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MSとしてはひたすら機動性と運動性を求めた機体であり、設計段階から自衛用と近接格闘戦用の武装以外はすべてオプションで供給するというコンセプトを有している。強襲ポイントを確実に制圧する為に単機として極限までの武装が可能となっており、火器携帯用のラッチが各所に設けられ、公国軍製の兵装であれば、その殆どを携行可能である。また、この時期の機体には珍しく専用武器も開発されているが、それには各種装備の実戦投入試験の側面があった事は言うまでもない。ただし、目標に到達するまでの間にジェネレーター出力の低下などの稼働不良を招くことが無いようビーム系の兵装は大腿部に内装された[[ビーム・サーベル]]のみとなっている。 | MSとしてはひたすら機動性と運動性を求めた機体であり、設計段階から自衛用と近接格闘戦用の武装以外はすべてオプションで供給するというコンセプトを有している。強襲ポイントを確実に制圧する為に単機として極限までの武装が可能となっており、火器携帯用のラッチが各所に設けられ、公国軍製の兵装であれば、その殆どを携行可能である。また、この時期の機体には珍しく専用武器も開発されているが、それには各種装備の実戦投入試験の側面があった事は言うまでもない。ただし、目標に到達するまでの間にジェネレーター出力の低下などの稼働不良を招くことが無いようビーム系の兵装は大腿部に内装された[[ビーム・サーベル]]のみとなっている。 |
2022年4月8日 (金) 02:52時点における版
ケンプファー | |
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外国語表記 | KÄMPFER |
登場作品 | |
デザイナー | 出渕裕 |
スペック | |
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分類 | 強襲用試作重装モビルスーツ |
型式番号 | MS-18E |
頭頂高 | 17.7m |
本体重量 | 43.5t |
全備重量 | 78.5t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,550kW |
スラスター推力 |
28,500kg×2 (背中) 27,00kg×2 (腰) 12,00kg×4 (脚部) |
スラスター総推力 | 159,000kg |
アポジモーター数 | 16 |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 6,100m |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属組織 | ジオン公国軍 |
所属部隊 | サイクロプス隊 |
主なパイロット |
概要
一年戦争末期にジオン公国軍が立案した「YMS-18」構想の内、単騎での対MS戦および敵防衛線突破能力に特化した強襲機として開発されたモビルスーツ。本機はE型 (Einhauen type:襲撃型)に分類され、単機での対MS戦と敵防衛線突破能力の獲得に特化した機体である。機体名の「ケンプファー」はドイツ語で「闘士」を意味する。
基本設計は統合整備計画に基づいており、同計画以後の機体と基本的に同等のインターフェイスが採用されている。
そのコンセプトは、機体各所の大推力バーニアスラスター(背部にメインスラスターを4基有しているが、それぞれがザクII改1機分以上の出力を有する)で一撃離脱の強襲を行いつつ、敵の防衛線を突破してその拠点を攻略するというものである。機動性の向上を目的に、装甲は突撃時の前面投影部位以外は極限まで軽量化されており、スラスター等はほぼ剥き出しとなっている。これは、突撃後の帰還に関しては殆ど顧みられていないと言う事も出来るが、「敵防衛線突破能力」を戦略レベルで考えた場合、偽装した民間のコンテナ艇でパーツを搬入し、敵勢力下にある町工場並みの設備と限られた人員で組み立て、運用する事も可能である。事実、ルビコン作戦で同様の運用がされており、機体が稼働した時点で、既にその性能を充分に発揮したとも言える。
MSとしてはひたすら機動性と運動性を求めた機体であり、設計段階から自衛用と近接格闘戦用の武装以外はすべてオプションで供給するというコンセプトを有している。強襲ポイントを確実に制圧する為に単機として極限までの武装が可能となっており、火器携帯用のラッチが各所に設けられ、公国軍製の兵装であれば、その殆どを携行可能である。また、この時期の機体には珍しく専用武器も開発されているが、それには各種装備の実戦投入試験の側面があった事は言うまでもない。ただし、目標に到達するまでの間にジェネレーター出力の低下などの稼働不良を招くことが無いようビーム系の兵装は大腿部に内装されたビーム・サーベルのみとなっている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- 初登場作品。サイクロプス隊のミハイル・カミンスキーが搭乗した。第2話で偽装輸送船によってパーツ状態でリボーに搬入され、コロニー内の工場で組み立てが開始された。第4話で組み立てを完了し、新型ガンダム奪取作戦ではスカーレット隊を単機で全滅させ、コロニー駐留部隊にも大損害を与えた。その後、ガンダムNT-1と交戦するが一歩及ばず撃破された。
- 機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
- ファビアン・フリシュクネヒトの搭乗機として登場。後にイリア・パゾムが乗り継いだ。
- GUNDAM LEGACY
- 気化爆弾を搭載したシルバー・ランスの制御用ユニットとして登場。パイロットは元グラナダ特戦隊のリリア・フローベル。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- 60mm頭部バルカン砲
- 頭部に左右一対2門内蔵されている近接防御用の機関砲。
- 専用ショットガン
- 強襲用MSの専用火器として開発されたポンプアクション式のショットガン。弾体にはルナ・チタニウム合金製の弾体が入った00(ダブルオー)バックが使用されている。銃身後部のストックは取り外しが可能。非使用時は腰部リアアーマーのラッチに懸架される。装弾数はカートリッジ一つにつき9発。
- ジャイアント・バズ (ジャイアント・バズII)
- リック・ドムII等が標準的に装備するのと同型のジャイアント・バズ。MS用の武装としては当時最大級の威力を発揮する代表的な大型火器。バックパック両側面に計2基懸架する。
- シュツルム・ファウスト
- 使い捨て式のロケットランチャー。自動追尾装置などは無く、移動する標的に命中させるのは非常に難しいが、携帯用の武装としては強力な破壊力を有する。両脚部ラッチにマウント。
- チェーン・マイン
- 強力な炸薬を内蔵した機雷を敵機に密着させ装甲などを破壊する特殊兵装。複数の機雷をワイヤーでチェーン状しており、対象に取り付いたユニットのみが起爆し、それ以外のユニットは連結部から外れるようセットされている。
- ビーム・サーベル
- 大腿部に内装されている専用タイプのビーム・サーベル。MS-14用のデバイスから派生し、次世代量産機のプロトタイプとして少数が先行量産された。ビーム刃は「反り」の入ったバイアスタイプが形成される。
対決・名場面
- 対スカーレット隊
- 『ポケ戦』第4話より。新型ガンダムのある連邦軍基地へ猛進するケンプファーに対し、連邦軍はグレイファントムからスカーレット隊を出撃させる。地表へと降下していくモビルスーツ隊だったが、突如として1機の量産型ガンキャノンが火を噴いた。そして立て続けにシュツルムファウストによって2機のジム・スナイパーIIが撃墜され、降下中で無防備なモビルスーツ隊はケンプファーの不意打ちをまともに食らい、次々と爆散していく。辛うじて1機のジム・スナイパーIIが降下に成功し、橋の陰から様子を窺うが、その背後には既に照準を合わせたケンプファーの姿があった。
- 対ガンダムNT-1 (チョバムアーマー装着型)
- 同じく『ポケ戦』第4話より。スカーレット隊を全滅させ、連邦軍基地に到達したケンプファーは、続いて新型ガンダムを攻撃。ショットガンを物ともしない重装甲に対してチェーン・マインを使用し、ガンダムは爆炎に飲まれた。勝利を確信するミーシャだったが、爆煙が晴れた中には未だ健在しているガンダムの姿があり、さらにチョバムアーマーが外れ、本来の白い姿が現れた。意表を突かれながらも接近戦を仕掛けようとするミーシャだったが、目の前のガンダムの腕からガトリングガンの砲口が姿を現しケンプファーに向かってガトリングガンを発射した。
関連機体
改修機・強化型
- シルバー・ランス
- 本機を制御ユニットとして組み込んだ惑星間巡航用核パルス推進ブースター。
- ティターニア
- 本機をベースとするアルマ・シュティルナー専用機。本機の設計思想が特攻機に近かったのに対し、現場の判断によって装甲の増加とスラスター増設による生還率の向上と機動力の維持が図られている。
系列機・派生機
- プロトタイプ・ケンプファー
- 本機の試作機。
- ケンプファーF型
- 文字設定のみのケンプファー。ビーム兵器搭載機とされる。
- 高機動型ケンプファー
- 『UC ENGAGE』に登場するケンプファーの高機動型。
技術的関与のある・あると思われる機体
- ドム・グロウスバイル
- 腰部リアアーマーのスラスター形状が本機の物と酷似している。
その他
- ケンプファーアメイジング
- 『ガンダムビルドファイターズ』に登場する本機をベースとしたガンプラ。
- マリオン専用MS
- 『THE BLUE DESTINY』で没案となったマリオン・ウェルチ専用機。本機と外観が類似している。
商品情報
ガンプラ