「ザクIIF2型」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
12行目: 12行目:
 
*推力:53,400kg
 
*推力:53,400kg
 
<!--*センサー有効半径:-->
 
<!--*センサー有効半径:-->
*開発組織:[[ジオン軍|ジオン公国軍]]
+
*開発組織:[[ジオニック社]]
*主なパイロット:ジオン軍一般兵
+
*所属:[[ジオン軍|ジオン公国軍]]([[デラーズ・フリート]])、[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
 +
*主なパイロット:ジオン軍(デラーズ・フリート)一般兵、[[ノイエン・ビッター]]、[[コウ・ウラキ]]、[[チャック・キース]]、[[ラバン・カークス]]
  
ジオン軍の主力[[モビルスーツ]]・ザクIIの中で最も生産数の多かった「F型」の後期生産型。何機かは[[一年戦争]]終結後に[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]に接収され、そのまま運用されている。
+
== 概要 ==
 +
ジオン軍の主力[[モビルスーツ]]・[[ザクII]]の中で最も生産数の多かった「[[ザクIIF型|F型]]」の後期生産型。
 +
 
 +
既存のザクに比べ、対MS戦闘に対応できるように再設計されているため、性能は大幅に向上。胸部には増加装甲が設けられ、対弾性が向上した他、軽量化とスラスター推力の増加により機動性も増加している。また、本機の内、[[統合整備計画]]の実施期間に生産された第2期生産型は、コックピットや内装、一部機材の変更等の仕様の違いが見られる。操縦性も既存の機体と比べて向上しており、後述するように戦後の連邦軍でも重宝された。
 +
 
 +
重力下での運用は[[ザクIIJ型]]の実働データがソフトに反映されているため、ザクIIとは異なり、ほぼ無改造の状態で運用する事が可能。その事から本機の汎用性の高さが窺える。
 +
 
 +
本機は[[一年戦争]]中、主にアフリカ戦線とソロモンに配備され、終戦後は[[デラーズ・フリート]]の主力機として運用された。その他、何機かが[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]に接収され、その操縦性の良さから、新兵の操縦訓練用や模擬戦の際のアグレッサー機として運用されている。後者はザクIIと同様のグリーンを主としたカラーリング、後者はデザートピンク・黒のツートンカラーとなっている。また、[[キンバライド基地]]に所属する[[ノイエン・ビッター|ビッター]]機やその他の機体は、機体毎にカラーリングが異なっている。
 +
 
 +
本機のデザインは模型雑誌『モデルグラフィックス』内の短編『センチネル0079』に掲載されているカトキハジメ氏デザインのザクIIを元としており、元と比べて映像作品用に線が減らされている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
<!-- :作品名:説明 -->
 
<!-- :作品名:説明 -->
 
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
 
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
:
+
:デラーズ・フリートの主力機として登場。第1~2話で連邦軍仕様がデラーズ・フリート機に先駆けて登場している。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
26行目: 36行目:
  
 
=== 武器・必殺攻撃 ===
 
=== 武器・必殺攻撃 ===
;ザク・マシンガン
+
;MMP-78 120mmザク・マシンガン
:
+
:[[ザクII]]が使用するザク・マシンガンの内、グレネード・ランチャーを備えた後期型。パーツ単位での部品交換が可能で、整備性に優れる。通常のドラムマガジンの他、第4話では対空砲弾マガジンを使用。その他、第1話では連邦軍仕様が模擬戦用にペイント弾を使用している。
;MMP-78マシンガン
+
:;グレネード・ランチャー
:
+
::銃身下部に装備。
 +
;MMP-80 90mmマシンガン
 +
:一年戦争後期に生産された対MS用マシンガン。『[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争|0080]]』に登場したモデルは前期型で、こちらは後期型に分類される。主にデラーズ・フリートの機体が使用している。
 +
;ザク・バズーカ
 +
:対艦用の口径280mmバズーカ。
 +
;ジャイアント・バズ
 +
:[[リック・ドムII]]の主兵装。第12話で[[ガンダム試作3号機]]に遭遇した機体の内、1機が携行している。
 +
;ヒート・ホーク
 +
:近接戦闘用のヒート兵器。赤熱化したブレードで敵機の装甲を溶断する。
 +
=== オプション装備 ===
 
;3連装ミサイルポッド
 
;3連装ミサイルポッド
:
+
:脚部にマウントして使用。第4話に登場する機体が装備している。
 
;ハンド・グレネード
 
;ハンド・グレネード
:
+
:近接戦闘用の手榴弾。サイドアーマーに2基携行する事が可能。第4話で使用。
;ヒートホーク
+
;シュツルム・ファウスト
:
+
:使い捨て式の無誘導ロケット推進弾。
 +
;ラケーテン・ガルデン
 +
:補助推進用のロケット・ブースター。バックパックの左右両側面に1基ずつ固定される。これにより重力下での高高度へのジャンプが可能。第4話でビッター機と部下のハインツ機が[[アルビオン]]へ接近する際に使用している。後のOVA版『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』では[[デザート・ゲルググ]]が使用している。
 +
;アップリケアーマー
 +
:対弾性向上のための追加装甲で現地改修品。第4話で[[コア・ファイターII]]を撃墜した機体の頭部に装着されているのが確認できる。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 +
;対[[ドム・トローペン]]([[アダムスキー]]機)
 +
:第2話より。[[ガンダム試作2号機]]の追撃時の戦闘で、前進を続けていた[[チャック・キース|キース]]機は前方の岩陰に潜んでいたアダムスキーのドムの攻撃により、頭部を破壊されてしまう。すぐさま[[コウ・ウラキ|コウ]]が援護に向かおうとするも、[[ザメル]]の妨害により援護に向かう事ができない。錯乱するキースにヒート・サーベルの一刺しで止めを刺そうとするドムだったが、キースはすんでのところでこれを回避。ヒート・サーベルはキース機の背後にあった岩に深く突き刺さった。武器を失い動揺するドム。まさに千載一遇のチャンス。振り下ろされたヒート・ホークはドムに突き刺さり、そのままドムは爆散した。
 +
:小説版では、キースが新兵ゆえに状況判断が出来ず予想外の動きを見せた為、それにアダムスキーが翻弄された、ビギナーズラックによる戦果と説明されている。何にせよ、機体性能が上かつベテランの相手を撃墜できた辺り、前話で呆気なく撃墜された[[ラバン・カークス|カークス]]機とは真逆の大金星である。
 +
;基地司令、最後の意地
 +
:第4話より。[[ノイエン・ビッター|ビッター]]率いる部隊の必死の突撃により、[[HLV]]は[[アルビオン]]の主砲の一撃を免れ、無事宇宙へと飛び上がった。
 +
:「勝ったぞ。星の屑作戦に栄光あれ」
 +
:HLVを見届けたビッターは、部下のハインツと共にアルビオンへ最後の突撃を仕掛ける。対空砲火によりハインツは撃墜されるも、ビッターはブリッジに肉薄。
 +
:「我々の意地を見よぉ!!」
 +
:止めの一撃を撃たんとするビッター。しかし、左下方より放たれた一条のビームがビッター機を撃ち貫いた。それは[[ガンダム試作1号機]]による狙撃だった。
 +
:戦いが終わり、荒野に主を失ったザクが取り残される。その右腕は頭上の太陽を掴もうとするかの如く、掲げられていた。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 +
;[[ザクII[シュトゥッツァー]]]
 +
:ジオン残党軍による改修機。
 
;[[ザクIIF型]]
 
;[[ザクIIF型]]
 
:改修元。
 
:改修元。
 +
;[[ザクIIJ型]]
 +
:重力下での実働データが本機に活かされている。
 
;[[ドラッツェ]]
 
;[[ドラッツェ]]
 
:胴体部を機体の芯として流用。
 
:胴体部を機体の芯として流用。
 +
;[[ザクII改]]
 +
:本機と同様、『[[統合整備計画]]』の影響を受けているザク。本機のデザインはザクIIとこの機体の中間に位置する。
 +
;[[ハイザック]]
 +
:本機をベースに連邦規格のパーツを組み込んで開発された。
 
;[[スーパーカスタムザクF2000]]
 
;[[スーパーカスタムザクF2000]]
 
:[[模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG]]に登場する本機をベースとした[[ガンプラ]]。
 
:[[模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG]]に登場する本機をベースとした[[ガンプラ]]。
52行目: 93行目:
 
*<amazon>B0032ZD5P2</amazon>
 
*<amazon>B0032ZD5P2</amazon>
 
*<amazon>B0032ZD5RA</amazon>
 
*<amazon>B0032ZD5RA</amazon>
 
== 話題まとめ ==
 
<!-- *[[namazu:ザクIIF2型]] (全文検索結果) -->
 
 
== 資料リンク ==
 
<!-- *[[一覧:ザクIIF2型]] -->
 
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]

2018年6月23日 (土) 00:56時点における版

MS-06F-2 ザクIIF2型(Zaku II Type-F2)

概要

ジオン軍の主力モビルスーツザクIIの中で最も生産数の多かった「F型」の後期生産型。

既存のザクに比べ、対MS戦闘に対応できるように再設計されているため、性能は大幅に向上。胸部には増加装甲が設けられ、対弾性が向上した他、軽量化とスラスター推力の増加により機動性も増加している。また、本機の内、統合整備計画の実施期間に生産された第2期生産型は、コックピットや内装、一部機材の変更等の仕様の違いが見られる。操縦性も既存の機体と比べて向上しており、後述するように戦後の連邦軍でも重宝された。

重力下での運用はザクIIJ型の実働データがソフトに反映されているため、ザクIIとは異なり、ほぼ無改造の状態で運用する事が可能。その事から本機の汎用性の高さが窺える。

本機は一年戦争中、主にアフリカ戦線とソロモンに配備され、終戦後はデラーズ・フリートの主力機として運用された。その他、何機かが地球連邦軍に接収され、その操縦性の良さから、新兵の操縦訓練用や模擬戦の際のアグレッサー機として運用されている。後者はザクIIと同様のグリーンを主としたカラーリング、後者はデザートピンク・黒のツートンカラーとなっている。また、キンバライド基地に所属するビッター機やその他の機体は、機体毎にカラーリングが異なっている。

本機のデザインは模型雑誌『モデルグラフィックス』内の短編『センチネル0079』に掲載されているカトキハジメ氏デザインのザクIIを元としており、元と比べて映像作品用に線が減らされている。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
デラーズ・フリートの主力機として登場。第1~2話で連邦軍仕様がデラーズ・フリート機に先駆けて登場している。

装備・機能

武器・必殺攻撃

MMP-78 120mmザク・マシンガン
ザクIIが使用するザク・マシンガンの内、グレネード・ランチャーを備えた後期型。パーツ単位での部品交換が可能で、整備性に優れる。通常のドラムマガジンの他、第4話では対空砲弾マガジンを使用。その他、第1話では連邦軍仕様が模擬戦用にペイント弾を使用している。
グレネード・ランチャー
銃身下部に装備。
MMP-80 90mmマシンガン
一年戦争後期に生産された対MS用マシンガン。『0080』に登場したモデルは前期型で、こちらは後期型に分類される。主にデラーズ・フリートの機体が使用している。
ザク・バズーカ
対艦用の口径280mmバズーカ。
ジャイアント・バズ
リック・ドムIIの主兵装。第12話でガンダム試作3号機に遭遇した機体の内、1機が携行している。
ヒート・ホーク
近接戦闘用のヒート兵器。赤熱化したブレードで敵機の装甲を溶断する。

オプション装備

3連装ミサイルポッド
脚部にマウントして使用。第4話に登場する機体が装備している。
ハンド・グレネード
近接戦闘用の手榴弾。サイドアーマーに2基携行する事が可能。第4話で使用。
シュツルム・ファウスト
使い捨て式の無誘導ロケット推進弾。
ラケーテン・ガルデン
補助推進用のロケット・ブースター。バックパックの左右両側面に1基ずつ固定される。これにより重力下での高高度へのジャンプが可能。第4話でビッター機と部下のハインツ機がアルビオンへ接近する際に使用している。後のOVA版『UC』ではデザート・ゲルググが使用している。
アップリケアーマー
対弾性向上のための追加装甲で現地改修品。第4話でコア・ファイターIIを撃墜した機体の頭部に装着されているのが確認できる。

対決・名場面

ドム・トローペンアダムスキー機)
第2話より。ガンダム試作2号機の追撃時の戦闘で、前進を続けていたキース機は前方の岩陰に潜んでいたアダムスキーのドムの攻撃により、頭部を破壊されてしまう。すぐさまコウが援護に向かおうとするも、ザメルの妨害により援護に向かう事ができない。錯乱するキースにヒート・サーベルの一刺しで止めを刺そうとするドムだったが、キースはすんでのところでこれを回避。ヒート・サーベルはキース機の背後にあった岩に深く突き刺さった。武器を失い動揺するドム。まさに千載一遇のチャンス。振り下ろされたヒート・ホークはドムに突き刺さり、そのままドムは爆散した。
小説版では、キースが新兵ゆえに状況判断が出来ず予想外の動きを見せた為、それにアダムスキーが翻弄された、ビギナーズラックによる戦果と説明されている。何にせよ、機体性能が上かつベテランの相手を撃墜できた辺り、前話で呆気なく撃墜されたカークス機とは真逆の大金星である。
基地司令、最後の意地
第4話より。ビッター率いる部隊の必死の突撃により、HLVアルビオンの主砲の一撃を免れ、無事宇宙へと飛び上がった。
「勝ったぞ。星の屑作戦に栄光あれ」
HLVを見届けたビッターは、部下のハインツと共にアルビオンへ最後の突撃を仕掛ける。対空砲火によりハインツは撃墜されるも、ビッターはブリッジに肉薄。
「我々の意地を見よぉ!!」
止めの一撃を撃たんとするビッター。しかし、左下方より放たれた一条のビームがビッター機を撃ち貫いた。それはガンダム試作1号機による狙撃だった。
戦いが終わり、荒野に主を失ったザクが取り残される。その右腕は頭上の太陽を掴もうとするかの如く、掲げられていた。

関連機体

ザクII[シュトゥッツァー]
ジオン残党軍による改修機。
ザクIIF型
改修元。
ザクIIJ型
重力下での実働データが本機に活かされている。
ドラッツェ
胴体部を機体の芯として流用。
ザクII改
本機と同様、『統合整備計画』の影響を受けているザク。本機のデザインはザクIIとこの機体の中間に位置する。
ハイザック
本機をベースに連邦規格のパーツを組み込んで開発された。
スーパーカスタムザクF2000
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングGに登場する本機をベースとしたガンプラ

商品情報

リンク