「ペイルライダー」の版間の差分
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+ | :ペイルライダーとは「ヨハネの黙示録」に登場する「四騎士」に由来する。第四の騎士は青ざめた馬にまたがり、地上の人間を死に至らしめる権能を持つと言われている。その名は「死」であり、敵に確実な「死」をもたらす圧倒的な機体性能は、まさしくこの「黙示録の四騎士」に恥じない。また、「第四の騎士」の傍らには「黄泉(ハデス)」が付き従うとされており、これが補助システム「HADES」の由来となっている。 | ||
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2021年3月19日 (金) 11:20時点における版
ペイルライダー | |
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外国語表記 | PALE RIDER |
登場作品 | 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク |
デザイナー | 瀧川虚至 |
スペック | |
---|---|
分類 | MS開発計画試作型モビルスーツ |
型式番号 | RX-80PR |
頭頂高 | 18.0m |
本体重量 | 43.7t |
全備重量 | 56.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,570kW |
スラスター総推力 | 103,200kg |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
開発組織 | 地球連邦軍 (グレイヴ派) |
開発拠点 | オーガスタ基地 |
所属 | 地球連邦軍 |
主なパイロット | クロエ・クローチェ |
概要
連邦軍のレビル派の高官の一人、グレイヴによって立案されたMS開発計画「ペイルライダー計画」の要として開発された最新鋭機。元はガンダムの高性能を保持したままの量産化が図られた機体だったが、量産化するにはコストが高くなりすぎたためプランが変更された。
ブルーディスティニーに搭載されているEXAMを元にオーガスタ研究所が開発した特殊な補助システム「HADES」を搭載している。また各種スラスターや豊富なハードポイントによって、一年戦争末期においては破格の性能を誇る怪物機としてロールアウトしている。
しかしその反面、通常のパイロットでは到底扱う事が出来ず、専任パイロットであるクロエもHADESに耐えられる肉体を作るために子供ながらも非人道的な強化を施され続けていた。
一年戦争末期、グレイヴによって排除命令の下ったスレイヴ・レイスを消去するために投入され、終戦に至るまで数奇な運命に翻弄されていく。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク (ゲーム版)
- 初登場作品。連邦編およびジオン編の第9話から敵として登場する。一年戦争の趨勢が決した頃、用済みとなったスレイヴ・レイスを排除するためにグレイヴが刺客として差し向ける。ジャブローで連邦、ジオンの双方に圧倒的な戦闘力を見せるが、レイスの抹殺は叶わず取り逃がしてしまった。
その後、ア・バオア・クー攻防戦でマルコシアス隊と交戦。隊そのものと相打ちという形でクロエ共々ジオン軍に鹵獲された。 鹵獲された機体は、後にジオン残党とアナハイムの手によってトーリスリッターへと改修されている。 - 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク (コミック版)
- ゲーム版と同じく、ジャブローでスレイヴ・レイスへの刺客として差し向けられる。当初はレイスとの交戦の傍ら、邂逅したマルコシアス隊を瞬く間に蹂躙するなど圧倒的な戦闘力を見せつけたが、息子を守ろうとしたトラヴィス・カークランドの奮戦の前に撤退を余儀なくされる。
戦場が宇宙に移行してからはグレイヴ指揮の下、ソロモン、ア・バオア・クーといった要所を駆け巡り、その内、ア・バオア・クーでかつて対峙したマルコシアス隊の主要パイロット達を瞬く間に葬り去る。しかし、直後にキャバルリーを駆って駆け付けたトラヴィスと交戦に陥り、両腕を潰されて鹵獲された。
その後はトラヴィスの計らいでジオンに亡命することになったクロエと共に残党と合流。ゲルググ系のパーツで改修が施されたペイルライダーVGとなった。
特殊機能
- HADES
- 正式名称は「Hyper Animosity Detect Estimate System」。
かつてジオンが研究していたEXAMをベースにして開発された特殊システムであり、MSの各種リミッターを強制解放して機体能力を100パーセント解放する戦闘補助機構として搭載されている。しかし、爆発的な性能を引き出す反面、パイロットには過剰な負担を強いるため、薬物等で強化した専任要員にしか運用できない代物といえる。
武装・必殺攻撃
- 90mmマシンガン
- 本機の主兵装。1年戦争時おなじみのマシンガン。
- ビームサーベル
- サイドアーマー2本に装備されたの近接武装。
- 頭部バルカン砲×2
- 側頭部に搭載された迎撃武装。
- 腕部ビーム・スポットガン×2
- 両腕の装甲に内蔵された小口径のビーム砲。
陸戦重装備仕様
- 180mmキャノン
- バックパック下部に取り付けたアームに折りたたみ式のキャノンを装備する。地上戦時に装着する。
- 脚部ミサイルポッド
- 本機のオプション装備。脚部に片足3門ずつ取り付ける。地上戦時に装着する。
- 陸戦用強化シールド(スパイクシールド)
- 本機のオプション装備。ジム・ストライカーが装備している物と同じタイプ。
空間戦仕様
- ハイパー・ビーム・ライフル
- 空間戦闘時に装備されるビームライフルでガンダム4号機と5号機が装備している物と同タイプ。
- ジャイアント・ガトリングガン
- 空間戦闘時に装備されるガンダム5号機が装備している物と同タイプ。
- シールド
- 空間戦闘時に装備されるシールドでガンダム4号機と5号機が装備している物と同タイプ。
対決・名場面
- 対スレイヴ・レイス
- グレイヴの意向により、用済みとなったスレイヴ・レイス隊を始末するためジャブロー戦に送り込まれる。
- 対マルコシアス隊
- ア・バオア・クー攻防戦において、ヴィンセント・グライスナー率いるマルコシアス隊と交戦する。
関連機体
- トーリスリッター
- 一年戦争終了直前に鹵獲された本機を、アナハイムとジオン残党勢力が10年かけて改修した機体。シャア・アズナブル主導のネオ・ジオン軍で運用された。
- ペイルライダーVG
- コミック版『ミッシングリンク』にて、一年戦争終結後に回収された本機を独自に改修した機体。喪失したビームサーベルはビーム・ナギナタに、破壊された両腕はゲルググ系の腕を移植。またイフリート改と同型の脚部ミサイルポッドとゲルググ用のビームマシンガンを携行している。パイロットはクロエから機体を引き継いだヴィンセント・グライスナー。
- レッドライダー
- 本機と同様のコンセプトでグレイヴが完成させた姉妹機の内の1機。ペイルライダー開発にあたって、リミッター解除時の動作とパイロットの負荷を検証するための実証機である。
- ホワイトライダー
- ペイルライダー計画で開発された姉妹機の内の試作1号機。下記のペイルライダー・キャバルリーの主兵装であるシェキナーの検証を行っている。
- ペイルライダー・キャバルリー
- 本機をベースにして開発された量産検討機。HADESを量産用に簡略化しペイルライダーから様々な面で安価に生産できるように再設計されている。試作機が1機完成していたが、宇宙に上がったスレイヴ・レイスによって強奪されている。
- ペイルライダー・デュラハン
- 1年戦争後、連邦軍に残った最後のペイルライダー。漫画版『ミッシングリンク』に登場。HADESは搭載されていない。劇中ではバズーカ、ジム・ガードカスタムの盾、ヒートランスを装備。
- ペイルライダーDII
- デュラハンの近代化改修機。ティターンズによる運用が確認されている。
- RX-80
- ベース機である次世代量産試作機。文字設定のみ。機体形状は複数存在するとされ、本機のベースとなったRX-80はジム・スナイパーIIをベースとしている。脚部ブースターの形状などでそれを伺う事ができる。
- ブルーディスティニー2号機 / ブルーディスティニー3号機 (共にザ・ブルー版)
- ペイルライダー系列機とは別形状のRX-80をベース機とする機体群。
リンク
余談
- ペイルライダーとは「ヨハネの黙示録」に登場する「四騎士」に由来する。第四の騎士は青ざめた馬にまたがり、地上の人間を死に至らしめる権能を持つと言われている。その名は「死」であり、敵に確実な「死」をもたらす圧倒的な機体性能は、まさしくこの「黙示録の四騎士」に恥じない。また、「第四の騎士」の傍らには「黄泉(ハデス)」が付き従うとされており、これが補助システム「HADES」の由来となっている。
- 余談の余談だが、ギリシャ語のchlorosを翻訳したときにPale(ペイル、ペールとも)としたことが始まりで「青ざめた」と訳されるようになったが、元々は緑、または緑がかった灰色であったとされている。