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=== 第2章 ===
 
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カインの参戦で、攻撃を仕掛けてきたジオン残党部隊『ファラク』を追い返した『シュテンドウジ』。その主要メンバーと合流したカインは、全てを明かした上で自身も海賊に協力して『ファラク』を迎え撃つ旨を告げる。同じ頃、反撃を受けて撤退を余儀なくされた『ファラク』も、首魁である[[ロギ・ニギトラム]]の檄の元で全兵力を用いて『シュテンドウジ』の殲滅を決意。双方の全面対決へと発展した。
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カインの参戦で、攻撃を仕掛けてきたジオン残党部隊『ファラク』を追い返した『シュテンドウジ』。その主要メンバーと合流したカインは、全てを明かした上で自身も海賊に協力して『ファラク』を迎え撃つ旨を告げる。同じ頃、反撃を受けて撤退を余儀なくされた『ファラク』も、首魁である[[ロギ・リニトラム]]の檄の元で全兵力を用いて『シュテンドウジ』の殲滅を決意。双方の全面対決へと発展した。
  
 
圧倒的な戦力を有する『ファラク』であったが、カインの培った驚異的な戦闘、狙撃能力。加えて強化された[[ジム・カスタム|シルバー・ヘイズ]]や[[セイバーフィッシュ|セイバー・ブースター]]、また[[ジム・コマンド|ハイブースト・ジム]]を駆るセリア、急遽[[ドム・バラッジ]]で参戦したジントの活躍。加えて敵の主力パイロット、[[マハガン・レズナー]]の戦闘放棄によって、敵戦力を大幅に落とすことができた。
 
圧倒的な戦力を有する『ファラク』であったが、カインの培った驚異的な戦闘、狙撃能力。加えて強化された[[ジム・カスタム|シルバー・ヘイズ]]や[[セイバーフィッシュ|セイバー・ブースター]]、また[[ジム・コマンド|ハイブースト・ジム]]を駆るセリア、急遽[[ドム・バラッジ]]で参戦したジントの活躍。加えて敵の主力パイロット、[[マハガン・レズナー]]の戦闘放棄によって、敵戦力を大幅に落とすことができた。
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:中東にあるジオン残党の一大拠点『ヘルズゲート』のリーダー。
 
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:サイド4宙域でテロ活動を行う残党部隊『ファラク』の司令官。
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:サイド4宙域でテロ活動を行う残党部隊『ファラク』の司令官。狂信的なジオン至上主義者。
 
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:[[高機動型ゲルググ]]を狩る『ファラク』の幹部パイロット。一年戦争時は学徒兵であったが、[[アムロ・レイ]]に兄を殺害されている。
 
:[[高機動型ゲルググ]]を狩る『ファラク』の幹部パイロット。一年戦争時は学徒兵であったが、[[アムロ・レイ]]に兄を殺害されている。
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== メカニック ==
 
== メカニック ==
 
=== シャドウズ ===
 
=== シャドウズ ===

2023年9月7日 (木) 11:03時点における最新版

機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ
外国語表記 MOBILE SUIT GUNDAM BLAZING SHADOW
著者 板倉俊之
原案 矢立肇
富野由悠季
デザイン 曽野由大 (美術デザイン)
キャラクターデザイン 美樹本晴彦
メカニックデザイン 瀧川虚至
出版社 角川グループパブリッシング
レーベル カドカワコミックス・エース
掲載誌 月刊ガンダムエース
掲載期間
【プロローグ編】
2013年7月号
【本編】
2013年8月号~2016年10月号
巻数 全4巻
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概要[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム』より4年後の時代を背景とする小説作品。本作はお笑い芸人として有名な板倉俊之氏の著作であり、芸能人が初めて手がけた本格ガンダム小説でもある。

本作は月刊ガンダムエース2013年6月号で連載が告知され(発表時の仮タイトルは「機動戦士ガンダム ザ ブレイジング シャドウ」)、続く7月号にプロローグ編が掲載。8月号から連載が開始され、途中で休載を挟みながら2016年10月号の最終回まで3年間連載された。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

第1章[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀0079年、V作戦の発動したサイド7のコロニーに住んでいた少年、カイン・ラグナードは、突如襲来した2機のザクによって両親を失い、戦災孤児として保護される。それから4年後の宇宙世紀0083年、カインは戦災孤児が多くを占める連邦の特殊部隊『シャドウズ』の一員として、ジオン残党の摘発や殲滅に明け暮れていた。

そんなある日、カインはシャドウズの創始者にして孤児達の後見人を務めるルオンズ・ヤージ中将から中東に拠点を置くジオン残党のリーダーの暗殺を依頼され、同じチームのリネマ・サントザルフ・ワッケンと共に地球へと赴く。しかし、それが自分の運命を狂わせていくことにカインは気付く事は無かった………

ヘルズゲートに赴いたカイン達を待っていたのは、この要塞の支配者であるカノラ・ゾンクシーと、その敵から明かされたヤージの本性であった。恩師であったヤージの裏切りに苦悩しつつも、カインは仲間達と共に要塞からの脱出を敢行する。だが、リネマとザルフはその過程で戦死。残されたカインは復讐を胸に、1人宇宙へと脱出していった。

一方、かつてのサイド4コロニー「ロディニア」の宙域で活動を続ける宇宙海賊『シュテンドウジ』は、同じ宙域でテロ活動を行うジオン残党軍の部隊『ファラク』に目を付けられ、殲滅の危機に直面しつつあった。そんな中、海賊の一員であるセリア・ハウザーがカインの乗ったHLVを発見し、兄のウイングスと共に彼を保護。ファラクの襲撃が近づく中で、意識を取り戻したカインは再び戦うために動き出した。

第2章[編集 | ソースを編集]

カインの参戦で、攻撃を仕掛けてきたジオン残党部隊『ファラク』を追い返した『シュテンドウジ』。その主要メンバーと合流したカインは、全てを明かした上で自身も海賊に協力して『ファラク』を迎え撃つ旨を告げる。同じ頃、反撃を受けて撤退を余儀なくされた『ファラク』も、首魁であるロギ・リニトラムの檄の元で全兵力を用いて『シュテンドウジ』の殲滅を決意。双方の全面対決へと発展した。

圧倒的な戦力を有する『ファラク』であったが、カインの培った驚異的な戦闘、狙撃能力。加えて強化されたシルバー・ヘイズセイバー・ブースター、またハイブースト・ジムを駆るセリア、急遽ドム・バラッジで参戦したジントの活躍。加えて敵の主力パイロット、マハガン・レズナーの戦闘放棄によって、敵戦力を大幅に落とすことができた。

だが、ロギが密かに保有していた決戦用のモビルアーマーウムガルナを投入したことでカイン達は一転して窮地に立たされる。そこにジントが駆け付けるが、その場でロギから驚愕の事実が付きつけられる。
ジントはロギの手で殺害されるが、直後にウムガルナもロギと共に虚空へと爆散。戦闘は『シュテンドウジ』の勝利に終わった。しかし、ロギの暴露した真実、ジントが明かした胸の内はクルー全体に少なくない影響を残すという結果も残すことになった。

戦闘が終結した後、カインは怨敵であるヤージを抹殺するためにジム・スナイパーカスタムを駆って、密かにコロニー『ギムナシオン2』へと向かうのであった。

第3章[編集 | ソースを編集]

『ギムナシオン2』に潜入してヤージの暗殺を謀るカインであったが、当のヤージは軍を退役して政治家に転身するという野望を今まさに実行している最中だった。チャンスを伺っていたカインであったが、直後に別行動を取っていたシャドウズ『チーム6』の面々と遭遇。カインからヤージの本性を聞かされたチーム6のホーグ、サイラス、ローデシアンは、証拠を持ってくることを条件にカインを見逃すが、ロディニアの周囲には連邦軍の捜査の手が及んでいた。カインはジム・スナイパーカスタムを囮にして連邦軍を引き離し、その後シュテンドウジと共にサイド4を離れていった。

1年後、カインやシュテンドウジの面々はモビルスーツを擁する民間軍事会社『マリア・シールド社』を立ち上げ、その経営は軌道に乗りつつあった。一方、政治家に転身したルオンズ・ヤージはサイド1のコロニーを訪れる。表向きはコロニーの抱える貧困についての視察、しかしその実態は、かねてから連絡を取っていたジオン残党の組織と密会するためであった。ところが、密会の場所で待っていたのは、かつて処刑した筈のカインであり、ヤージは成す術も無く拉致されてしまっていた。 想像を絶する凄絶な拷問でヤージから様々な悪事を暴露させたカインは、『ギムナシオン2』で待っていたチーム6にその情報を提供。これを使ってヘルズゲートへの戦端を開くという提案に、ホーグ達は密かな歓喜を覚えるのであった。

一方、セリアの幼馴染である青年、ミリハスはカインの復讐に懐疑的であり、彼が復讐を果たすなら自分達の前から去ってほしいと密かに願っていた。その密かな願いは行動となり、遂にミリハスはウイングス達に内密でヤージを脱走させたのであった。しかしそれは、シュテンドウジの皆を巻き込みたくないというカインの意志と合致した連携であり、カインは拉致したヤージを伴ってチーム6と合流。復讐を果たすべく地球に降りようとしていた……

登場人物[編集 | ソースを編集]

主要人物[編集 | ソースを編集]

カイン・ラグナード
16歳にしてシャドウズの「チーム5」を率いる大尉。愛機はシャドウズの象徴であるダークグレーに彩られたジム・スナイパーII
リネマ・サント
カイン、ザルフと同じチーム5の一員で紅一点。愛機はビームカービンを装備した、シャドウズカラーのジム改
ザルフ・ワッケン
カイン、リネマと共にチーム5の一員を成す少年パイロット。カインが銃口を見せると、自機を使って「降参」のポーズを取らせるのが趣味。愛機はランドセルを各種爆薬を満載した特殊コンテナに換装したジム改、及びジム改陸戦型
ウイングス・ハウザー
サイド4コロニー「ロディニア」近郊で活動する宇宙海賊「シュテンドウジ」のパイロット。17歳。銀色に彩られたジム・カスタム、通称『シルバー・ヘイズ』を愛機とする。
セリア・ハウザー
ウイングスの妹にして、兄と同じパイロット。銀のショートヘアーが特徴の女の子で、ニュータイプ能力と思しき予知や奇妙な感覚を有している。愛機はジム・コマンドのカスタム機、ハイブースト・ジム

地球連邦軍[編集 | ソースを編集]

ルオンズ・ヤージ
カインをはじめとしたシャドウズ構成員達の後見人にして部隊の創始者。階級は中将。
ホーグ
カインと同じくシャドウズの一員で、戦闘狂揃いの「チーム6」を率いる大尉。愛機はジム・ストライカーをシャドウズ仕様に改造したメタルスパイダー

シュテンドウジ(宇宙海賊)[編集 | ソースを編集]

ジント・モーグン
シュテンドウジの所有艦『プランダー』の艦長。かつて被災したウイングス達を保護して以降、軍を離れて宇宙海賊となる。
フェルナンド・ペレス
元ロディニアの住人。ウイングス達の元悪友で、量産型ガンキャノンのパイロット。
メタノア・ユーク
フェルナンドと同じくウイングス、セリアの元悪友。プランダーの管制官。
コハネ・アダン
元ロディニアの住人で、ウイングス達と同じ被災者の1人。プランダーのメカニック。
レビン&トレノ
元ロディニアの住人。被災当時は双子の赤ん坊だったが、現在は共に5歳に成長している。ウイングス達のよき友人。
ハリー・ロッドマン
ジントの元部下にして海賊の一員。大柄な黒人風の男性で、プランダーの砲手を務める。
イアン・ヤシブ
元ロディニアの住人。海賊となる以前は町医者であり、現在は船医を任されている。

ジオン残党軍[編集 | ソースを編集]

カノラ・ゾンクシー
中東にあるジオン残党の一大拠点『ヘルズゲート』のリーダー。
ロギ・リニトラム
サイド4宙域でテロ活動を行う残党部隊『ファラク』の司令官。狂信的なジオン至上主義者。
マハガン・レズナー
高機動型ゲルググを狩る『ファラク』の幹部パイロット。一年戦争時は学徒兵であったが、アムロ・レイに兄を殺害されている。

メカニック[編集 | ソースを編集]

シャドウズ[編集 | ソースを編集]

ジム・スナイパーII (シャドウズ仕様機)
チーム5のリーダーであるカインの専用機。頭部バイザーや携行武装を特殊な仕様にカスタマイズされた機体で、狙撃、接近戦、射撃などあらゆる戦局に対応できる。
ジム改(リネマ機)
シャドウズカラーであるダークグレーに彩られたジム改。通常のマシンガンではなく、速射性と破壊力を併せ持つビームカービンを携行している。
ジム改(ザルフ機)
シャドウズカラーであるダークグレーに彩られたジム改。通常機と異なり、ランドセルを各種の爆薬を搭載した大型コンテナに換装しており、破壊活動や爆破などに特化した仕様となっている(但し、地上任務の際はランドセルの重量を支えるため、脚部を陸戦型ジムのものに変える必要がある)
ジム・ストライカー改<メタル・スパイダー>
チーム6の仕様機としてシャドウズがカスタマイズしたジム・ストライカーのバリエーション。パイロットはチームリーダーのホーグ大尉と彼の部下であるサイラス、ローデシアンの3名。
ジム・レイド
旧ジオン公国軍のケンプファーを参考に、ジム改をベースとして開発された強襲用モビルスーツ。バックパックの換装・スラスターの追加により突撃機動に特化している他、整備性を重視した実弾中心の装備となっている。

地球連邦軍[編集 | ソースを編集]

ジム・レイドライト
ジム・レイドの一般部隊仕様。機体名のライトの通り、元の機体よりも軽量化されている。アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』にプレイアブル機として登場している。

シュテンドウジ[編集 | ソースを編集]

ジム・スナイパーカスタム(カイン・ラグナード仕様機)
カインがファラク戦で使用した機体。かつての愛機と同じく狙撃能力が強化されている。
ジム・カスタム<シルバーヘイズ>
宇宙海賊『シュテンドウジ』の主戦力にして、ウイングスの愛機。ファラク戦に備えて改修と強化が施される。
ハイブースト・ジム
プランダー
宇宙海賊『シュテンドウジ』の拠点となる宇宙艦。MSの搭載能力に加えてメガ粒子砲を搭載するなど艦としての戦闘力も高い。

ジオン残党軍[編集 | ソースを編集]

ドム・バラッジ
中東にあるジオン残党軍の一大拠点『ヘルズゲート』に配備されているドムの改造機。大型のガトリングキャノンを装備しており、対MS戦に対して高い攻撃力を持つ。
ドム
高機動型ゲルググ(ファラク仕様機)
ジオン残党組織「ファラク」が運用するバリエーション。同組織では幹部仕様機とされ、蛇の鱗を模した模様が各所に施されている。
ザクII
ヅダF
ヅダの改良機。土星エンジンのリミッターを強化した他、ギャンのパーツを使った改良が施されている。
ウムガルナ
ザクレロの発展機。
ムサイ級軽巡洋艦
グール
ヘルズゲートが独自に開発したモビルスーツ。ツィマッド社の流れを組む機体であるが、パイロットとなる人間に対して非人道的な人体改造を必要とする。
ゲンブ

その他[編集 | ソースを編集]

ジムII <フェイス・ハイダー>
民間軍事会社『マリア・シールド社』が保有するジムIIの民間転用機。
ジム・クゥエル

関連作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム 戦場の絆
バンダイナムコゲームス開発のアーケードゲーム。以前ガンダムエースで掲載された『オレら連邦愚連隊』『カタナ』と同様、本作も連動作品であり、本作から一部機体が参戦している。

商品情報[編集 | ソースを編集]

漫画 [編集 | ソースを編集]

資料リンク [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]