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2021年1月31日 (日) 02:10時点における版
n_i_t_r_o (ナイトロ)
グリプス戦役の際、ロック・ホーカーがχプランで開発した特殊なサイコミュシステム。名称は「NEWTYPE-INJECTION-TRACE-REFORMED-OLDTYPE」の略称[1]。ロック・ホーカーはかつてEXAMシステムを開発したクルスト・モーゼスと同じくニュータイプの持つ特殊能力に恐れを抱いており、このn_i_t_r_oは常人にニュータイプと同様の力を付加し、これに対抗する目的で開発された。
搭乗者の脳内を強制的に書き換えることによりニュータイプと同等の空間認識能力を得ることができ、ニュータイプ素養の低い一般パイロットでもサイコミュシステムを使用することを可能とする[2]。一般パイロットのニュータイプへの覚醒を短期間で促すことも可能なシステムであるが、それはパイロットを強制的に強化人間化するのと同義であり、システムの影響によってパイロットの人格が著しく変化する危険性を有する[3]。
システム起動時の特徴として、機体各部の駆動部から青い炎のような光が噴き出す点が挙げられる。この炎のメカニズムについては解明されていないが、この光が出る度にパイロットの脳内が書き換えられていく事を意味する。
本来はサイコガンダム等の強化人間専用機を淀みなく動かすためにティターンズで開発されたシステムであったが、ティターンズの壊滅に伴い開発計画も凍結されていた。しかし、UC計画でRX-0シリーズのパイロットとなる強化人間の安定供給を図るという目的で再び日の目を見ることになった。
登場作品
- 機動戦士ガンダムUC (PS3版)
- DLC第2弾で配信されたミッション「デルタカイ、胎動」が初出。プレイヤーが敵機を撃墜していく度に、最初は真面目な性格だったパイロットがガンダムの力に執着し凶暴化していく異様な光景を見る事になる。
- 機動戦士ガンダムUC MSV 楔
- 上記「デルタカイ、胎動」を基にした第4話において、パイロットが強化人間化していく様子がより事細かに描写されている。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
- デルタカイと共にナイトロの暗部が明るみに出始めるストーリーであり、初期型のナイトロを装備した機体が多く登場する。
- 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- 前作『アクロス・ザ・スカイ』からさらにナイトロの核心に迫るストーリーで、同作においてナイトロを発端とする一連の戦いに終止符が打たれる事になる。
搭載機
- ザナドゥ
- 計画の最初機にプロトタイプサイコガンダムをベースに開発された機体。U.C.0096年に至るまで改良し続けられており、ナイトロユニット自体が別のモビルスーツとして成立するまでになっている。
- ガブスレイ / サイコガンダム / サイコガンダムMk-II
- 「デビルズ・ネスト」に保管されていた機体に初期のn_i_t_r_oが搭載されていた。
- ガンダムデルタカイ / ガンダムデルタカイ陸戦仕様
- 計画の再始動時に搭載された機体。
- プロトタイプΖΖガンダム (ナイトロ搭載型)
- デルタカイのデータを元にした新型を搭載している機体。バックパックが大型化している。
- 量産型サイコガンダム
- 同じく新型を搭載している。ナイトロ隊の機体として運用された。
- フェネクス
- 捕獲した本機に、新型のシステムを搭載したアームド・アーマーXCが装備された。なお、バンシィ・ノルンのアームド・アーマーXCはNT-D発動のサポート機能に限定された物である。
関連技術
- NT-D
- ユニコーンガンダム系列機に搭載されている特殊OS。n_i_t_r_o起動時には常時NT-Dが発動する。
- EXAMシステム
- 一年戦争時に開発されたMS用特殊OS。開発に至る経緯はほぼ同一であるが、両者に技術的な接点はない。
余談
- n_i_t_r_oの設定の基となったかは不明だが、『THE BLUE DESTINY』のテクニカルガイドブック3巻目掲載の小説で、アルフ・カムラが「人間の脳だって、一種のコンピュータだ。機械をニュータイプ化するより、人間の脳そのものにニュータイプのデータを書き込んでやることはできないのか……。」と、強化人間や本技術に通ずる可能性のあるEXAMの独自改良を画策している。