「エルメス」の版間の差分
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2020年2月8日 (土) 19:37時点における版
エルメス | |
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外国語表記 | Elmeth |
登場作品 |
スペック | |
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異名 |
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分類 | ニュータイプ専用試作型モビルアーマー |
型式番号 | MAN-08 |
全高 | 47.7m(全長:85.4mとする資料あり) |
本体重量 | 163.7t |
全備重量 | 291.8t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 14,200kW |
スラスター総推力 | 645,200kg |
装甲材質 | 超高張力鋼(超硬スチール合金) |
センサー有効半径 | 245,000m |
開発組織 | フラナガン機関 |
開発者 | フラナガン博士 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット |
概要
フラナガン機関が開発したジオン公国軍の試作型モビルアーマー。
完全なニュータイプ専用機として開発されており、搭載されたサイコミュ・システムで複数の無線式誘導兵器「ビット」を操作してオールレンジ攻撃を行う。機体前部にはスペースの広いコクピットが存在し、内部のほとんどはコンソールで埋め尽くされている。また、高性能の緩衝装置が搭載され、パイロットを加速Gから防護している。機体の制御もAMBACやアポジモーターではなくジャイロによるシステムを採用しており、重心を変化させる事で対応するようになっている。このことからも、ララァ・スンのために可能な限りその負担を軽減するようにかなり気を使って設計されていることがわかる。そのため全体的に機体が肥大化しており旋回能力は低い。
なおこの機体のデータからキュベレイが開発されることになる(プロトタイプ・キュベレイにエルメスの名残が見られる)。
なお、連邦軍は本機を「尖んがり帽子」のコードネームで、アムロはビットを「付録」(劇場版III)という仇名で呼んでいた。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム
- 第39話で初登場。第37話でテキサスコロニーに到着予定だったものの、整備が遅れたため2話遅れての登場となった。ララァ・スンが搭乗し、ビットを使ってコンペイ島に駐留していた地球連邦軍の艦艇やモビルスーツを撃破している。この事から「ソロモンの亡霊」と呼ばれ、恐れられるようになった。その後、アムロ・レイのガンダムと交戦し、シャア・アズナブルの駆るゲルググを庇って撃墜された。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- ララァ機とクスコ機が登場。前者はテキサス・コロニーでガンダムと交戦した末に撃墜され、後者はコレヒドール暗礁宙域でG-3ガンダムに撃墜された。
装備・機能
特殊機能
武装・必殺攻撃
- メガ粒子砲
- 機体前面に2門内蔵。機体上方にも可動するため、頭上の敵機に対しても攻撃が可能。
- ビット
- 本機の主兵装で、本体の後部に10基(12基とする資料もある)搭載している。全長は8.4m。小型のジェネレーターが内蔵されており、主推進器となるバーニアと多数のアポジモーターが装備されている。また、モノアイも設置されている。これによって長距離攻撃やオールレンジ攻撃が可能となっている。これをベースとして、後にファンネル・ビットへと発展していく事となった。
なお、『小説版1st』では爆薬(核弾頭)を装備したミサイル・タイプも含まれている。
対決・名場面など
関連機体
同型機
- エルメス2号機
- 設定のみ。ララァ以外のニュータイプパイロットがテストを行っていたが、ビットの制御に失敗して自機を攻撃させてしまい自滅する。また、小説版『1st』ではクスコ・アル搭乗機として登場する。
- エルメス3号機
- 『MSV』では3号機がクスコ・アル搭乗機と設定されている。また、『モノアイガンダムズ』及び『GジェネDS』ではハマーン・カーン搭乗機として白い3号機が登場する。
- エルメス4号機
- 『モノアイガンダムズ』や『GジェネDS』に登場。セレイン・イクスペリ搭乗機で機体色は赤。システム・セイレーネを搭載している(DSでは未搭載)。
後継機
- プロトタイプ・キュベレイ
- エルメスをモビルスーツ化しようと開発された試作機。サイコミュが小型化しきれず大型の機体となっている。
- キュベレイ
- プロトタイプ・キュベレイを経て完成したニュータイプ専用MS。小型ビットである「ファンネル」を搭載している。
余談
- 機体名「エルメス」は某有名ブランド品と名称が被ってしまうため、商品化の際には「ララァ・スン専用モビルアーマー」あるいは「ニュ-タイプ専用モビルアーマー」と表記するのが常となっている。また、機動戦士ガンダム公式WebのMA紹介ページでは本機のみ画像と説明が一切掲載されていない。
- ちなみにビットとファンネル・ビットの違いは「ジェネレーターの有無」である。個別のジェネレーターを内蔵しているビットはファインネル・ビットと比べて継戦能力に優れており、出力も高い。
一方、その分機体が肥大化しており重量や格納スペースに大きな問題を抱えることになった。また、サイコミュ兵装は制御がかなり難しい。
これは劇中でララァが随伴機の援護がないために射撃に集中できない、と発言していることからもわかる。そのため常用するための威力や継戦能力が高い水準であることが求められたからである。
一方、ファンネル・ビットは個別のジェネレーターを持たず、機体からの推進剤を燃料タンクに、ビーム用の縮退ミノフスキー粒子を内蔵E-CAPに充填される方式になっている。そのため軽量で小型、低出力で稼働時間も(比較して)短い。「機動戦士Ζガンダム」で登場した本格的なファンネル・ビット搭載機であるキュベレイは機動性と射撃・近接戦闘に優れた機体であり、ファンネル・ビットは主兵装としてではなく補助兵装として搭載されている。
出力が低い分、隠し玉として短時間だけピンポイントで運用するという使い方が主眼とされていたようだ。そもそもパイロットのハマーン・カーンが卓越したパイロットであり、優れたニュータイプであったことから「片手間でも制御できるファンネル」を使いこなせていたわけだが、実際、密着してキュベレイからの攻撃を封じたと思っていたクワトロ・バジーナの百式はむしろ正確な射撃で撃ち抜かれ、コテンパンにやられてしまったことからもこれが有効であったことは実証されている。
以後は機体の設計も含めて補助兵装としてのファンネル・ビットが主流になっていく。
商品情報
ガンプラ
フィギュア