レッドライダー
レッドライダー | |
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外国語表記 | Red Rider |
登場作品 | 機動戦士ガンダム アグレッサー |
デザイナー | 万乗大智 (ツヴァイ・ハンダー) |
スペック | |
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異名 | 赤帽子 (ジオン側からの呼称) |
分類 | 実験用試作型モビルスーツ |
生産形態 | 試作実験機 |
型式番号 | RX-80RR[1] |
主動力 | 熱核融合炉 |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
搭載システム | アレス(ARESまたはAREUS[2]) |
開発組織 | 地球連邦軍 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | アグレッサー中隊 → 第23独立艦隊 |
母艦 | マゼラン級ゼピュロス |
主なパイロット |
概要[編集 | ソースを編集]
地球連邦軍の「ペイルライダー計画」で開発された試作2号機かつデータ収集用実験機。機体名称は「ヨハネの黙示録」に記されている第二の騎士を由来としている。機体カラーは赤と白を基調とし、頭部バイザーが赤のためジオン軍からは「赤帽子」と呼ばれている。
レッドライダーはRX-80をベースに、ペイルライダーに搭載される「HADES」のプロトタイプである「AREUS」を搭載した機体となっており、リミッター解除時の動作とそれに伴うパイロットへの負荷を検証する目的で開発されている。そのため、電気ショックによる心肺蘇生プログラム「Rymm Pa」が搭載されている。また、本機からホワイトライダーのサイコミュ受信機を小型化した物が搭載されている。基本武装は他の連邦軍の機体と同じ物を使用可能だが、専用装備も用意されている。
元々は試験運用部隊でデータ収集を行っていたが、試運転直前でドップ編隊に奇襲され部隊が壊滅した際に、アグレッサー中隊が救援に現れたため実戦データ収集を兼ねてチェイスに託されている。機体自体はハイスペックなのだが、整備不良により作品内ではジム程度のスペックしか発揮できない状態となっている。また、回路の不調により「AREUS」が使用不可かつ作動状態にあるため異常発熱を起こしており、それに接続している教育型コンピュータとの併用により冷却システムに過負荷がかかってしまっている。作中ではオーバーヒート回避のため「AREUS」及び教育型コンピュータを強制閉鎖しているが、これにより連動しているオートサポート機能は停止しており、全ての操作をマニュアル操作で行わなければならない状態を余儀なくされている。
ジャブローに到着した際にはチェイスのアナログ操作での実戦データは貴重であるとして、グレイブの部下によって引き続きアグレッサー部隊での運用が許され、専用武器のツヴァイ・ハンダーが用意された。また「ペイルライダー計画」の中心人物の1人であるリム・エンバー・バーゲンホルムによって完全ではないもののオーバーホールされた上でマグネットコーティングが施され、ペイルライダーと同様の空間戦仕様に変更されている。ただ旧モデルにこれ以上の特別予算はかけられないということで、以降は配属先のチームに任せることとなった。なお専用パーツの多くはペイルライダーに回されているため、ジムのパーツを改造した物で代用されている。そのため大きく破損した際には再びジム程度のスペックにダウンしている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム アグレッサー
- 初出作品。同作の主役機を務め、主人公チェイス・スカルガードと共に地上と宇宙の激戦区に身を投じていく。本編前はグレイヴによる強化手術が施された少女が使い捨てのパイロットとして搭乗させられており、サノ・カオリによる保護を受けたターニャもその1人だった。
- ガンプラ
- 2022年7月にプレミアムバンダイ限定キットとして立体化が決定。型式番号などの細かな機体設定が新たに公開された。また、同時期に『赤い三巨星』のガンダムRRとジムRRのガンプラ情報も公開されており、ガンプラ関連情報は赤いRR尽くしとなった。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- アレス (AREUS または ARES)
- 本機の教育型コンピュータに接続されている実験用システム。機体のリミッター解除と一時制御を行うシステムで、起動すると300秒の間、運動性能が150%向上する。ただ、高機動時のパイロットの負担は考慮されておらず、最悪死に至る危険性がある。
- 教育型コンピュータ
- 学習機能を備えた非ノイマン型コンピュータ。他の機体と異なりアレスとリンクされており、音声対応によるサポートの他にアレスの発動や調整の役割も担っている。空間戦仕様に改修される際にアップデートが行われており、開発者のリム・エンバー・バーゲンホルムの思考と知識、表現方法が反映され、音声対応も女性型に変更されている。またパイロットの命を最優先するように再プログラムされており、パイロットから指示がなくとも音声対応する権限が与えられている。開発者のリム・バ博士はこれを「エリス」と呼んでいるが、開発者以外はシステム名と同じ「アレス」や「ライダー」と呼んでいる。
- リム・バ (Rymm Pa または Rymm Va)
- 身体モニターシステムに組み込まれている心配蘇生プログラム。アレス作動時に高機動時のショックでパイロットが失神及び一時的に心肺停止になった際に、それを検知したプログラムが自動的に起動しパイロットを電気ショックで蘇生させる。
- ウェラブル・アーマー
- 両肩、両膝、コックピットハッチに装備されている特殊装甲。ブロック状の追加装甲の様だが、1つ1つに着弾時の衝撃を外部へ拡散するよう内部炸薬を搭載している。このため実弾に対しては高い防御力を有し、敵が次弾を撃つ前に接近して撃破する事が可能となる。但し、一度外れると装甲が剥がれてしまうため次の攻撃に対しては無防備になってしまうのが難点。空間戦仕様では肩部の物はオミットされている。
- マグネットコーティング
- フィールド・モーターの反応速度や駆動性を向上させる磁気塗膜。空間戦仕様において実装。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
共通装備[編集 | ソースを編集]
- 頭部バルカン砲
- 頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。頭部に「アレス」のコアユニットが搭載されているため、地球連邦軍で一般的な内蔵式から独立配置式に変更されている。この方式は後のペイルライダーシリーズにも採用されている。
- ビーム・サーベル
- 左腰部に1本装備されている一般的なビーム・サーベル。ツヴァイ・ハンダー受領後は主に予備として使用される。
- ツヴァイ・ハンダー
- 本機専用に開発された攻防一体型のシールド。集団での追兵戦及び対艦用の武装で、シールド側面に展開式の大型ビーム・サーベルが内蔵されている。ビーム刃の出力は大きいため発熱を抑えるための冷却カプセルが3つ収納されており、これを使い切ると使用不可となる。またシールド後部にはグリップが収納されており、シールドそのものがリーチの長い手持ち式の大剣となる。他にも先端には目眩しに使えるスプレッド・ビーム砲、後部には切り離し可能な3基のアンカーが搭載されるなど多機能な武装となっている。なお攻撃をシールドで受けすぎると衝撃でシールド内のジェネレーターや冷却装置が破損し、大型ビーム・サーベルが使えなくなる欠点を有する。
地上戦仕様[編集 | ソースを編集]
- 100mmマシンガン
- ヤシマ重工製のマシンガン。陸戦型ジム等が装備している物と同じもの。予備マガジンは右サイドアーマーに装備され、非使用時にはリアアーマーに懸架可能。
- 試作型100mmマシンガン
- 本機のデータ収集用にエルザが設計したマシンガン。マガジンは上記の100mmマシンガンと共通。ジオン軍の技術を取り入れた武装で、形状記憶合金を使用した発熱体のヒート・ソードが銃口上下に内蔵されている。このヒート・ソードは射出することも可能。
- シールド
- 取り回しが考慮された小型のシールド。これも陸戦型ジム等と同じもの。カラーリングは陸戦型ジムの物と同一だが、表面にはアグレッサー中隊の部隊マークが描かれている。ツヴァイ・ハンダー受領前に装備していた。
空間戦仕様[編集 | ソースを編集]
- ブルパップ・マシンガン
- 主にジム系列機が装備している90mmマシンガン。非使用時には右腰部にマウント可能。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- RX-80
- ベース機。ペイルライダー系列機はジム・スナイパーIIベースのRX-80を原型機とする。
- ペイルライダー
- 本機のデータはこの機体の開発にフィードバックされている。
- ホワイトライダー / ブラックライダー
- ペイルライダー計画で開発された姉妹機の内の1号機と3号機。
- ジム
- 専用パーツで整備ができないため、基本的にジムの改造パーツで代用されている。
余談 [編集 | ソースを編集]
- 名前の由来となっている「第二の騎士」はヨハネの黙示録に記されている「四騎士」の一人。それぞれの権能で地上を支配、または人の命を奪うとされている。第二の騎士は赤い馬にまたがり、大きな剣を持つ。その名は「戦争」。戦争を引き起こし、地上の人間を戦わせるという。やや名前負けの気もするが、ペイルライダー計画全体で見れば「ヨハネの黙示録」に語られているような「世界を支配し、あるいは人の命を奪う」恐るべき計画であったことが伺える。
- 余談の余談だが、「X-MEN」の登場キャラクター「アポカリプス」配下の四名や、プロレス団体NWAに所属していたユニット「フォー・ホースメン」といった「悪役四天王」はもちろんこの「黙示録の四騎士」が由来。キリスト教圏ではポピュラーな「人類の脅威」の代名詞になっている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]