概要
木星帝国が次期主力機として開発した量産型モビルスーツ。機体名称はスペイン語で「蜘蛛」を意味する。
開発自体は木星戦役中に開始されていたが間に合わず、戦後になって完成した。機体フレームはSサイズフレームと呼ばれる新規の物を使用しており、10m程度の小型モビルスーツとなっている。背部には4基のフィン・ノズルが備わっており、これによって高い機動性を誇る。前任機であるバタラと同じく宇宙空間での運用を前提としているようで、脚部はより簡略化した物となっている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
- 「海賊の宝」で登場。カマーロ・ケトル指揮の下、連邦軍高官の賄賂情報に関する物資を載せた郵便船を占拠するも、同じく物資を狙いに来た海賊軍との戦闘でスカルハートによって悉く蹴散らされた。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
- 木星軍の主力機として引き続き登場。第1話で木星帝国からの脱走を試みるエウロペ・ドゥガチを暗殺しようとするものの、スカルハートの介入により失敗。木星の死の制裁により、再出撃時に玉砕覚悟で海賊軍に特攻を敢行するものの、これも阻止された。海賊軍が「鋼鉄の7人」作戦を開始した第12話からは、バタラと共に無数の機体がシンヴァツの護衛に投入されている。
装備・機能
特殊機能
- フィン・ノズル
- バックパックから四方に突き出る形で備わっている推進機構。クロスボーン・バンガードの機体に備わっていた推進システムと同名の物だが関連性は不明。
武装・必殺攻撃
- ビーム・ライフル
- 右肩部に装備されているビーム・ライフル。腕部で保持する必要はなくそのまま発射可能。
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用の斬撃武器。左肩部のサーベルホルダーに1基収納されている。
- モゾー・ブラスター
- 『鋼鉄の7人』第1話に登場した黒い指揮官機が装備していた武装。ムラマサ・ブラスターを模した武装で、複数本のビーム・サーベルを並列稼働させて使用する。アラナ・バタラが装備していた物はビーム発振器が7基だったのに対し、こちらは5基に減少している。
- 爆弾
- 『鋼鉄の7人』第1話で損傷した機体が同話で自機に括り付けて特攻に使用した。
対決・名場面
関連機体
- アラナ・バタラ
- バタラをベースに開発された本機の試作機。
- アビジョ
- 本機のフレームをベースに開発された機体。
- アラナ・アビジョ
- 本機にアビジョの頭部と本来のトトゥガの武装を追加した機体。
- アンヘル・ディオナ
- 本機に使用されているSサイズフレームを一部使用したディオナの再設計機。
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