Dガンダムファースト
ナビゲーションに移動
検索に移動
Dガンダムファースト | |
---|---|
外国語表記 | D Gundam First |
登場作品 | ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム |
デザイナー | 福地仁 |
スペック | |
---|---|
通称 | Dファースト |
分類 | 作業用モビルスーツ (ワーク・スーツ) |
生産形態 | ハンドメイド機 |
型式番号 |
|
頭頂高 | 18.9m |
本体重量 | 39.2t |
全備重量 | 53.4t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,820kw |
スラスター総推力 |
|
装甲材質 | ジャンクパーツ多数使用 |
センサー有効半径 | 9,800m |
開発組織 | モノトーン・マウス社 |
開発者 | ダリー・ニエル・ガンズ |
所属 | モノトーン・マウス社 |
主なパイロット | ダリー・ニエル・ガンズ |
概要[編集 | ソースを編集]
モノトーン・マウス社のダリー・ニエル・ガンズによって多種のMSのジャンクパーツから製作された作業用モビルスーツ。無類のガンダム好きであるダリーによって、ガンダムを模した外見に仕上がっている。機体名の「D」に関しても本人の頭文字から取られたものである。
あくまで作業用の機体ということで装甲部の隙間が目立つが、コクピット部は気密ブロックとなっている。また、第一次ネオ・ジオン抗争の一級品のモビルスーツのパーツ(ムーバブルフレーム、ジェネレーターなど。特に頭部センサーは百式改のパーツが使われたらしい)を使用しているため、作業機でありながら軍用機にも劣らない性能を持つ。作業用のため攻撃的な武器は装備しておらず、作業用として「7つ道具」を携帯する。
本機を製作したダリーがパイロットを務めており、作業に本機を用いていることから「熱血ガンダム野郎」「ガンダム・ダリー」の名で有名になっている。同僚はもちろん、コロニー公社の護衛を務める連邦軍にも知れ渡っているほど。
宇宙世紀0090年7月15日、スペースコロニーテキサスの再建作業中にカラードの襲撃に巻き込まれ、これを撃退。戦闘の終盤、ダリーの同僚のチェリィとアインが無断で機体の一部装甲を囮に使用したため、戦闘終了後は内部メカが剥き出しの見る影も無い外見になってしまったが、その後アラハスでDガンダムセカンドとして改修された。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム
- 初登場作品。主役機のガンダムが作業用かつジャンクパーツ製と、前例のない登場となった。サイド2のテキサスで作業中に護衛のアラハスなどがカラードの襲撃を受けた際、戦闘の真っ只中に突如として乱入。7つ道具の内のマグネットアンカーとリベットガン、トリモチガンを駆使してカラードの部隊を翻弄し、ズサ・カスタムとも死闘を繰り広げた。上述通り、最終的には仲間に装甲を囮に使われてしまったため、セカンドへと改修されている。
- SDガンダム GGENERATIONシリーズ
- 「F」でセカンド及びサードと共に初実装。シリーズ最初期から実装済みのズサ・ダインなどから遅れる形での実装となった。「ギャザービート」では機体のみの参戦だが、上位ステータス版としてDガンダム改も実装されている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- ナックルクラッシャー(クラッシュ・ナックル)
- 前腕に装備されている岩石破砕用のナックルガード。先端には展開式のスパイクも設けられている。通常時は折り畳まれており、使用時にマニピュレーターの前に展開される。
『ダブルフェイク』作中では連邦軍とカラードの戦闘に乱入するやいなやガザC改1機を殴り飛ばした。 - ビームショットガン
- 画稿で描かれている装備。作中未使用。
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用のビーム兵器。
背面画で左サイドアーマーにマウントされている円筒状のパーツをHGUC化の際にサーベルと解釈したものと思われる。
7つ道具 [編集 | ソースを編集]
- リベットガン
- コロニー外壁補修用の工具(釘打ち機)。マグネット・アンカーの基部をコロニーのミラーへ打ち込む際に使用した。
なお「MS90'S」と「MS大図鑑」でそれぞれ形状の異なる画稿が掲載されており、『ダブルフェイク』作中でもいずれの画稿とも全く異なる形状の物を使用している。HGUC化の際には「MS大図鑑」に掲載された物が採用された。 - マグネット・アンカー
- マグネットで目標に張り付くワイヤーアンカー。
戦闘ではリベットガンと併用し、カラードのモビルスーツ部隊をコロニーの回転で振り回した。画稿には本編で使用した物よりも強力なタイプが描かれている。 - トリモチガン
- 小銃からトリモチを発射する。カラードとの戦闘ではズサ・カスタムのメインカメラを塞ぐために用いられた。
- シールド
- イエローの塗装が特徴的な大型の盾。表面には「MONOTONE WOKSUIT 19051G(WOKSUITは原文ママ)」と「GUNDAM」の文字が入れられている。カラードとの戦闘中、ズサ・カスタムのビーム・サーベルでシールドの上部を切断されている。
- 大型トリモチ弾
- モビルスーツの捕獲にも使われる球状の手投げ式トリモチ。通常はシールド裏にマウントされている。
- ドリルガン
- 先端に有線式のドリルが付いているワイヤーガン。フレキシブル・ワイヤーによって自由なポジションで作業が出来る。
- ダミー
- 欺瞞用のダミーバルーン。モビルスーツを模したタイプと岩を模したタイプがある。
- 有線式爆薬
- 有線による遠隔操作で爆破する爆薬。ヨーヨー型や筒型など様々な種類の爆薬があり、これらを用途によって使い分ける。非使用時は予備弾も含めてリアスカートアーマーにマウント可能。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- ガンダム登場
- アラハスのジムIIを撃墜し、次なる獲物を探そうとしていたガザC改は突如、急接近してきた機体に殴り飛ばされる。そこにいたのは中指を立てながら仁王立ちするガンダムだった。これがやがて連邦軍とカラード、そしてネオ・ジオンを巻き込む戦いの始まりとなった。
- 対ズサ・カスタム
- ガンダム出現の報を受け出撃したカラードの後続部隊と接触したダリーは、コロニー近くまで誘導した敵部隊をリベットガンとマグネット・アンカーを駆使して翻弄。そして、唯一残ったアニーのズサ・カスタムと機動戦を繰り広げる。その最中、アラハスに合流したチェリィが送った点滅信号を確認したダリーはズサのメインカメラにトリモチ弾を撃ち込み離脱した。
- ズサとの戦闘を中断し、アラハスのデッキに入ったダリーだったが、突如、チェリィによって機体の機能を停止させられてしまう。戦闘終了後、コックピットから出たダリーが見た物は、装甲を外された愛機の見るも無残な姿だった。一方、辛うじて見えるカメラでガンダムを追ったアニーが見つけたものは、囮に使われたガンダムの装甲だった。
- セカンドへ
- 戦闘の影響で建設中のコロニーが崩壊してしまったため、コロニー崩壊記念パーティを開いて気晴らしするモノトーン・マウスとアラハスのクルーだったが、ダリーはその中に修復作業に参加していなかったアインを見つけ、捕まえようと追いかける。アインを追い格納庫に辿りついたダリーが見た物は、アインやアラハスのクルーによって改修を受けた愛機の姿だった。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- Dガンダムセカンド
- 改修機。
- Dガンダム改
- ワンダースワン用ソフト『ギャザービート』に登場した準オリジナル機体。元の機体が低ステータスかつ武器が全て弾数制限ありという欠点を抱えていたのに対し、ステータスの大幅上昇やナックルクラッシャーの弾数制限解除といった強化が行われた上位ステータス版となっている。
- スターク・ジム
- 後にモノトーン・マウス社がジム・コマンド宇宙戦仕様をベースに改装した機体。本機の開発データが転用されている。
- 百式改
- 本機の頭部センサーにパーツが使用されているとされている[1]。下記のJガンダムの設定の名残と思われる。
- ビギニングDガンダム
- 機体名が「Dガンダム」繋がりのガンプラ。
余談[編集 | ソースを編集]
初期案ではJガンダムという名称でいくつかデザインがあり、百式改の発展機、ジェガンのバージョンアップ機という設定だった。これらは作業用モビルスーツへの設定の変更に伴い、没デザインとなっている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
漫画 [編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 「模型情報」1988年7月号掲載「MS90'S」より