「マゼラン級」の版間の差分
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開発された当時[[モビルスーツ]]は存在しなかったものの、それが開発された後も連邦軍は脅威と認識できなかった。これは、本級が得意とする長距離射撃戦によってモビルスーツの機動性を活かすことなく接近前に撃墜できると考えたからであった。しかしジオン軍の用いた[[ミノフスキー粒子]]によって長距離攻撃が封じられるとモビルスーツには手も足も出ず、対空防御もままならないまま[[ブリティッシュ作戦]]や[[ルウム戦役]]ではほぼ一方的な惨敗を喫してしまった。 | 開発された当時[[モビルスーツ]]は存在しなかったものの、それが開発された後も連邦軍は脅威と認識できなかった。これは、本級が得意とする長距離射撃戦によってモビルスーツの機動性を活かすことなく接近前に撃墜できると考えたからであった。しかしジオン軍の用いた[[ミノフスキー粒子]]によって長距離攻撃が封じられるとモビルスーツには手も足も出ず、対空防御もままならないまま[[ブリティッシュ作戦]]や[[ルウム戦役]]ではほぼ一方的な惨敗を喫してしまった。 | ||
− | + | とはいえ、ジオン軍の艦と比べればはるかに強力な火力を持っていたことは事実で、一年戦争後半の[[ソロモン]]攻略戦、[[ア・バオア・クー]]攻略戦では高い攻撃力を見せているほか、ビンソン計画で建造され[[ジム]]や[[ボール]]の運用能力を得た艦が実戦投入されているのが確認できる。ちなみにモビルスーツの攻撃によって一撃ないし数発で撃沈される描写も多く、防御力については特別高いというわけではない。 | |
戦後は『0083』にて登場したマゼラン改級や『センチネル』に登場したマゼラン改などの改修艦が設定されているが、一方で[[アイリッシュ級]]などの新規の戦艦が多く設定されていることもあってかサラミス級(の派生艦)よりは後の作品への登場は少ない。 | 戦後は『0083』にて登場したマゼラン改級や『センチネル』に登場したマゼラン改などの改修艦が設定されているが、一方で[[アイリッシュ級]]などの新規の戦艦が多く設定されていることもあってかサラミス級(の派生艦)よりは後の作品への登場は少ない。 |
2019年3月24日 (日) 07:39時点における版
マゼラン級 | |
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外国語表記 | MAGELLAN CLASS |
登場作品 | |
デザイン |
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スペック | |
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分類 | 宇宙戦艦 |
型式番号 | 型式番号 |
全長 | 327m |
全高 | 88.0m |
全幅 | 94.5m |
本体重量 | 41,000t |
全備重量 | 62,900t |
所属 | 地球連邦軍 |
艦長 |
概要
宇宙世紀0070年代の軍備増強計画にて就役した地球連邦軍の宇宙戦艦で主に佐官級・将官級の指揮官が座乗して艦隊旗艦・主力艦となる。宇宙艦隊の主力となるべく設計されたサラミス級と同様、艦隊決戦思想に重きを置いた、いわゆる大艦巨砲主義の色を濃く出した戦艦である。 カラーリングは緑ないしブルーグレー。
サラミス級と同様の直線的なデザインで、艦首が細く艦尾が太い楔型の艦体である。加えて両舷と甲板の計三面それぞれに指揮所・砲塔を配置する事で主砲の死角を無くしており、ジオン公国軍のグワジンなどとは対照的な無骨な印象を持ち、個艦火力の充実が見てとれる。
開発された当時モビルスーツは存在しなかったものの、それが開発された後も連邦軍は脅威と認識できなかった。これは、本級が得意とする長距離射撃戦によってモビルスーツの機動性を活かすことなく接近前に撃墜できると考えたからであった。しかしジオン軍の用いたミノフスキー粒子によって長距離攻撃が封じられるとモビルスーツには手も足も出ず、対空防御もままならないままブリティッシュ作戦やルウム戦役ではほぼ一方的な惨敗を喫してしまった。
とはいえ、ジオン軍の艦と比べればはるかに強力な火力を持っていたことは事実で、一年戦争後半のソロモン攻略戦、ア・バオア・クー攻略戦では高い攻撃力を見せているほか、ビンソン計画で建造されジムやボールの運用能力を得た艦が実戦投入されているのが確認できる。ちなみにモビルスーツの攻撃によって一撃ないし数発で撃沈される描写も多く、防御力については特別高いというわけではない。
戦後は『0083』にて登場したマゼラン改級や『センチネル』に登場したマゼラン改などの改修艦が設定されているが、一方でアイリッシュ級などの新規の戦艦が多く設定されていることもあってかサラミス級(の派生艦)よりは後の作品への登場は少ない。
同型艦
- マゼラン
- 『1st』序盤に登場するネームシップ。カラーリングは緑。ルナツー司令のワッケインが座乗するが、シャアが指揮する部隊の仕掛けた機雷によって座礁、ホワイトベースが主砲で自沈処分された。
- レナウン
- 『1st』に登場。カラーリングは緑。ソロモン攻略戦(チェンバロ作戦)時の第3艦隊旗艦で、ワッケインが座乗。テレビ版ではソロモン攻略戦にホワイトベースを含む囮部隊の旗艦として参加、ソーラ・システム展開までの時間を稼ぐ。その後テキサスコロニーでチベ級を撃沈するが、シャアのザンジバル級に撃沈された。
- モビルスーツ等の運用に対応しており、ボール用発進ゲートやモビルスーツハンガーなどを備える。
- タイタン
- 『1st』に登場。カラーリングはブルーグレー。ソロモン攻略戦(チェンバロ作戦)時の連邦軍第2連合艦隊旗艦兼ソーラ・システムのコントロール艦であり、ソロモン攻略戦(チェンバロ作戦)の最高指揮官ティアンム中将の座乗艦。二度のソーラ・システム照射によってジオン艦隊を殲滅するが、ドズル・ザビが搭乗するビグ・ザムの大型メガ粒子砲を受け撃沈。
- フェーベ
- 『1st』に登場。カラーリングはブルーグレー。ア・バオア・クー攻略戦(星一号作戦)に向けて編成された連邦軍第1連合艦隊旗艦で、レビル将軍の座乗艦。デギン・ソド・ザビ公王の座乗艦であるグワジン級戦艦グレート・デギンが接舷した瞬間にソーラ・レイの照射を受け、付近に集結していた連邦軍宇宙艦隊の総数の約3分の1もろとも蒸発。なお、本艦のみ機関部後端が藍色ではなく赤色に塗装されていた。
- また、『THE ORIGIN』では戦術指揮艦として武装・カラーリングを一部変更されている。
- アナンケ
- OVA『THE ORIGIN』等に登場。カラーリングはブルーグレー。ルウム戦役時の連邦軍第1連合艦隊旗艦で、レビル将軍が座乗。当時すでに名をはせていたエース小隊『黒い三連星』によって撃沈され、レビル将軍は捕虜となった。
- ネレイド
- 書籍『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』に記載。ルウム戦役におけるロドニー・カニンガン准将の座乗艦。上記のアナンケの撃沈後に旗艦を引き継ぎ、混乱する艦隊の統制をとった。撤退時においては殿を務め、大多数の艦隊を撤退させた後、撃沈されている。
- サマービル、ジャーヴィス、オレスタル
- OVA『THE ORIGIN』に登場。カラーリングはいずれもブルーグレー。ルウム戦役時にシャアによって撃沈される。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム
- 連邦軍の主力艦として登場。時代遅れの大艦巨砲主義、大量生産されたやられ役…というイメージが強いが、味方の高級軍人も多数乗艦しているためサラミス級よりは多少マシな扱い。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO
- ルウム戦役、ジャブローからの打ち上げ、ア・バオア・クー攻略戦が描かれ、連邦軍の主力を担う大型艦艇として登場。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 上記作品と同じく連邦軍の戦艦として登場。大艦巨砲主義と物量作戦の象徴として扱われる。
装備・機能
特殊装備
- 大型ブースター
- 『IGLOO』にて使用。ジャブローで建造された艦を宇宙に上げるために使用されたオプションで、艦の全長に匹敵する大型ブースターを艦尾に4基装備する。
武装
- 連装メガ粒子砲
- 本艦の主砲である大型メガ粒子砲で、艦首上下、甲板中央、両舷中央、艦尾左右に各1基(計7基)装備。対艦攻撃に十分な威力を発揮する。初期の設定資料では前方の2基のみを主砲、それ以外を副砲と区別しているが、近年では全て同じサイズの主砲として描かれている。
- ミサイルランチャー
- 対宙機銃
武装(ORIGIN版)
- 連装メガ粒子砲(主砲)
- 艦首の上下に2基装備。副砲と比べて大型である。
- 連装メガ粒子砲(副砲)
- 甲板・両舷の艦橋前後に計6基装備。やや小型だが、それでも十分な攻撃力を持つ。また、他作品と比べ上面艦尾に砲塔が1基増えている。
- VLS
- 甲板中央に装備。作中では対艦ミサイルを発射している。
- 対宙機銃
- 各艦橋周辺に多数装備。しかしミノフスキー粒子によって有効な射撃ができなくなってしまう。
対決・名場面
関連機体
- マゼラン改
- 派生艦。『0083』版と『センチネル』版が存在。
商品情報