インコム

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インコム (Incom) [編集 | ソースを編集]

ガンダム・センチネル』を初出とする有線式のオールレンジ攻撃兵器。

ニュータイプサイコミュ誘導兵器の技術を応用した準サイコミュ兵器の一種であり、元々、ガンダムMk-IVMk-Vの装備としてオーガスタ研究所において開発されていたが、技術流出により地球連邦軍ネオ・ジオン軍などの一部機体の装備として採用されている。

本兵器はニュータイプ及び強化人間による運用が前提のファンネルとは対照的に、パイロットがオールドタイプであってもオールレンジ攻撃を擬似的に再現できるのが最大の特徴であり、コンピュータ制御により有線誘導されたインコムが内蔵されたビーム砲で攻撃を行う。

インコム内部には誘導用のワイヤーが巻かれた状態で収納されており、射出されたインコムはワイヤーを繰り出しつつパルス状のロケット推進を行い目標へ飛翔。この際、ワイヤーはたるまない様に僅かに張力が掛かっており、途中で方向転換を行う際にはリレー・インコムと呼ばれる一種の重りをワイヤー上に残し、これを軸に軌道を変更する。

インコムにチャージされているエネルギー分のビームを発射した後、収容する際にはインコムがワイヤーを巻き取っていき、射出時と同じ軌道でMS本体に収容された後、エネルギーの再チャージが行われる。

オールドタイプにもオールレンジ攻撃が行える有益な兵器ではあるものの、サイコミュ制御による誘導兵器と比べて軌道が二次元的であるという欠点に加え、有線式故に射出時に機体制御を著しく損う等、実用性に欠けた部分があるのも事実であり、練度の高いパイロットによってはあくまで補助的な武装にすぎないのが実状である。

登場作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムΖΖ
設定上の初出作品。ドーベン・ウルフの武装として設定されたものの、作中では未使用に終わっている。
ガンダム・センチネル
出典元。同作においてSガンダム及びガンダムMk-Vの武装として登場し、月面でのEx-SガンダムとMk-Vの対決シーンではインコム合戦が繰り広げられた。
機動戦士ガンダムUC
UC-MSV枠でシルヴァ・バレトが登場。ドーベン・ウルフから引き続き武装として装備している。
機動戦士ガンダムNT
ナラティブガンダム B装備の武装の一つとして登場。名称こそインコムであるものの、実際は有線式ファンネルに近い。コロニー内で使用する為にプロペラントを機体本体からケーブルで供給しているが、NT-D発動時にはケーブルを外した完全なファンネルとして使用している。
機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
2022年10月5日開催のストーリーイベント「0086 ペッシェ・モンターニュ ~水の星にくちづけをI~」において、インコムの試験機であるエンゲージゼロ・インコム搭載型が登場。インコムの調整のために必要なデータ収集が行われた。

派生モデル [編集 | ソースを編集]

リフレクター・インコム
インコムにリフレクターの機能を取り入れた兵装。単体での攻撃手段は無く、ビーム・ライフルなどの小火器から発射されたメガ粒子ビームをリフレクター面に発生させたIフィールドで反射させ、敵の死角から攻撃を行う。Iフィールドの発生に大量のエネルギーを必要とするため、インコム射出後のリフレクターの作動は1回のみに限られる。

関連項目[編集 | ソースを編集]

ファンネル
サイコミュシステムを用いたオールレンジ攻撃兵器。こちらはニュータイプや強化人間による運用が前提となる。
リフレクター
メガ粒子ビームの反射器。インコムにおいてもリフレクター・インコムの形で採用されている。

リンク[編集 | ソースを編集]