「オーブ連合首長国」の版間の差分
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2023年1月22日 (日) 03:03時点における版
オーブ連合首長国(United Emirates of Orb)
『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する国家。
南太平洋ソロモン諸島に本国とする中立国。ヤラファス島を本島としており、同島の南東に位置するオロファトを首都とする。一般には「オーブ」と呼ばれ、公用語として日本語を採用している。過去にハウメア信仰を持った住民がこの土地を開拓して氏族として勃興。後に第三次世界大戦が発生した際に落ち延びた日本人移民が流入したことで現在の形となった。
国土の大半が居住や農耕に適さない火山性の地質や狭い面積の島々からなるが、重工業に強く、マスドライバー宇宙港や軌道エレベーターの建設といった宇宙開発でも存在感を示し、地球の強国の一つとして知られ、それを背景として繁栄した。
政治は立憲君主制に近く、有力な五大氏族から選出される代表首長、五大氏族の有力者、国民選挙で選ばれた上院および下院が国政を担う。特に五大氏族の権限は大きく、国政選挙によらずオーブの政治中枢を占めるが、地位は永続的でなく下級氏族と交代することもあった。
政治、経済共に安定した国であったが、同時に中立政策をとったことでも知られ、第1次連合・プラント大戦直前にウズミ・ナラ・アスハが中立を宣言したことで戦火を免れてきた。オーブの理念に従う限りであればナチュラルでもコーディネイターでも国籍を取得出来る数少ない国であり開戦後は戦火を逃れた多くの人々が移住している。
中立政策の一環として兵器は独自開発の物を配備し、当初はモビルスーツの開発技術を有していなかったが、国営企業として兵器メーカーであるモルゲンレーテ社を有しており、同社が地球連合軍から開発・製造を委託された兵器の技術を転用し、独自にMSを開発・配備した。
宇宙開発に積極的なオーブは宇宙にも領土を持ち、資源衛星コロニーのヘリオポリス、軌道エレベーターアメノミハシラなどがその代表例となる。これらは共に重工業施設としての側面を持ち、DSSDへの出資も行っていた。
登場作品
- 機動戦士ガンダムSEED
- 初出作品。キラ・ヤマトらの故国として登場。物語中盤、地球連合軍の協力要請(要請の内容は断らせて攻撃の理由を作る為の実質的な降伏勧告に近い物だった)を拒否した故に侵攻(オーブ解放作戦)に遭い、オーブに身を寄せていたアークエンジェルをクサナギとともに宇宙に上げた後、ウズミ・ナラ・アスハや五大氏族の族長が主要施設と共に自爆した。宇宙へ脱出した2隻はエターナルと合流。第二次ヤキンドゥーエ攻防戦において独自の勢力として活躍し、戦争を終結へと導いた。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 第1次連合・プラント大戦後、主権を回復。国外へと脱出していた技術者などが帰国し、2年でモルゲンレーテ社をはじめとする兵器工場などを再建。再び技術国家として国際的な立場を回復した。カガリ・ユラ・アスハが代表首長に就任したが実質的にはセイラン家が主導権を握っており、ブレイク・ザ・ワールド後は地球連合との同盟条約を締結。ザフト軍との交戦開始後、オペレーション・フューリーによるセイラン家崩壊まで地球連合軍へ協力する形となった。
関連人物
五大氏族
オーブ軍関係者
- レドニル・キサカ
- エリカ・シモンズ
- アサギ・コードウェル
- マユラ・ラバッツ
- ジュリ・ウー・ニェン
- トダカ
- アマギ
- ソガ
- キラ・ヤマト
- アスラン・ザラ
- マリュー・ラミアス
- ミリアリア・ハウ
- アンドリュー・バルトフェルド
ODR
その他
関連地名
- ヤラファス島
- オーブ本島。面積の多くが火山で構成され、自然エネルギーを活用した地熱発電が行われている。
- オノゴロ島
- ヤラファス島の南に位置する火山島。国防本部、軍港といった軍関連施設が集中している。
- モルゲンレーテ社
- オノゴロ島に社屋を置く軍事企業。
- カグヤ
- カグヤ島を基点に建設されたマスドライバー。オーブ解放戦線で自爆した後、MSに用いられるナチュラル用OSのロイヤリティ(使用量)で再建された。
- アメノミハシラ
- C.E.58年に建設が開始された軌道エレベーター。衛星軌道部分のみが完成し、後にサハク家の管理下に置かれ、独自勢力の兵器工場兼拠点として使用された。
- ヘリオポリス
- L3に位置するオニール型コロニー。併設されたモルゲンレーテ社の施設でGAT-Xシリーズやアークエンジェルが開発されたが、この情報を察知したザフト軍との戦闘で崩壊。