「インフィニットジャスティスガンダム」の版間の差分

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| タイトル = スペック
 
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| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
 
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| 生産形態 = ワンオフ機
 
| 型式番号 = ZGMF-X19A
 
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| 全高 = 18.90m
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]の後継機として、[[ターミナル]]が秘密工場[[ファクトリー]]で開発、製造した[[クライン派]]の試作型[[モビルスーツ]]
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[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]の後継機として、[[ターミナル]]が秘密工場[[ファクトリー]]で開発、製造した[[モビルスーツ]]。その基本設計は[[ザフト軍|ザフト]]の統合開発局によるものだが、ターミナルはそのデータを密かに強奪し、更に改良を加えて完成にこぎつけた<ref>開発系譜についてはいくつかの説があると言われている。</ref>。型式番号こそザフトオリジナルのものを継承しているものの、実質的にはターミナル独自の機体と呼んでも差し支えない高性能機となっている。
  
[[ザフト軍]]から秘密裏に奪取した基本設計データと、ジャスティスのパイロットであった[[アスラン・ザラ]]の戦闘データを基に、先代機ジャスティスからさらなる改良、強化が加えられている。
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最大の特徴は、ジャスティスの流れを汲む航空/航宙支援高機動リフターの装備である。本機のリフター・ファトゥム-01は、ジャスティスに装備されたファトゥム-00の戦闘記録データをもとに開発された発展型で、遠隔操作および自律AIによる単独運用能力を引き継ぎつつ、主翼はアスペクト比の大きな可変翼に変更され、スラスター推力も大幅に引き上げられた結果、より強力な空間機動が可能となった。
  
兄弟機である[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]と同様に、[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]][[ハイパーデュートリオンエンジン]]といった[[セカンドステージシリーズ]]で採用された最新技術も随所に導入されている。また、ストライクフリーダムで採用された[[フェイズシフト装甲|フェイズシフト装甲材]]製の内部フレームを本機でも採用しており、高い運動性能を実現するとともに、フレームに高負荷がかかった際は銀色に発光する。
+
ザフトでの開発に際し、[[アスラン・ザラ]]の搭乗したジャスティスの戦闘データをもとに様々な仕様や性能が決定されており、その後ターミナルでも同様にアスランの搭乗を前提にスペックの最終調整を行っている。これは、本機の開発に指導的役割を果たした[[キラ・ヤマト]]の強い提言によるものであり、自身が搭乗する[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]との連携運用を念頭に置いていたものと考えられている。
  
先代機同様、中距離~近距離での戦闘を前提とした機体ではあるが、[[イージスガンダム|イージス]]搭乗時から格闘戦能力に長けていたアスラン・ザラ用にカスタマイズした結果、脚部へのビームブレイドの装備など格闘戦能力を中心に強化されている。また、背部リフターであるファムトゥム-01にもビームブレイドやビームラムなどの近接兵装が追加されており、その威力は戦艦の装甲をやすやすと貫通し破壊する等、対MS戦能力だけでなく対艦・対拠点能力も大きく向上している。
+
ストライクフリーダムと同じく[[ハイパーデュートリオンエンジン]]を搭載し、その大出力によって極めて高度な機動性と運動性を有している。また、関節部をはじめとするフレームには[[フェイズシフト装甲|フェイズシフト装甲材]]を採用。関節部はストライクフリーダムとは異なり銀色にフェイズシフトし、強度と柔軟性を獲得。加えて格闘能力も強化された。頭部はジャスティスの構造をベースに基本性能を向上させており、頭部中央の複合センサーマストは性能が大幅に向上し、これに伴い左右両翼のV字型アンテナは短縮されている。
  
本機はストライクフリーダムとの連携や、アスランをパイロットに想定した調整が行われているが、これは[[キラ・ヤマト]]の強い提言によるものである。
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武装もストライクフリーダムと共通するものに加え、両脚部にはMR-Q-15Aグリフォンビームブレイドが装備され、脚による攻撃時に絶大な破壊力を発揮する。しかし、実戦でこの装備を有効に使用することが出来るパイロットはごく少数に限られていた。そうしたパイロットの一人として有名なのが、[[第1次連合・プラント大戦]]時から特殊装備を搭載したMSによる近接格闘戦を得意としてきたアスランであり、この脚部ビームブレイドも、事実上はアスラン一人のために搭載された兵器といっても過言ではなかった。
 
 
先代機に引き続き[[ミーティア]]とのドッキングも可能、マルチロックオンシステムも引き続き搭載されている。
 
 
 
インフィニットとは「"∞" 無限」を意味し、本機の「飽くなき正義」の象徴と表現されることがある。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
:[[ザフト軍]]の[[オペレーション・フューリー]]に介入するべく、[[ラクス・クライン]]を搭乗させ[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]と共に地球に降下。その後は[[アークエンジェル]]に収容され[[アスラン・ザラ]]が搭乗した。<br />ストライクフリーダムとの連携もあり、[[シン・アスカ]]の駆る[[デスティニーガンダム|デスティニー]]や[[レイ・ザ・バレル]]の駆る[[レジェンドガンダム|レジェンド]]といった最新鋭機と互角以上に渡り合った。<br />さらには[[ミネルバ]]を撃沈し、[[ムウ・ラ・フラガ]]の[[シラヌイアカツキ|アカツキ]]と共に[[レクイエム]]本体を破壊する等、最終戦において多大な戦果を挙げた。
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:初登場作品。[[ザフト軍]]の[[オペレーション・フューリー]]に介入するべく、[[ラクス・クライン]]を搭乗させ[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]と共に地球に降下。その後は[[アークエンジェル]]に収容され[[アスラン・ザラ]]が搭乗した。<br />ストライクフリーダムとの連携もあり、[[シン・アスカ]]の駆る[[デスティニーガンダム|デスティニー]]や[[レイ・ザ・バレル]]の駆る[[レジェンドガンダム|レジェンド]]といった最新鋭機と互角以上に渡り合った。<br />さらには[[ミネルバ]]を撃沈し、[[ムウ・ラ・フラガ]]の[[シラヌイアカツキ|アカツキ]]と共に[[レクイエム]]本体を破壊する等、最終戦において多大な戦果を挙げた。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:[[フェイズシフト装甲]]の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。装甲の色は電圧に応じて変化するようになった。
 
:[[フェイズシフト装甲]]の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。装甲の色は電圧に応じて変化するようになった。
 
;[[ハイパーデュートリオンエンジン]]
 
;[[ハイパーデュートリオンエンジン]]
:核エンジンとデュートリオンビームのハイブリッド動力機関。
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:核エンジンとデュートリオンビーム送電システムのハイブリッド動力機関。このエンジンの搭載により、機体性能は[[デスティニーガンダム|デスティニー]]や[[レジェンドガンダム|レジェンド]]にも匹敵するようになった。
 
;マルチロックオンシステム
 
;マルチロックオンシステム
 
:複数の敵を同時にロックオンし、精密射撃を行うことが可能な火器管制システム。機体の特性上、単機での使用よりもミーティアとのドッキング時の使用を想定している。
 
:複数の敵を同時にロックオンし、精密射撃を行うことが可能な火器管制システム。機体の特性上、単機での使用よりもミーティアとのドッキング時の使用を想定している。
;分離
 
:ファトゥム-01を分離する。
 
;換装
 
:[[ミーティア]]08とドッキングする。
 
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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:頭部に4門内蔵している機銃。[[ガズウート]]に採用された物の改良型。
 
:頭部に4門内蔵している機銃。[[ガズウート]]に採用された物の改良型。
 
;MMI-GAU26 17.5mmCIWS
 
;MMI-GAU26 17.5mmCIWS
:胸部に4門内蔵されている機銃。こちらはジャスティスが装備していたサジットゥスの改良型。<br />ちなみにMGでは、胸部と頭部の機関砲の名称が逆になっており、胸部の機関砲も下側に装備されたそれがセンサーに変更されている。
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:胸部に4門内蔵されている機銃。こちらはジャスティスが装備していたサジットゥスの改良型。口径が小口径化されているが、炸薬の改良による初速アップと、対装甲貫通性の高い摩耗軽減コーティングを採用した新型弾体の採用により、全体としてのストッピングパワーは向上している。
;MA-M1911 高エネルギービームライフル
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;MA-M1911 高エネルギー[[ビームライフル]]
:ルプス [[ビームライフル]]の改良型。近接戦闘時の取り回しを重視し、サブグリップがオミットされている。不使用時は腰部にマウント可能。
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:旧ジャスティスに装備されていた「MA-M20ルプス」を基にしたビームライフル。マティウスアーセナリー系列に含まれる機種だが、クライン派の開発段階でインフィニットジャスティス用にカスタマイズされている。
 
;MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル
 
;MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル
:腰部に2基マウントしている[[ビームサーベル]]。ジャスティスなどが装備していたラケルタの改良型で、セカンドステージシリーズで採用されたヴァジュラ ビームサーベルの技術を取り入れ強化改良した物。<br />柄尻で連結した「アンビデクストラス・ハルバード」での使用も引き続き可能で、アスランは好んで使用した。また、ファトゥム-01の機首部にも固定式に改造された物が装備され、対装甲ナイフを覆うビームラムとして機能する。
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:腰部に2基マウントしている[[ビームサーベル]]。ジャスティスなどが装備していたラケルタの改良型。二基を連結する事で「アンビデクストラス・ハルバード」としても使用可能。
 
;MR-Q15A グリフォン ビームブレイド
 
;MR-Q15A グリフォン ビームブレイド
:両脚部に内蔵されている格闘戦用の武装で、[[ガイアガンダム|ガイア]]に装備されていたものの先代モデル。蹴撃時に使用され、その威力を倍化させる。<br />[[イージスガンダム|イージス]]の脚部ビームサーベルの運用実績をもとに組み込まれた物であり、実質アスラン専用として用意された武装。<br />ガイアの物より旧モデルを装備しているのは、本体がファトゥム-01より先に設計されたため。<br />劇中ではフォースインパルスやデスティニーをこれで戦闘不能にしているほか、デスティニーのビームブーメランをオーバーヘッドキックで蹴り飛ばすといった芸当も見せている。
+
:膝から爪先部にかけて展開されるビーム刃。[[イージスガンダム|イージス]]の運用実績によって搭載された格闘兵装であり、蹴り技と連携する事で近接戦闘において威力を発揮する。ファトゥム-01に採用されたグリフォン2よりも一世代前のタイプだが、これは本体設計がファトゥム-01より先行し、仕様が決定されたためである。
 
;MX2002 ビームキャリーシールド
 
;MX2002 ビームキャリーシールド
:実体盾に[[ビームシールド]]とビームブーメラン、ワイヤーアンカーを搭載した複合兵装。<br />ビームシールドは防御力が高く、高出力ビーム砲や陽電子砲すら防ぐ事ができる。小説版では対ビームコーティングがなされているとされている。<br />劇中では行われなかったが、ビームブーメランやワイヤーアンカー以外の装備にも換装することが可能。
+
:中央部に[[ビームシールド]]発生器を備えたシールド。本体自体はシールドというより、内装された武装のキャリアとしての意味合いが大きいと言え、シールドの発生装置を中核とし、その周囲に武器携行マウントを配置するよう構成されている。
 
:;RQM55 シャイニングエッジ ビームブーメラン
 
:;RQM55 シャイニングエッジ ビームブーメラン
::シールドにマウントされているビームブーメラン。<br />先代機のバッセルや、ソードインパルス等のフラッシュエッジと同系統で、基部が大型化されている。シールドにマウントしたまま大型ビームソードとしても使用可能。
+
::ビームキャリーシールドにマウントされているビームブーメラン。分離しての投擲が主な使用方法だが、固定状態でもビームを発生させる事も可能である。このビームブーメランは空力飛翔体ではなく、ビーム場を形成する力場と周囲の空間との相互作用によって飛行・誘導が行われるため、大気のない宇宙空間でも旋回飛行させる事が可能。
 
:;EEQ08 グラップルスティンガー
 
:;EEQ08 グラップルスティンガー
::シールドにマウントされているワイヤーアンカー。<br />特別編『FINAL PLUS 選ばれた未来』のOP映像で使用しただけで、長らく劇中未使用の武装であった。<br />後にHDリマスター版最終話においてOPアニメのバンク映像(旧FINAL PLUS版から加筆修正は行われている)を使用したものであったが、初めて劇中で使用された。
+
::ビームキャリーシールドの表面に実装された打突兵器。本体は巻取り式ワイヤーでシールドに接続されており、標的に対して射出する事で打撃を与える他、展開式グラップラーで捕捉する、ワイヤーで拘束するなどの多彩な運用が可能。
 
;MS支援空中機動飛翔体 ファトゥム-01
 
;MS支援空中機動飛翔体 ファトゥム-01
:ファトゥム-00の発展型。通常はリフターとして背部に装備されているが、分離して[[サブ・フライト・システム]]としても運用可能。<br/>先代機のファトゥム-00で装備されていた2種の機関砲はオミットされ、代わりにビームサーベル、ビームラムなど近接戦闘用の武装が多数装備された。これにより、分離・突撃時の貫通力はさらに向上している。<br />劇中ではミネルバのメインスラスターを全て貫通し、[[レクイエム]]の砲本体をも破壊した。
+
:ジャスティスに装備されていたファトゥム-00の発展型。新たに可変翼を装備した事により、機動性が向上した他、遠隔操作及び自律AIによる単独運用能力も健在である。ファトゥム-00よりも武装面の強化が図られており、この機体自体が一種の突撃武器として使用可能である。
 
:;MR-Q17X グリフォン2 ビームブレイド
 
:;MR-Q17X グリフォン2 ビームブレイド
::ファトゥム-01の両翼に内蔵されているビームブレイド。ガイアの物と同型式。
+
::ファトゥム-01の両翼に内蔵されているビームブレイド。[[ガイアガンダム|ガイア]]の背面に装備されていたものと同一の装備。ファトゥム-01の分離時にも使用可能であり、MA-M02Gと組み合わせる事で、ファトゥム全体が大型の突撃武器となる。
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:;MA-M02Gシュペールラケルタ ビームサーベル
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::腰部のビームサーベルをファトゥム-01の固定装備として改修したもの。展開時の突撃武装として運用される。
 
:;対装甲ナイフ
 
:;対装甲ナイフ
 
::ファトゥム-01の機首部に装備されている大型の実体式ナイフ。<br />併設されたシュペールラケルタ ビームサーベルを展開しビームラムとしても使用可能。
 
::ファトゥム-01の機首部に装備されている大型の実体式ナイフ。<br />併設されたシュペールラケルタ ビームサーベルを展開しビームラムとしても使用可能。
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
=== 装備バリエーション ===
 
;[[インフィニットジャスティスガンダム (ミーティア)]]
 
:[[ミーティア]]と合体した状態。
 
 
 
=== 系列機・派生機など ===
 
=== 系列機・派生機など ===
 
;[[ジャスティスガンダム]]
 
;[[ジャスティスガンダム]]
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;[[イモータルジャスティスガンダム]]
 
;[[イモータルジャスティスガンダム]]
 
:本機の運用データと[[ムラサメ]]の可変技術を流用して開発された可変機。
 
:本機の運用データと[[ムラサメ]]の可変技術を流用して開発された可変機。
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;[[インフィニットジャスティスガンダム弐式]]
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:インフィニットジャスティスの改修機。バックパックは新設計のウイングに換装されている。通常は偽装用の外装を装備してZGMF-MM07「[[ズゴック (SEED FREEDOM)|ズゴック]]」として運用される。
 
;[[ストライクフリーダムガンダム]]
 
;[[ストライクフリーダムガンダム]]
 
:兄弟機。本機との連携を考慮し設計されている。
 
:兄弟機。本機との連携を考慮し設計されている。
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*[[登場メカ]]
 
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2024年11月20日 (水) 21:55時点における最新版

インフィニットジャスティスガンダム
外国語表記 ∞ Justice Gundam
作中名称 インフィニットジャスティス
登場作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
デザイン 大河原邦男
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機
型式番号 ZGMF-X19A
全高 18.90m
重量 79.67t
動力 ハイパーデュートリオンエンジン
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
開発組織 ザフト軍ターミナル
所属組織 ターミナルオーブ軍
所属部隊 エターナル
パイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

ジャスティスの後継機として、ターミナルが秘密工場ファクトリーで開発、製造したモビルスーツ。その基本設計はザフトの統合開発局によるものだが、ターミナルはそのデータを密かに強奪し、更に改良を加えて完成にこぎつけた[1]。型式番号こそザフトオリジナルのものを継承しているものの、実質的にはターミナル独自の機体と呼んでも差し支えない高性能機となっている。

最大の特徴は、ジャスティスの流れを汲む航空/航宙支援高機動リフターの装備である。本機のリフター・ファトゥム-01は、ジャスティスに装備されたファトゥム-00の戦闘記録データをもとに開発された発展型で、遠隔操作および自律AIによる単独運用能力を引き継ぎつつ、主翼はアスペクト比の大きな可変翼に変更され、スラスター推力も大幅に引き上げられた結果、より強力な空間機動が可能となった。

ザフトでの開発に際し、アスラン・ザラの搭乗したジャスティスの戦闘データをもとに様々な仕様や性能が決定されており、その後ターミナルでも同様にアスランの搭乗を前提にスペックの最終調整を行っている。これは、本機の開発に指導的役割を果たしたキラ・ヤマトの強い提言によるものであり、自身が搭乗するストライクフリーダムとの連携運用を念頭に置いていたものと考えられている。

ストライクフリーダムと同じくハイパーデュートリオンエンジンを搭載し、その大出力によって極めて高度な機動性と運動性を有している。また、関節部をはじめとするフレームにはフェイズシフト装甲材を採用。関節部はストライクフリーダムとは異なり銀色にフェイズシフトし、強度と柔軟性を獲得。加えて格闘能力も強化された。頭部はジャスティスの構造をベースに基本性能を向上させており、頭部中央の複合センサーマストは性能が大幅に向上し、これに伴い左右両翼のV字型アンテナは短縮されている。

武装もストライクフリーダムと共通するものに加え、両脚部にはMR-Q-15Aグリフォンビームブレイドが装備され、脚による攻撃時に絶大な破壊力を発揮する。しかし、実戦でこの装備を有効に使用することが出来るパイロットはごく少数に限られていた。そうしたパイロットの一人として有名なのが、第1次連合・プラント大戦時から特殊装備を搭載したMSによる近接格闘戦を得意としてきたアスランであり、この脚部ビームブレイドも、事実上はアスラン一人のために搭載された兵器といっても過言ではなかった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED DESTINY
初登場作品。ザフト軍オペレーション・フューリーに介入するべく、ラクス・クラインを搭乗させストライクフリーダムと共に地球に降下。その後はアークエンジェルに収容されアスラン・ザラが搭乗した。
ストライクフリーダムとの連携もあり、シン・アスカの駆るデスティニーレイ・ザ・バレルの駆るレジェンドといった最新鋭機と互角以上に渡り合った。
さらにはミネルバを撃沈し、ムウ・ラ・フラガアカツキと共にレクイエム本体を破壊する等、最終戦において多大な戦果を挙げた。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ヴァリアブルフェイズシフト装甲
フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。装甲の色は電圧に応じて変化するようになった。
ハイパーデュートリオンエンジン
核エンジンとデュートリオンビーム送電システムのハイブリッド動力機関。このエンジンの搭載により、機体性能はデスティニーレジェンドにも匹敵するようになった。
マルチロックオンシステム
複数の敵を同時にロックオンし、精密射撃を行うことが可能な火器管制システム。機体の特性上、単機での使用よりもミーティアとのドッキング時の使用を想定している。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲
頭部に4門内蔵している機銃。ガズウートに採用された物の改良型。
MMI-GAU26 17.5mmCIWS
胸部に4門内蔵されている機銃。こちらはジャスティスが装備していたサジットゥスの改良型。口径が小口径化されているが、炸薬の改良による初速アップと、対装甲貫通性の高い摩耗軽減コーティングを採用した新型弾体の採用により、全体としてのストッピングパワーは向上している。
MA-M1911 高エネルギービームライフル
旧ジャスティスに装備されていた「MA-M20ルプス」を基にしたビームライフル。マティウスアーセナリー系列に含まれる機種だが、クライン派の開発段階でインフィニットジャスティス用にカスタマイズされている。
MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル
腰部に2基マウントしているビームサーベル。ジャスティスなどが装備していたラケルタの改良型。二基を連結する事で「アンビデクストラス・ハルバード」としても使用可能。
MR-Q15A グリフォン ビームブレイド
膝から爪先部にかけて展開されるビーム刃。イージスの運用実績によって搭載された格闘兵装であり、蹴り技と連携する事で近接戦闘において威力を発揮する。ファトゥム-01に採用されたグリフォン2よりも一世代前のタイプだが、これは本体設計がファトゥム-01より先行し、仕様が決定されたためである。
MX2002 ビームキャリーシールド
中央部にビームシールド発生器を備えたシールド。本体自体はシールドというより、内装された武装のキャリアとしての意味合いが大きいと言え、シールドの発生装置を中核とし、その周囲に武器携行マウントを配置するよう構成されている。
RQM55 シャイニングエッジ ビームブーメラン
ビームキャリーシールドにマウントされているビームブーメラン。分離しての投擲が主な使用方法だが、固定状態でもビームを発生させる事も可能である。このビームブーメランは空力飛翔体ではなく、ビーム場を形成する力場と周囲の空間との相互作用によって飛行・誘導が行われるため、大気のない宇宙空間でも旋回飛行させる事が可能。
EEQ08 グラップルスティンガー
ビームキャリーシールドの表面に実装された打突兵器。本体は巻取り式ワイヤーでシールドに接続されており、標的に対して射出する事で打撃を与える他、展開式グラップラーで捕捉する、ワイヤーで拘束するなどの多彩な運用が可能。
MS支援空中機動飛翔体 ファトゥム-01
ジャスティスに装備されていたファトゥム-00の発展型。新たに可変翼を装備した事により、機動性が向上した他、遠隔操作及び自律AIによる単独運用能力も健在である。ファトゥム-00よりも武装面の強化が図られており、この機体自体が一種の突撃武器として使用可能である。
MR-Q17X グリフォン2 ビームブレイド
ファトゥム-01の両翼に内蔵されているビームブレイド。ガイアの背面に装備されていたものと同一の装備。ファトゥム-01の分離時にも使用可能であり、MA-M02Gと組み合わせる事で、ファトゥム全体が大型の突撃武器となる。
MA-M02Gシュペールラケルタ ビームサーベル
腰部のビームサーベルをファトゥム-01の固定装備として改修したもの。展開時の突撃武装として運用される。
対装甲ナイフ
ファトゥム-01の機首部に装備されている大型の実体式ナイフ。
併設されたシュペールラケルタ ビームサーベルを展開しビームラムとしても使用可能。
MA-6J ハイパーフォルティス ビーム砲
ファトゥム-01の機首部に2門装備されているビーム砲。
フォルティスの改良型であり、セイバーに搭載されたスーパーフォルティスの前型モデル。
MA-M02S ブレフィスラケルタ ビームサーベル
ハイパーフォルティスの後部に内蔵されている小型ビームサーベル。使用する際はハイパーフォルティスを180°折りたたむ。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

デスティニーガンダム、オペレーション・フューリー
先の戦いで負傷していたアスランが搭乗。ストライクフリーダムの協力を受けつつシンを必死に説得するが、シンは撃墜し殺したはずのアスランが再び現れたことで動揺。ついにはS.E.E.D.を発現させてアスランに対し猛攻をかけるも、これに呼応しアスランもS.E.E.D.を発現、すれ違いざまにビームサーベルでデスティニーの右腕を斬り落とし、同時にアロンダイトも使用不能にして撤退に追い込む。一方で怪我を押して出撃したアスランもこの戦闘で体力を使い果たし、気を失ってしまった。
デスティニーガンダム、メサイア攻防戦
最終決戦、引き続きシンを説得するアスランだったが、シンを再び動揺させてしまう。最終的に両者の戦闘を止めに入ったルナマリアのインパルスを見たシンが過去のトラウマをフラッシュバックしてしまい、インパルスごとジャスティスを攻撃しようとするが、すんでのところでS.E.E.D.を発現させたアスランがこれを止め、ビームサーベルでパルマフィオキーナごと両腕と背部ウイングを破壊、さらにはグリフォン ビームブレイドによる蹴りで右脚部も切断し、戦闘不能にした。
『THE EDGE』版ではレクイエムを守護するデスティニーとの闘いで右腕を斬り飛ばされたが、最後はデスティニーからアロンダイトを奪い取ってレクイエムを破壊した。

関連機体[編集 | ソースを編集]

系列機・派生機など [編集 | ソースを編集]

ジャスティスガンダム
前世代機。
イモータルジャスティスガンダム
本機の運用データとムラサメの可変技術を流用して開発された可変機。
インフィニットジャスティスガンダム弐式
インフィニットジャスティスの改修機。バックパックは新設計のウイングに換装されている。通常は偽装用の外装を装備してZGMF-MM07「ズゴック」として運用される。
ストライクフリーダムガンダム
兄弟機。本機との連携を考慮し設計されている。

その他 [編集 | ソースを編集]

ガンダムジャスティスナイト
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する、本機をベースとするガンプラ。騎士のような外観に装備の数を大幅に減らすことで扱いやすいガンプラとなっている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 発表当初は「ナイトジャスティス」という名前であったが(ここで言う「ナイト」は「騎士」の意味)、他の登録商標等と名前が酷似していた為、スーパーフリーダム(現:ストライクフリーダム)と同様に改名された。尚、後にビルドダイバーズRe:RISEで騎士風の改造をしたガンプラ、ガンダムジャスティスナイトが登場している。
  • ビームシールドがオプション装備である事や、格闘戦用武装ばかりが目立つ事など、(単純な記号や武装の情報としては)ストライクフリーダムと比較して見劣りする点が多く、当時はファンの間では「(一時とはいえ)オーブを裏切ったアスランへの嫌がらせ」などと揶揄される事もあった。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 開発系譜についてはいくつかの説があると言われている。