νガンダムHWS装備型
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FA-93HWS νガンダム ヘビー・ウェポン・システム装備型(New Gundam Heavy Weapon System Equipment Type)
- 登場作品:CCA-MSV、機動戦士ガンダムUC テスタメント
- デザイナー:出渕裕
- 分類:ニュータイプ専用試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 頭頂高:22.0m
- 本体重量:32.6t
- 主動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:2,980kw
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:アムロ・レイ
アナハイム・エレクトロニクス社が考案した地球連邦軍の試作型モビルスーツ。
第二次ネオ・ジオン抗争の長期化に備え、かつて地球連邦軍が推進していたとされる「F.S.W.S.計画」に倣ってνガンダムに追加装備を施した機体で、言うなれば「フルアーマーνガンダム」である。
本機のそれは基本的に当時開発されていたMSのトレンドであった「過剰な程の多機能化」に倣ったもので、本来ならνガンダムのコンセプトと相反するものなのだが、それまでに開発された全ガンダムタイプを参考にしていたという事もあって同機との相性は非常に良かったという。ちなみに各部のコントロールはサイコフレームとリンクさせる事を前提としている。
胸部と腰部、脚部に増加装甲を装着しており、これにはスラスターやプロペラントが搭載されている。これは重量の増加による機動性の低下を抑える為の措置である。なお、脚部の増加装甲の構造はΖ系MSの脚部のそれを基にしている。
武装にもハイパーメガライフルやハイメガシールド等を追加しており、機動性を維持しつつ火力や防御力を向上させている。
武装のサイコミュ兵装化や胸部へのIフィールド・ジェネレーターの内蔵、内装のフル・サイコフレーム化等といった仕様も考案されていたらしい。
また部材の一部は調達を容易にすべく、既存の機体と同じ物が採用されている。
登場作品と操縦者
- CCA-MSV
- 第二次ネオ・ジオン抗争が早期に終結した事もあり、結局計画は実行される事なく終わったようである。
- 機動戦士ガンダムUC テスタメント
- パイロットはアムロ・レイ。
クェス・パラヤのα・アジールと戦う姿が描かれている。
装備・機能
特殊機能
- サイコフレーム
- フレームの構造材に金属粒子レベルの大きさのサイコ・チップを封じ込めたもの。これによってサイコミュの小型化が可能になった。
- ビームバリア
- フィン・ファンネルを3基以上展開して形成する。最低4基展開すれば四面体のバリアが形成され、自機を全方位の攻撃から保護する事が可能になる。このバリアはビームだけでなく物理攻撃も防げるようで、バリア内に侵入しようとしたα・アジールのファンネルが侵入できずに弾き返されている。
ゲーム等ではIフィールドとされている。 - 分離
- 増加装甲を分離可能。
- 換装
- νガンダムに換装可能。
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門装備されている。発射する際は側頭部から排莢する。
基本的には牽制や迎撃等に使用されるが、腕利きのパイロットが使えばMSの頭部を破壊できる。 - ビームライフル
- 専用に開発された物を装備。主流となっていたエネルギーパック方式は採用されておらず、本体からエネルギーを供給する方式となっている。
圧縮したビームを断続的に発射する事でマシンガンのような使い方が出来る。また、最大出力時の威力は当時の戦艦の主砲と同程度。 - ビームサーベル
- バックパックの右側と左腕にマウントされている。
前者は本機専用のカスタムタイプで、刀身の形や形成をバイアスやアレンジできるようにエミッターや増幅装置が独自設計されている。また、柄尻からも小型の刀身を形成可能。
後者は予備で特に改良等は加えられておらず、性能も標準の域を出ない。
どちらも斬りかかるまではビームが発生しないようになっている。この機能は当時の主流であり、大抵のビームサーベルに付加されている。 - ニューハイパーバズーカ
- 280mm口径の実弾兵器で、背部にマウントされている。
当時の連邦軍MSが使用していた汎用バズーカをνガンダム用に改装しており、弾頭の破壊力や射程がアップデートされた。
携行して使用するだけでなく背部にマウントしたままでも発射が可能。更に通信用のワイヤーによるリモートコントロールにも対応している。 - シールド
- 左腕に装着される実体盾で、表面にはアムロのパーソナルマークが描かれている。裏面の上部にはビームキャノン用のジェネレーターを内蔵。
- ビームキャノン
- 「ビームガン」と表記される事も。
シールドの裏側に1門装備されていて、ジェネレーターからエネルギーを供給する。出力は一年戦争時に使用されていたビームライフルと同程度。
本機では使用されないと思われる。 - ミサイル
- シールドの裏面に4基装備されている。
本機では使用されないと思われる。 - ハイパーメガライフル
- 携行式の大型ビーム砲。状況に応じて威力のコントロールが可能で、最大出力で発射すれば当時の戦艦に搭載されているビーム砲の数門分の威力がある。また、ビームライフルと同様にマシンガンのように使う事も可能。一説には、威力のコントロールにはサイコミュシステムも使われていると言うが真偽は不明。
銃身の下部には超長距離狙撃用のバイポッドが、上部にはデュアルセンサーが設置されている。
また、ジェネレーターを内蔵しているとする資料もある。 - ハイメガシールド
- νガンダムのシールドの上から被せるように装着される大型シールド。
- メガ粒子砲
- ハイメガシールドに2門内蔵されている。威力はハイメガキャノンに匹敵する程で、エネルギー供給はビームキャノン用のジェネレーターから行われる。
エネルギーCAPシステムを大幅に軽量化すべく大容量コンデンサーシステムが砲門とシールドに挟まれるような形で設置されているが、チャージに非常に時間がかかるせいで連射は不可能。 - ミサイルランチャー
- 胸部追加装甲に装備されている武装で、様々な弾頭を発射可能。ΖΖガンダムで採用された物と同じ部材が使用されている。
サイコミュである程度軌道を制御可能な「サイコミュ・グレネード」の搭載も考えられていたが、技術的な問題で不採用となっている。しかし研究は続けられていたらしく、後に開発されたファンネル・ミサイルはこの研究成果であるとも言われる。 - フィン・ファンネル
- バックパック左側に6基装備された無線式の誘導兵器。ニュータイプの脳波によりサイコミュを通してコントロールされ、攻撃時にはコの字型に変形する。マウント時は放熱板のような外見になっており、この状態でもサブスラスターとして機能する。
小型ジェネレーターや開放型のメガ粒子加速帯を内装した事により通常のファンネルよりも大型化し、稼働時間やビーム出力も向上している。その為、本来なら「ファンネル」と言うより「ビット」と呼ばれるべき代物だが、慣例に倣って「ファンネル」と称されている。
ビームバリアを形成する事も可能だが、一方で急造品故に一度機体から分離すると戦闘中に再度装着する事は出来ない。
攻守共に、νガンダムを語る上で外せない武器である。
対決・名場面
関連機体
- νガンダム
- 本体。
- Hi-νガンダム
- νガンダムの発展型。
- νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型
- 背部の右側にもフィン・ファンネルを装着した状態。
- 量産型νガンダム
- νガンダムの量産型。
- ΖΖガンダム
- 胸部ミサイルランチャーはこの機体のミサイルと同じ部材を使っている。
- ペーネロペー
Ξガンダム - ファンネル・ミサイルの技術には不採用になったサイコミュ・グレネードの研究成果が使われていると言われる。