾロアットに限ったことではない。
 
;5連装ビーム・ストリングス
 
;5連装ビーム・ストリングス
:右肩ショルダーアーマーに装着。ビーム兵器でなく、電磁ワイヤーである。展開時にビームの線上に見えることから名付けられた。別名「ワイヤービーム」。重力下では使用不可能。
+
:右肩のウェポン・バインダーに搭載された固定兵装。名称に「ビーム」と付くが、正式にはビーム兵装ではなく電磁ワイヤーである。初期生産型からの仕様変更時に採用された新機軸の兵装で、ワイヤーの射出機構を備えるバインダー外側のユニットがアームを介して可動する事で広範囲にワイヤーを展開できる。ワイヤーによる敵機の捕縛や電磁攻撃、網を張って敵機の行動を阻害するといった運用が可能。
 
;[[ビーム・シールド]]
 
;[[ビーム・シールド]]
:左肩ショルダーアーマーに装着。展開してビーム・ソードとしても機能する。
+
:左肩ウェポン・バインダーに内蔵されたビーム・シールド。発生器を内蔵したバインダーは可動構造を有し、シールドの防御範囲をある程度変更できた。シールドのビーム膜をサーベルのように用いて攻撃する事もでき、MSの装甲を切断するに足る威力を有している。
 
;ビーム・キャノン
 
;ビーム・キャノン
:オプション兵装としてバックパックのハードポイントに2門装備可能。ビームの加速率が悪く威力が低い上に、機体重量が増加し機動力が低下してしまうため好んでいないパイロットもいる。
+
:バックパックのハードポイントに装備可能なオプション兵装。本体のジェネレーター出力とビーム粒子の加速率の低さから想定通りの威力を発揮出来ず、機体重量の増加を嫌って未装備で出撃するパイロットも多かった。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
66行目: 72行目:
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ゾロアット初期生産型]]
 
;[[ゾロアット初期生産型]]
:本機の初期生産型。
+
:ゾロアットの初期生産型。両肩にスパイクアーマーを有し、ライフルとシールドを装備したシンプルな機体であった。
 
;[[ゾロローター]]
 
;[[ゾロローター]]
:[[ビーム・ローター]]の試験を行った機体。ゾロの前段階にあたる。
+
:[[ビーム・ローター]]を搭載した改修機。ゾロの前段階にあたる地上用MSの試験機。
 
;[[ゾリディア]]
 
;[[ゾリディア]]
:本機を地上用に再設計した機体。
+
:ゾロアットの宇宙用装備を取り外し、地上用に再設計した後継機。
 
;[[ゾロ]]
 
;[[ゾロ]]
:本機を元に開発された可変機。
+
:ゾロアットを元に開発された地上侵攻用MS。
 
;[[トムリアット]]
 
;[[トムリアット]]
 
:本機を元にゾロの後継機として開発された可変機。
 
:本機を元にゾロの後継機として開発された可変機。
 
;[[ブルッケング]]
 
;[[ブルッケング]]
:本機を元に[[アインラッド]]の欠点を解消する形で開発された機体。
+
:ゾロアットを元に[[アインラッド]]の欠点を解消する形で開発された機体。
 
;[[リカール]]
 
;[[リカール]]
:本機のジェネレーターが流用されている[[モビルアーマー]]。
+
:本機のジェネレーターを流用して開発された[[モビルアーマー]]。
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- *説明 -->
 
<!-- *説明 -->

2020年12月18日 (金) 12:11時点における版

ゾロアット
外国語表記 Zoloat
登場作品 機動戦士Vガンダム
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 宇宙用量産型モビルスーツ
型式番号 ZM-S06S
頭頂高 14.5m
本体重量 8.2t
全備重量 19.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 5,280kW
スラスター総推力 79,200kg
アポジモーター数 39
装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材
開発組織 ベスパ
所属
主なパイロット
  • トッリ・アーエス
  • ミサキ・アイザワ
  • マーベット・フィンガーハット(ホワイトアット)
  • ザンスカール兵
  • テンプレートを表示

    概要

    ベスパの宇宙用量産型モビルスーツ。同軍が初めて開発に成功した主力機であり、宇宙戦仕様の汎用MSとしてあらゆる面でバランスの取れた性能を誇っていた。

    機動性、ジェネレーター出力、武装といった全ての面が良好なバランスを示しており、この機体の完成を以ってザンスカール帝国が開戦を決意したとする逸話も存在している。また、拡張性にも優れた事から、以後のベスパ製MSの設計母体としても利用されており、サイコミュシステムの搭載も可能。

    頭部センサーは複合複眼式マルチ・センサーと呼ばれ、モノアイ相当の光学部品と、可視光線の帯域に含まれない波長を感知する素子で構成されている。各センサーは百数十個もの装置が相互にデータを補完する事で誤差や不確定要素を取り除く。複合複眼式マルチ・センサーは通常はスリット状のカバーで覆われているが、戦闘時にはこれを展開して戦闘空域のサーチを行う。このセンサーは後のザンスカール系MSにも採用されており、同軍のMSの外見を特徴付ける記号の一つとなっている。

    初期生産型を経て制式仕様が定められ、戦争初期のザンスカールの勢力拡大に大きく貢献し、ゾロトムリアット等といった地上侵攻用MSのベースとしても活用された。更に、後継機の実戦投入が本格化した後も生産と運用は継続され、ザンスカール戦争を通じてベスパの宇宙戦力の一角を担った。

    登場作品と操縦者

    機動戦士Vガンダム
    初出作品。開戦当初のMSであるが、作中に登場したのはウッソ達が宇宙に上がってからとなった。機体の素性の良さから最終決戦まで長期に渡って運用された他、リガ・ミリティアが鹵獲し白に塗装して運用したホワイトアットも登場した。

    装備・機能

    特殊機能

    ハードポイント
    バックパックに2基配置されたハードポイント。ビーム・キャノン等のオプション装備の換装が可能。

    武装・必殺攻撃

    胸部バルカン砲
    胸部左右に搭載されたバルカン砲。4砲身の実体弾系火器であり、高い連射性による牽制を目的としている。
    ビーム・サーベル
    一般的な仕様の近接格闘兵装。非使用時は肩部ラックに収納される。
    ビーム・ライフル
    ゾロアットの主兵装。特殊な機構は持たない標準的なビーム・ライフルだが、ゾロアットの特性に合わせて最適化した仕様になっている。これは、MSの試作時にサンプリングした機体の反応速度や射程等を元に、それに適応した開発するというザンスカールの兵器開発手法に基づくものであり、ゾロアットに限ったことではない。
    5連装ビーム・ストリングス
    右肩のウェポン・バインダーに搭載された固定兵装。名称に「ビーム」と付くが、正式にはビーム兵装ではなく電磁ワイヤーである。初期生産型からの仕様変更時に採用された新機軸の兵装で、ワイヤーの射出機構を備えるバインダー外側のユニットがアームを介して可動する事で広範囲にワイヤーを展開できる。ワイヤーによる敵機の捕縛や電磁攻撃、網を張って敵機の行動を阻害するといった運用が可能。
    ビーム・シールド
    左肩ウェポン・バインダーに内蔵されたビーム・シールド。発生器を内蔵したバインダーは可動構造を有し、シールドの防御範囲をある程度変更できた。シールドのビーム膜をサーベルのように用いて攻撃する事もでき、MSの装甲を切断するに足る威力を有している。
    ビーム・キャノン
    バックパックのハードポイントに装備可能なオプション兵装。本体のジェネレーター出力とビーム粒子の加速率の低さから想定通りの威力を発揮出来ず、機体重量の増加を嫌って未装備で出撃するパイロットも多かった。

    対決・名場面

    関連機体

    ゾロアット初期生産型
    ゾロアットの初期生産型。両肩にスパイクアーマーを有し、ライフルとシールドを装備したシンプルな機体であった。
    ゾロローター
    ビーム・ローターを搭載した改修機。ゾロの前段階にあたる地上用MSの試験機。
    ゾリディア
    ゾロアットの宇宙用装備を取り外し、地上用に再設計した後継機。
    ゾロ
    ゾロアットを元に開発された地上侵攻用MS。
    トムリアット
    本機を元にゾロの後継機として開発された可変機。
    ブルッケング
    ゾロアットを元にアインラッドの欠点を解消する形で開発された機体。
    リカール
    本機のジェネレーターを流用して開発されたモビルアーマー

    商品情報

    ガンプラ

    資料リンク

    リンク