ハイネ・ヴェステンフルス
ハイネ・ヴェステンフルス | |
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外国語表記 | Heine Westenfluss |
登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY |
声優 | 西川貴教 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 (コーディネイター) |
性別 | 男 |
生年月日 | C.E.52年9月19日 |
星座 | おとめ座 |
年齢 | 21歳 |
没年月日 | C.E.73年12月以降 |
身長 | 178cm |
体重 | 63kg |
髪色 | 黄橙色 |
瞳の色 | 緑 |
血液型 | A型 |
職業 | MSパイロット |
所属組織 | ザフト軍 |
所属部隊 | ホーキンス隊 ⇒ FAITH (ミネルバ隊) |
階級 | 赤服 |
主な搭乗機 |
概要 [編集 | ソースを編集]
ザフト軍に所属するMSパイロット。ホーキンス隊の一員として第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦への参戦経験を持つエースパイロットであり、大戦後はFAITHに任命されている。パーソナルカラーはオレンジで、機体塗装に留まらず髪やパイロットスーツまでもオレンジ色で固めている。飄々とした人柄で一見軽薄そうな印象を受けるが、軍人として確たる信念を持ち、戦争に対してシビアな面も持ち合わせている。
ザフトに復帰しながらもまだ戦うことに葛藤しているアスランを叱咤激励し、シンとアスランの関係がギスギスしているとわかれば間に入るなど、人心の機微にも非常に敏感で、チーム内の和を重視している。また、「FAITHに階級はない」とし、「隊長」や「さん」付けで呼ばれることを嫌い、「ハイネ」と呼ばないと訂正させるなど、気さくな先輩としてミネルバのパイロット達と打ち解けていった[1]。
ダーダネルス海峡での連合軍との戦闘では新型機のグフイグナイテッドでガイアを圧倒するなどの活躍を見せたものの、途中から武力介入したキラの乗るフリーダムが手当たり次第に両陣営の機体を無力化していく光景に激怒。挑みかかったものの乗機の右手を破壊されてしまい、追撃しようとしたところを同じくフリーダムを狙っていたガイアに背後から攻撃され戦死する。その気さくな人柄から慕うザフト兵も多く、ハイネの戦死後は彼の死を悼んで、部隊を問わず機体の右肩を彼のパーソナルカラーのオレンジに塗装し、オレンジショルダー仕様にしていたザクが見受けられた。
上述の通り、フリーダムに気をとられて背後から迫るガイアに気付かず、グリフォンビームブレイドで真っ二つになるという呆気無い死に方(しかもガイアはハイネではなくフリーダムを狙っており、その邪魔になるからという理由で撃破されている)をしてしまっている[2]が、あまりに不憫すぎる故か、他の媒体では比較的良好な扱いを受けている。
特に「コミックボンボン」で連載された高山瑞穂氏による漫画版『DESTINY』においてはFAITHの名に恥じぬ奮闘を見せており、フリーダムに無力化された隙をガイアに狙われたシンを庇い壮絶な最期を遂げている(小説版『DESTINY』でも同様の形でアスランを庇っている)。他にも「月刊ガンダムエース」で連載された久織ちまき氏による漫画版では、ガルナハン基地攻防戦から参加しており、アニメよりも早くアスランとの交流があり、子供に銃の撃ち方を教えていたシンを𠮟責した彼に関係改善の的確なアドバイスを与えたり、前述の作戦中に部下が一人死亡して悲しむ姿を見せるなど交流を深めている。同作での最期はセイバーとインパルスの武装補充の時間を稼ぐために果敢にフリーダムに挑むも機体を中破され、落下しているところをガイアの攻撃によって両断され戦死するという流れになっている。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 初出作品。PHASE-09でのハイネ専用ザクの登場に遅れることPHASE-19で本人が初登場し、PHASE-21でミネルバに配属となる。前作のミゲルと同様にほんの数話だけの出番であったが、その人望の良さはミネルバ隊のパイロット達の関係を改善させ、特にアスランに対しては戦いに対する向き合い方を改めさせるなど、多大な影響を与えている。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY (高山瑞穂漫画版)
- 初登場時にファントムペインのガンダムを圧倒、シン達と交流する場面の増加など、アニメでの不憫さを払拭するかのように出番と活躍の機会に恵まれている。最期のシーンもエースパイロットらしい壮大な散り様となっており、ネット上などでアニメでの死亡シーンとの比較として同漫画のシーンが挙げられる事も多い。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY (久織ちまき漫画版)
人間関係[編集 | ソースを編集]
ミネルバ隊[編集 | ソースを編集]
- アスラン・ザラ
- 同僚。ミネルバ配属時に自己紹介のためにさっそく彼のところへ向かっており、配属後もザフトに復隊しながらも戦うことに悩む彼に「割り切れ」とアドバイスを与えた。また、シン達から「隊長」呼びされて浮いていた彼を「出戻りだからってイジメてんのかぁ?」と笑わせたりなど、なにかと抱え込みがちなアスランが打ち解けられるように腐心していた。
- シン・アスカ
- 部下。鼻っ柱の強いシンも、彼には心を開いていたようだ。大先輩のエースでも先輩風を吹かすことなく、年下のシンにも同じ目線で接するハイネの存在は「頼れる兄貴分」だったのだろう。もっと長く彼の傍にいることが出来れば……
- ルナマリア・ホーク
- 部下。紅一点のメンバーだったが、特にロマンス展開もなければアスランやシンのように関わる事もなかった。しかし、女性パイロットであっても一切色眼鏡で見ることなく、同じチームの一員として平等に見ていたようだ。
- レイ・ザ・バレル
- 部下。あまり接点はなかった。
- タリア・グラディス
- ミネルバの艦長として、上司にあたる。配属になってすぐ戦死してしまったため接点は全くなかった。
ザフト軍 / プラント[編集 | ソースを編集]
- ミーア・キャンベル
- 護衛対象の1人。ミネルバ配属前は彼女と議長を護衛する任務に付いていた。
- ミゲル・アイマン
- 『SEED』の登場人物かつ中の人が同じ人。追加設定によりパーソナルカラーはハイネに肖ったものとされている。
名台詞[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダムSEED DESTINY [編集 | ソースを編集]
- 「じゃあお前、どことなら戦いたい?」
- 第22話より、オーブと戦う事を渋るアスランに対して。実に的を射た的確な質問であり、答えかねたアスランに対しても「あ、やっぱり?俺も」と明確な答えを持っていないとはっきりと言い切っている。つまり「戦いたいから戦う」「戦いたくないから戦わない」という感情でもって戦争をしているわけではない、という非常に達観した、歴戦の軍人らしい回答である。
- 「割り切れよ。今は戦争で、俺達は軍人なんだからさ。でないと、死ぬぞ?」
- 上の質問に答えられなかったアスランに対して。アスランとは対照的に彼の精神的なタフさが伺える台詞だが、次であっさりと自分自身が死んでしまうのだからやりきれない。
- 「ザクとは違うんだよ!ザクとは!!」
- 第23話より、ガイアの右腕をビームライフルごとスレイヤーウィップで捕らえた際に。言わずと知れたランバ・ラルの名台詞のオマージュである。若者らしく若干ニュアンスが変わっていることに注目。ガンダムファンを自認する西川氏が、本編では実に嬉しそうに言っているのが印象的。グフに乗ったからには絶対に言ってみたかった一言だろう。しかしこの後…
- 「手当たり次第かよ…!この野郎生意気な!!」
- 同話より。突如として武力介入を開始し、ザフトと連合軍双方に攻撃を開始したフリーダムに対して。敵も味方もない無秩序な攻撃に加え、乗機の右手をあっさりと切り落としたフリーダムに対しハイネは激怒。離脱しようとするフリーダムの後を追おうとするものの、その直後に先程まで圧倒していたガイアが接近。邪魔だと一瞬で機体を両断され、アスランの眼前で無残にも命を散らす最期を迎えた。しかもコックピットのハイネが身体を両断される瞬間が映るため、(切断部位が映らないとはいえ)ややグロ要素も含まれている。
SEED DESTINY (高山瑞穂漫画版)[編集 | ソースを編集]
- 「ふっ・・・・ ザクとは違うんだぜ!ザクとはな!」
- 初登場時、ピンチに陥るコアスプレンダーの前に月をバックに現れるや否や、アビスの右手をビームランスごと瞬く間に叩き切った際に。「ザクじゃねえ」と怯むアウルを前にビームソードを掲げながら言い放ってみせた。アニメとほぼ同じ台詞でありながら、それ以上に圧倒的な格の違いを見せる姿はまさにオマージュに相応しい活躍ぶりと言えるだろう。
- 「いけないなあ・・・・ 凶暴な犬はちゃんと・・・・ 鎖につないどかなきゃ!」
- 上記の直後、今度は襲い掛かるガイアをスレイヤーウィップで縛り上げ、アビスに叩きつける。初登場でいきなりガンダム2機を圧倒し、アニメでの不憫さを払拭するかのような活躍を見せた。
- 「便所掃除!遅刻なんだから、これくらいじゃない?」
- ブリーフィングに遅れたシンがアスランに叱られ、殴られそうになった際、この言葉で二人の間を上手く取り持った。その後、ハイネの死後にシンが黙々と便所掃除を続けるシーンがあるのが印象深い。亡くなった人の命令でも律儀に守るシンの人柄がよく出ており、彼は「死んだからもういない」という割り切りができず、だからこそ過去を大切にするのである。
- 「ふっ・・・・ だーかーら ハイネだって・・」
- ステラの攻撃からシンを庇った際の散り際の台詞。コクピット付近への被弾を受け、シンの「ヴェルテンフルス隊長!!」という呼びかけに、最後まで自分らしさを貫いた。そして非業の死を前にシンは最後の最後で「ハイネ」の名を叫ぶのだった……。
アニメと扱いで天と地ほどの差がある事から読者の間で語り草となっているシーンであり、ゲーム『Gジェネ クロスレイズ』においても当該ステージでハイネが撃墜された際のイベント会話として採用されている。
SEED DESTINY (久織ちまき漫画版)[編集 | ソースを編集]
- 「あの野郎…フザケやがって…!!」
- 「遊びでやってんじゃねえんだ!! ヤキン戦の英雄だか亡霊だか知らねえが…」
- アスラン「やめろハイネ それ以上…っ」
- 「ザフトをなめるな!!!」
- 最期のシーンより。ミネルバ撃沈の危機を前にシンとアスランに武装補充をするよう伝えたハイネは、時間を稼ぐべく単身フリーダムに挑みかかる。しかしフリーダムは無慈悲にも一瞬で乗機の両腕と頭部、両翼を切り裂き、大破した機体は落下。運悪く背後から迫ってきたガイアによって両断され、アニメと同様の死を迎えてしまった。また、ハイネの熱意とは対照的なキラの冷ややかな視線、オーバーキルにも等しい無力化など、アニメと比べてキラの悪役にも等しい描写が目立つシーンとなっている。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- ハイネ専用ブレイズザクファントム
- FAITH任命前の搭乗機。
- ハイネ専用グフイグナイテッド
- FAITH任命後の搭乗機。
- ハイネ専用デスティニーガンダム
- ハイネ専用機として配備される予定だったオレンジ色のデスティニー。シンの乗ったデスティニーと同型機であるが、ハイネ専用の調整がしてある。ハイネの戦死により実戦配備される事無く終戦を迎えた。
- これほどの機体を任せられるということは、それだけ軍全体からの信頼が厚かったということである。
余談 [編集 | ソースを編集]
- 名前である「ハイネ」は西川がかつて所属していたバンド「Luis-Mary」に居た頃に名乗っていた灰猫(Haine)という芸名が由来であり、「ヴェステンフルス」はドイツ語で「西の川」(Westenfluss)を意味する。誕生日や血液型も西川貴教のものと同じになっている(身長や体重は細身な西川氏に合わせると見栄えがしないので、高めに設定してあるらしい)。
- 前作『SEED』でニコルが戦死した際と同様、死亡シーンに「アスランの目の前で爆散」「アスランに名前を絶叫される」の要素があるのに加え「爆発をバックにハイネの遺影が浮かぶ」ため(HDリマスター版では削除)、見方によってはシュールな光景となってしまっている。そのため視聴者からはニコルと同様に死亡シーンがネタとして弄られる傾向にある。
- キラが戦闘そのものへの介入していったことによって、結果としてハイネのように犠牲者が増えてしまったという事実は、彼のやり方に対し「自分が直接手を汚さなければ、仮に結果として戦闘が長引き被害が大きくなってもそれでいいのか」という疑問を投げかけるトリガーにもなっている。が、上記の通り、フリーダムに気を取られて後ろからやられるという微妙な最期故にキラのせい?と言わざる得ない。といってもそもそもザフト側が優勢であったところに介入したキラによって戦局が拮抗状態に陥り、乱戦状態になってしまった。ガイアを圧倒していたハイネが右腕を破壊されたためやむなく目標を変更し、その結果ガイアに撃墜されているので当然キラ(アークエンジェル勢)のせいなのだが…やっぱ微妙と言わざる得ない演出と展開となってしまっている…。その為か他の媒体などではハイネの死の一因はキラのせいと言える様な描写となっている。
- 前作『SEED』で西川氏はクルーゼ隊のMSパイロットであるミゲル・アイマンを演じており、二作連続でのゲスト出演となる。また、後発のゲームでもミゲル、ハイネ両役で出演することがあり、その時には本編以上に灰汁の濃いキャラクターボイスを披露している。