「Gキャノン」の版間の差分
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Gキャノンは設計段階からF90-Sと同等の機能を持つMSを想定している。F90がハードポイントにそれぞれのユニットを脱着する事で機能を選択していたのに対し、Gキャノンでは支援専用機としてそれらの機構を排除し、機能を限定した上で本体に全て組み込んでおり、それによる機体の軽量化と伝達ロスの軽減がなされた。また、サポートに必要のない機能を徹底的に削ぎ落とした結果、MS単体としての性能も向上し、推力重量比を始め、大幅な高性能化が達成された。 | Gキャノンは設計段階からF90-Sと同等の機能を持つMSを想定している。F90がハードポイントにそれぞれのユニットを脱着する事で機能を選択していたのに対し、Gキャノンでは支援専用機としてそれらの機構を排除し、機能を限定した上で本体に全て組み込んでおり、それによる機体の軽量化と伝達ロスの軽減がなされた。また、サポートに必要のない機能を徹底的に削ぎ落とした結果、MS単体としての性能も向上し、推力重量比を始め、大幅な高性能化が達成された。 |
2022年12月30日 (金) 17:29時点における版
Gキャノン | |
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外国語表記 | G-Cannon |
登場作品 | 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 |
デザイン | 大河原邦男 |
スペック | |
---|---|
分類 | 支援用量産型モビルスーツ |
型式番号 | F71 |
頭頂高 | 14.3m |
本体重量 | 8.7t |
全備重量 | 23.1t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 3,350kw |
スラスター推力 |
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スラスター総推力 | 89,260kg |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
開発組織 |
|
所属 | 地球連邦軍 |
主なパイロット | 地球連邦軍一般兵 |
概要
ガンダムF90-Sタイプの量産型としてサナリィが開発したキャノンガンダムを元に、アナハイム・エレクトロニクス社が再設計の上で委託生産した中距離支援用のモビルスーツ。開発時のコードは(前身となるキャノンガンダムを含めて)一年戦争時のガンキャノンを継承する形で「F-7」と呼ばれていた。
サナリィはF90-Sの量産型モビルスーツとしてキャノンガンダムを開発したが、元々サナリィはモビルスーツの大量生産施設を保有しておらず、その上スポンサーである地球連邦軍からのコスト削減の要請や提案もあってアナハイム・エレクトロニクス社に委託して生産するという体制を採る事となった[1]。その際にアナハイムのエンジニアの手によってヘビーガンと共通のラインで製造できるよう再設計が行われ、誕生したのがGキャノンである。
Gキャノンは設計段階からF90-Sと同等の機能を持つMSを想定している。F90がハードポイントにそれぞれのユニットを脱着する事で機能を選択していたのに対し、Gキャノンでは支援専用機としてそれらの機構を排除し、機能を限定した上で本体に全て組み込んでおり、それによる機体の軽量化と伝達ロスの軽減がなされた。また、サポートに必要のない機能を徹底的に削ぎ落とした結果、MS単体としての性能も向上し、推力重量比を始め、大幅な高性能化が達成された。
再設計に伴い、ハードポイントを除いたF90譲りの革新性のほとんどは失われ、キャノンガンダムから性能は大きく低下したものの、単純な性能を比較すればヘビーガン以上の性能を持っている部分もある。加えて、サポートの他にもフレキシブルな運用が可能であり、キャノン砲を排除し、格闘戦にも対応する事ができる。この仕様は現場から「F71ネイキッド」と呼ばれ、配備状況などの理由からGキャノンの格闘性能を考慮し、初めからキャノン砲を外して運用するケースもあった。
サナリィからはキャノンガンダムのデッドコピーと酷評を受けたが、ヘビーガンのユニットを転用した事で劇的な省コスト化をもたらし、コスモ・バビロニア建国戦争におけるデナン・ゾンとのキル・レシオも1.5対1と推定されている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムF91
- 初登場作品。連邦軍の小型MSとしてはそれなりの性能を有していたが、クロスボーン・バンガードによるフロンティアIV襲撃時には練度や士気の差もあってそれを存分に活かす事が出来ず、民間人に被害を出すなどこの時代の連邦軍の醜態を印象付けた。また、要所でマシンキャノンを撤去し汎用型MSとして運用される場面もある。
- 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
- 後半ステージからヘビーガンと共に味方機として登場。ただ同ゲームで味方機は壁役でしかないため、ヘビーガン共々、ジェガンと然程差が無いのが悩み。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 宇宙世紀116年に再編成されたファステスト・フォーミュラに2機が配備。マシンキャノンを装備したカナタ・サワメ機、ネイキッド形態のバズ・ガレムソン機が運用され、ガレムソン機はガンダムF90のミッションパックを装備した専用機へと改修されている。
装備・機能
特殊機能
- 換装
- 4連装マシンキャノンの着脱の他、ハードポイントを介してのオプションパーツの装備が可能。キャノン砲を外した状態は現場では「ネイキッド」と呼称されている。
武装・必殺攻撃
- バルカン砲
- 頭部に左右一対2門内蔵する機関砲。
- ビーム・サーベル
- 近接白兵用ビーム兵器。ヘビーガンと同じ物を使用している。
- ダブルビームガン
- 両手首アーマー部に内蔵した射撃武装。キャノン砲排除時の近距離戦を想定した装備。このブロックにはヘビーガンと同じシールドを装着する事ができた。
- 4連装マシンキャノン
- 背部バックパックに左右一対2基装備。脱着も可能。コロニー内での戦闘を考慮し、破壊力に勝る大口径キャノン砲ではなく、中口径高速徹甲弾を連射する4連装の機関砲式が採用されている。また、稼働率を確実にするため実績のあるカートリッジ式の弾丸が使用されている。
- ビーム・ライフル
- ヘビーガンと同型の物を使用。射撃精度を確保するためブルバレル構造を採用し、銃身を保護している。
- シールド
- ヘビーガンと同型の物を使用。腕部ダブルビームガン基部のマウントに接続する。
対決・名場面
機動戦士ガンダムF91
- 悲しきデビュー
- 初登場作品である『F91』でやられ役を務めたGキャノンだったが、同時に連邦軍の腐敗の一端としても描かれる事になってしまう。まず、足元に避難民がいる状況下でマシンキャノンを発砲。排出された薬莢によってコチュン・ハインの母親を死なせてしまい、同作におけるGキャノンの印象を悪い意味で色濃く残した。
続く場面では、避難中だったシーブックら子供達を弾除けにしようとしたバルドの命令を受け、彼らの乗っていたガンタンクR-44を捕獲しようと接近、さらには威嚇射撃をしようとした(直前に通りかかったレズリー・アノーが阻止)。
その後の戦闘シーンでは、コロニー内のCV軍を迎撃するべく、他の連邦軍機と共にコロニー外壁を破壊し内部に進入。敵であるCV軍が無傷でコロニーを占領しようとしているにも関わらず、コロニーを守るべき連邦軍が自らコロニーに損害を与えるという本末転倒な有様であった
機動戦士ガンダムF90FF
- VS第4アグレッサー戦隊
- 第26話より。新メンバーを得て再編されたファステスト・フォーミュラはルナツーで第4アグレッサー戦隊との模擬戦に準じるが、第4アグレッサー戦隊は事実上のアナハイムの社員部隊であり、運用するヘビーガンIIもカタログスペックや装備の異なる新型だった。それを見越したサナリィは本来同模擬戦で運用する予定であったF80の配備を「OSのエラー」を理由に取りやめ、代わりにGキャノンを配備するがガレムソンはGキャノンが充てがわれた事に不満を口にする。それでも、ガレムソンは一度戦場に出れば縦横無尽の活躍を見せ、未知の敵を相手に苦戦するガンダムF90のディルを叱咤。お互いに背中を預け合うように戦い、模擬戦を勝利に導いた。
関連機体
別仕様・装備バリエーション
- F71 ネイキッド
- Gキャノンからキャノン砲を取り外した近接戦闘仕様。
- Gキャノン パワードウェポンタイプ
- 『F91-MSV』に登場。長距離支援に長けたフル装備仕様。
- ヴェスバー装着型G-キャノン
- 『F91-MSV』に登場。換装バックパックである追加ジェネレータとプロト・ヴェスバーを装着したヴェスバー試験運用機。ヴェスバーの完成度は低く、取り付け位置の確認程度の試験運用だったとの事。運用結果からF91のヴェスバー取り付け位置が腰部に設定された[2]。
- Gキャノン (バズ・ガレムソン専用機)
- ファステスト・フォーミュラに配備されたバズ・ガレムソンの専用機。
系列機・派生機など
- Gキャノン・マグナ
- 本機をベースとする強化発展型。アナハイムがサナリィから極秘に入手した資料によって開発された。
- キャノンガンダム
- 原型機。ただし戦後の軍縮機に於いてはスペック過剰や高コスト・動作不確実な革新機構が多かったため本機に再設計された。
- ヘビーガン
- この機体と生産ライン・武装を共有している。
その他
- ガンキャノン
- 本機はキャノンガンダムからの再設計時にセンサー系の機能が限定されたため、頭部がガンキャノンに近い形状となっている。一説には設計者の趣味という噂もあるが、定かではない。
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