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− | + | 拠点防衛を主目的に開発されており、火力支援のための自走砲的な運用法が想定されていた。頭部には180mm無反動砲、右腕部には4連装120mm砲を搭載しており、左腕部は簡易的なクロー・アームとなっている。コクピットは複座式が採用されており、パイロットと砲手で役割分担されている。3輪式走行ユニットは射撃時の安定性や射撃後の移動のしやすさといった面でメリットがあり、射点を知られずに火力を維持することが可能であった。また、走行ユニットは宇宙空間移動用の大型スラスターに換装し、[[ジオング]]のような形態での運用も考案されていた。構造的に生産が容易で、操縦技能の習得も短時間で済むといった利点もあり、劣勢にあった[[ジオン公国軍]]の実情にもマッチしていた。ただその形状は時代の流れに逆行している感が否めず、次世代モビルスーツも模索した開発者の苦悩が窺える。 | |
− | + | 本機の試験評価はそれなりに良好で、必要とされる砲撃性能も十分に備えていたことから量産化が決定した。しかし、戦争末期になると戦況は極めて不利となっており、用途が限定される本機よりも、最新鋭機であった[[ゲルググ]]や他の機体の生産が優先されたため、結果的に生産数は少数に留まり終戦を迎えることとなった。 | |
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
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:出典作品。大河原邦男氏によるデザイン画と機体設定が用意された。赤・白のツートンの機体、緑一色の機体の2種類のデザインが存在し、それぞれでモノアイレール<ref>十字形とへの字型</ref>と120mm機関砲の形状が異なる。 | :出典作品。大河原邦男氏によるデザイン画と機体設定が用意された。赤・白のツートンの機体、緑一色の機体の2種類のデザインが存在し、それぞれでモノアイレール<ref>十字形とへの字型</ref>と120mm機関砲の形状が異なる。 | ||
;[[機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画]] | ;[[機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画]] | ||
:[[ズムシティ]]の防衛戦力として配備されていたが、クーデター発生の際に真っ先に撃墜された。登場した機体のモノアイレールは十字形。 | :[[ズムシティ]]の防衛戦力として配備されていたが、クーデター発生の際に真っ先に撃墜された。登場した機体のモノアイレールは十字形。 | ||
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:第37話冒頭に袖付き仕様機が[[ガ・ゾウム (ガンナータイプ)]]と共に1コマだけ登場。[[レガシィ]]によって運用され、[[宇宙世紀]]0116年の[[トリムールティ]]襲撃に使用されている。 | :第37話冒頭に袖付き仕様機が[[ガ・ゾウム (ガンナータイプ)]]と共に1コマだけ登場。[[レガシィ]]によって運用され、[[宇宙世紀]]0116年の[[トリムールティ]]襲撃に使用されている。 | ||
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:本機の宇宙用改修機。袖付きの機体との違いは不明。 | :本機の宇宙用改修機。袖付きの機体との違いは不明。 | ||
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2025年2月5日 (水) 22:49時点における最新版
ギガン | |
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外国語表記 | Gigan |
登場作品 | |
デザイナー |
大河原邦男 (MS-X) カトキハジメ(UC) |
スペック | |
---|---|
分類 | 支援量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | MS-12 |
頭頂高 | 13.9m |
全高 | 16.2m |
本体重量 | 71.1t |
全備重量 | 101.3t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 736kW |
スラスター総推力 | 48,000kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属 |
ジオン公国軍 袖付き レガシィ |
主なパイロット | ジオン兵 |
概要 [編集 | ソースを編集]
ペズン計画によって開発された支援用の簡易生産型モビルスーツ。脚部の代わりに3輪の走行ユニットを採用した遠距離支援機で、モビルスーツというよりもAFVや移動砲台に性格が近い機体である。
拠点防衛を主目的に開発されており、火力支援のための自走砲的な運用法が想定されていた。頭部には180mm無反動砲、右腕部には4連装120mm砲を搭載しており、左腕部は簡易的なクロー・アームとなっている。コクピットは複座式が採用されており、パイロットと砲手で役割分担されている。3輪式走行ユニットは射撃時の安定性や射撃後の移動のしやすさといった面でメリットがあり、射点を知られずに火力を維持することが可能であった。また、走行ユニットは宇宙空間移動用の大型スラスターに換装し、ジオングのような形態での運用も考案されていた。構造的に生産が容易で、操縦技能の習得も短時間で済むといった利点もあり、劣勢にあったジオン公国軍の実情にもマッチしていた。ただその形状は時代の流れに逆行している感が否めず、次世代モビルスーツも模索した開発者の苦悩が窺える。
本機の試験評価はそれなりに良好で、必要とされる砲撃性能も十分に備えていたことから量産化が決定した。しかし、戦争末期になると戦況は極めて不利となっており、用途が限定される本機よりも、最新鋭機であったゲルググや他の機体の生産が優先されたため、結果的に生産数は少数に留まり終戦を迎えることとなった。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- トミノメモ
- 機体名の初出。『1st』放送短縮前に予定されていたシナリオでは、終盤にア・バオア・クー攻防戦で防衛戦力として登場予定であり、ガンダムと相討ちになるのもジオングではなく本機の予定だった。機体については「モビルスーツと地上砲塔のあいの子」と紹介されており、トミノメモ公開時には山根公利氏による挿絵も用意された。
- MS-X
- 出典作品。大河原邦男氏によるデザイン画と機体設定が用意された。赤・白のツートンの機体、緑一色の機体の2種類のデザインが存在し、それぞれでモノアイレール[1]と120mm機関砲の形状が異なる。
- 機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画
- ズムシティの防衛戦力として配備されていたが、クーデター発生の際に真っ先に撃墜された。登場した機体のモノアイレールは十字形。
- 機動戦士ガンダムUC (OVA版)
- 『MS-X』で設定されたデザインの内、緑一色の機体(モノアイレールがへの字型)が袖付き所属機としてepisode 7に登場した。脚部がクラーケ・ズール用の大型プロペラント・ブースターに換装されている他、胸部と左腕にエングレービングが施されている。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 第37話冒頭に袖付き仕様機がガ・ゾウム (ガンナータイプ)と共に1コマだけ登場。レガシィによって運用され、宇宙世紀0116年のトリムールティ襲撃に使用されている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- 換装
- 脚部を換装可能。ホイールを装着した地上仕様と、ブースターを装着した宙戦仕様の2種が存在する。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 180mm無反動砲
- 頭頂部に装備された大口径の無反動砲。基部はターレット式となっており、高い破壊力を持つ。砲塔左側には対歩兵用などの同軸砲が装備されている。
- 4連装120mm砲
- 右腕部に搭載された機関砲。形状が2種類存在する。
- ビーム・ガトリング・ガン
- 袖付き所属機が装備。袖付き所属のドラッツェが装備している物と同一の物であり、右腕部の機関砲を換装して装備されている。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- リックギガン
- 本機の宇宙用改修機。袖付きの機体との違いは不明。
商品情報[編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 十字形とへの字型