ペーネロペー
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ペーネロペー | |
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外国語表記 | Penelope |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ |
デザイン |
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スペック | |
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分類 | 試作型モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | RX-104FF |
頭頂高 | 26.0m |
全高 | 32.5m |
本体重量 | 36.4t |
全備重量 | 112.0t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 4,050kW |
スラスター総推力 | 168,000kg |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 32,000m |
素体 | オデュッセウスガンダム |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | キンバレー部隊(キルケー部隊) |
主なパイロット | レーン・エイム |
概要
アナハイム・エレクトロニクス社がガンダム開発20周年を記念して開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ。オデュッセウスガンダムにフィックスド・フライト・ユニットを追加した姿で、第5世代MSに分類される。「ペーネロペー」とはオデュッセウスの妻のペネロペから取られたものであり、本来はフィックスド・フライト・ユニットのコードネームであったが、FFユニットを装着した状態のオデュッセウスガンダムの名称として用いられる。型式番号の「FF」は「Fixed Flight unit」の意。
FFユニットはオデュッセウスガンダムと合体していない状態でも単体での運用が可能とされ、その状態では旧ジオン軍のモビルアーマーを想起させる外見となっている。合体時の機体サイズは30m級と標準的な機体より一回り大型化し、FFユニットの装備によって飛行能力が付与されるのみならず、バルカン砲やビーム・サーベル、ファンネル・ミサイル等の武装によって火力も増強される。
これまで艦艇やモビルアーマー等といった大型機にしか採用できなかったミノフスキークラフト(ミノフスキー・フライト・ユニット)をMSでは初めて搭載した機体であり、肩部や背部、脚部の追加パーツに高出力の物を内蔵している。これにビーム・バリアを併用する事で音速飛行が可能となり、サブ・フライト・システムに頼る事無く空中戦を行える。ただし本機の場合は兄弟機であるΞガンダムと異なり、音速飛行時にはフライト・フォームへと変形する必要がある。また、頭部上方のパーツにはメインセンサーとマルチセンサーが搭載されている[1]。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
- 初登場作品。パイロットはレーン・エイム。連邦軍のキンバレー部隊(キルケー部隊)へと配備され、インドネシアでマフティー・ナビーユ・エリンのΞガンダムと戦うものの敗北。その後アデレードで再戦し劣勢に立たされるも、ケネス・スレッグの作戦で会議場の周辺に設置されていたビーム・バリアに相手をおびき寄せて擱座させる事に成功した。
原作では「設計思想そのものにガンダムタイプMSの名残を残している」という設定であり、この段階ではガンダムタイプに分類される機体かどうかは不明瞭であったが、劇場版ではケネスの口から「ガンダム」と呼ばれている。 - SDガンダム GGENERATIONシリーズ
- 『閃ハサ』が初参戦した『F』で初登場。小説で同機のデザインを担当した森木氏によってゲーム用にリデザインされている。また、「素体となるガンダムタイプにフライト・ユニットを装着した状態」という設定が付加され、明確にガンダムタイプとなった。
- ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR
- AE社創立25周年記念という設定のカレンダーに、他のアナハイム製ガンダムと共に掲載されている。また、素体である機体の名称に「オデュッセウスガンダム」、FFユニット以外の追加装備にアルゴスユニット (文字設定のみ)が設定された。
装備・機能
特殊機能
- ミノフスキー・クラフト(ミノフスキー・フライト)
- FFユニットに搭載された、ミノフスキー粒子の性質を利用した機体浮遊技術。これによってSFSに頼らない高高度での空中戦が可能となったが、その反面機体の大型化を招く一因となった。
- ビーム・バリアー
- ミサイルやビームなどを防ぐビームのバリアー。
音速飛行時には進行方向に展開され、空気抵抗を減らす役割を持つが本機の物は完成度が低く、音速飛行するにはバリアーの展開に加え、機体をフライト・フォームへと変形させる必要がある。 - 変形
- フライト・フォームに変形可能。音速飛行時に必須となる機構。頭部の上方と胸部にある追加パーツが閉じる事で頭部が隠れ、メインカメラの機能が胸部パーツに内蔵されたモノアイへ移行する。
- 分離 / 換装
- フライトユニットを分離・換装する事が可能。
装備を分離・換装する事が可能。オデュッセウスガンダムにはFFユニットの他、アルゴスユニットと呼ばれる装備も用意されている。 - サブ・アーム
- FFユニットに装備されている副腕。主にリアスカート裏のEパックをライフルに装填する目的で用いられる。
武装・必殺攻撃
標準武装
- ビーム・ライフル
- 携行式のビーム砲。高いニュータイプ能力を持った者に限られるが、サイコミュとシンクロドライブを行う事で、”視覚的に”見えていなくともターゲットを”知覚”し攻撃することが出来る。
- 銃身の下部(トリガー前方)と後端部に異なる形状のエネルギーパックが計2つ装着されている。予備のEパックはリアスカート裏にマウントされる。
- コンポジット・ウェポン・ユニット
- ビーム・サーベル、メガ粒子砲、ミサイルを搭載したシールド型の複合兵装。主に両腕部に装備される。
- ビーム・サーベル
- 両腕部にあるコンポジット・ウェポン・ユニットの前部に1基ずつ、計2基を内蔵している。
- メガ粒子砲
- コンポジット・ウェポン・ユニットの後部に1門ずつ、計2門が内蔵されている。縦方向であれば、ある程度は射角の変更が可能。使用時はユニットを回転させ、砲身を前方に展開する。
- ミサイル
- コンポジット・ウェポン・ユニットの両側面に4発ずつ、計32発を格納している。
- サンド・バレル
- 散弾を発射する武器。Ξガンダムとの3度目の戦闘で使用した。搭載箇所は不明。カレンダー「ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR」ではオデュッセウスガンダムの装備として設定されている他、PSP用ソフト「バトルシリーズ」では武装として実装されている。
FFユニット側
- バルカン砲
- マルチセンサー付近に左右計2門内蔵。普段はカバーで隠れている。小説デザインでは4門という設定だった。
- ビーム・サーベル
- 両肩部に1本ずつ装備。納刀時にはビーム・バルカンとして機能する。なお、小説版デザインではファンネルミサイルラックとして設定されている。
- ビーム・バルカン(メガ粒子砲)
- 両肩部のビーム・サーベルはビーム・バルカンとしても使用可能。砲身の可動範囲がかなり広く、様々な方向に発射可能。
資料によっては「メガ粒子砲」とも表記されるが、森木氏のリデザイン後の設定画ではビーム・バルカンとされている。
- ファンネルミサイル
- 両肩部アーマーに各9発、腰部フロントスカートに16発の計34発を格納している。サイコミュによって無線誘導される特殊なミサイルであり、大気圏内でも問題なく使用可能。通常のファンネルと違ってビーム砲は内蔵されておらず、それ自体が相手に突撃して破壊する。
対決・名場面
関連機体
系列機・派生機
- オデュッセウスガンダム
- 素体。FFユニットの装着に対応する為、足の付根と肩部が伸長する機構が存在する。
- Ξガンダム
- 同時期に開発が行われた姉妹機。完成はペーネロペーが先だが、第5世代MSとしての完成度はΞガンダムが勝っており、音速飛行時に機体を変形させる必要がなくなっている。
技術的関与のある機体
- クシャトリヤ・リペアード
- ファンネル・ミサイルと同じ原理の武器である「改造ファンネル」を装備している。こちらはシュツルム・ファウストの弾頭をファンネルに接合した物。
- νガンダムHWS装備型
- ファンネル・ミサイルはこの機体に搭載しようとして断念された「サイコミュ・グレネード」の研究成果であると言われている。
その他
余談
- 劇場版『閃光のハサウェイ』公開に先駆けて発売されたHGUCにはおまけとして小説版で存在した胸部ダクトのパーツが付属しており、ダクトの有無を選択可能となっている。
- 劇場版『閃光のハサウェイ』の描き下ろしイメージビジュアルに本機の姿が大きく描かれているが、当初はガンプラ「HGUC 1/144 ペーネロペー」のモデリングをそのまま参考にしてしまったためか、FFユニットの胸部パーツ底部にプラモデルと同じ肉抜き穴が見られる[2]。
商品情報
ガンプラ
フィギュア