ストライクダガー
GAT-01 ストライクダガー(Strike Dagger)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:戦時量産型モビルスーツ
- 装甲材質:不明
- 全高:18.02m
- 重量:55.31t
- 主動力:バッテリー
- 開発組織:地球連合軍
- 所属:地球連合軍
- 主なパイロット:バリー・ホー、他
概要
地球連合軍初の量産型モビルスーツであるダガー(105ダガー)の簡易量産型。頭数を揃える為、本機の生産が優先された。本来、ストライクガンダムの直接の量産機はダガーだが、制式化時期が逆転した為、本機が「ストライク」の名を冠する事になった。生産コストの低下を目的とした為、ダガーと比べると、背部ストライカープラグの排除、頭部ブレードアンテナや機関砲の半減、各部構造の単純化等、デチューンが施されている。しかし、背部ストライカープラグの代わりに同規格の簡易アタッチメントが設置され、パラシュートパックなどの簡易装備なら装着・運用が可能。また、ビーム兵器を標準装備しており、ザフトのジンやシグーを上回る攻撃力を持つ。OSもナチュラルが操縦可能な新型を搭載し、低錬度のパイロットでも充分に性能が発揮できるようになっている。ちなみに、このOSは大西洋連邦デトロイト市のメーカーの独力開発である。後に、この機体をベースとした様々な派生機が開発されている。
早い話がSEED版ジムである。が、ジムや後のウィンダムと比較すると一方的に撃墜される描写は(量産機としては)控え目であり、妙にカッコイイ部分もあってか、意外にもファンは多い。
なお、角川スニーカー文庫刊「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」1巻によると本機の呼称はストライクが唯一奪取されなかったためにあやかって名付けられたものとされ、加えて同巻に登場するロングダガーは「デュエルをベースとした量産機(奪取されたデュエルの名前は不適当とされたので、ロングと名付けた」ものとされている。その後、月刊ホビージャパン誌掲載「ガンダムSEED MSV」により「制式主力機としては105ダガーが開発されていたが、開発時期が前後したためにストライカーパックに未対応であるGAT-01にストライクの名が冠された」という追加設定がなされた。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED
- パナマ攻防戦にて第13独立部隊所属の機体が実戦投入され、ザフト軍のMS部隊を相手に優勢を保っていたが、その後のグングニールの攻撃で行動不能に陥った。その後もオーブ解放作戦やビクトリア奪還作戦、ボアズ攻防戦、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦等でも連合軍の主力機として戦った。戦後は正式量産機のダガーや次世代機のダガーLの配備に伴い、南アメリカ合衆国等の途上国に払い下げられた。また、『FINAL PLUS』ではオーブに合流したと思われる機体が何機か確認できる。
装備・機能
特殊機能
- パラシュートパック
- オーブ解放作戦時に降下部隊が装備していた。背部アタッチメントに装備されるが、ビームサーベルを撤去しないと装備できないという欠点がある。
武装・必殺攻撃
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- GAT-Xシリーズに装備された物と同型。生産性重視の為、頭部左側にのみ装備。
- ES01 ビームサーベル
- 背部に1基装備された格闘戦用武装。その後のダガー系MSの標準装備としてマイナーチェンジが繰り返された。
- M703 57mmビームライフル
- 本機の主兵装。デュエルの物を基本に、パーツの一部を52mm機関砲ポッドと共通とする事で生産性を向上させている。戦後も基本構造は変わらずにマイナーチェンジが重ねられた。グレネードランチャーが付属しているとする資料もあるが、劇中では使われていないので、真偽の程は定かではない。
- 対ビームシールド
- 対ビームコーティングが施された実体盾。実体兵器も受け止められる。GAT-Xシリーズなどの直線構成のシールドと違い、曲面的なデザインとなっている。
対決・名場面
関連機体
- ダガー
- 原型機。
- ロングダガー
- コーディネイター用の上位機種。ナチュラル用OSの完成により、御役御免となった。
- デュエルダガー
- ロングダガーにナチュラル用OSを組み込んだもので、機体そのものは同一。
- ダガーL
- マイナーチェンジ機。資料によっては105ダガーの後継機とされている。
- ゲルズゲー
- 上半身に本機の物を流用している。