ゼク・ツヴァイ

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ゼク・ツヴァイ
外国語表記 Xeku-Zwei
登場作品 ガンダム・センチネル
デザイナー カトキハジメ
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スペック
分類 量産型モビルスーツ
型式番号 RMS-142
頭頂高 25.20m
全高 27.44m
本体重量 88.2t
全備重量 151.7t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 7,330kW
スラスター総推力 270,400kg
姿勢制御バーニア数 14基
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 20,300m
開発組織 地球連邦軍
開発拠点 ペズン
所属 ニューディサイズ
主なパイロット ジョッシュ・オフショー
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概要

地球連邦軍が開発したゼクシリーズの2番機。「ゼク・アインに倍する性能」をうたい、高火力・高機動性の両立を目指した重モビルスーツとして開発された。グリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争の間に隆盛したMSの重火力・多機能化を突き詰めた大型機の一つである。

背部に接続された大型推進ブロックによって一般的なMSよりも前後幅が広く、一概に人型とは言い難い外見を持つ。連邦では一年戦争時にガンダムの上げた戦果から来る「ガンダム信仰」やMAをMSで撃破した実績が強く根付いており、MSとしての大型化・高出力化に拘った結果、ゼク・ツヴァイは人型を逸脱したシルエットでありながらモビルスーツとしてカテゴライズされている[1]

ペイロードの増大により多くの武装が搭載可能となり、両肩のラッチはゼク・アインの倍の4基に増えた他、機体各部にハードポイントも備え、ゼク・アインと同規格の武装やオプションを装備可能。特にゼク・アイン第二種兵装用のビーム・スマートガンはゼク・ツヴァイの基本装備とされ、遠射戦能力も重視されている。これらの武装を扱うために肩部上部には4基のサブアームが備えられ、武器の操作や支持等、メインアームの補助に用いられる。

背部大型推進ブロックや増加ブースターにより、従来のモビルスーツを超える加速力を獲得し脚部のプロペラントタンクにより稼働時間も延長されている。

性能の追求に偏った結果、汎用機というゼクシリーズ本来のコンセプトから逸脱しており、整備や運用性などが軽視されている傾向が強い。特に機体の大型化は搭載母艦を選ぶ結果となっており、連邦の主力艦であるサラミス改級では艦内収容は不可能。母艦にはアレキサンドリア級以上の物が必要となるという、艦載運用上致命的と言える欠点を抱えていた。また、増加ブースターについてもサブ・フライト・システムで代替すれば不必要な装備であるとする見方も強く[2]、高級汎用MSとしてこれら問題点は見逃せない物であり、MS単体での万能化を突き詰めた弊害で生まれた「現場を無視し、技術者の興味本位で造られた機体」と評価される事も多い。

性能はともかくとして運用上の問題点が軽視出来ない機体であった為、後継のゼク・ドライでは再び汎用性を重視した機体に回帰する事になったものの、ニューディサイズにより全機材を持ち出され、開発拠点であるペズンも爆破され事もあり、ゼク・シリーズが継続して開発されることはなかった。

登場作品と操縦者

ガンダム・センチネル

装備・機能

特殊機能

サブアーム
両肩部左右に2基ずつ計4基装備されている簡易マニピュレーター。主にスマートガン等の武装の支持や操作等に用いられる。
換装
両肩部のラッチと各部ハードポイントにより各種兵装を換装可能。

武装・必殺攻撃

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵されている機関砲。連邦系MSの標準装備の一つ。
ビーム・スマートガン
長砲身の高出力ビーム・ライフル。右フロントスカートのディスクレドームと連動し、高い命中精度を誇る。ゼク・アイン第二種兵装の物と同一装備。
専用120mmマシンガン
ゼクシリーズ専用のマシンガン。ゼク・アイン第三種兵装と同一の物。肩部に装備されたマガジンドラムから給弾ベルトを介して弾丸が自動装填される。
ビーム・サーベル
バックパックに2基装備されている近接武装。
クラブ
バックパックに6基収納されている使い捨て式のロケット・ランチャー。使用時にバックパックから引き抜いて使用する。サブアームからの発射も可能。
ミサイル・ポッド
フロントスカートに3基装備されているミサイルランチャー。

対決・名場面

関連機体

ゼク・アイン
ゼクシリーズ1番目の機体。
ゼク・ドライ
ゼクシリーズ3番目の機体として開発が検討されていた機体。設計段階の時点で開発が中断された。設定のみ。
ガナビィ
宇宙戦国時代のミキシングビルドモビルスーツの1機。本機のサブアームが使用されている。

商品情報

フィギュア

リンク

脚注

  1. 一方、ジオン軍ではMSの実用的限界は80tクラスまでと定めており、それ以上の機体はモビルアーマーとして分類・計画していた。
  2. 増加ブースターは専用装備でありながら使い捨て前提であった為、費用対効果の面でもSFSに劣る。