パーフェクト・ジオング
パーフェクト・ジオング | |
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外国語表記 | Perfect Zeong |
別表記 | ジオング (完成機) |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | ニュータイプ専用試作型モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | MSN-02 |
頭頂高 | 35.8m (38m説あり) |
本体重量 | 317.2t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 9,400kW |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
開発組織 | ジオン公国軍 |
開発拠点 | |
所属 |
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主なパイロット |
天満五郎太 (プラモ狂四郎) サッキー竹田 (プラモ狂四郎) シャア・アズナブル (C.D.A.) |
概要[編集 | ソースを編集]
ジオン公国軍の最終モビルスーツ、ジオングの可変式メイン・ロケット・モーターのユニットを外して歩行ユニットに換装した機体。「パーフェクト・ジオング」の名は本仕様を表す俗称であり、本来の名称は変わらず「ジオング」となる。
ジオングはサイコミュシステムを搭載した最高級モビルスーツとして開発が進められていたものの、エルメスの完成によって開発計画は大幅に縮小され、プロジェクトチームの一部がア・バオア・クーに残される形で開発が続けられた。その際にプロジェクトチームは「MS-16X」としての設計段階で存在した第1試案に再注目し、試作機の建造に並行して歩行ユニットの開発を行った。歩行ユニットの開発計画は「陸戦用歩行ユニット装着オペレーション」と呼ばれる場合があり、歩兵戦の展開構想に執着した軍首脳部の強い要望が影響して開発されたとも言われている。だが、これほど巨大な機動兵器が、空間戦闘はともかく重力下でも稼働可能かどうかは全くの未知数であり、兵器としての性格はむしろモビルアーマーにも近いものだったと言えた。それについては計画に携わったスタッフも自覚していたらしく、ジオングの開発プランにはすでに脚部をオミットした構想も存在していた。
ジオングは2号機と3号機が本仕様として開発され、1号機用の歩行ユニットも用意されていた。しかし、ア・バオア・クー攻防戦の時点で全て建造途中の段階であり、出撃した1号機に歩行ユニットが装着されることもなかった。この戦闘で要塞が陥落し、その際に発生した火災で歩行ユニットは2号機と3号機と共に焼失したと言われているが、この事実が確たる証拠となり得る記録も存在しなかったとされる。
ジオングの機能は脚部が無い状態であっても概ね完結していると見ることが出来たが、ジオングの脚部は高機動型ザクIIやリック・ドムなどと同様の可動式コンフォーマルタンク兼バーニアスラスターノズルとしての機能があったとされている。無論、足下のバーニアユニットそのものは、脚部がオミットされた際に股関節に据えられていたユニットと同等品であり、総推力などはほとんど変わっていない。それでも脚部ユニットを装着することによってその重量増加分を補って余りあるプロペラントの積載と、通常のMSの全長に匹敵するリーチを持つAMBACシステム兼バーニアユニットを装備した機体となる。その機動性はMSのレベルを逸脱し、MAを含む公国軍製の機動兵器の全てを上回るとされている。ただし、その圧倒的な推力や応力、重力加速度などに耐えられるMS用の構造材やアクチュエーター、ひいてはパイロットが存在していたかどうかは非常に疑わしく、実際に建造されていたとされる脚部ユニットにしても戦火によって喪失しているため、検証のしようはない(あるいはMAクラスの機体などから部材を調達していた可能性も皆無ではない)。また、一説には脚部にも腕部と同様のサイコミュ端末を装備するプランもあったとされるが、その詳細もまた不明である。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- プラモ狂四郎
- 初登場作品。サッキー竹田が製作したガンプラというイメージが強いが、それ以前に天満兄弟の末っ子の天満五郎太が製作して狂四郎に挑戦している。ドムの足を付けた足つきジオングだが、サッキーはパーフェクトガンダムに対抗してパーフェクトジオングと名乗っている。
- MSV
- 脚部を新規デザインの物に変更した上で、プラモ狂四郎から逆輸入された。他媒体に登場する場合、主にこちらが出典となる。
- 機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
- file thirty sixからジオン残党がアムブロシアで建造した機体が登場。このパーフェクト・ジオングはア・バオア・クー陥落直後の混乱に乗じて3号機のパーツを約8割回収し、後に不足分を補って完成させた機体である。ジオン残党のヴァールシカ基地を救援するためにシャアが搭乗し、地球連邦軍のMS部隊を圧倒。基地の兵士と共に撤退することに成功した。後にアムブロシアの資材不足を理由に解体命令が出されている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- サイコミュシステム
- オールレンジ攻撃を可能とするニュータイプ用のマン・マシン・インタフェース。ニュータイプ用の感応波センサーは頭部コクピットに備えられているが、胴体にもエルメスに搭載されていたものとほぼ同等のスペックを持つデバイスが搭載されているが、デバイス自体の小型化が困難であったこともあり、機体の大型化を招く要因となった。
- 分離
- コクピットのある頭部を分離し緊急脱出ポッドとして運用可能。実際にはオールレンジ攻撃の一画を担う超小型の宇宙戦闘艇であるとも言える存在であり、本体とは独立したコクピットブロックであるばかりでなく、メインカメラやメガ粒子砲、移動用バーニアなどを備えている。稼働に必要なエネルギーはボディユニットから供給されているが、分離した場合に備え、複数の大容量コンデンサーとエネルギーCAPシステムを共用し、動力や武装のバックアップとしている。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 頭部メガ粒子砲
- 口吻部に内蔵されたメガ粒子砲。頭部ユニットのみの状態でも使用可能。なお、ジオングが装備するメガ粒子砲は、基本的に全てキアM-33E型と呼ばれるユニットをベースとしている。
なお、PCソフト『ジオン軍ミリタリーファイル』には腕部と同様、有線制御による攻撃端末としての運用も想定されていたとの解説がある。 - 腰部メガ粒子砲
- 胴体部に2門内蔵。砲口部がある程度可動するため対地・対空攻撃にも対応できる。本装備はジェネレーターからほぼダイレクトに接続された大容量のエネルギーコンバーターが圧縮ユニットの前段に設けられており、高出力での射出及び速射、連射が可能となっている。
- 有線制御式5連装メガ粒子砲
- 両腕の指に装備されたビーム砲。両肘の先から分離し、有線制御によるオールレンジ攻撃を行う。五指すべてにビーム砲を搭載するため、指の各関節には強指向性の収束/偏向装置が関節数に応じて内蔵されており、それぞれが独立したベクトルのビームを射出することができ、なおかつ同時に同じターゲットを攻撃するといった運用も可能。
- 大型サーベル
- 『プラモ狂四郎』で装備している大型の実体剣。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 対パーフェクトガンダム
- プラモシミュレーションでチーム戦の末に一騎討ちとなる。大剣でパーフェクトガンダムの頭部を切り落とすが、派手な電飾を施していた事が災いし、水鉄砲で水を掛けられて電気回路がショートして敗北した。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ジオング (MSN-02)
- 歩行ユニットを装着しない仕様。
- ジオング (MSN-03)
- ジオングの内、『MSV』に文字設定のみ存在する機体。本機をさらに完全なサイコミュ搭載機として発展させた機体で、頭、胸、腰、両腕、両脚の7ブロックでオールレンジ攻撃が可能な機体として計画されていた。
- グレート・ジオング
- 後継機。型式番号や分離機能からして上記MSN-03の完成形または発展形と思われる。
- パーフェクトジオングMk-II
- サッキー竹田が関ヶ原ウォーズに備えて用意したガンプラ。サイズは他のモビルスーツと同一だが、スポンジ製のボディとニクロム線の組み合わせにより、巨大化することができる。
- パーフェクト・ジオング (サンダーボルト版)
- 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する同名の機体。連邦軍が接収したジオングをベースに複座式に改修した機体で、本機とは異なり、脚部ユニットではなくプロペラントタンク型ブースターを装備しているのが特徴。
- ドム
- 1/144サイズのジオングに1/100サイズのドムの脚を付けるという改造例が元となり、本機が誕生した。
- サイコガンダム
- 本機のコンセプトを引き継いで開発された機体。モビルスーツ形態では、脚部を装備した本機とほぼ同じ大きさである。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]