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+ | [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[MS]]パイロット。MSの戦闘データを集めるために設立された[[モルモット隊|第11独立機械化混成部隊]]、通称「モルモット隊」のメンバーの一人。ゲーム開始時の階級は少尉。開戦当初よりMSパイロットとしての訓練を受けていた連邦軍内では稀有な存在。元々は戦闘機パイロットだったが、皆川ゆか氏の小説では哨戒任務中に身をもってMSの脅威を感じ、自らも(当時は連邦軍内で冷遇されていた)MSパイロットへの転向を希望したとされている。 | ||
− | その実力は同僚の[[フィリップ・ヒューズ]]や[[サマナ・フュリス]]曰く「ただのエースじゃなくトップクラス」。シミュレーションとはいえ[[アムロ・レイ]]の乗った[[ | + | その実力は同僚の[[フィリップ・ヒューズ]]や[[サマナ・フュリス]]曰く「ただのエースじゃなくトップクラス」。シミュレーションとはいえ[[アムロ・レイ]]の乗った[[ガンダム]]を撃墜したことがある<ref>[[ホワイトベース]]がジャブローに到着した時点での戦闘データを基にしたシミュレーション。あくまでシミュレーションなのだが、ユウが撃墜するまで誰もこのプログラムに勝つことはできなかったと言われている。</ref>。極めて優秀なパイロット。実戦での撃墜数も後述するように連邦軍でも5本の指に入るほどのパイロットであったが、[[EXAM計画]]を巡る一連の騒動に巻き込まれたため、その件に関する記録が抹消されてしまい、エースとして名前が広まることはなかった。 |
実際ガンダム外伝本編中のMS撃墜数は104機。超短期間でこの数字(作中のジムでの撃墜数は37機。シュミレーターを含めると105機)。更に少数、単独任務の遂行を何度もこなしての戦果を考えると彼の腕前の尋常ではない点が伺える(階級の昇級スピードも他の類をみない異常な速さである)。 | 実際ガンダム外伝本編中のMS撃墜数は104機。超短期間でこの数字(作中のジムでの撃墜数は37機。シュミレーターを含めると105機)。更に少数、単独任務の遂行を何度もこなしての戦果を考えると彼の腕前の尋常ではない点が伺える(階級の昇級スピードも他の類をみない異常な速さである)。 | ||
− | その後の彼については、少なくとも[[第二次ネオ・ジオン抗争]]時までは連邦に籍を置いていた。この時にはパイロット出身者としては異例の大佐にまで昇進しており、アクシズ落下時に自らも[[ジェガン]]を駆りこれを押し返そうとしたり、弾き飛ばされる[[ギラ・ドーガ]] | + | その後の彼については、少なくとも[[第二次ネオ・ジオン抗争]]時までは連邦に籍を置いていた。この時にはパイロット出身者としては異例の大佐にまで昇進しており、アクシズ落下時に自らも[[ジェガン]]を駆りこれを押し返そうとしたり、弾き飛ばされる[[ギラ・ドーガ]]の腕を掴もうとしたとされる<ref>小説『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』より。</ref>。 |
− | 名前の由来は「You=あなた(プレイヤー自身)」。原作中では全く言葉を発しないのもプレイヤーが感情移入しやすいようにするためだといわれている。その後他のゲーム作品などに登場する際はこの無口を拡大解釈し、「極端に無口」という特徴付けがされているものが多かったが、近年ではちゃんと声優により喋るようになった作品も存在する。ガンダムの主人公キャラとしては2番目に声優がつくまでの時間がかかったキャラクターではないだろうか(最も長いのは、おそらくSFCのゲーム「[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]] 死にゆく者たちへの祈り」の主人公[[ボルグ・クライ]] | + | 名前の由来は「You=あなた(プレイヤー自身)」。原作中では全く言葉を発しないのもプレイヤーが感情移入しやすいようにするためだといわれている。その後他のゲーム作品などに登場する際はこの無口を拡大解釈し、「極端に無口」という特徴付けがされているものが多かったが、近年ではちゃんと声優により喋るようになった作品も存在する。ガンダムの主人公キャラとしては2番目に声優がつくまでの時間がかかったキャラクターではないだろうか(最も長いのは、おそらくSFCのゲーム「[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]] 死にゆく者たちへの祈り」の主人公[[ボルグ・クライ]]。カードビルダーで声が当てられた)。ただ、極端に無口なユウというキャラクターが好きなファンがいるのも事実である。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
;[[機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY]] | ;[[機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY]] | ||
:連邦軍の1MSパイロットとして活躍していたが、[[EXAM計画]]に巻き込まれてしまった。しかし超高性能機を見事に扱って戦い抜く。 | :連邦軍の1MSパイロットとして活躍していたが、[[EXAM計画]]に巻き込まれてしまった。しかし超高性能機を見事に扱って戦い抜く。 | ||
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:後付け設定ではあるものの、前述の「弾き飛ばされたギラ・ドーガの手を掴もうとするジェガン」は作中でも確認できる。 | :後付け設定ではあるものの、前述の「弾き飛ばされたギラ・ドーガの手を掴もうとするジェガン」は作中でも確認できる。 | ||
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:同僚。腕のいいユウを全面的に信頼していたようだ。小説版ではモーリンをめぐりちょっとした恋のライバルに。 | :同僚。腕のいいユウを全面的に信頼していたようだ。小説版ではモーリンをめぐりちょっとした恋のライバルに。 | ||
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:同僚。連邦内では平均以上のパイロットだが、ユウやフィリップに比べると腕が劣る分か階級が低い分かユウの部下的な扱いのことも。 | :同僚。連邦内では平均以上のパイロットだが、ユウやフィリップに比べると腕が劣る分か階級が低い分かユウの部下的な扱いのことも。 | ||
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:原作未登場。漫画版では上司、小説版では補充要員として配属される。 | :原作未登場。漫画版では上司、小説版では補充要員として配属される。 | ||
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:小説版で登場する無能な上司。 | :小説版で登場する無能な上司。 | ||
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− | : | + | :『ザ・ブルー・ディスティニー』で登場。ユウが最初に暴走状態の[[ブルーディスティニー1号機|1号機]]と遭遇した際にテストパイロットを務めていた女性。命は取り留めたものの身体に後遺症が残り、以後はシミュレーション上のテストのみに徹していた。その後、2号機、3号機の性能テストのためにオーガスタにやって来たユウと邂逅。テスト後にユウのもとを訪ねて自分が感じたマリオンの事を託している。 |
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+ | :小説版でモルモット隊がEXAM研究所を訪れた際、ユウにEXAM搭載機を蒼く塗装した理由とその目的を明かしている。 | ||
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:初代Gジェネにおける撃墜台詞。なんと、'''同作においてユウが喋るのはこの時だけ'''である。 | :初代Gジェネにおける撃墜台詞。なんと、'''同作においてユウが喋るのはこの時だけ'''である。 | ||
== 搭乗機体・関連機体 == | == 搭乗機体・関連機体 == | ||
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+ | :媒体によってはこれらの機体が初期機体として設定されていることがある。 | ||
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+ | :『ザ・ブルー・ディスティニー』で陸戦型ジムから乗り換える形で搭乗。 | ||
;[[ブルーディスティニー1号機]] | ;[[ブルーディスティニー1号機]] | ||
− | : | + | :任務中に交戦した事が切欠となり「蒼き運命」は始まりを迎える。その後、上記の機体から乗り換える形で搭乗することとなる。 |
;[[ブルーディスティニー3号機]] | ;[[ブルーディスティニー3号機]] | ||
− | : | + | :1号機損失後、[[ブルーディスティニー2号機|2号機]]追撃時に搭乗した機体。2号機との対決の末、EXAMとの因縁に終止符を打った。 |
+ | ;[[セイバーフィッシュ]](ギレンの野望)、[[トリアーエズ]](小説『THE BLUE DESTINY』) | ||
+ | :戦闘機パイロット時代に搭乗していたとされる機体。 | ||
+ | ;[[ジム・コマンド (宇宙戦仕様)]] | ||
+ | :[[ア・バオア・クー]]攻略戦に参戦した際に搭乗したとされる機体の1つ。ゲーム『[[ギレンの野望シリーズ|ギレンの野望]]』シリーズ内のムービーに胸部が蒼く塗装された機体が登場している。 | ||
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2018年12月1日 (土) 21:54時点における版
ユウ・カジマ(You Kajima)
- 登場作品:機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY、他ゲーム作品
- 声優:山寺宏一(機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles)、諏訪部順一(機動戦士ガンダム MS戦線0079以降の作品)
- 種族:地球人
- 性別:男
- 年齢:23歳(一年戦争時)→37歳(第二次ネオ・ジオン抗争)
- 所属:地球連邦軍 第11独立機械化混成部隊(通称モルモット隊)
- 階級:少尉→少佐(一年戦争時)⇒ 大佐(第二次ネオ・ジオン抗争)
- 役職・称号など:パイロット
- 主な搭乗機:陸戦型ジム、ジム・コマンド、ジム・ドミナンス、ブルーディスティニー(1号機 ⇒ 3号機)、ジェガン(第二次ネオ・ジオン抗争)
概要
地球連邦軍のMSパイロット。MSの戦闘データを集めるために設立された第11独立機械化混成部隊、通称「モルモット隊」のメンバーの一人。ゲーム開始時の階級は少尉。開戦当初よりMSパイロットとしての訓練を受けていた連邦軍内では稀有な存在。元々は戦闘機パイロットだったが、皆川ゆか氏の小説では哨戒任務中に身をもってMSの脅威を感じ、自らも(当時は連邦軍内で冷遇されていた)MSパイロットへの転向を希望したとされている。
その実力は同僚のフィリップ・ヒューズやサマナ・フュリス曰く「ただのエースじゃなくトップクラス」。シミュレーションとはいえアムロ・レイの乗ったガンダムを撃墜したことがある[1]。極めて優秀なパイロット。実戦での撃墜数も後述するように連邦軍でも5本の指に入るほどのパイロットであったが、EXAM計画を巡る一連の騒動に巻き込まれたため、その件に関する記録が抹消されてしまい、エースとして名前が広まることはなかった。
実際ガンダム外伝本編中のMS撃墜数は104機。超短期間でこの数字(作中のジムでの撃墜数は37機。シュミレーターを含めると105機)。更に少数、単独任務の遂行を何度もこなしての戦果を考えると彼の腕前の尋常ではない点が伺える(階級の昇級スピードも他の類をみない異常な速さである)。
その後の彼については、少なくとも第二次ネオ・ジオン抗争時までは連邦に籍を置いていた。この時にはパイロット出身者としては異例の大佐にまで昇進しており、アクシズ落下時に自らもジェガンを駆りこれを押し返そうとしたり、弾き飛ばされるギラ・ドーガの腕を掴もうとしたとされる[2]。
名前の由来は「You=あなた(プレイヤー自身)」。原作中では全く言葉を発しないのもプレイヤーが感情移入しやすいようにするためだといわれている。その後他のゲーム作品などに登場する際はこの無口を拡大解釈し、「極端に無口」という特徴付けがされているものが多かったが、近年ではちゃんと声優により喋るようになった作品も存在する。ガンダムの主人公キャラとしては2番目に声優がつくまでの時間がかかったキャラクターではないだろうか(最も長いのは、おそらくSFCのゲーム「機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079 死にゆく者たちへの祈り」の主人公ボルグ・クライ。カードビルダーで声が当てられた)。ただ、極端に無口なユウというキャラクターが好きなファンがいるのも事実である。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
- 連邦軍の1MSパイロットとして活躍していたが、EXAM計画に巻き込まれてしまった。しかし超高性能機を見事に扱って戦い抜く。
- 機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 後付け設定ではあるものの、前述の「弾き飛ばされたギラ・ドーガの手を掴もうとするジェガン」は作中でも確認できる。
人間関係
地球連邦軍
- フィリップ・ヒューズ
- 同僚。腕のいいユウを全面的に信頼していたようだ。小説版ではモーリンをめぐりちょっとした恋のライバルに。
- サマナ・フュリス
- 同僚。連邦内では平均以上のパイロットだが、ユウやフィリップに比べると腕が劣る分か階級が低い分かユウの部下的な扱いのことも。
- モーリン・キタムラ
- 隊のオペレータ。エースパイロットとしてのユウに好意を寄せている。
- パク
- 原作未登場。漫画版では上司、小説版では補充要員として配属される。
- エミリー・バウアー・マイスター
- 漫画『THE BLUE DESTINY』で登場。ユウの戦闘機パイロット時代の元同僚。
- ロゴージン
- 小説版で登場する無能な上司。
- アルフ・カムラ
- ブルーディスティニー1号機及び3号機の専属メカニック。ブルーのことしか頭にないが、高い適性を見せたユウのパイロットセンスには感心している。
- クレア・キルマー
- 『ザ・ブルー・ディスティニー』で登場。ユウが最初に暴走状態の1号機と遭遇した際にテストパイロットを務めていた女性。命は取り留めたものの身体に後遺症が残り、以後はシミュレーション上のテストのみに徹していた。その後、2号機、3号機の性能テストのためにオーガスタにやって来たユウと邂逅。テスト後にユウのもとを訪ねて自分が感じたマリオンの事を託している。
- クルスト・モーゼス
- 小説版でモルモット隊がEXAM研究所を訪れた際、ユウにEXAM搭載機を蒼く塗装した理由とその目的を明かしている。
ジオン公国軍
- ニムバス・シュターゼン
- 宿敵。EXAMシステムを巡る一連の事件で、ユウ達モルモット隊と何度も交戦することになる。
- マリオン・ウェルチ
- EXAMシステムに密接に関係しているニュータイプ。小説版ではユウとニュータイプ的な精神接触を行う。
その他のガンダムシリーズ
- マスター・ピース・レイヤー
- 『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』の主人公。『ギレンの野望 ジオンの系譜』で共演した際にユウのことを同郷人と言っている。これを額面通りに受け取るならユウはオーストラリア出身である事が分かる。
……が、共にセガハードのゲーム初出である事を差している可能性もある。
名台詞
機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
- 「ニムバス、その傲慢さを償え」
- 小説版の最終決戦時にて。自身を「選ばれたジオンの騎士」「マリオンを超えた」と豪語するニムバスに発した一言。
その他
- 「………………クッ!」
- 初代Gジェネにおける撃墜台詞。なんと、同作においてユウが喋るのはこの時だけである。
搭乗機体・関連機体
- ジム・コマンド
- 原作ゲームでの初期機体。媒体によっては後から配備されることがある。
- ジム、陸戦型ジム
- 媒体によってはこれらの機体が初期機体として設定されていることがある。
- 新型ジム
- 漫画『THE BLUE DESTINY』でジムに続いて搭乗。対ドムを想定した機体で、外見はジム寒冷地仕様(ジムD型)に酷似している。
- ジム・ドミナンス
- 『ザ・ブルー・ディスティニー』で陸戦型ジムから乗り換える形で搭乗。
- ブルーディスティニー1号機
- 任務中に交戦した事が切欠となり「蒼き運命」は始まりを迎える。その後、上記の機体から乗り換える形で搭乗することとなる。
- ブルーディスティニー3号機
- 1号機損失後、2号機追撃時に搭乗した機体。2号機との対決の末、EXAMとの因縁に終止符を打った。
- セイバーフィッシュ(ギレンの野望)、トリアーエズ(小説『THE BLUE DESTINY』)
- 戦闘機パイロット時代に搭乗していたとされる機体。
- ジム・コマンド (宇宙戦仕様)
- ア・バオア・クー攻略戦に参戦した際に搭乗したとされる機体の1つ。ゲーム『ギレンの野望』シリーズ内のムービーに胸部が蒼く塗装された機体が登場している。