ガンダムキュリオス
ガンダムキュリオス | |
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外国語表記 | GUNDAM KYRIOS |
登場作品 | 機動戦士ガンダム00 (1stシーズン) |
デザイナー | 柳瀬敬之 |
スペック | |
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分類 | 可変モビルスーツ (第3世代ガンダム) |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | GN-003 |
頭頂高 | 18.9m |
本体重量 | 54.8t |
主動力 | GNドライヴ |
装甲材質 | Eカーボン |
開発組織 | ソレスタルビーイング |
所属 | ソレスタルビーイング |
母艦 | プトレマイオス |
主なパイロット | アレルヤ・ハプティズム |
概要
ソレスタルビーイングが開発した第3世代ガンダムの1機。名称の「キュリオス」は天使の階級の第4位「主天使」のギリシア語読みに由来する。
キュリオスは空戦に特化した第2世代ガンダムのガンダムアブルホールのコンセプトをベースに、飛行形態への可変機構を持つ高速戦闘を重視した機体として開発されている。最大の特徴である可変機構はアブルホールでの検証を経て、GN粒子による機体制御を導入することで完成に至ったもので、キュリオスで初めて正式に採用されている。飛行形態により他のガンダムに加え、三大勢力が運用するMSを凌駕する機動性や汎用性を獲得した[1]。
武力介入当初、ユニオンリアルドやAEUヘリオンなど、飛行形態への変形機構を持つ機体は存在していたが、それは専用施設での換装が必要であるなど、機構としては不完全なものであった。対して、ガンダムキュリオスはGN粒子による機体制御などによって完全な変形機構を実現。この特性により汎用性の高いMS形態、高速戦闘に長けた飛行形態を状況によって使い分けることで多目的な運用が可能となっている。主に飛行形態による一撃離脱攻撃を得意とするが、MS形態でも他のガンダムに引けを取らない性能を発揮する。
機首部に内蔵された各種センサーにより高い探知能力を有している他、飛行形態時にはGNアンテナを展開することで性能を強化する。MS形態では背部に折り畳まれるため、コーン型スラスターはコーンの形が薄い平らな形状が採用されている。他のガンダムと異なり脚部側面にGNバーニアが配置されているが、これは飛行形態への変形を考慮したためで、飛行形態時にGNバーニアを後方に向けることで高い推進力を発揮することが可能となっている。膝部に備わっているブレード状のパーツは、飛行形態時に安定翼として機能する。
基本装備はGNビームサブマシンガンやGNシールド、GNビームサーベルの3種で、他のガンダムと比較してシンプルな構成で若干攻撃力も低めだが、その機動性によって高い戦闘力を発揮する。また、飛行形態では後部に各種機能を持つオプションのテールユニットを装着することが可能であり、様々なミッションに対応可能な汎用性も有している。
アレルヤ・ハプティズムをガンダムマイスターとして、三大勢力との戦闘に投入されたキュリオスは、戦闘においてその特性を十全に発揮。国連軍との戦闘で大破するも、その特殊な機構は後のMS開発にも影響を与えている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム00 (1stシーズン)
- 初出作品。本機のガンダムマイスターはアレルヤ・ハプティズム。
当時の3大国家群の新型機すら凌駕する性能をもって世界各地の紛争行為に対して武力介入を行っている。しかし、後に3大国家群が国連軍を結成してジンクスを投入してくると、数的な不利から徐々に押され始める。最後はソーマ・ピーリスのジンクスの攻撃で大破し、国連軍に鹵獲された。 - 機動戦士ガンダム00F
- 何度かゲスト出演している他、本機の太陽炉が鹵獲される前に機体から射出されていた事が明らかになっている。
その後、太陽炉はガンダムアストレアTYPE-Fに回収され、ソレスタルビーイングヘ引き渡された。 - G-ROOMS
- 鹵獲された後、機体解析・研究のための貴重な資料として人革連の研究所へ運ばれており、そのデータは後のアヘッドにも活かされている事が明らかになっている。
装備・機能
特殊機能
- トランザムシステム (TRANS-AM)
- オリジナルのGNドライヴのブラックボックス内に組み込まれていたシステム。機体各部のGNコンデンサー内に蓄積している高濃度圧縮粒子を全面開放する事で機体性能を通常の3倍以上に引き上げるというもの。キュリオスは高速戦闘を得意とする機体のため相性が良く、その特性がストレートに強化される。ただし、限界時間があるうえ、使用後はしばらく性能が大幅にダウンしてしまうという欠点を有する。
- GNフィールド
- 機首部から展開されるGN粒子で形成されたバリア。飛行形態における大気圏突入時に展開される他、MS形態でも機首部を上方に展開することで全方位バリアを形成することが可能。
- 変形
- 汎用性の高いMS形態から飛行形態へと変形する。突出した機動性と運動性に加え、機体上部にMSを搭載する事も可能な他、上半身のみをMS形態に変形させるなど、可変機構を活かした高い運用性も有していた。飛行形態時には下部から頭部が見えるようになっているが、これは世論に「ガンダム」という存在を印象付ける為とされている。
- 換装
- 飛行形態時の後部に接続されるテールユニットの換装が可能。
武装・必殺攻撃
- GNビームサブマシンガン
- キュリオス専用のビームサブマシンガン。上下に2つの銃口を持つ2連装ビーム砲で、威力よりも優れた連射性による命中率が重視されている。そのため高速移動しながらでも高い命中率を維持する。他のガンダムが装備するビームライフルと比較して威力は劣るが、それでもMSを撃破可能な攻撃力を持つ。飛行形態時には銃本体が腕部のハードポイントに装着され、分離してマニピュレータで保持されたままのグリップから無線で射撃が制御される。
- GNビームサーベル
- リアスカート裏に計2本収納されている第3世代ガンダム共通のビームサーベル。一撃離脱を基本とするため使用頻度は少ない。
- GNシールド
- 腕部に装備されるキュリオス専用のEカーボン製シールド。飛行形態時の空力特性を考慮して細身の形状が採用されているが、ガンダムマイスターなら問題なく使いこなせるとしている。また、先端には開閉機構を備えており、伸縮式のクローとしても使用可能。
- GNシールドニードル
- シールド内部に収納されている伸縮式ブレイド。シールドをクローに変形させた状態で使用可能で、高周波振動を発生させ対象を容易に貫通・切断する。主にアレルヤの別人格であるハレルヤが好んで使用する。
- GNハンドミサイルユニット
- 両腕部に装着されるオプション兵装。ハンドミサイルとも呼ばれる。大型のミサイルランチャーで、片腕につき三連装の発射管を3基ずつ、両腕で計18基を装備する。MS・飛行形態のそれぞれで使用可能で、GNビームサブマシンガンと同じくグリップは無線制御式を採用。GNミサイルの他、通常の炸薬式弾頭のミサイルも搭載可能とされる。
- GNバルカン
- 機首部側面に2基搭載された小型ビーム兵器。連射性が高く、飛行形態での機動性との組み合わせによって牽制の他に一撃離脱などの戦法にも用いられた。
- テールユニット
- 飛行形態時に機体後部に装着される多目的ユニット。作戦目的に応じて各種ユニットを選んで装備する。代表的な物に「爆撃用」や「大型ミサイルポッド」などがある。装着部は共通規格となっており、ガンダムデュナメスなど他のガンダムにも装着出来る。使用後は機体軽量化の為、使い捨てられる事も多い。なお、既存の技術で作られているため秘匿性が低く、組織が回収する必要もない。
- テールブースターユニット
- 国連軍との決戦に備えてラグランジュ1の秘密基地から搬入されたオプション装備。2門のGNキャノンと2基の大型GNバーニアで構成されており、火力と推力の両面で大幅に強化される。GNキャノンは上方や左右に可動し、一撃でジンクスを撃破する威力を発揮する。
対決・名場面
- 対ティエレンタオツー
- 対ジンクス
- 1stシーズン最終話にて。真の超兵モードとなったアレルヤとハレルヤの奮戦により、右腕と右足を失った状態ながらもセルゲイ・スミルノフとソーマ・ピーリスのジンクスを同時に圧倒し、撃墜寸前まで追い込むが、セルゲイの捨て身の防御によりできた隙をピーリスに突かれて敗北する。もげた手足の付け根から大量のGN粒子を垂れ流しつつトランザムで暴れまわるシーンは圧巻。
関連機体
装備バリエーション・別形態
- ガンダムキュリオス ガスト
- 高々度戦闘用装備「ガスト」を装着した形態。
系列機・派生機
- ガンダムアブルホール
- 前世代機。
- アリオスガンダム
- 後継機。
- Iガンダムキュリオス
- イノベイター勢力が本機の設計データを元に再生産した機体。
技術的関与のある・疑われる機体
- アヘッド
- 捕獲したキュリオスから得られた基礎技術を基に開発された機体。
商品情報
ガンプラ
フィギュア