ゾロアット

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ゾロアット
外国語表記 Zoloat
登場作品 機動戦士Vガンダム
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 宇宙用量産型モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 ZM-S06S
頭頂高 14.5m
本体重量 8.2t
全備重量 19.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 5,280kW
スラスター総推力 79,200kg
アポジモーター数 39
装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材
開発組織 ベスパ
所属 ザンスカール帝国
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

ベスパの宇宙用量産型モビルスーツ。同軍が初めて開発に成功した主力機であり、宇宙戦仕様の汎用MSとしてあらゆる面でバランスの取れた性能を誇っていた。

機動性、ジェネレーター出力、武装といった全ての面が良好なバランスを示しており、この機体の完成を以ってザンスカール帝国が開戦を決意したとする逸話も存在している。また、拡張性にも優れた事から、以後のベスパ製MSの設計母体としても利用されており、サイコミュシステムの搭載も可能。

頭部センサーは複合複眼式マルチ・センサーと呼ばれ、モノアイ相当の光学部品と、可視光線の帯域に含まれない波長を感知する素子で構成されている。各センサーは百数十個もの装置が相互にデータを補完する事で誤差や不確定要素を取り除く。複合複眼式マルチ・センサーは通常はスリット状のカバーで覆われているが、戦闘時にはこれを展開して戦闘空域のサーチを行う。このセンサーは後のザンスカール系MSにも採用されており、同軍のMSの外見を特徴付ける記号の一つとなっている。

初期生産型を経て制式仕様が定められ、戦争初期のザンスカールの勢力拡大に大きく貢献し、ゾロトムリアット等といった地上侵攻用MSのベースとしても活用された。更に、後継機の実戦投入が本格化した後も生産と運用は継続され、ザンスカール戦争を通じてベスパの宇宙戦力の一角を担った。

カラー・仕様バリエーション [編集 | ソースを編集]

一般機
本機の通常カラー。赤色と黄色を基調としたカラーリングに塗装されている。
サイコミュ搭載機
『V』第45話に登場した機体。エンジェル・ハイロゥが放つサイコウェーブの観測用にサイコミュが搭載されている。トッリ・アーエス率いる部隊が使用しており、強化型のビーム・ストリングスも装備されている。
ゾロアット (リガ・ミリティア仕様)
リガ・ミリティアによって鹵獲された機体。白を基調としたカラーリングに再塗装されており、「ホワイトアット」の通称で呼ばれる。主にマーベット・フィンガーハットが搭乗した。
テーベ隊所属機
『ニューモビルスーツバリエーション』に掲載されている深緑と黄緑で塗装された機体。
カルメ隊所属機
『ニューモビルスーツバリエーション』に掲載されている機体。一般機では赤色だった部分が紺色、白だった部分が黒に塗装されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士Vガンダム
初登場作品。開戦当初から使用されているMSであるが、宇宙用の機体であるため、物語が地上から始まった本作で作中に登場したのはウッソ達が宇宙に上がってからとなった。機体の素性の良さから最終決戦まで長期に渡って運用された他、リガ・ミリティアが鹵獲し白に塗装して運用したホワイトアットも登場した。
機動戦士Vガンダム ニューモビルスーツバリエーション
通常機体の他、カラーバリエーションとしてテーベ隊所属機とカルメ隊所属機の設定画が掲載されている。
機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス
主にニュータイプ部隊の主力機として金色の機体が登場。単機で偵察していたウッソのVダッシュガンダムと交戦し、ジョングがその内のカムイ・ギアン機ごと攻撃することで撃墜している。その後ジョングと共にダンディ・ライオンを攻撃しているが、ウッソ達の奮戦で全機撃破された。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ハードポイント
バックパックに2基配置されたハードポイント。ビーム・キャノン等のオプション装備の換装が可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

胸部バルカン砲
胸部左右に搭載されたバルカン砲。4砲身の実体弾系火器であり、高い連射性による牽制を目的としている。
ビーム・サーベル
一般的な仕様の近接格闘兵装。非使用時は肩部ラックに収納される。
ビーム・ライフル
ゾロアットの主兵装。特殊な機構は持たない標準的なビーム・ライフルだが、ゾロアットの特性に合わせて最適化した仕様になっている。これは、MSの試作時にサンプリングした機体の反応速度や射程等を元に、それに適応した開発するというザンスカールの兵器開発手法に基づくものであり、ゾロアットに限ったことではない。
5連装ビーム・ストリングス
右肩のウェポン・バインダーに搭載された固定兵装。名称に「ビーム」と付くが、正式にはビーム兵装ではなく電磁ワイヤーである。初期生産型からの仕様変更時に採用された新機軸の兵装で、ワイヤーの射出機構を備えるバインダー外側のユニットがアームを介して可動する事で広範囲にワイヤーを展開できる。ワイヤーによる敵機の捕縛や電磁攻撃、網を張って敵機の行動を阻害するといった運用が可能。
ビーム・シールド
左肩ウェポン・バインダーに内蔵されたビーム・シールド。発生器を内蔵したバインダーは可動構造を有し、シールドの防御範囲をある程度変更できた。シールドのビーム膜をサーベルのように用いて攻撃する事もでき、MSの装甲を切断するに足る威力を有している。
ビーム・キャノン
バックパックのハードポイントに装備可能なオプション兵装。本体のジェネレーター出力とビーム粒子の加速率の低さから想定通りの威力を発揮出来ず、機体重量の増加を嫌って未装備で出撃するパイロットも多かった。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ゾロアット初期生産型
ゾロアットの初期生産型。両肩にスパイクアーマーを有し、ライフルとシールドを装備したシンプルな機体であった。
ゾロローター
ビーム・ローターを搭載した改修機。ゾロの前段階にあたる地上用MSの試験機。
ゾリディア
ゾロアットの宇宙用装備を取り外し、地上用に再設計した後継機。
ゾロ
ゾロアットを元に開発された地上侵攻用MS。
トムリアット
本機を元にゾロの後継機として開発された可変機。
ブルッケング
ゾロアットを元にアインラッドの欠点を解消する形で開発された機体。
リカール
本機のジェネレーターを流用して開発されたモビルアーマー

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]