「レコードブレイカー」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[サナリィ]]が開発した試作実験用[[モビルスーツ]]。
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[[サナリィ]]が[[木星戦役]]後に開発した試作型[[モビルスーツ]]。[[ミノフスキードライブ]]を装備した実験機であり、完全な完成品と言うには程遠いが、これにより、同世代のMSを大きく引き離す運動性能、速度、航続距離を持ち、理論上は機体速度を限りなく光速に近づける事も出来る<ref>エネルギー供給が続き、機体が耐えられればという前提はある。</ref>
  
本来[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]側へ売り込むはずだった[[フリント]]が、[[木星帝国]]の地球侵攻作戦の際における[[クロスボーン・バンガード]]との関係を露呈する恐れがあるとして不採用となった。その不採用となったフリントに代わる次期主力モビルスーツが「F99 レコードブレイカー」である。[[マザー・バンガード]]の主機関であった[[ミノフスキードライブ]]をモビルスーツサイズまでダウンサイジングに成功し、F99に採用した。X字のスラスターでドライブを展開。スラスターからは荷電粒子が発光している。外見は頭部を含めて兎の人型で、赤色をベースに黄色のツートンカラー。一方でミノフスキードライブ以外の部分には革新的な物はなく、パーツの75%はフリント([[クロスボーン・ガンダム]])と同一となっている。武装も実験機であるため固有の固定武装を持たず、フリントと同一のザンバスターを装備している。地球連邦軍へ提出する際には頭部を[[ガンダムタイプ]]へ変更する予定である。
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レコードブレイカーはミノフスキードライブの実験機としての意味合いが強く、それ以外の部分についてはあまり革新的な技術は用いられていない。そのフレームも[[クロスボーン・ガンダム|F97]]及び[[フリント]]と75%が同一<ref>海賊軍残党が補給を受けられたのも、この機体の存在があってこそであった。</ref>。また、固有の固定武装は持たず、あまり戦闘に秀でた機体ではなかったと言える。
  
試作体として3機がロールアウト。サナリィ第2月面開発実験所でテストが行われたが、木星帝国の「神の雷」作戦の妨害する可能があるとして機体そのものが狙われ、襲撃を受ける。戦闘により2機が撃墜され、残る1機もドライブを破壊され再起不能。機体データや専用パーツも破壊され、F99は幻のモビルスーツとなってしまった。
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本機が開発された理由については、本来サナリィが[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]に売り込む筈であったフリントが、木星戦役で[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード|クロスボーン・バンガード]]によって運用され、海賊軍とサナリィとの関係が露呈するのを恐れたサナリィがこれを不採用とした事に始まり、フリントに代わる次期主力MSとして同社の威信をかけて開発され、連邦軍に提出する際には外装を[[ガンダムタイプ]]の物に変更する事が予定されていた。
  
ミノフスキードライブによる速度で、[[地球]][[木星]]の間を約一週間(150時間程度)で到達することが理論上可能と言われているが、「[[神の雷計画|<ruby>神<rt>ゼウス</rt></ruby>の雷計画]]」を阻止するためには専用の居住パックやエネルギーパックなどが必要で、[[トビア・アロナクス]]がこの機体で作戦阻止を考えたが、[[ミノル・スズキ]]には不可能と断言された。
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試作体として3機がロールアウトし、サナリィ第2月面開発実験所でテストが行われたが、木星帝国から「[[神の雷計画]]」の妨害が可能な機体として襲撃を受ける。戦闘により2機が撃墜され、残る1機もドライブを破壊され再起不能となり、工場に保管されていた機体データや専用パーツも破壊された事により、開発の続行は断念された。
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なお、理論上はミノフスキードライブによって[[地球]]から[[木星]]まで約一週間(150時間程度)で到達することが可能と言われているが、「[[神の雷計画|<ruby>神<rt>ゼウス</rt></ruby>の雷計画]]」を阻止するためには専用の居住パックやエネルギーパックなどが必要となり、[[トビア・アロナクス]]がこの機体による作戦阻止を考案した際には[[ミノル・スズキ]]から「不可能」と断言された。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]
:月面基地を襲撃する[[木星帝国]]のモビルスーツ・[[アマクサ]]を3人一体の連携プレーで一蹴するも、[[影のカリスト]]搭乗の[[コルニグス]]の性能と技量差によりヨンが先に撃墜された。残るユリシーズとミッチェルが2機でコルニグスと戦うが、ユリシーズのF99は岩石落とし戦法の隙を付かれて撃墜、残るミッチェル機はトビアの[[クロスボーン・ガンダムX1改・改|スカルハート]]に庇われるが、メガ粒子砲を受けてミノフスキードライブを損傷している。
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:月面基地を襲撃する[[木星帝国]]のモビルスーツ・[[アマクサ]]を3人一体の連携プレーで一蹴するも、[[影のカリスト]]搭乗の[[コルニグス]]の性能と技量差によりヨンが先に撃墜された。残るユリシーズとミッチェルが2機でコルニグスと戦うが、ユリシーズのF99は岩石落とし戦法の隙を付かれて撃墜、残るミッチェル機はトビアの[[クロスボーン・ガンダムX1改・改|スカルハート]]に庇われるが、メガ粒子砲を受けてミノフスキードライブを損傷し、使用不可能となった。
 
;[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]
 
;[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]
 
:第26話(最終話)の1シーンに後ろ姿で登場。腕部に[[ビーム・シールド]]が増設されている。この作品が初映像化となった。
 
:第26話(最終話)の1シーンに後ろ姿で登場。腕部に[[ビーム・シールド]]が増設されている。この作品が初映像化となった。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;[[バイオコンピューター]]
 
:機体の情報をパイロットに伝える[[サイコミュシステム|サイコミュデバイス]]。
 
 
;[[ミノフスキードライブ]]
 
;[[ミノフスキードライブ]]
:背部にX字に4基装備されている新型の推進システム。
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:背部にX字に4基装備されている新型の推進システム。[[ミノフスキー粒子]]の力場を衝突させ、その反発力で推進力を発生させる。これによってレコードブレイカーは同世代の機体以上の運動性、速度、航続距離を実現している。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[フリント]]
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;[[フリント]] / [[クロスボーン・ガンダム]]
 
:ベース機。この機体と75%のパーツを共有している。
 
:ベース機。この機体と75%のパーツを共有している。
;[[ガンダムF90]]
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;[[ガンダムF90-Wタイプ]]
:Wタイプの技術が本機に使用されているとする資料もある。
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:試製ミノフスキードライブの実証実験機。この機体のデータがレコードブレイカーの開発に活かされたとする資料が存在する。
 
;[[ファントム]]
 
;[[ファントム]]
 
:[[木星共和国]]が奪取した本機のデータと[[アマクサ]]を掛け合わせて開発した機体。
 
:[[木星共和国]]が奪取した本機のデータと[[アマクサ]]を掛け合わせて開発した機体。
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*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
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2023年1月13日 (金) 07:32時点における最新版

レコードブレイカー
外国語表記 Record Breaker
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
デザイナー 長谷川裕一
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スペック
分類 実験用試作型モビルスーツ
型式番号 F99
主動力 熱核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
開発組織 サナリィ
所属 サナリィ
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

サナリィ木星戦役後に開発した試作型モビルスーツミノフスキードライブを装備した実験機であり、完全な完成品と言うには程遠いが、これにより、同世代のMSを大きく引き離す運動性能、速度、航続距離を持ち、理論上は機体速度を限りなく光速に近づける事も出来る[1]

レコードブレイカーはミノフスキードライブの実験機としての意味合いが強く、それ以外の部分についてはあまり革新的な技術は用いられていない。そのフレームもF97及びフリントと75%が同一[2]。また、固有の固定武装は持たず、あまり戦闘に秀でた機体ではなかったと言える。

本機が開発された理由については、本来サナリィが地球連邦軍に売り込む筈であったフリントが、木星戦役でクロスボーン・バンガードによって運用され、海賊軍とサナリィとの関係が露呈するのを恐れたサナリィがこれを不採用とした事に始まり、フリントに代わる次期主力MSとして同社の威信をかけて開発され、連邦軍に提出する際には外装をガンダムタイプの物に変更する事が予定されていた。

試作体として3機がロールアウトし、サナリィ第2月面開発実験所でテストが行われたが、木星帝国から「神の雷計画」の妨害が可能な機体として襲撃を受ける。戦闘により2機が撃墜され、残る1機もドライブを破壊され再起不能となり、工場に保管されていた機体データや専用パーツも破壊された事により、開発の続行は断念された。

なお、理論上はミノフスキードライブによって地球から木星まで約一週間(150時間程度)で到達することが可能と言われているが、「ゼウスの雷計画」を阻止するためには専用の居住パックやエネルギーパックなどが必要となり、トビア・アロナクスがこの機体による作戦阻止を考案した際にはミノル・スズキから「不可能」と断言された。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
月面基地を襲撃する木星帝国のモビルスーツ・アマクサを3人一体の連携プレーで一蹴するも、影のカリスト搭乗のコルニグスの性能と技量差によりヨンが先に撃墜された。残るユリシーズとミッチェルが2機でコルニグスと戦うが、ユリシーズのF99は岩石落とし戦法の隙を付かれて撃墜、残るミッチェル機はトビアのスカルハートに庇われるが、メガ粒子砲を受けてミノフスキードライブを損傷し、使用不可能となった。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
第26話(最終話)の1シーンに後ろ姿で登場。腕部にビーム・シールドが増設されている。この作品が初映像化となった。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ミノフスキードライブ
背部にX字に4基装備されている新型の推進システム。ミノフスキー粒子の力場を衝突させ、その反発力で推進力を発生させる。これによってレコードブレイカーは同世代の機体以上の運動性、速度、航続距離を実現している。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

改良型ザンバスター
ビーム・ザンバーと銃身部を結合させたビーム・ライフルフリントの物と同一。
ビーム・ザンバー
ザンバスターのグリップ部を構成する大型ビーム・サーベルクロスボーン・ガンダムと同一の物。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

フリント / クロスボーン・ガンダム
ベース機。この機体と75%のパーツを共有している。
ガンダムF90-Wタイプ
試製ミノフスキードライブの実証実験機。この機体のデータがレコードブレイカーの開発に活かされたとする資料が存在する。
ファントム
木星共和国が奪取した本機のデータとアマクサを掛け合わせて開発した機体。
V2ガンダム
ミノフスキードライブ搭載型モビルスーツで、20年後に再開発に成功。しかし、生産コストは倍以上となり量産には適さない。
Rガンダム
ガシャポン「SDRシリーズ」の第8~21弾「SDR-Vシリーズ」にて登場するSDガンダム。型番が「F99R」で、本機と一部重複している。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. エネルギー供給が続き、機体が耐えられればという前提はある。
  2. 海賊軍残党が補給を受けられたのも、この機体の存在があってこそであった。