ストライクルージュI.W.S.P.
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ストライクルージュI.W.S.P. | |
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外国語表記 | Strike Rouge I.W.S.P. |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 汎用試作型モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 / 換装形態 |
型式番号 | MBF-02+P202QX |
全高 | 17.72m |
主動力 | バッテリー |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
開発組織 | モルゲンレーテ社 |
所属 | |
母艦 | クサナギ |
主なパイロット | カガリ・ユラ・アスハ |
概要
ストライクルージュにI.W.S.P.を装着した形態。I.W.S.P.は地上及び宇宙空間における近・中距離の高機動総合戦闘能力、超長射程火器によるアウトレンジ砲撃能力、対MS近接戦能力の3つを付加する事が可能になる万能パックである。
オーブ技術陣は、ストライクルージュのパイロットが指揮官であるカガリ・ユラ・アスハに決定した時点でI.W.S.P.の採用を決定。この決定には、パイロットであるカガリの威権が色濃く反映されており、「一番強そうだ」という意見に技術陣は苦笑いしながらも制作を了承した。元々、ストライクルージュは士気高揚のために建造された側面があり、技術陣はこの時点ではカガリを最前線で戦わせるつもりはなく、あくまで戦場での「飾り」として考えていた。
I.W.S.P.を装備したストライクルージュは完成と同時にカガリ自身による運用テストが行われたが、テストの結果、装備の多さが操縦を煩雑なものにしており、とてもカガリに使いこなせるものではない事が判明[1]。運用テストを終えたカガリはすぐに装備変更を要求し、彼女の強い希望によりストライクルージュの装備はエールストライカーに変更される事になり、この時になって初めて技術陣はカガリが本気で戦闘に参加するつもりである事を知ったという。
第1次連合・プラント大戦で実戦に投入される事は無かったが、ストライクルージュがI.W.S.P.を装備した姿は戦後、式典へ参加した際に確認されている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED MSV
- 出典元。HGストライクルージュ+I.W.S.P.の立体化に伴い設定された。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 第1クールのOPで映像化。戦後に式典などに参加したという設定も追加されている。
装備・機能
特殊機能
- フェイズシフト装甲
- 一定の電圧を持つ電流を流す事で相転移する特殊金属で構成された装甲。相転移した装甲は一定のエネルギー消費と引き換えに物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能。
この金属は相転移に伴って装甲面の分子配列が変化する性質があるため、パーツごとに色彩も変化する。非展開時のカラーリングは概ねメタリックグレーで、その状態は「ディアクティブモード」と呼ばれる。 - ストライカーパックシステム
- 背部コネクターを介してストライク用に開発された各種ストライカーパックを換装可能。ストライカー自体をメインのパワーパックとした事で、他の機体と比べて戦闘中のバッテリー補給が容易になるというメリットも存在した。
- I.W.S.P.
- 大西洋連邦のPMP社がストライクのオプション装備として開発していた統合兵装ストライカーパック。地球連合軍はストライクに対して地上及び宇宙空間における近・中距離の高機動統合戦闘能力、超長距離によるアウトレンジ砲撃能力、対MS/対艦接近戦能力の3つを求めており、これらの要求を一つのパックに盛り込んだのがI.W.S.P.である。
その高性能ゆえに大量のパワーを必要としたものの、新型パワーパックの開発は遅々として進まず、連合軍による採用は見送られたが、計画はPMP社のライバルであったモルゲンレーテ社に渡り、そこで新たに開発されたパワーパックを搭載した事により初めて実用化される事になった。
- パワーエクステンダー
- ストライクの最大の欠点である運用時間の制約を解決し、機体の長時間運用を可能にする目的で搭載された高出力パワーパック。
- 戦闘支援AI
- キラ・ヤマトの調整したOSをベースとした人工知能によるパイロット支援システム。これによってM1アストレイと同様にナチュラルによる操縦が可能になった。
武装・必殺攻撃
ストライクルージュ本体側
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- ストライクにも搭載されていた対空機銃。車両や航空機といったソフトスキンへの対応や牽制、ミサイルなどの迎撃などが主な使用法であった。なお、弾倉は頭部ではなく胸部に収められている。
- コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
- 使用時には刀身を振動させる事で、極めて高い切断能力を発揮する。リーチが極めて短いが、投擲や肉薄攻撃などにも対応するため、即応性の高い兵装と言える。
- 57mm高エネルギービームライフル
- ストライクと同型の主兵装。本機唯一の射撃兵器として多用された他、M1アストレイの71式ビームライフルの開発にも影響を与えたと考えられている。
I.W.S.P.側
- 115mmレールガン
- I.W.S.P.の上部に搭載されているレールガン。砲弾をローレンツ力によって加速し、秒速5kmに達する弾速で発射する。同軸上には強化型指向性索敵照準センサーを装備し、超長距離砲撃の精度を高めている。レーダーの使用を不可能とするニュートロンジャマーの影響下でも、映像分析や熱センサーなど複合的解析を行う事ができる。また、対艦・対要塞戦においてはその火力の大きさを存分に活かす事も可能だった。
- 105mm単装砲
- I.W.S.P.の上部に2門内蔵されている。近・中距離戦用の武器。
- 9.1m対艦刀
- 両脇に各一本、計二本装備される近接・格闘戦用の切断兵器。特殊合金製ブレードはビームサーベルに次ぐ切断能力を持つため、MSとの格闘戦はもちろん、巨大な艦船を相手にした際にも有効な武器である。
I.W.S.P.の膨大な消費電力を抑えるため、ビームやレーザーを使用しない実体剣となっており、パワー供給の有無に関係なく使用出来るため、汎用性が高い。 - コンバインドシールド
- 左腕部に装備される実体盾。シールドとしての機能に加え、ビームブーメラン、30m6銃身ガトリング機関砲を備え付けた装備。これ単体でも防御、格闘戦、遠距離攻撃を行う事ができる。
ただし、装備時に左側へ重心モーメントが大きく変わるため、使いこなすには高い操縦技術を必要とする。- 30mm径6銃身ガトリング機関砲
- 1分間に6000発の弾丸を発射する銃身回転式機関砲。砲弾の弾芯には貫通力に優れた強化チタンカーバイド鋼が用いられている。
- ビームブーメラン
- コンバインドシールドにマウントされている投擲武器。ビーム刃に対する干渉反応を利用し、飛翔経路をリモートコントロールする事ができ、Nジャマーの影響を受けずに使用可能。
状況によりビームによる切断武器を必要とする場合には9.1m対艦刀に代わってこちらが使用される。
関連機体
- ストライクルージュ
- エールストライカーを装備した高機動戦仕様。
- ストライクルージュ オオトリ装備
- オーブがI.W.S.P.を元に開発した多目的ストライカーを装備した形態。
- ストライクガンダムI.W.S.P.
- I.W.S.P.の1号機と2号機を装備したストライク。この段階では採用は見送られている。
- ストライクガンダムI.W.S.P. (再製造機)
- 再製造されたストライクにI.W.S.P.を装備した形態。
- ストライクE I.W.S.P.
- ストライクEにI.W.S.Pを装備した形態。
- ストライクノワール
- ストライクEに連合がI.W.S.P.を元に開発したノワールストライカーを装備した形態。
商品情報
リンク
脚注
- ↑ ただし、これは技術陣にとっては初めから分かっていた事であったという。