「ガンダムEz8」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
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− | + | ベースとなった陸戦型ガンダムは、[[地球連邦軍_(UC)|連邦軍]]による[[モビルスーツ]]量産計画初期にごく少数が試験的に量産された機種であり、少なくとも重力下におけるスペックは[[ガンダム]]に匹敵するほど高性能な機体であった。だが、装甲や内装部品の多くはプロトタイプであるガンダムの予備パーツから流用・複製された物が殆どであった為、スペックはともかくストックが充分ではなく、現場ではメンテナンスの際に他の機体の装備や部品を流用して応急処置を施す等の「共食い整備」が頻発していた。 | |
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+ | アプサラスとの戦闘で行動不能となったシロー機は、大掛かりな修理とオーバーホールに際し、それまでの戦闘データとシロー本人の意向を取り入れ、より地上戦に適した改装が施される事となった。特に戦術的有効性に疑問のあった左胸部の各種固定武装を廃し、軽量な12.7mm対歩兵用旋回式バルカン砲に換装。胸部装甲は[[ザクIIJC型|ザクII]]のシールドをベースとした物に換装し、脚部ニースパイクも刷新した事で耐弾性の向上と軽量化を達成。ジェネレーターに設定されていたリミッターも解除されて出力が向上し、それに伴い機動性も改善されている。 | ||
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+ | [[ガンダムタイプ]]の象徴とも呼べる頭部ブレードアンテナはアプサラス戦で損傷した為、ロッドアンテナに換装されており<ref>加えてジャングルなど密林での運用では破損する例も多かった。</ref>、シュノーケル・カメラ等の付随機能も撤去されている。一方で、小口径バルカン砲や下顎部のフェイスガードの追加といった改修も行われている。 | ||
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+ | バックパックは原型機から変更はなく、ウェポン・コンテナやパラシュート・パックの運用も可能である。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
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== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
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=== 特殊機能 === | === 特殊機能 === | ||
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− | : | + | ::補給線の伸び切った前線での作戦行動を想定し、予備兵装や各種物資を運搬・携行する目的で用意された大型コンテナ。これによってMS小隊単位での長期間の任務継続が可能となった。バックパックのコンテナ・ラックに装着し、運搬される。 |
+ | :;パラシュート・パック | ||
+ | ::高高度からの降下作戦や空挺部隊との連携を想定した強襲用装備。降下時にパラシュートが展開、着地時の最終減速は備え付けられたバーニアで行う。 | ||
=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
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;35mm頭部バルカン砲 | ;35mm頭部バルカン砲 | ||
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;12.7mm対歩兵用旋回式胸部バルカン砲 | ;12.7mm対歩兵用旋回式胸部バルカン砲 | ||
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;100mmマシンガン | ;100mmマシンガン | ||
− | : | + | :連邦軍地上軍に配備された初期のMS部隊における標準的な装備。陸戦型ガンダムと同型の物であり、その威力に比して小型で取り回しやすい。ボックス式のマガジンを有しており、予備マガジンは腰部サイド・アーマーに計二基装備。 |
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;180mmキャノン | ;180mmキャノン | ||
:長距離射撃や支援砲撃に用いられる大口径砲。ショートフィルム『三次元との戦い』で陸戦型ガンダム([[カレン・ジョシュワ|カレン]]機)から借用した。 | :長距離射撃や支援砲撃に用いられる大口径砲。ショートフィルム『三次元との戦い』で陸戦型ガンダム([[カレン・ジョシュワ|カレン]]機)から借用した。 | ||
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− | : | + | :プラズマ状のビームを形成して対象を溶断する接近戦用の斬撃武器。陸戦型ガンダムと同様、両脚部に2本装備している。 |
;改良型ショート・シールド | ;改良型ショート・シールド | ||
− | : | + | :実働データに基づき、デフォルト装備の構造に加えて追加装甲が施され、耐弾性を向上させたシールド。腕部ラッチに装着する他、稼働ジョイントでポジションを変え、近接戦闘時に打突兵器として使うこともできる。 |
;左腕部(破損) | ;左腕部(破損) | ||
:[[グフカスタム]]のヒート・ロッドを受け動作不良を起こした左腕を、引きちぎって棍棒として扱った物。数回殴った末、グフカスタムの頭部を損傷させている。 | :[[グフカスタム]]のヒート・ロッドを受け動作不良を起こした左腕を、引きちぎって棍棒として扱った物。数回殴った末、グフカスタムの頭部を損傷させている。 | ||
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:小説版『08』に登場した、本機の下半身を[[コア・ブースター]]に換装した急造機。 | :小説版『08』に登場した、本機の下半身を[[コア・ブースター]]に換装した急造機。 | ||
;ガンダムEz8改 | ;ガンダムEz8改 | ||
− | :ワンダースワン用ソフト『SDガンダム GGENERATION | + | :ワンダースワン用ソフト『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』『ギャザービート2』で登場した準ゲームオリジナル機。本機を宇宙にも対応した汎用機(ギャザービートシリーズ)に改修した機体。 |
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− | :Ez8改の高機動戦闘仕様。 | + | ::Ez8改の高機動戦闘仕様。 |
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− | :Ez8改に[[サラミス級]]の主砲を装備したもの。 | + | :;[[ガンダムEz8 ヘビーアームドカスタム]] |
+ | ::Ez8改に[[サラミス級]]の主砲を装備したもの。 | ||
;[[陸戦型ガンダム]] | ;[[陸戦型ガンダム]] | ||
:原型機。 | :原型機。 | ||
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:本機の改修の際にパーツが使われている。 | :本機の改修の際にパーツが使われている。 | ||
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:[[ガンダムビルドファイターズトライ]]に登場する、本機をベースにして改造を加えたガンプラ。近接戦主体の『イントルーダー』、火力戦主体の『エリミネーター』、電子偵察、索敵主体の『シャドウファントム』が存在し、三位一体のチームで行動する。 | :[[ガンダムビルドファイターズトライ]]に登場する、本機をベースにして改造を加えたガンプラ。近接戦主体の『イントルーダー』、火力戦主体の『エリミネーター』、電子偵察、索敵主体の『シャドウファントム』が存在し、三位一体のチームで行動する。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
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− | + | <amazon>B00067YYEA</amazon> | |
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== リンク == | == リンク == | ||
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2024年7月12日 (金) 12:15時点における最新版
ガンダムEz8 | |
---|---|
外国語表記 | Gundam Ez8 |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 |
デザイナー | 山根公利 |
スペック | |
---|---|
分類 | ワンオフカスタム機 (量産型モビルスーツ) |
型式番号 | RX-79[G]Ez-8 |
全高 | 18.0m |
本体重量 | 51.5t |
全備重量 | 71.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 |
|
スラスター総推力 | 52,000kg |
装甲材質 |
|
原型機 | 陸戦型ガンダム |
改修 | 第08MS小隊 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | コジマ大隊所属 第08MS小隊 |
主なパイロット | シロー・アマダ |
概要[編集 | ソースを編集]
アプサラスIIとの交戦で大破したシロー・アマダ少尉の陸戦型ガンダムを、陸戦型ジム等のパーツを使い現地改修したワンオフ機。機体名の「Ez8」とはEXTRA-ZERO EIGHT(=コジマ大隊第08MS小隊特別機)の略称。これは便宜上部隊名に因んで付けられた愛称であり、制式番号ではない。
ベースとなった陸戦型ガンダムは、連邦軍によるモビルスーツ量産計画初期にごく少数が試験的に量産された機種であり、少なくとも重力下におけるスペックはガンダムに匹敵するほど高性能な機体であった。だが、装甲や内装部品の多くはプロトタイプであるガンダムの予備パーツから流用・複製された物が殆どであった為、スペックはともかくストックが充分ではなく、現場ではメンテナンスの際に他の機体の装備や部品を流用して応急処置を施す等の「共食い整備」が頻発していた。
アプサラスとの戦闘で行動不能となったシロー機は、大掛かりな修理とオーバーホールに際し、それまでの戦闘データとシロー本人の意向を取り入れ、より地上戦に適した改装が施される事となった。特に戦術的有効性に疑問のあった左胸部の各種固定武装を廃し、軽量な12.7mm対歩兵用旋回式バルカン砲に換装。胸部装甲はザクIIのシールドをベースとした物に換装し、脚部ニースパイクも刷新した事で耐弾性の向上と軽量化を達成。ジェネレーターに設定されていたリミッターも解除されて出力が向上し、それに伴い機動性も改善されている。
ガンダムタイプの象徴とも呼べる頭部ブレードアンテナはアプサラス戦で損傷した為、ロッドアンテナに換装されており[2]、シュノーケル・カメラ等の付随機能も撤去されている。一方で、小口径バルカン砲や下顎部のフェイスガードの追加といった改修も行われている。
バックパックは原型機から変更はなく、ウェポン・コンテナやパラシュート・パックの運用も可能である。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- パイロットはシロー・アマダ。ラサのアプサラス秘密工場探索任務で実戦投入され、その後鉱山都市で量産型ガンタンクの護衛任務に付き、ノリス・パッカードのグフカスタムと激戦を繰り広げた。その後はアプサラスIIIと交戦し、ラサ基地山頂の火口湖へ墜落した。なお小説版では下半身を補給隊の中隊長であるジダン・ニッカードがどこかから調達してきたコアブースターに換装して運用された。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
本機は陸戦型ガンダムの改修機であるため、武装の流用が可能。
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- 換装
- ランドセルと一体化したコンテナ・ラックに各種装備を懸架する。
- ウェポン・コンテナ
- 補給線の伸び切った前線での作戦行動を想定し、予備兵装や各種物資を運搬・携行する目的で用意された大型コンテナ。これによってMS小隊単位での長期間の任務継続が可能となった。バックパックのコンテナ・ラックに装着し、運搬される。
- パラシュート・パック
- 高高度からの降下作戦や空挺部隊との連携を想定した強襲用装備。降下時にパラシュートが展開、着地時の最終減速は備え付けられたバーニアで行う。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 35mm頭部バルカン砲
- 頭部に2門内蔵。通常よりも小口径の物が搭載されているが、頭部の可動構造によって広い射角を確保した牽制用火器として有効に機能した。側頭部には排莢口が設けられている。
- 12.7mm対歩兵用旋回式胸部バルカン砲
- 胸部中央に1門設置されたバルカン砲。左右角60度、上下角+20度~-60度の可動域を有する対人火器。胸部装甲内の二基のドラム式弾倉から弾薬が供給される。
- 100mmマシンガン
- 連邦軍地上軍に配備された初期のMS部隊における標準的な装備。陸戦型ガンダムと同型の物であり、その威力に比して小型で取り回しやすい。ボックス式のマガジンを有しており、予備マガジンは腰部サイド・アーマーに計二基装備。
- ビーム・ライフル
- モビルスーツ用の携帯型メガ粒子砲。宇宙戦艦の主砲に匹敵する威力を発揮するが、実用化直後であるため実戦部隊への配備は遅れており、コジマ大隊でも定数に満たない貴重な装備となっていた。
- 180mmキャノン
- 長距離射撃や支援砲撃に用いられる大口径砲。ショートフィルム『三次元との戦い』で陸戦型ガンダム(カレン機)から借用した。
- ビーム・サーベル
- プラズマ状のビームを形成して対象を溶断する接近戦用の斬撃武器。陸戦型ガンダムと同様、両脚部に2本装備している。
- 改良型ショート・シールド
- 実働データに基づき、デフォルト装備の構造に加えて追加装甲が施され、耐弾性を向上させたシールド。腕部ラッチに装着する他、稼働ジョイントでポジションを変え、近接戦闘時に打突兵器として使うこともできる。
- 左腕部(破損)
- グフカスタムのヒート・ロッドを受け動作不良を起こした左腕を、引きちぎって棍棒として扱った物。数回殴った末、グフカスタムの頭部を損傷させている。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ガンダムEz8 (コア・ブースター装備)
- 小説版『08』に登場した、本機の下半身をコア・ブースターに換装した急造機。
- ガンダムEz8改
- ワンダースワン用ソフト『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』『ギャザービート2』で登場した準ゲームオリジナル機。本機を宇宙にも対応した汎用機(ギャザービートシリーズ)に改修した機体。
- ガンダムEz8 ハイモビリティカスタム
- Ez8改の高機動戦闘仕様。
- Ez8を軽量化し、後ろへだけでなく前にも向く可動式スラスター装備、バーニアの増設により、機動力が大きく増している。ただし、装甲武装共に大きく削減してしまったため機動力はあるが装甲が薄く武器も標準的なものになってしまった。
- ガンダムEz8 ヘビーアームドカスタム
- Ez8改にサラミス級の主砲を装備したもの。
- 陸戦型ガンダム
- 原型機。
- 陸戦型ジム、ザクIIJC型
- 本機の改修の際にパーツが使われている。
- Ez-SRイントルーダー、Ez-SRエリミネーター、Ez-SRシャドウファントム
- ガンダムビルドファイターズトライに登場する、本機をベースにして改造を加えたガンプラ。近接戦主体の『イントルーダー』、火力戦主体の『エリミネーター』、電子偵察、索敵主体の『シャドウファントム』が存在し、三位一体のチームで行動する。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
フィギュア [編集 | ソースを編集]