フォースインパルスガンダム
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ZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム(Force Impulse Gundam)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- 頭頂高:17.76m
- 全高:18.41m
- 本体重量:63.54t
- 全備重量:78.3t
- 主動力:バッテリー
- 開発組織:ザフト軍
- 主なパイロット:シン・アスカ→ルナマリア・ホーク
ザフト軍が開発した試作型モビルスーツ。インパルスガンダムに中近距離戦闘を想定した機動力強化用シルエット「フォースシルエット」を装着した形態である。
フォースシルエットは大推力スラスターと複数のバーニアスラスターに加え、放熱板兼用の6枚の翼を装備し、宇宙空間での高機動ユニットとして機能しつつ、大気圏内でも高い飛行能力を発揮する。また、ビームサーベルを2本装備し、格闘戦能力も向上させている。
本機は高い機動性とスタンダードな武装、加えて大気圏内での飛行が可能など、汎用性の高い形態のため、最も多用されている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 当初はシン・アスカが搭乗。アーモリーワンの戦闘でソードシルエットからこの装備に換装するが、強奪された3機のガンダムを取り逃がし、ネオの乗るエグザスにも翻弄されてしまう。ユニウスセブン落下阻止の際の戦闘でも出撃したが、大した戦果は挙げられなかった。オーブ沖での戦闘ではザムザザーに撃墜されそうになるが、シンがS.E.E.D.を覚醒させ、逆にザムザザーを撃墜。その後も着々と戦果を挙げていった。
エンジェルダウン作戦においてはフリーダムの足止め、及び撃破の任を担い出撃。この戦闘でシンは機体の特性を生かした戦いを披露して機体性能で勝るフリーダムを追い詰め、最後はソードシルエットから射出されたエクスカリバーを使って撃破した。
シンがデスティニーに乗り換えた後はルナマリア・ホークが搭乗し、多大な戦果を挙げている。メサイア攻防戦ではエターナルを狙うが、メイリンの説得とドムトルーパーのジェットストリームアタックに圧倒され、一時撤退。その後、アスランのインフィニットジャスティスと交戦するが、一蹴される。さらにその後、インフィニットジャスティスとデスティニーの戦闘を止めようと2機の間に割り込んで錯乱していたシンのデスティニーに撃墜されそうになるが、インフィニットジャスティスが間一髪でその攻撃を阻止。直後に撃墜されたデスティニーを追って自らも戦線離脱した。その後、デスティニーと違い、修復が充分に可能だったこの機体がどうなったかは不明である。
装備・機能
特殊機能
- ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で装甲の色が変化するようになった。
- デュートリオンビーム送電システム
- MSにデュートリオンビームを照射してワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより、(母艦が存在する限り)帰艦する事なく戦い続ける事が可能となった。
- 換装
- シルエットを換装する。
- 分離
- フォースシルエットを分離する。
武装・必殺攻撃
- MMI-GAU25A 20mmCIWS
- 胸部に2門内蔵された機関砲。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。有効射界が限定されるという欠点がある。
- M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
- 両腰部に収納されている折りたたみ式ナイフ。実体剣と振動波を併用し、エネルギーをほとんど消費しないうえ、ダガーLの胸部装甲を易々と貫くほどの威力がある。
- MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
- フリーダム、ジャスティスに装備されたラケルタを改良したビームサーベル。ラケルタ以上の出力を持ち、エネルギー効率も改善されている。
- MA-BAR72 高エネルギービームライフル
- フリーダムやジャスティスに装備されたルプスの改良型。エネルギー消費効率が大幅に向上している。セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。
- MMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀
- 本来はソードシルエットに装備されているレーザー対艦刀。対フリーダム戦ではフォースシルエットを装備したままソードシルエットから、フリーダムを撃墜した。最大出力時はレーザー刃部分から刀身先端までビームの刃が発生する。
- RQM60 フラッシュエッジビームブーメラン
- エクスカリバーと同じく、本来はソードシルエット用の装備。アークエンジェルに向かおうとするフリーダムの足を止めるために使用し、フリーダムの態勢を崩した。
- MMI-RG59V 機動防盾
- 対ビームコーティングが施された実体盾。上下左右にスライドして有効防御面の拡大と取り回しを両立させている。この形態では左手に武装を持たせることは少ないため、広げた状態で使用することが多い。
角度によっては、ビームをシールド表面で減衰させるだけではなく反射させて別方向に飛ばすことも可能。
対決・名場面
- 復讐~フリーダム撃破
- フリーダムの戦闘記録を元に、シンとレイがシミュレーションして出した結論は「フリーダムのパイロットであるキラ・ヤマトは相手の命を奪う攻撃を選択しない。撃ってくるのは、決まって武装かメインカメラだ。そこにインパルスの勝機がある。」というものだった。
ダメージを受けたチェストフライヤーをパージして大推力のフォースシルエットと共に質量弾として急襲させる攻撃、手持ちの盾を投げた所にビームを当てて反射させる攻撃、胴体部を狙った攻撃をレッグフライヤーの分離で回避するなどトリッキーな戦法で相手の戦術の選択幅を狭め、終始インパルスが優位に立ちフリーダムを追い詰める。
「メイリン!ソードシルエット!」
シンの指示で呼び出されたソードシルエットからエクスカリバーが取り出される。インパルスはスラスターを全開に吹かしてフリーダムに突撃。エクスカリバーでフリーダムを串刺しにした。爆炎が晴れた後に残っていたのはインパルス。遂に打倒フリーダムは果たされた。
関連機体
- インパルスガンダム
- 背部に何も装着しない形態。
- ソードインパルスガンダム
- 近接格闘戦用装備「ソードシルエット」を装着した形態。巨大な対艦刀を主武装とする。
- ブラストインパルスガンダム
- 砲撃戦闘用装備「ブラストシルエット」を装着した形態。巨大なビーム砲を主武装とする。
- デスティニーインパルスガンダム
- フォース、ソード、ブラストの三種の武装を統合した形態。チェストフライヤーも専用のものを用意する。
- デスティニーガンダム
- デスティニーインパルスで起きた諸処の問題を解決するために新規建造された後継機。
- エールストライクガンダム
- この機体の元となった「ストライクガンダム」の高機動戦闘型。
- ミネルバ
- 専用運用艦。