「強化型ΖΖガンダム」の版間の差分
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− | + | この形態はいわば空間戦闘への特化を含む改装で、変更箇所は既存の機体なら改造に数日を要する規模のものだったが、ΖΖガンダムにおいては基本的な各部のブロックを換装するのみであり、[[ネェル・アーガマ]]で行われたフルアーマーΖΖへの改装は、メンテナンスと並行で数時間の内に完了していたと言われている。この仕様は[[ハマーン・カーン]]に謀反したグレミー軍が擁する[[クィン・マンサ]]との決戦仕様であるとされているが、それまでの戦闘で消耗した本体のオーバーホールも兼ねていたとされる。 | |
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+ | FA化に伴って本体そのものに施された改装は、バックパックエンジンの増加やミサイル・ポッドの大型化に加え、腰部リアスカートアーマーの追加、換装と足部クローの交換などがある。腕部も、ショルダースラスターアーマーそのものが更に高出力なものに交換されている。 | ||
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:出典元。明貴美加氏により「対[[ニュータイプ]]用最終MS”[[クィン・マンサ]]”用可変MS」としてフルアーマーΖΖと共にデザインされた。ΖΖガンダムから大幅にアレンジが加えられており、元の機体よりも細身になっているのが特徴となっている。<br/>第46話にフルアーマーΖΖの状態で登場するが最後まで外部装甲はパージせず、さらに最終回である第47話では再び元のΖΖのデザインに戻っているため、結局、フルアーマーΖΖの素体である本機自体は作中未登場となっている。それ故か[[ガンプラ]]「MG 1/100 FA-010S フルアーマーΖΖガンダム」の取扱説明書においても「これらの仕様変更は対クィン・マンサ戦においてのみ採用され、[[ハマーン・カーン]]との決戦時には”ほとんど”本来の仕様に復元されていたようだ」と記されている。ただ後年の媒体ではハマーンとの対決時にも使用されたとする物も見られる。 | :出典元。明貴美加氏により「対[[ニュータイプ]]用最終MS”[[クィン・マンサ]]”用可変MS」としてフルアーマーΖΖと共にデザインされた。ΖΖガンダムから大幅にアレンジが加えられており、元の機体よりも細身になっているのが特徴となっている。<br/>第46話にフルアーマーΖΖの状態で登場するが最後まで外部装甲はパージせず、さらに最終回である第47話では再び元のΖΖのデザインに戻っているため、結局、フルアーマーΖΖの素体である本機自体は作中未登場となっている。それ故か[[ガンプラ]]「MG 1/100 FA-010S フルアーマーΖΖガンダム」の取扱説明書においても「これらの仕様変更は対クィン・マンサ戦においてのみ採用され、[[ハマーン・カーン]]との決戦時には”ほとんど”本来の仕様に復元されていたようだ」と記されている。ただ後年の媒体ではハマーンとの対決時にも使用されたとする物も見られる。 | ||
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− | :「EVOLVE../ | + | :「EVOLVE../10」において一式まさと氏によってリデザインされたΖΖガンダムが登場。ただ、腰部フロントアーマーの突起やショルダーアーマーのスラスターのサイズなど、部分的に強化型ΖΖを彷彿とさせる要素も見られる。型番については公式サイトでは当初、元のΖΖの物である「MSZ-010」と表記されたものの<ref>[https://web.archive.org/web/20060720220820/http://www.gundam-evolve.net/story/ev10.html EVOLVE../10公式ページ (2006年7月20日時点)]</ref>、2006年8月頃には本機の物である「MSZ-010S」に変更されている(ただし機体名は「ΖΖガンダム」のまま)<ref>[https://web.archive.org/web/20060828154351/http://www.gundam-evolve.net/story/ev10.html EVOLVE../10公式ページ (2006年8月28日時点)]</ref>。「[[機動戦士ガンダムMS大全集|MS大全集]]」など一部の資料では強化型ΖΖとして扱っているものの、大抵の媒体では機体名を「ΖΖガンダム」としつつ本機の型番を用いるケースが多い。 |
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 特殊機能 === | === 特殊機能 === | ||
;対ビームコーティング | ;対ビームコーティング | ||
− | : | + | :装甲の表面に施されたコーティングで、フッ素樹脂をネマティック状にして幾重にも塗り重ねている。数秒間ならばビームの直撃をも無効化できるが、3秒を越えると溶けだすとされている。<br/>『ΖΖ』第45話で[[アストナージ・メドッソ]]によって施されたが、この作業中の機体デザインも通常のΖΖガンダムのままとなっている。 |
;[[バイオセンサー]] | ;[[バイオセンサー]] | ||
:簡易型の[[サイコミュシステム]]。パイロットからの脳波を受信して操縦の補助や機体の追従性を向上させる。本機では各所に分散して配されていると言われる。ハマーンとの戦闘では動かなくなったコア・ファイターが分離したパーツを引き寄せて合体させているが、これもバイオセンサーが関わっているとされる。 | :簡易型の[[サイコミュシステム]]。パイロットからの脳波を受信して操縦の補助や機体の追従性を向上させる。本機では各所に分散して配されていると言われる。ハマーンとの戦闘では動かなくなったコア・ファイターが分離したパーツを引き寄せて合体させているが、これもバイオセンサーが関わっているとされる。 |
2024年12月10日 (火) 13:46時点における最新版
強化型ΖΖガンダム | |
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外国語表記 |
|
登場作品 | 機動戦士ガンダムΖΖ |
デザイナー | 明貴美加 |
スペック | |
---|---|
分類 | 試作型可変モビルスーツ |
生産形態 | 改装機 |
型式番号 | MSZ-010S |
頭頂高 | 19.86m |
全高 | 23.14m |
本体重量 | 32.7t |
全備重量 | 68.4t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 7,860kW |
スラスター総推力 | 124,800kg |
姿勢制御バーニア数 | 36基 |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 16,200m |
原型機 | ΖΖガンダム |
改修 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属 | エゥーゴ |
母艦 | ネェル・アーガマ |
主なパイロット | ジュドー・アーシタ |
概要[編集 | ソースを編集]
ΖΖガンダムのフルアーマー化に伴って本体部に改装を施した形態。コードナンバーは便宜的にMSZ-010Sへと変更されている。
この形態はいわば空間戦闘への特化を含む改装で、変更箇所は既存の機体なら改造に数日を要する規模のものだったが、ΖΖガンダムにおいては基本的な各部のブロックを換装するのみであり、ネェル・アーガマで行われたフルアーマーΖΖへの改装は、メンテナンスと並行で数時間の内に完了していたと言われている。この仕様はハマーン・カーンに謀反したグレミー軍が擁するクィン・マンサとの決戦仕様であるとされているが、それまでの戦闘で消耗した本体のオーバーホールも兼ねていたとされる。
FA化に伴って本体そのものに施された改装は、バックパックエンジンの増加やミサイル・ポッドの大型化に加え、腰部リアスカートアーマーの追加、換装と足部クローの交換などがある。腕部も、ショルダースラスターアーマーそのものが更に高出力なものに交換されている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 出典元。明貴美加氏により「対ニュータイプ用最終MS”クィン・マンサ”用可変MS」としてフルアーマーΖΖと共にデザインされた。ΖΖガンダムから大幅にアレンジが加えられており、元の機体よりも細身になっているのが特徴となっている。
第46話にフルアーマーΖΖの状態で登場するが最後まで外部装甲はパージせず、さらに最終回である第47話では再び元のΖΖのデザインに戻っているため、結局、フルアーマーΖΖの素体である本機自体は作中未登場となっている。それ故かガンプラ「MG 1/100 FA-010S フルアーマーΖΖガンダム」の取扱説明書においても「これらの仕様変更は対クィン・マンサ戦においてのみ採用され、ハマーン・カーンとの決戦時には”ほとんど”本来の仕様に復元されていたようだ」と記されている。ただ後年の媒体ではハマーンとの対決時にも使用されたとする物も見られる。 - GUNDAM EVOLVE
- 「EVOLVE../10」において一式まさと氏によってリデザインされたΖΖガンダムが登場。ただ、腰部フロントアーマーの突起やショルダーアーマーのスラスターのサイズなど、部分的に強化型ΖΖを彷彿とさせる要素も見られる。型番については公式サイトでは当初、元のΖΖの物である「MSZ-010」と表記されたものの[1]、2006年8月頃には本機の物である「MSZ-010S」に変更されている(ただし機体名は「ΖΖガンダム」のまま)[2]。「MS大全集」など一部の資料では強化型ΖΖとして扱っているものの、大抵の媒体では機体名を「ΖΖガンダム」としつつ本機の型番を用いるケースが多い。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- 対ビームコーティング
- 装甲の表面に施されたコーティングで、フッ素樹脂をネマティック状にして幾重にも塗り重ねている。数秒間ならばビームの直撃をも無効化できるが、3秒を越えると溶けだすとされている。
『ΖΖ』第45話でアストナージ・メドッソによって施されたが、この作業中の機体デザインも通常のΖΖガンダムのままとなっている。 - バイオセンサー
- 簡易型のサイコミュシステム。パイロットからの脳波を受信して操縦の補助や機体の追従性を向上させる。本機では各所に分散して配されていると言われる。ハマーンとの戦闘では動かなくなったコア・ファイターが分離したパーツを引き寄せて合体させているが、これもバイオセンサーが関わっているとされる。
- 分離 / 合体 / 変形
- Gフォートレスに変形可能。コア・ファイター、コア・トップ、コア・ベースの各機への分離及び合体が可能。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- ダブル・バルカン
- 頭部に内蔵されている2連装の60mmバルカン砲。近接防御や牽制などに使用される。頭部ハイ・メガ・キャノンのアップデートの影響を強く受けている武器でもあり、設計変更の連続で装弾数や口径、位置などが頻繁に変わっているという。
- ダブル・ビーム・ライフル
- 本機の主兵装。2つの砲身を有し、搭載された複数のジェネレーターとMS本体のジェネレーターのエネルギー供給を受ける事でメガ・バズーカ・ランチャー級の威力を実現している。その為、直撃しなくても掠めただけで装甲が溶解する。連射も可能だが砲身の寿命が長くなく、200発程で交換しなければならない。コア・トップやGフォートレス形態では機首となる。コクピットが存在し、こちらから機体を変形させる事も可能だが、基本的には緊急時やメンテナンス時に使用される。また別の機体、或いは本機のバックパックを本体とした航宙砲艦として造られていた物を転用したという説も存在する。そのせいなのか、宇宙においては多少ながらこれだけでの自律航行が可能らしい。
- ハイパー・ビーム・サーベル
- バックパック上部に2基装備されている高出力ビーム・サーベル。通常のビーム・サーベルよりも大型であり、刀身の長さは1.5倍に及ぶとされる。威力も凄まじく、MSと同等のサイズの小惑星を容易く両断できる。
- ビーム・キャノン
- 背部にマウントした状態のハイパー・ビーム・サーベルはビーム・キャノンとして機能する。ジェネレーターと直結している為、威力は高い。
- 18連装2段階ミサイル・ランチャー
- バックパックの上部に2基装備されている。1基につき36発のミサイルが搭載されており、2段階に分けて発射するようになっている。弾種は変更前と同じAMA-13Sミサイルで、ロックオンする時に敵機のスラスターの噴射熱をインプットする熱感知誘導式なので太陽やフレア弾から妨害される事なく追尾する。基部は規格化されているので、別の武装に換装する事も可能。
- ウイング・シールド
- 両腕部に装備されている防御兵装。コア・トップやGフォートレス形態では主翼となり、MS形態時でもシールドだけでなくフレキシブルバインダーの役割を果たす。通常のシールドと同程度の耐弾性を有するが、折り畳む事で更にその性能を引き上げられる。
- ハイ・メガ・キャノン
- 頭部に1門内蔵されている大口径ビーム砲。機体のジェネレーターから供給された膨大なエネルギーを集約して放つ。その威力はコロニーレーザーの20%分に相当するとされ、MSが相手ならば一撃で消し飛ばせる。反面、使用すると一時的にパワーダウンしてしまう。後頭部にはエネルギーの制御デバイスやバックパックとの直結回路といった部品が高密度で実装されているが、損耗がかなり激しい。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ΖΖガンダム
- 原型機。
- フルアーマーΖΖガンダム
- 外部装甲を追加した状態。
- スーパーGフォートレス
- ΖΖガンダムの強化案の一つ。この案でもΖΖ本体を強化する予定であった。
- シータプラス
- ΖΖ系列機の集大成として開発された機体。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
フィギュア[編集 | ソースを編集]