ララァ・スン
| ララァ・スン | |
|---|---|
| 外国語表記 | Lalah Sune |
| 登場作品 | |
| 声優 |
|
| デザイナー | 安彦良和 |
| プロフィール | |
|---|---|
| 種族 | 人間 |
| 性別 | 女 |
| 生年月日 | 宇宙世紀0062年11月21日 |
| 年齢 | 17歳 |
| 没年月日 | 宇宙世紀0079年12月30日 |
| 出身 | サイド5 (インド説あり) |
| 職業 |
|
| 所属組織 | フラナガン機関 ⇒ ジオン公国軍 |
| 所属部隊 | 突撃機動軍独立第300戦隊 |
| 階級 | 少尉 |
| 主な搭乗機 | エルメス |
概要[編集 | ソースを編集]
ー年戦争中、シャア・アズナブルによって才能を見出され、その後フラナガン機関で育成されたニュータイプの少女。一年戦争の末期に、機関からジオン軍に少尉待遇で出向、専用モビルアーマー「エルメス」を与えられた。彼女の能力はジオン軍最高と評され、地球連邦軍のアムロ・レイと並んで一年戦争を代表するニュータイプの一人として知られる。
インド系の風貌で、浅黒い肌と額のビンディ[1]が特徴。軍服の配給の遅れから普段は黄色のワンピースドレスを着用しており、不思議な雰囲気を纏い、儚げで誌的な表現を多用するなど、そのふるまいも含めて軍人らしさは感じられない。
シャアに拾われる以前の経歴は知られておらず、その生い立ちには諸説あり、サイド5で一週間戦争に巻き込まれ両親を失い避難先のサイド6でシャアと出会ったとも、地球のインドに生まれ娼館を経てシャアに拾われたともする説がある。いずれにしても、シャアに才能を見出されフラナガン機関に預けられたことは確かであり、自らを救ってくれたシャアの恩義に報いるために戦場でその力を振るっているが、やがて彼に対して恩義以上の感情を抱いていった。
宇宙世紀0079年12月、サイド6でシャアと合流したララァはニュータイプ部隊として編成された独立第300戦隊に参加、テキサスでサイコミュシステムの最終同調テストを行った後、エルメスの実戦テストを兼ねてコンペイトウへの泊地攻撃を実施。多数の連邦軍艦艇を撃沈したことから連邦軍将兵から「ソロモンの亡霊」の異名で呼ばれるようになった。その後、ホワイトベース隊との戦闘の最中にニュータイプとして覚醒したアムロとの感応に至るが、そこに割って入ったシャア、セイラとの混戦になり、ガンダムのビーム・サーベルからシャアの乗るゲルググを庇い、戦死した。
彼女の死はシャアとアムロの二人に強いトラウマと決定的な遺恨を残し、彼女を巡る二人の因縁は第二次ネオ・ジオン抗争まで続いていく事になる。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 初登場作品。第34話より登場し、サイド6・パルダでアムロ・レイと運命的な邂逅を果たすが、その後敵対することになる。彼女が見せた戦果は凄まじく、随伴したリック・ドムに搭乗していたバタシャムはあまりの圧倒的な強さに「馬鹿馬鹿しくなった」と戦意を失うほどであった。TV版では非戦闘中は終始ワンピースドレス姿で過ごしているが、劇場版ではキシリアとの謁見の際に軍服を着用する描写が追加されている。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- サイド5で難民となった戦災孤児であり、サイド6で荒んだ生活を送っていた所をシャアに拾われた過去が語られている。
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- ララァの死はシャアとアムロの心に強いトラウマとして焼き付いており、アムロの夢の中で彼女の思惟と会話をしている他、シャアもまたララァの夢を見ているらしく、シャアが彼女の名前を寝言で口走っているのを聞いた女性は何人も居るとギュネイ・ガスが言及している。
- 密会 アムロとララァ
- インドのガンジス川畔にある娼館「カバス」に生きるために売られたとされ、そこでガルマ・ザビ戦死の責任を問われ左遷されたシャアと出会い、彼に身請けされ宇宙へと上がったことが語られている。娼館での待遇は戦時中のインドではむしろ恵まれていたが、発作的に脱走を試みたこともあったという。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- シャアとの出会いが一年戦争勃発前とされ、ジオンを抜けジャブローの建設現場で働くシャアと出逢った件が語られている。インド系のカジノ荒らしにその才能を利用され、カジノで荒稼ぎの片棒を担がされていたが、それが一騒動に発展してシャアと共にジャブローから出奔。その後はフラナガン機関での研究を経てTV版と同様の過程をたどる。なお、フラナガン機関では、本作では彼女自身がMAN-08(エルメスの型式番号)のコードネームで呼ばれている。
- 機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
- イベントシナリオ「序章 命、めぐりあいI」に登場。悩むペッシェ・モンターニュに言葉をかけた。その後、「声なき声のささやきをIII」ではセリーヌ・ロムを討った後、泣くペッシェに対し思念として白鳥のイメージと共に言葉を掛ける。
- 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- 第9話でカバスの館の娼婦として登場。本編の世界ではシャアと邂逅しなかったため、戦後も娼婦として生活を送っており、娼婦やメイド達からは「姉様」と呼ばれ慕われている。館の近くに墜落したアマテ・ユズリハ(マチュ)を保護し、彼女に自分を自由にしてくれる「赤い士官服の将校」の出てくる夢を語った。その後、マチュを館から脱出させる手引きし、彼女に同行したが、追手からマチュを逃がすためにその場に残り将校を待ち続ける道を選んだ。
一方、シャロンの薔薇にも「向こう側」から来たララァが眠っており、彼女の干渉によって宇宙世紀の歴史が改変されていることが示唆されている[2]。最終的に「向こう側のララァ」は向こう側に帰り、「こちら側のララァ」もスラム街でシャアと出逢うことになった。
人間関係[編集 | ソースを編集]
ジオン公国軍[編集 | ソースを編集]
- シャア・アズナブル
- 悲惨な境遇から救い出してくれた恩人。恋愛感情を抱いている。そしてシャア自身も後年、彼女を「自分の母親になってくれたかもしれない女性」と語っている。
- アルレット・アルマージュ
- シャア専属のフィッターエンジニアで自身の乗るエルメスの開発にも参加していた少女。立場が近かったからかよく話しかけていたらしく、彼女からも姉のようだと慕われていた。
- シャリア・ブル
- 同じジオンに所属するニュータイプ。直接話したことはないが、彼からは「力のようなものを感じます」と称されていた。
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
- アムロ・レイ
- 同じニュータイプとして意識を共鳴させる。しかし、立場の違いから戦うしか道はなかった。
名台詞[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダム [編集 | ソースを編集]
- (美しいものが嫌いな人がいて?美しいものが嫌いな人がいて?美しいものが嫌いな人がいて?美しいものが……)
- 「美しいものが嫌いな人がいるのかしら?それが年老いて死んでいくのを見るのは悲しいことじゃなくって?」
- 第34話より、アムロとの出会いで。飛び立った白鳥が湖に落ちていく姿を見て、ララァが口を開く前にその言葉を予知している。
これは「落ちていく白鳥」という共通した事象の認識を基点にしたニュータイプの共感なのだが、『アムロが予想したララァの言葉』と『実際にララァが口にした言葉』が微妙に異なっているところがポイント。つまりニュータイプの予感は「あたる」が、「一致する」わけではなく若干のブレ……すなわち『誤解』または『すれ違い』が生じているということ。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- エルメス
- 主な搭乗機。
商品情報[編集 | ソースを編集]
フィギュア [編集 | ソースを編集]