「プロトタイプグフ」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
21行目: 21行目:
 
| センサー有効半径 =  
 
| センサー有効半径 =  
 
| 開発組織 = [[ジオニック社]]
 
| 開発組織 = [[ジオニック社]]
 +
| 開発拠点 = [[キャルフォルニアベース]]
 
| 所属 = [[ジオン公国軍]]
 
| 所属 = [[ジオン公国軍]]
 
| 母艦 =  
 
| 母艦 =  
27行目: 28行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ジオン公国軍]]の地上用試作型[[モビルスーツ]]。[[グフ]]のプロトタイプにあたる機体で、[[ザクIIJ型]]をベースに開発された。
+
[[ジオン公国軍]]の地上用試作型[[モビルスーツ]]。[[グフ]]のプロトタイプにあたる機体で、[[ジオニック社]]により[[ザクIIJ型]]をベースに開発された。この時点でザクII自体の基本設計に変更不可能な部分が数多くあったため、機体パーツの6割以上が新造されている。
  
主に陸戦性能と[[モビルスーツ]]との格闘戦を重視して設計されており、両肩をスパイクアーマー、シールドを外装式にしている他、この時点で頭部にはブレードアンテナが装備されている。試作機のためか[[ザクII]]の名残も脚部の動力パイプに見られる。機体重量はJ型よりも軽量化されているが、それでも装甲面は同機を上回るものとなっている。
+
主に陸戦性能と来るべき[[地球連邦軍 (UC)|連邦軍]][[モビルスーツ]]との格闘戦を重視して設計されており、ラジエーターの高性能化の他、空間用装備の完全オミット化による機体重量の軽量化に加え、高耐弾性の複合装甲を設計段階から採用、シールドを左前腕部への外装式にする事で、J型よりも少ない機体重量でありながら、装甲面・陸戦性能は同機を上回るものとなっている。
 +
 
 +
両肩には敵MSの懐に潜り込んでからのショルダータックルを想定した大型スパイク装備のスパイクアーマーが配置されており、頭部には[[ド・ダイYS]]との連携運用を想定し、従来では指揮官機用の装備だったマルチブレードアンテナが標準装備されている。また、モノアイレールは各種センサー類や内部の防塵フィルター等の検証のため、360度全周型が採用されている他、パイプ形状はザクIIよりも長い物が用いられている。試作機のためかザクIIの名残も脚部の動力パイプに見られる。
  
 
本機は複数機生産され、3号機以降の機体には軽量化によって発生した胴体内部の余剰スペースを活用し、固定兵装としてフィンガーバルカンとヒート・ロッドが追加された。
 
本機は複数機生産され、3号機以降の機体には軽量化によって発生した胴体内部の余剰スペースを活用し、固定兵装としてフィンガーバルカンとヒート・ロッドが追加された。
  
本機は[[高機動型試作機]]と競合する形で開発されていたが、高機動型試作機は本機の開発プランに統合されている。テスト運用を終えた機体はさらなる開発プランの母体にされたり、実戦装備が施された上で前線に投入された。
+
本機は第一期陸戦用MS開発計画の下に[[ツィマッド社]]のYMS-08 [[高機動型試作機]]と競合する形で開発されていたが、コンペティションの結果、総合性能で勝る本機が制式採用に至り、高機動型試作機は本機の開発プランに統合されている。テスト運用を終えた機体はさらなる開発プランの母体にされたり、実戦装備が施された上で前線に投入された。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
69行目: 72行目:
 
:『MSD』において、本機の3号機以降に相当する機体。
 
:『MSD』において、本機の3号機以降に相当する機体。
 
;[[高機動型試作機]]
 
;[[高機動型試作機]]
:競作という形で開発されていた機体。後に計画が統合される。
+
:ツィマッド社で競作という形で開発されていた機体。後に計画が統合され、バックパックや脚部補助スラスター等の推進器技術がグフに取り入れられている。
 +
;[[ド・ダイYS]]
 +
:グフとの連携運用を想定し、本機以降のグフ系列機はブレードアンテナが標準装備となっている。
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- *説明 -->
 
<!-- *説明 -->

2021年6月14日 (月) 21:06時点における最新版

プロトタイプグフ
外国語表記 Prototype Gouf
登場作品 MSV
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 地上用試作型モビルスーツ
型式番号 YMS-07A
頭頂高 17.7m
18.2m[1]
本体重量 55.7t
58.2t[1]
主動力 熱核融合炉
装甲材質 超硬スチール合金
開発組織 ジオニック社
開発拠点 キャルフォルニアベース
所属 ジオン公国軍
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

ジオン公国軍の地上用試作型モビルスーツグフのプロトタイプにあたる機体で、ジオニック社によりザクIIJ型をベースに開発された。この時点でザクII自体の基本設計に変更不可能な部分が数多くあったため、機体パーツの6割以上が新造されている。

主に陸戦性能と来るべき連邦軍モビルスーツとの格闘戦を重視して設計されており、ラジエーターの高性能化の他、空間用装備の完全オミット化による機体重量の軽量化に加え、高耐弾性の複合装甲を設計段階から採用、シールドを左前腕部への外装式にする事で、J型よりも少ない機体重量でありながら、装甲面・陸戦性能は同機を上回るものとなっている。

両肩には敵MSの懐に潜り込んでからのショルダータックルを想定した大型スパイク装備のスパイクアーマーが配置されており、頭部にはド・ダイYSとの連携運用を想定し、従来では指揮官機用の装備だったマルチブレードアンテナが標準装備されている。また、モノアイレールは各種センサー類や内部の防塵フィルター等の検証のため、360度全周型が採用されている他、パイプ形状はザクIIよりも長い物が用いられている。試作機のためかザクIIの名残も脚部の動力パイプに見られる。

本機は複数機生産され、3号機以降の機体には軽量化によって発生した胴体内部の余剰スペースを活用し、固定兵装としてフィンガーバルカンとヒート・ロッドが追加された。

本機は第一期陸戦用MS開発計画の下にツィマッド社のYMS-08 高機動型試作機と競合する形で開発されていたが、コンペティションの結果、総合性能で勝る本機が制式採用に至り、高機動型試作機は本機の開発プランに統合されている。テスト運用を終えた機体はさらなる開発プランの母体にされたり、実戦装備が施された上で前線に投入された。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

MSV
出典元。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ザク・マシンガン
ドラムマガジン式の口径120mmマシンガン。
ヒート・ホーク
加熱式の実体斧。
シールド
主にグフ系列機に装備されるシールド。
ヒート・ロッド
右腕部に固定装備される伸縮式の放熱鞭。電流と熱を発することにより敵機にダメージを与える。
フィンガーバルカン
左腕のマニピュレーターに内蔵されている75ミリ口径の5連装機関砲。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ザクIIJ型
ベース機。
グフ飛行試験型
3機の本機が母体となった。
グフ (初期量産型) / 先行量産型グフ
グフの先行量産機。
グフ
グフの制式量産機。
プロトタイプグフ 機動実証機
MSD』における本機に相当する機体。
プロトタイプグフ 戦術実証機
『MSD』において、本機の3号機以降に相当する機体。
高機動型試作機
ツィマッド社で競作という形で開発されていた機体。後に計画が統合され、バックパックや脚部補助スラスター等の推進器技術がグフに取り入れられている。
ド・ダイYS
グフとの連携運用を想定し、本機以降のグフ系列機はブレードアンテナが標準装備となっている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 書籍「機動戦士ガンダム MSVコレクションファイル 地球編」