「ガンダムダブルエックス」の版間の差分
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作中では使用していないが、設定上はガンダムXからGビット(厳密にはGXビット)の指揮・連携機能を引き続き継続しており使用可能となっている。その設定がある為、ガンプラによるバトルを題材にした「ガンダムビルドファイターズ」では本機のガンプラが12機のGXビットと共に戦っている。 | 作中では使用していないが、設定上はガンダムXからGビット(厳密にはGXビット)の指揮・連携機能を引き続き継続しており使用可能となっている。その設定がある為、ガンプラによるバトルを題材にした「ガンダムビルドファイターズ」では本機のガンプラが12機のGXビットと共に戦っている。 |
2018年3月29日 (木) 14:15時点における版
GX-9901-DX ガンダムダブルエックス(Gundam Double-X)
- 登場作品:機動新世紀ガンダムX
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:サテライトシステム搭載型モビルスーツ
- 装甲材質:ルナ・チタニウム合金
- 頭頂高:17.0m
- 本体重量:7.8t
- 開発組織:新地球連邦軍
- 主なパイロット:ガロード・ラン
新連邦の象徴的機体となるべく、アイムザット・カートラルの主導で製作された新型ガンダムタイプMS。MS単体としては究極的な攻撃力を持つ。当時の新連邦上層部では本機の開発はさほど重要視される事業ではなかったが、革命軍のダリア作戦阻止や新連邦政府にその力を向けられた事で初めてその危険性と力を証明するに至った機体。かつてジャミル・ニートが乗っていたガンダムXから収集したデータをベースにして、新たに造られた新型機。だが戦後はニュータイプのパイロットがいなかったため、新しいサテライトシステムをマイクロウェーブ送電施設に登録することができず、サテライトシステムを含むコクピット中枢制御部はジャミルが乗っていたガンダムXのものをそのまま転用している。
この機体の外見的特徴は頭部のV字アンテナと頬のヒゲのようにも見えるパーツがXの字を成しており、さらに背中のリフレクターとツインサテライトキャノンの砲身が、もうひとつのX字シルエットとなっている。結果として、ダブルのXという見方ができる。
また搭載されたGXのサテライトシステムを発展・強化させた「サテライトシステムMk-II」と、これにより使用可能となったツインサテライトキャノンは、旧システムに比べて集光率や冷却能力が向上した事もあって旧サテライトキャノンの数倍以上の出力を持つ上に連射も可能となった。しかし、カトックの遺言もあってか、ガロードはほとんど(4回の計6発)使用しなかった。
それ以外の武装については、内蔵火器とハイパービームソード以外は正規のものではなく、キッド・サルサミルがDX内のデータをもとに作成した物である。
本機の基本性能はAW0015年代の最高ランクに位置しており、各スペックが高水準でバランス良く纏まった汎用機であり、戦後に復興したMS開発技術の集大成的な機体として完成した。オプション武装を除いた基本武装も極めてオーソドックスな構成だが、ハイパービームソード・専用バスターライフル・ブレストランチャーはどれも当時最強クラスの非常に強力なものである。装甲もビームの直撃やビームサーベルで十数回斬りつけれてもほぼ無傷という高い防御力を持つがコルレルとの戦闘では左腕を切り落とされたり、新型機クラウダとの戦闘と戦後の純正革命軍仕様のセプテムの胴体機銃の集中砲火で破損した事もある。対ブリトヴァ戦では専用バスターライフルをワイヤーカッターで切られた為、腕を切り落とされたエアマスターバーストのバスターライフルを応急的に使用している。ガンダムXディバイダーの項にも記してある通りディバイダーを渡され使用した事が有るものの、戦闘で破損したスラスターの代替の使用に止まっておりあくまで応急的に使用したに過ぎないが、TCG「GUNDAM WAR」のカードではハモニカ砲を発射して攻撃するガンダムダブルエックスディバイダーというバリエーション機が登場している。
作中では使用していないが、設定上はガンダムXからGビット(厳密にはGXビット)の指揮・連携機能を引き続き継続しており使用可能となっている。その設定がある為、ガンプラによるバトルを題材にした「ガンダムビルドファイターズ」では本機のガンプラが12機のGXビットと共に戦っている。
Gファルコンとの合体機能も有しており、合体後は戦闘機形態と人型の展開形態の2形態を取る事が出来る他、ガンダムを収納したままの大気圏突入も可能。
MSとしては破格の機動性と重武装を両立した高次元でバランスの取れた機体となる。最大の特徴として、GファルコンのEパックを装備した事により月からのマイクロウェーブ無しでも単機でツインサテライトキャノンを発射可能となる。原作では合体こそしているがEパックの装備されていない不完全な状態だった。この為か、戦闘行為自体は行わず高機動性を活かした戦闘機形態での移動手段としてのみ使用されている。
登場作品と操縦者
- 機動新世紀ガンダムX
- 原作第24話においてガロード・ランがガンダムエックスのGコンで起動させて奪取。以降、彼の愛機として再び戦争に向かおうとする時代の流れを食い止めるべく多くの戦いを潜り抜けてゆく。その後、新連邦よりコルレルやガブルといった機能を極限まで追求した特化機を刺客として度々送り込まれるが、全ての撃破に成功している。月面でのフロスト兄弟との決戦において、ツインサテライトキャノンとサテライトランチャーを撃ち合い、相打ちの形で大破。そのまま放棄される。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- ヘッドバルカン
- 頭部内蔵のバルカン砲。威力はそれほどでもないが対人・迎撃など用途が広い。
- マシンキャノン
- 両肩襟部の内蔵火器。コルレル戦での使用実績が有るにも関わらず文字設定では記載されない事が多い。
- ブレストランチャー
- 胸部インテーク下に二門内蔵された三砲身ガトリング式固定火器。上記のマシンキャノンを含める資料も有るが普段は胸部インテーク下の二門しか使わない為ブレストランチャーとはこちらのみを指す方が正しい。大口径で、MSを破壊するには十分な威力を備えている。また各種弾頭を発射可能なマルチパーパス仕様となっている。
- ハイパービームソード
- サイドスカート両側面に一本ずつ、計二本装備。引き金式のビーム発生スイッチを有する。サテライトシステムに応じたガンダムXの大型ビームソードより更に巨大で高出力なビーム刃を形成する強力なビームソードでMS用の単機能武器としては当時最強の武器のひとつ。
- DX専用バスターライフル
- キッドが機体内のデータをもとに製作したビームライフル。一般的なライフルに比べ長銃身かつシンプルな構造であり信頼性が高く、徹底的な軽量化も為されている。ビームの威力も通常のビームライフルの数倍の威力を発揮する。
- ディフェンスプレート
- 同じくキッド製作の小振りな実体盾。グリップとマウントの両方を備えておりマウントラッチの有る左腕に装備出来るので取り回しに優れる。正規軍の使用する武装以外では傷一つ付ける事の出来ない程の強度を誇る。
- ツインサテライトキャノン
- 集光率、冷却能力などが向上した「サテライトシステムMK-II」によりガンダムエックスのサテライトキャノンの数倍以上の破壊力を持つ上に連射も可能になった連装二門のサテライトキャノン。二門と言う形態にしたのは一門ではサテライトシステムの出力向上により単独の砲身では単体のMSサイズで収めることが出来ない(サテライトランチャー並みの規模になってしまう)ためであり発射の際はビームを一軸に合成し太く巨大なビームを形成するのだがゲーム作品では単純に二門の強力なビーム砲という誤った再現をされている場合が多い。マイクロウェーブの受信時には、エネルギーラジエータープレートと呼ばれる四肢の廃熱システムからビームに変換し切れない余剰熱が放出され、その熱エネルギーが防御フィールドのような役割を果たし敵MSの接近を阻止する。本編中では3回まで連続発射が確認されている。ちなみにその威力は一撃でゾンダーエプタ島を消滅させた他、数十万kmという遠距離から一発でコロニーレーザーを破壊できるレベル。
- Gビット
- 設定のみで原作未使用。GX2号機からのシステム移植により、本機もGXビットを使用可能。
- ロケットランチャーガン
- 大型のロケット弾頭を銃器型のランチャー(この為名称の末尾にガンが付く)で射出する追加オプション武装。大型弾頭の為、携行弾数は制限されるが非常に高い破壊力を持つ。不要時には腰背部の専用マウントラッチに弾頭を二発・本体をストックを折り畳んだ状態で携行する。
- G-ハンマー
- ガンダムの持つハイパーハンマーをモチーフとする追加オプションの中距離白兵武装、モチーフ元とは違い鎖ではなくワイヤーで鉄球部は繋がれている。グリップ部にはその巻き取り機構が有り不要時にはコンパクトな形で携行出来る。また鉄球部にはスラスターが配されている。文字設定では接近戦時や水中で威力を発揮すると記されている。
- ツインビームソード
- 追加オプション武装。一般的なビームサーベルの両端にビーム発生器を取り付けた所謂双頭刃式ビームサーベル。ハンドガードが左右に増設されている。
- ビームジャベリン
- 追加オプション武装で小型のビーム刃を有する長槍。こちらもガンダムモチーフの武装だがこちらは完全な槍でありビームサーベルを変形させたものではない。ロケットランチャーガン以外の白兵格闘用の三種の武装は専用のマウントラッチに三種纏めて携行する。
特殊機能
- 合体
- Gファルコンと合体可能。スピードが大幅に上昇する他、大気圏突破・突入能力を得る。さらに、Gファルコンの増設Eパックにサテライトキャノンのエネルギーをチャージしておく機能があり、合体することで月が無くてもサテライトキャノンの発射が可能になる。『スーパーロボット大戦』シリーズでの客演では、サテライトキャノンのチャージ時間が1ターン分短縮されるという形で再現され、ただでさえ強力なサテライトキャノンを撃ちまくれる凶悪仕様と化した。
よくある誤解
ガンダムDXは、ジャミル・ニートが15年前に乗っていたガンダムXそのものを改造した機体と誤解されることが多いが、実際にはデータとシステム周りを流用しただけであり、機体そのものは完全な新造品である。アニメ本編ではGXとは異なる製造途中のフレーム姿、ツインサテライトキャノンによる恫喝を行ったDXの背後にスクラップになったGXが有線で繋がって転がっているのが確認できる。 この誤解が広まった原因は、アニメ本編で細かい説明がなかった事、漫画版のカトックの台詞「(ジャミルの機体を)回収し新型としてよみがえったのだよ」が原因かと思われる。加えて、巻末の四コマ漫画の「外装は最新型だが中身は15年前のパソコン」というネタがこの誤解に拍車をかけている。