ライトニングストライクガンダム

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ライトニングストライクガンダム
外国語表記 Lightning Strike Gundam
登場作品 機動戦士ガンダムSEED MSV
デザイナー 佐々木拓也 (原案)
町田能彦 (リデザイン)
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スペック
正式名称 ライトニングストライク
分類 試作型モビルスーツ
型式番号 GAT-X105+P204QX
全高 17.72m
主動力 バッテリー
装甲材質 フェイズシフト装甲
開発組織
【ストライク】
地球連合軍 (大西洋連邦)
【ライトニングストライカー】
IDEX社モルゲンレーテ社 (開発引継ぎ)
主なパイロット ムウ・ラ・フラガ
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概要 [編集 | ソースを編集]

ストライクガンダムライトニングストライカーパックの1号機を装着した姿である。

ライトニングストライカーはストライクの稼働時間を引き延ばす為の装備であり、腰部には大容量のバッテリータンクを2本備えている。また超長距離攻撃も可能で、大型レールガンを装備している。左右に突き出したパーツはコンポジットポッドで、大型の測距離センサーと放熱機構、バーニアの複合ユニットである。背部中央の大型メインスラスターは通常時は下を向いた状態だが、オーバードライブ時には上に跳ね上がりフィン型のスラスターが展開される。他のストライカーパックにはない特徴として胸部にも増加ユニットが装着されており、赤い部分にはセンサーを内蔵している。

元々は地球連合軍IDEX社に開発を命じており、稼働時間の150%増を目的としていた。しかしIDEX社ではその要求性能を実現する為には筐体がどうしても巨大化してしまい、それによる重量の増加から来る機動性の低下が問題視された。それを補う為にスラスターの追加と出力の強化が図られたが、今度はそのパッチ処理で廃棄熱が増えて宇宙での運用に大きな制約が生じる結果となり、その問題を解決しようと冷却システムを搭載する事で更なる重量増加を招く……という悪循環が起きてしまう。結局IDEX社では問題の解決には至らず開発が棚上げされ、後に開発を引き継いだモルゲンレーテ社が新型の大容量パワーパックと小型・高性能化した冷却システムを開発し搭載させた事でようやく実用化に漕ぎ着けている。

ちなみにライトニングストライカーが完成する前から既に民生市場で軍の要求性能を満たしたパワーパックが出回っていたというが、それにもかかわらず開発が続行されたのは軍の上層部と軍需産業との間に癒着があった為という証言が一部関係者から得られている。しかし真偽の程は定かではない。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEEDメカコンテスト
原案の初出。同企画の一部門であるストライクガンダムカスタマイズコンテストでホビージャパン賞を受賞し、SEED MSV用に町田能彦氏によってリデザインされている。元々は「重装甲と高機動」の両立というコンセプトだったが、高機動がエールストライカーと重複した為に変更された。
機動戦士ガンダムSEED MSV
出典元。パイロットはムウ・ラ・フラガ
パックをクサナギ内で組み上げた後にテストが行われ、その際の偶発的な戦闘でストライカーパックを破壊された。しかしその戦闘で得られたデータにより、このパックは友軍機に対する戦域パワー補給機としての有用性の高さを証明したとされる。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY
戦後に修復されたライトニングストライカーが、2年後のユニウス戦役中にファントムペインと共同でマーシャン追撃戦にあたった105スローターダガー (ガルド機)の装備として使用された。
オルタナティブストライク
同企画にて可動フィギュア「METAL BUILD」として商品化[1]され、2020年9月4日から「プレミアムバンダイ」で予約が開始された。メカデザイナーの阿久津潤一氏によってデザインが大きく一新され、新規設定が追加された他、ザフトの哨戒部隊を単機で撃破するストーリーが公開されている(「月刊ホビージャパン」2020年11月号ではこれの完全版が掲載)。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

フェイズシフト装甲
一定の電圧を持つ電流を流して相転移させる特殊装甲。その際、装甲には色がつく。物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能だが、高出力のビーム兵器の前には無力である。
非展開時は「ディアクティブモード」と呼ばれ、色がグレーのみとなっている。
換装
ストライカーパックを換装する。
補給
友軍機に対してバッテリーの補給が可能。
自律飛行機能
「METAL BUILD」にてライトニングストライカーに追加された機能。ストライクから分離し自律飛行する事が可能で、ストライク本体との間に超長基測距モードを構築する事が可能。
コンポジットウェポン・ポッド
「METAL BUILD」ではライトニングストライカー側面のユニットが高感度センサー群「コンポジットウェポン・ポッド」として設定されている。当初、原因不明のノイズの影響によって所定の性能を発揮する事が出来なかったものの、後に試験運用段階のド・ブロイ波領域センサーがポッド本体の干渉を受けている事が判明したため、対策としてセンサー群の遮蔽カバー及び可動機構が追加された。また、排熱効率の改善によってポッド内積載容量の大幅な増加が実現したため、ポッドのパワーサプライを使用するテストマウントが新たに設けられている。
スポッティングライフル
「METAL BUILD」にてライトニングストライカー下部のユニットに追加された機能。70-31式電磁加農砲の外部パワーユニットを兼ねた弾体初速強化用プロペラントタンク先端に搭載されており、加農砲と弾道特性をマッチングさせている。有重力環境下において敵がレーザーレンジファインダー欺瞞技術を行使している場合の照準調整に用いられる他、ソフトターゲットに対する攻撃にも用いられる。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ストライク本体側 [編集 | ソースを編集]

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部に2門内蔵されている。主に牽制や迎撃等に使用されるが、戦闘ヘリ程度ならこれだけでも十分破壊できる。
コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
両腰部に1本ずつ、計2本マウントしている。刀身部は超硬度金属で出来ており、内蔵された超振動モーターで高周波振動させる事で様々な物質を切り裂ける(パイロットの技量によってはPS装甲にも深刻なダメージを与えられるという)。モーター用のバッテリーも内蔵しているので、本体のエネルギー残量に関係なく使用可能。

ライトニングストライカー側 [編集 | ソースを編集]

70-31式電磁加農砲
本機の主兵装。「電磁加農砲 (でんじカノンほう)」はオーブにおけるレールガンの呼称である。
70式電磁加農砲の改良型とされ、電磁レールを折り畳み式にする事で火力の高さを維持しつつ省スペース化している。普段は二つに分割された状態で両腕部にマウントされ、使用時に合体させて腰部バッテリータンクから有線でパワー供給を受ける。
射程が非常に長く、測距離センサーと連動させる事でCEP(半数心中界)は地上ならば120km、宇宙ならば1万km以上(適切な磁場・重力場偏差修正を行った場合)とされている。
「METAL BUILD」の追加設定では超長基測距モードに移行する事で初速が35%減少する代わりに超高精度照準が可能となり、宇宙空間での有効射程が最大で38万km以上に延伸される。その為、「オルタナティブストライク」のスペシャルストーリーにおいては上記の1万kmを更に上回る4万km(地球の直径の約4倍)の狙撃に成功している。
71式強化徹甲尖頭弾
右腕部の電磁加農砲はマウントした状態でも運用が可能。射程が短くなる為、主に近・中距離の敵機に対して使用されると思われる。
Hi-DEW (高指向性エネルギー兵器)
「METAL BUILD」にてライトニングストライカーに追加された装備。「戦場の脳外科医」の異名でも知られる超精密狙撃用の実験兵器で、コンポジットウェポン・ポッドに追加されたテストマウントに搭載されている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ストライクガンダム
ストライカーパック未装着状態。
エールストライクガンダム
エールストライカーを装備した高機動戦仕様。
ソードストライクガンダム
ソードストライカーを装備した接近戦仕様。
ランチャーストライクガンダム
ランチャーストライカーを装備した砲撃戦仕様。
パーフェクトストライクガンダム
マルチプルアサルトストライカーを装備した形態。「ガンダムSEED HDリマスター」で登場。
ストライクガンダムI.W.S.P.
統合兵装ストライカーパックを装備した形態。
ガンバレルストライクガンダム
ガンバレルストライカーを装備した形態。

商品情報[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 立体化自体はアミューズメント専用景品「ガンダムシリーズ 組立式ガンダムバリエーションフィギュア」で既に行われている