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== MS-08TX イフリート (EFREET) ==
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{{登場メカ概要
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
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| 外国語表記 = EFREET
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| 登場作品 =  
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*[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]]
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*[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]]
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*[[機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
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| デザイナー = 大河原邦男
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
*登場作品:[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]]、[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]]
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{{登場メカ概要
*デザイナー:大河原邦男
+
| タイトル = スペック
*分類:地上用試作型[[モビルスーツ]]
+
| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
*装甲材質:[[超硬スチール合金]]
+
| 型式番号 = MS-08TX
*頭頂高:17.2m
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| 頭頂高 = 17.2m
*全高:18.1m
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| 全高 = 18.1m
*重量:50.4t、59.4t (シュナイド機)
+
| 本体重量 =
<!--*全備重量:-->
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*50.4t
*主動力:[[熱核融合炉]]
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*59.4t (シュナイド機)
*出力:1,072kW
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| 全備重量 =
*推力:67,000㎏、62,000kg (シュナイド機)
+
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
<!--*センサー有効半径:-->
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| ジェネレーター出力 = 1,072kW
*開発組織:[[ジオン軍|ジオン公国軍]]
+
| スラスター総推力 =
*所属:[[ジオン軍|ジオン公国軍]] [[ウルフ・ガー隊]][[マルコシアス隊]] (シュナイド機)
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*67,000㎏
*主なパイロット:[[ヘンリー・ブーン]][[ダグ・シュナイド]]
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*62,000kg (シュナイド機)
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| 装甲材質 = [[超硬スチール合金]]
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| センサー有効半径 =
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| 開発組織 = [[ジオン軍|ジオン公国軍]]
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| 所属 =
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| 所属組織 = [[ジオン軍|ジオン公国軍]]
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| 所属部隊 =
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*[[ウルフ・ガー隊]] (ヘンリー機)
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*[[マルコシアス隊]] (シュナイド機)
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*[[ノイジー・フェアリー隊]] (ヘレナ機)
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| 母艦 =
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| 主なパイロット =
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*[[ヘンリー・ブーン]]
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*[[ダグ・シュナイド]]
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*[[ヘレナ・ヘーゲル]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ジオン軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。唯一、設計段階から地上で行われた機体で、機体設計的には[[グフ]]と[[ドム]]の中間に位置し、グフの陸戦能力とドムの機動力がミックスされている。生産性が悪く、全部で8機しか製造されていない。これには宇宙至上主義であるジオン公国上層部には地上特化型のモビルスーツの受けが悪く、握りつぶされる形で計画が頓挫したという説もある。
+
[[ジオン軍]]の地球方面軍が独自開発した試作型[[モビルスーツ]]。機体設計的には[[グフ]]と[[ドム]]の中間に位置する<ref>グフとドムはそれぞれジオニック社とツィマッド社によって開発が行われており、双方の特徴を持った機体の開発については諸説ある。</ref>。ジオン系の機体で同じく08ナンバーを持つ機体に[[高機動型試作機]]が存在するが、機体の系譜は独立している。
  
開発計画には謎が多く、ジオニック社のグフとツィマッド社のドムの両方の特徴を持ったモビルスーツをどこが開発したのか、という系譜上のミッシング・リンクを抱えたミステリアスな機体。昨今では両社の計画書をジオン軍の「現場の判断」で設計した、という説もある。
+
グフと同じく格闘戦重視の機体として開発されたが、テクニカルファイター的な性格を持つグフと異なり、イフリートは大推力と高出力を前面に押し出したパワーファイター的な機体となっている。武装も固定武装を重視したグフと異なり、専用に開発された手持ち武器を使用する。
  
スーパーファミコン用ソフト[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]]が初出のMS。その後「8機製造された」という設定が加わり、『[[機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY]]』にその内の一体に改造を加えた[[イフリート改]]、『[[機動戦士ガンダム戦記 (PS3)]]』に同じく[[イフリート・ナハト]]、『[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]]』および『[[機動戦士ガンダムUC]]』にイフリート (シュナイド機) (後の[[イフリート・シュナイド]])の、計4機の所在が明らかになっている。なお、初出の時点で改造機の設定であり、原型機に関しては今のところ詳細は不明である。
+
ジオンの陸戦MSとしては最高クラスの近接格闘能力を有しており、その推力は[[ゲルググ]]も凌駕していたが、宇宙至上主義者であるジオン軍上層部が宇宙用MSの開発を重視していた事、生産性や操縦性に難点を残していた事などから、8機が完成した段階で生産は打ち切られた。生産数こそ少ないものの、設計上の余裕も大きく複数のバリエーションが存在する。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]]
 
;[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]]
:ウルフ・ガー隊隊長ヘンリー・ブーン大尉の乗機。試作機を改造した004号機である。ゴビ砂漠の中心でボルク・クライ大尉の駆るピクシーと壮絶な一騎討ちを繰り広げる。
+
:初出作品。[[ウルフ・ガー隊]]隊長[[ヘンリー・ブーン]]大尉の乗機として試作機を改造した004号機が登場する。ゴビ砂漠の中心でボルク・クライ大尉の駆るピクシーと壮絶な一騎討ちを繰り広げた。なお、ゲームでは設定画だと白い部分が赤く描写されている。8機製造されたという設定はゲーム発売後に追加された設定となる。
 +
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
 +
:第2話に右脚と右手の一部が映るコマ([[ベルナデット・ドゥガチ|ベル]]が「外惑星探査船の中で育ったから」と話すコマ)がある。[[サイド3]][[ズムシティ]]の[[ズム特別戦争博物館]]に展示されているのが確認できる。
 
;[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]]
 
;[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]]
:マルコシアス隊総隊長ダグ・シュナイド大尉の乗機。パーソナルカラーである紫色に染め上げられたイフリートは、彼の戦闘スタイルにあわせてカスタマイズされている。後にこの機体は度重なる改修を受けて、フレッド・リーバーによってイフリート・シュナイドとなる。
+
:[[マルコシアス隊]]総隊長[[ダグ・シュナイド]]大尉の乗機として調整された5号機が登場。パーソナルカラーである紫色に染め上げられたイフリートは、彼の戦闘スタイルにあわせてカスタマイズされている。後にこの機体は度重なる改修を受け、[[フレッド・リーバー]]によって[[イフリート・シュナイド]]と名付けられる。
 +
;[[機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy]]
 +
:[[ノイジー・フェアリー隊]]部隊員[[ヘレナ・ヘーゲル]]の乗機が登場。ゲーム中表記は「イフリート (HH)」。彼女が第6話で乗機の[[ザクII[狙撃型](HH)|ザクII[狙撃型]]]を損傷させてしまったため、続く第7話で彼女用に急遽調整を施した上で配備された。機体の外見は改修機であるヘンリー機と同一であるが、ゲーム中の[[イフリート・イェーガー]]の解説では「通常仕様」という扱いになっている。その後、[[オデッサ]]で行われていた[[イフリート・ナハト|イフリートの改修プラン]]を流用する形で最終的な改修が行われ、第8話でイフリート・イェーガーとして完成した。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
<!-- === 特殊機能 === -->
 
<!-- === 特殊機能 === -->
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<!-- ;機能名:説明 -->
 +
=== 武装・必殺攻撃 ===
 +
※生産の特性と、ジオン軍の慣例から、エースパイロットには階級に応じた任意のカスタマイズが許されていたため、基本となる装備が定かでないが、おそらくヘンリー・ブーン機のものが基本武装と思われる。
 +
==== 本体搭載装備 ====
 +
;スモーク・ディスチャージャー
 +
:機体に4基搭載。設定のみであり、搭載位置等は不明。
 +
;バルカン砲
 +
:頭部に2門内蔵されている小口径機関砲。スペック表には表記が行われていない。
  
=== 武装・必殺攻撃 ===
+
==== ヘンリー機・ヘレナ機 ====
生産の特性と、ジオン軍の慣例から、エースパイロットには階級に応じた任意のカスタマイズが許されていたため、基本となる装備が定かでないが、おそらくヘンリー・ブーン機のものが基本武装と思われる。
 
==== ヘンリー・ブーン機 ====
 
 
<!-- ゲーム説明書の表記に合わせています -->
 
<!-- ゲーム説明書の表記に合わせています -->
;専用ヒートサーベル
+
;専用ヒート・サーベル
:日本刀然とした格闘武装。両腰部に1本ずつ装備している。
+
:片刃・直刀タイプの格闘武装。非使用時には腰のホルダーに装着される。
 +
:原作ゲームでは必殺技として、3回斬りつける「'''ウルフ1'''」、5回斬りつける「'''ウルフ2'''」を使用してくる。また、同ゲームでは単刀で戦うが、媒体によっては二刀流で戦う場合がある。
 
;専用ショットガン
 
;専用ショットガン
:本機専用のショットガン。ダブルオーバックシェル42mm散弾を発射する。だか資料が少ないため、一部では[[ケンプファー]]の物と同じ武装として扱われている。
+
:本機専用のショットガン。ダブルオーバックシェル42mm散弾を発射する。一部資料では[[ケンプファー]]の物を使用していたとする記述も存在する。
;スモークデスチャージャー
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:4基搭載。
 
;バルカン砲
 
:頭部に2門内蔵。
 
 
==== ダグ・シュナイド機 ====
 
==== ダグ・シュナイド機 ====
;ヒート・ランス
+
;ヒート・ランサー
:長斧状の格闘武装。
+
:長斧状の格闘武装。非使用時は折りたたんで腰部にマウントされる。<br/>シュナイド機はこの兵装のテスト用改修機であるともされる<ref>[https://twitter.com/tokuyan_wd/status/565012275732295680 参照ツイート]</ref>。
;ショット・ガン
+
;ショットガン
:
+
:ケンプファーと同型の多目的自動ショットガン。
 
;ジャイアント・バズ
 
;ジャイアント・バズ
:
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:主に[[ドム]]系列機が使用している大口径バズーカ。
;スモーク・ディスチャージャー
 
:
 
 
;3連装35mmガトリング砲
 
;3連装35mmガトリング砲
 
:[[グフカスタム]]と同型の前腕装備型のガトリング砲。主に近距離での迎撃、牽制に用いられる。
 
:[[グフカスタム]]と同型の前腕装備型のガトリング砲。主に近距離での迎撃、牽制に用いられる。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
=== ヘンリー・ブーン機 ===
+
=== 機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079 ===
 
;対 [[ピクシー]]
 
;対 [[ピクシー]]
 
:ゴビ砂漠の[[地球連邦軍]]の基地から現れたピクシーと、幾度と交戦。最後は一騎討ちとなる。その後の二機の結末は不明。未製作の続編では宇宙での決着が予定されていた。
 
:ゴビ砂漠の[[地球連邦軍]]の基地から現れたピクシーと、幾度と交戦。最後は一騎討ちとなる。その後の二機の結末は不明。未製作の続編では宇宙での決着が予定されていた。
  
=== ダグ・シュナイド機 ===
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=== 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク ===
 
;対 [[陸戦型ジム]]
 
;対 [[陸戦型ジム]]
 
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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=== 改修機・強化型 ===
 
;[[イフリート改]]
 
;[[イフリート改]]
 
:[[EXAMシステム]]を搭載、それに合わせて改造された機体。
 
:[[EXAMシステム]]を搭載、それに合わせて改造された機体。
 
;[[イフリート・ナハト]]
 
;[[イフリート・ナハト]]
:特殊なジャミング機能を搭載した機能。
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:特殊なジャミング機能を搭載した機体。
 
;[[イフリート・シュナイド]]
 
;[[イフリート・シュナイド]]
:長年にわたり強化・改修していった機体。
+
:シュナイド機を長年にわたり強化・改修していった機体。
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;[[イフリート・イェーガー]]
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:[[ヘレナ・ヘーゲル]]の搭乗機を彼女の戦闘スタイルに合わせて改修した専用機。近接戦から狙撃までをもこなすオールラウンダーな機体として改修されている。
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=== その他 ===
 
;[[高機動型試作機]]
 
;[[高機動型試作機]]
:形式番号に共通点が見られるが、関連性は不明。
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:形式番号に共通点が見られるが、関連性は無いとされる。
 
;[[キャノン・イルフート]]
 
;[[キャノン・イルフート]]
 
:『[[∀ガンダム(作品)|∀ガンダム]]』に登場する[[ジム・キャノン]]似のモビルスーツ。イフリートの登場予定が没になったため、名前だけがこの機体に引き継がれた。
 
:『[[∀ガンダム(作品)|∀ガンダム]]』に登場する[[ジム・キャノン]]似のモビルスーツ。イフリートの登場予定が没になったため、名前だけがこの機体に引き継がれた。
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*多くの媒体で陸戦用の機体として扱われている本機だが、少なくとも原型機は宇宙・地上両方で運用が可能な機体であるとの事[https://twitter.com/chibaastray/status/967853896994406400]。実際に『CROSS DIMENSION 0079』の説明書や当時の攻略本にも「陸戦用」との記載はない。後に独自解釈で付けられた設定の可能性がある(グフ・ドムの中間機、運用されたのが地上のみ、といった事柄が影響していると思われる)。
 
*多くの媒体で陸戦用の機体として扱われている本機だが、少なくとも原型機は宇宙・地上両方で運用が可能な機体であるとの事[https://twitter.com/chibaastray/status/967853896994406400]。実際に『CROSS DIMENSION 0079』の説明書や当時の攻略本にも「陸戦用」との記載はない。後に独自解釈で付けられた設定の可能性がある(グフ・ドムの中間機、運用されたのが地上のみ、といった事柄が影響していると思われる)。
 
*『CROSS DIMENSION 0079』の企画当初は、戦争映画『戦争の犬たち』に登場する架空のグレネードランチャー「XM18E1R」が装備候補だったとの事[https://twitter.com/kamiharuru/status/1065222677202227200]。ただ、ウルフ・ガー隊の隊員[[マーチン・ハガー]]が火炎放射器使いで、絵柄的に重複するため没になったとされる[https://twitter.com/kamiharuru/status/1065230024821751808]。
 
*『CROSS DIMENSION 0079』の企画当初は、戦争映画『戦争の犬たち』に登場する架空のグレネードランチャー「XM18E1R」が装備候補だったとの事[https://twitter.com/kamiharuru/status/1065222677202227200]。ただ、ウルフ・ガー隊の隊員[[マーチン・ハガー]]が火炎放射器使いで、絵柄的に重複するため没になったとされる[https://twitter.com/kamiharuru/status/1065230024821751808]。
*『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』に当初、[[ノリス・パッカード]]の搭乗機として登場予定だったものの、最終的に[[グフカスタム]]が登場することとなった<ref>『電撃ホビーマガジン』1999年6月号の飯田馬之介監督のインタビューより。</ref>。また、第10話でノリスが出撃する際、グフカスタムに向けて整備員[[エニーバ]]の名を叫んでいるシーンがあるが、絵コンテには台詞の欄に「イフリート(仮)」と記載されており(絵はグフカスタム)、当初の設定の名残が見られる<ref>漫画『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α]]』はこの絵コンテを参考にしたためか、同シーンでグフカスタムに向けてイフリートと叫んでいる。</ref>。
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*『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』では当初、[[ノリス・パッカード]]の搭乗機として登場予定だったものの、監督が本機の存在を知らず「ノリスの乗るグフの愛称」と勘違いしたため、結果的に[[グフカスタム]]が登場することとなった<ref>『電撃ホビーマガジン』1999年6月号の飯田馬之介監督のインタビューより</ref>。また、第10話でノリスが出撃する際、グフカスタムに向け「イェバ<ref>表記はフィルムコミック「機動戦士ガンダム/第08MS小隊 震える山 (前編) 10」より。ノリスの亡妻の名前とする資料もある</ref>!」と叫んでいるシーンがあるが、一方で絵コンテには台詞の欄に「イフリート(仮)」と記載されており(絵はグフカスタム)、当初の設定の名残が見られる<ref>漫画『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α]]』はこの絵コンテを参考にしたためか、同シーンでグフカスタムに向けてイフリートと叫んでいる。</ref>。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*[[登場メカ]]
  
 
== 脚注 ==
 
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2022年7月18日 (月) 12:09時点における最新版

イフリート
外国語表記 EFREET
登場作品
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 試作型モビルスーツ
型式番号 MS-08TX
頭頂高 17.2m
全高 18.1m
本体重量
  • 50.4t
  • 59.4t (シュナイド機)
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,072kW
スラスター総推力
  • 67,000㎏
  • 62,000kg (シュナイド機)
装甲材質 超硬スチール合金
開発組織 ジオン公国軍
所属組織 ジオン公国軍
所属部隊
主なパイロット
  • ヘンリー・ブーン
  • ダグ・シュナイド
  • ヘレナ・ヘーゲル
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    概要[編集 | ソースを編集]

    ジオン軍の地球方面軍が独自開発した試作型モビルスーツ。機体設計的にはグフドムの中間に位置する[1]。ジオン系の機体で同じく08ナンバーを持つ機体に高機動型試作機が存在するが、機体の系譜は独立している。

    グフと同じく格闘戦重視の機体として開発されたが、テクニカルファイター的な性格を持つグフと異なり、イフリートは大推力と高出力を前面に押し出したパワーファイター的な機体となっている。武装も固定武装を重視したグフと異なり、専用に開発された手持ち武器を使用する。

    ジオンの陸戦MSとしては最高クラスの近接格闘能力を有しており、その推力はゲルググも凌駕していたが、宇宙至上主義者であるジオン軍上層部が宇宙用MSの開発を重視していた事、生産性や操縦性に難点を残していた事などから、8機が完成した段階で生産は打ち切られた。生産数こそ少ないものの、設計上の余裕も大きく複数のバリエーションが存在する。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079
    初出作品。ウルフ・ガー隊隊長ヘンリー・ブーン大尉の乗機として試作機を改造した004号機が登場する。ゴビ砂漠の中心でボルク・クライ大尉の駆るピクシーと壮絶な一騎討ちを繰り広げた。なお、ゲームでは設定画だと白い部分が赤く描写されている。8機製造されたという設定はゲーム発売後に追加された設定となる。
    機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
    第2話に右脚と右手の一部が映るコマ(ベルが「外惑星探査船の中で育ったから」と話すコマ)がある。サイド3ズムシティズム特別戦争博物館に展示されているのが確認できる。
    機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク
    マルコシアス隊総隊長ダグ・シュナイド大尉の乗機として調整された5号機が登場。パーソナルカラーである紫色に染め上げられたイフリートは、彼の戦闘スタイルにあわせてカスタマイズされている。後にこの機体は度重なる改修を受け、フレッド・リーバーによってイフリート・シュナイドと名付けられる。
    機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy
    ノイジー・フェアリー隊部隊員ヘレナ・ヘーゲルの乗機が登場。ゲーム中表記は「イフリート (HH)」。彼女が第6話で乗機のザクII[狙撃型]を損傷させてしまったため、続く第7話で彼女用に急遽調整を施した上で配備された。機体の外見は改修機であるヘンリー機と同一であるが、ゲーム中のイフリート・イェーガーの解説では「通常仕様」という扱いになっている。その後、オデッサで行われていたイフリートの改修プランを流用する形で最終的な改修が行われ、第8話でイフリート・イェーガーとして完成した。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    ※生産の特性と、ジオン軍の慣例から、エースパイロットには階級に応じた任意のカスタマイズが許されていたため、基本となる装備が定かでないが、おそらくヘンリー・ブーン機のものが基本武装と思われる。

    本体搭載装備 [編集 | ソースを編集]

    スモーク・ディスチャージャー
    機体に4基搭載。設定のみであり、搭載位置等は不明。
    バルカン砲
    頭部に2門内蔵されている小口径機関砲。スペック表には表記が行われていない。

    ヘンリー機・ヘレナ機[編集 | ソースを編集]

    専用ヒート・サーベル
    片刃・直刀タイプの格闘武装。非使用時には腰のホルダーに装着される。
    原作ゲームでは必殺技として、3回斬りつける「ウルフ1」、5回斬りつける「ウルフ2」を使用してくる。また、同ゲームでは単刀で戦うが、媒体によっては二刀流で戦う場合がある。
    専用ショットガン
    本機専用のショットガン。ダブルオーバックシェル42mm散弾を発射する。一部資料ではケンプファーの物を使用していたとする記述も存在する。

    ダグ・シュナイド機[編集 | ソースを編集]

    ヒート・ランサー
    長斧状の格闘武装。非使用時は折りたたんで腰部にマウントされる。
    シュナイド機はこの兵装のテスト用改修機であるともされる[2]
    ショットガン
    ケンプファーと同型の多目的自動ショットガン。
    ジャイアント・バズ
    主にドム系列機が使用している大口径バズーカ。
    3連装35mmガトリング砲
    グフカスタムと同型の前腕装備型のガトリング砲。主に近距離での迎撃、牽制に用いられる。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079[編集 | ソースを編集]

    ピクシー
    ゴビ砂漠の地球連邦軍の基地から現れたピクシーと、幾度と交戦。最後は一騎討ちとなる。その後の二機の結末は不明。未製作の続編では宇宙での決着が予定されていた。

    機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク[編集 | ソースを編集]

    陸戦型ジム
    ピクシー(フレッド機)

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    改修機・強化型 [編集 | ソースを編集]

    イフリート改
    EXAMシステムを搭載、それに合わせて改造された機体。
    イフリート・ナハト
    特殊なジャミング機能を搭載した機体。
    イフリート・シュナイド
    シュナイド機を長年にわたり強化・改修していった機体。
    イフリート・イェーガー
    ヘレナ・ヘーゲルの搭乗機を彼女の戦闘スタイルに合わせて改修した専用機。近接戦から狙撃までをもこなすオールラウンダーな機体として改修されている。

    その他 [編集 | ソースを編集]

    高機動型試作機
    形式番号に共通点が見られるが、関連性は無いとされる。
    キャノン・イルフート
    ∀ガンダム』に登場するジム・キャノン似のモビルスーツ。イフリートの登場予定が没になったため、名前だけがこの機体に引き継がれた。

    余談[編集 | ソースを編集]

    • 多くの媒体で陸戦用の機体として扱われている本機だが、少なくとも原型機は宇宙・地上両方で運用が可能な機体であるとの事[1]。実際に『CROSS DIMENSION 0079』の説明書や当時の攻略本にも「陸戦用」との記載はない。後に独自解釈で付けられた設定の可能性がある(グフ・ドムの中間機、運用されたのが地上のみ、といった事柄が影響していると思われる)。
    • 『CROSS DIMENSION 0079』の企画当初は、戦争映画『戦争の犬たち』に登場する架空のグレネードランチャー「XM18E1R」が装備候補だったとの事[2]。ただ、ウルフ・ガー隊の隊員マーチン・ハガーが火炎放射器使いで、絵柄的に重複するため没になったとされる[3]
    • 機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では当初、ノリス・パッカードの搭乗機として登場予定だったものの、監督が本機の存在を知らず「ノリスの乗るグフの愛称」と勘違いしたため、結果的にグフカスタムが登場することとなった[3]。また、第10話でノリスが出撃する際、グフカスタムに向け「イェバ[4]!」と叫んでいるシーンがあるが、一方で絵コンテには台詞の欄に「イフリート(仮)」と記載されており(絵はグフカスタム)、当初の設定の名残が見られる[5]

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. グフとドムはそれぞれジオニック社とツィマッド社によって開発が行われており、双方の特徴を持った機体の開発については諸説ある。
    2. 参照ツイート
    3. 『電撃ホビーマガジン』1999年6月号の飯田馬之介監督のインタビューより
    4. 表記はフィルムコミック「機動戦士ガンダム/第08MS小隊 震える山 (前編) 10」より。ノリスの亡妻の名前とする資料もある
    5. 漫画『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α』はこの絵コンテを参考にしたためか、同シーンでグフカスタムに向けてイフリートと叫んでいる。