アッガイ (サンダーボルト版)

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アッガイ (サンダーボルト版)
外国語表記 Acguy [Thunderbolt Ver.]
登場作品 機動戦士ガンダム サンダーボルト
デザイナー 太田垣康男
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スペック
分類 水陸両用量産型モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 MSM-04
装甲材質 超硬スチール合金
開発組織 ジオン公国軍
所属組織 ジオン残党
所属部隊 ダリル小隊
母艦 ゾック (サンダーボルト版)
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム サンダーボルト』の世界観に合わせてリデザインされたアッガイ。他のTB版の水陸両用機と同じく球体関節が採用されている。

基本的な設定は変更されておらず、ザクIIのパーツを流用することで開発された水陸両用機となっている。機体の構造や設計は変更されており、潜入や偵察任務に適した機体とするために、12m級の小型機として設計されている。そのためザクIIのパーツはコクピットブロックや関節パーツのみ使用されている。腕部の伸縮機能はオミットされており、アイアン・ネイルは3本指の格納式マニピュレータとなっている。足部裏にはフロートの展開機能が追加可能で、水上をホバー移動可能となっている。小型機であることを活かして、モビルフォートレスのゾックを母艦として運用されている。

OVA版の設定では従来機より小さく設計されたダリル小隊機となっており、頭部や腕部の装備を換装可能な仕様となっている。その換装機能を活かして、ダリル小隊機は6機全てがそれぞれに異なるオプションを装備している。

装備バリエーション[編集 | ソースを編集]

索敵型[編集 | ソースを編集]

ダリルが搭乗。オプションの各種センサー類によって探査・指揮能力の強化したバリエーションで、小隊の指揮官機を務めた。頭部に可動式のセンサーバイザー、背部にレーザー通信・地下音紋索敵ミッションパックを装備し、左腕部はセンサーアームに換装されている。なお、ダリルの乗る指揮官機としてブレードアンテナが装備されているほか、彼のパーソナルマークも描かれている。小隊の基本陣形においては最後方で情報収集と小隊各機の指揮を担う役割が想定されていた。

火力型A/B[編集 | ソースを編集]

Aがビリー機でBがセバスチャン機。援護と殿の役割を担ったバリエーションである。ランドセルは「シンガリユニット」とも称される機雷散布ユニットに変更されており、片手をウェポンクラスターユニットと呼ばれる複合武装ユニットに換装されている。A機は右手が換装されており、ザク・マシンガン、TOWミサイル・ランチャー、対MSバヨネットで構成されている。B機は左手が換装されており、ザク・マシンガン、火炎放射器、対MSボーラで構成されている。小隊の基本陣形では後方両翼に位置し、僚機の支援を担当した。

重火力型[編集 | ソースを編集]

フィッシャーが搭乗。火力重視のバリエーションである。両腕を大型の武装ユニットに換装しており、右腕がスプレー・ミサイル・ランチャー、左肩がミサイルコンテナとなっている。どちらも使用後は切り離しが可能で、右肩には切り離し後に展開する簡易マニピュレータが設けられており、左腕はコンテナ保持用のアームユニットに換装されている。補助武装として背部ミッションパックにアイアンブレードを装備する。小隊の基本陣形では中央に鎮座し、主戦力として機能する運用が想定されていた。

機動型A/B[編集 | ソースを編集]

斥候と僚機の護衛を担当したバリエーション。大型のオプションを装備せず、基本仕様に最も近いことから本来の運動性を保っている点が特徴。A機はティンベ・シールド、ヒート・ブレード、背部に望遠鏡ミッションパックを装備。B機はクロス・シールド、背部に予備マガジンのミッションパックを備える。小隊の基本陣形においては前衛に位置し、サポートの役割を担っていた。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム サンダーボルト (第2部)
初登場作品。第2部でダリル小隊の所属機として登場。南洋同盟のサイコ・ザク工場捜索任務に投入され、諜報員であるペトロ・ガルシアの回収や水上都市リグへの潜入にも使用された。後にダリル機とセバスチャン機は南洋同盟に寝返るが、ビリー機、フィッシャー機のその後の行方は不明。
アニメ版ではダリル小隊の所属機が6機に増えているが、残り2機のパイロットは声のみの登場。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

フロート
脚部のフロートを膨らませることで水上走行が可能。
フリージーヤード / スモーク弾
頭部のロケットランチャーから発射可能。
換装
オプション装備を換装可能。
アンダーグラウンドソナー
OVA版のダリル機が装備。地下に打ち込んで音紋索敵をするための装備だが、先端が鋭利なので尻尾のように使って敵に突き立てることもできる。

武装[編集 | ソースを編集]

バルカン砲
両腕部に2門ずつ内蔵された機関砲。非使用時には小型のハッチで覆われている。
ビーム・サーベル
両腕のマニピュレータ中央に内蔵された近接戦闘用のビーム兵器。水中でも使用可能。
ロケット・ランチャー
頭部に10基内蔵されたロケット・ランチャー。通常のロケット弾の他、スモーク弾やフリージーヤードも装填可能。
水中用狙撃銃
ダリル機が使用。巡航時は各部を収納して水流抵抗を抑えられる。
ガトリング砲
セバスチャン機が使用。バックパックからベルトで給弾する形式で、反動が大きく発砲時は足を止める必要があるものの大火力による面制圧が可能。

武装 (OVA版)[編集 | ソースを編集]

ザク・マシンガン
火力型が装備するドラムマガジン式の120mm口径マシンガン。ウェポンクラスターユニット外側に装備されており、小型化とオプティカルサイトを追加する改造が施されている。予備マガジンは機動型Bの背部に4基マウントされている。
機雷
火力型が背部の機雷散布ユニット「シンガリ・ユニット」に搭載されている機雷。散布後に2つに割れる構造で、計40発内蔵されている。
TOWミサイル・ポッド
火力型Aのユニット内側に装備されたミサイル・ポッド。有線誘導式のショートレンジミサイルが搭載されている。
対MS用バヨネット
火力型Aのマシンガン下部に装備された折り畳み式の実体剣。ブレードはダガータイプが採用されている。
火炎放射器
火力型Bのユニット内側に装備された火炎放射器。射程は短いが広範囲にわたって攻撃可能な武装。
対MSボーラ
火力型Bのマシンガン下部に装備された投擲武器。ワイヤーの両端に重りが付いた兵装で、ランチャーカタパルトによって射出され、敵機に巻きつくことで動きを阻害する。
スプレー・ミサイル・ランチャー
重火力型の右腕部に搭載された12連装ミサイル・ランチャー。装弾数は48発で、連射や単発の発射が可能。撃ち尽くした後はパージして簡易マニピュレータを展開する。
ミサイルコンテナ
重火力型の左肩部に装備されたミサイルコンテナ。大型ミサイルが1発搭載されており、発射後にマイクロバスターバンカー16発を発射し、広範囲の敵を攻撃する。使用時には左腕をコンパクトに格納して後方に回し、発射体制をとる。
アイアン・ブレード
重火力型の背部に装備された実体剣。アイアン・ネイルと同じ非発熱系ブレードで、切れ味は良いが耐久性は高くない。
ヒート・ブレード
機動型Aが装備する加熱式の実体剣。ヒート・ホークの刃を流用した武装。
ティンべ・シールド
機動型Aの左腕部に固定装備されたシールド。ゴッグの頭部が流用されている。
クロス・シールド
機動型Bが装備する十字型シールド。ザクキャノンのシールドが流用されている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

エース健在
ギリギリのタイミングでペトロの回収に成功したダリル機は、追手のジム改陸戦型 (フロート装備)(OVA版ではダーレ)に追いつめられる。水底に沈んだ街を抜けて崩落した橋で行く手を遮られたダリルはフリージーヤードを用いて機体を橋脚に沿って上昇させ、乗せられた敵機を至近距離でまとめて撃破。機転の良さとMS操縦の腕前、冷静さが失われていないことを示した。

関連機体[編集 | ソースを編集]

アッガイ
宇宙世紀正史の本機。
ザクII (サンダーボルト版)
開発のためにパーツが流用されている。
ゾック (サンダーボルト版)
この機体を母艦としている。
ゴッグ (サンダーボルト版) / ザクキャノン
OVA版の機動型はこれらの機体の装甲やシールドを流用している。

商品情報[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]