ドズル・ザビ
ドズル・ザビ | |
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外国語表記 | Dozle Zabi |
登場作品 | |
声優 |
郷里大輔 (TV版・劇場版1作目) 玄田哲章 (めぐりあい宇宙) 三宅健太 (THE ORIGIN) |
デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0051年 |
年齢 |
28歳 39歳 (THE ORIGIN) |
没年月日 | 宇宙世紀0079年12月24日 |
身長 | 210cm |
職業 | 軍人 |
所属 | ジオン公国軍宇宙攻撃軍 |
役職 |
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階級 |
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主な搭乗機 |
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概要[編集 | ソースを編集]
デギン・ソド・ザビの三男。顔中の傷跡に身長2mを越す巨漢。情に脆く部下の人望が厚い。『THE ORIGIN』では冒頭に登場し、散っていく将兵を涙と共に見送った。兄サスロ・ザビに「顔の割にお人良し」と言われるほどのお人良し。
家族を人一倍大切に思っており、兄妹のやり取りでキシリア・ザビに手を挙げたサスロ・ザビに抗議するなど(即座に一喝されて逆に縮み上がってしまったが)家族の仲たがいは耐えられないほど気は優しい。気位の高い兄と妹に囲まれ、険悪なムードにあたふたするなど普段はその強面との大きなギャップでほほえましい姿を見せる。また、その反動か年の離れた弟で、優しい性格のガルマ・ザビを溺愛するなど、とにかく家族思い。
しかしその分、兄サスロを失ったときは自らは全身血みどろになりながらも怒号し身を震わせるなど決してやさしいだけの男ではない。また、弟ガルマに期待をかけていたが、戦死。ガルマを守れなかったシャアを左遷し、配下のランバ・ラル隊を仇討ちに向かわせた。
『THE ORIGIN』では同乗する車が爆破され、兄サスロは即死、自らは大怪我(信じがたいが命に別状はなかったらしい)を負う。顔に残った大きな傷はこの時のもの。このテロはサスロを狙ったものとされているが、爆発の瞬間、会話のなかでサスロはドズルに詰め寄っており、ドズルはその剣幕に仰け反っていた。そのため本来なら両者の間で爆発するはず(=ドズルも狙われていた)の爆発はサスロに直撃し、姿勢を崩していたドズルはサスロの体が盾となって一命をとりとめたものと思われる。なお、この設定は後付けで、それまでは顔の古傷は一年戦争での名誉の負傷によるものということになっていた。
兄や妹と比べると腹芸のできないタイプで、現場主義の軍人。そのためか政敵であるラル家の嫡男ランバ・ラルを正当に評価しており、ラル家の人間でなければ部下にほしかった、とまで語っている。また、モビルスーツの将来性を見越し、兄・ギレン・ザビによって計画の中止を決定されていたモビルスーツ計画を水面下で続行させ、そのテストパイロットとして黒い三連星に加えてランバ・ラルを(当時は迫害されていたダイクン派にも拘わらず)招聘。後に一年戦争でジオン公国が地球連邦に対抗しうるだけの絶大な働きをしたことを考えればかなりの慧眼も持ち合わせている模様。
ソロモン攻防戦では試作型モビルアーマー「ビグ・ザム」で自ら出撃し、ソロモン攻撃部隊の司令官であったティアンムやホワイトベース隊のスレッガー・ロウを撃破するなど奮戦したが、アムロの乗るガンダムに撃破される。死の直前には生身でマシンガンを連射しアムロを戦慄させるが、力及ばなかった。享年28歳。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。ジオン軍中将。宇宙攻撃軍司令官。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
人間関係[編集 | ソースを編集]
家族[編集 | ソースを編集]
- ミネバ・ラオ・ザビ
- 実娘。後にザビ家の最後の生き残りとして宇宙世紀の数多の局面で活躍していく事になる。
- ゼナ・ザビ
- 妻。一年戦争以前に結婚しており、ルウム戦役終了時には既にミネバを身籠っていた。
- デギン・ソド・ザビ
- 父。他の兄弟に比べてドズルを冷遇していたが、彼の訃報に対しては非常に悲しんでいた。
- キシリア・ザビ
- 自分の配下だったシャアを登用するなど、軍での縄張り争いが起きていた。
- サスロ・ザビ
- 兄。ドズルの眼前で暗殺されており、彼の死はドズルを激昂させている。
- ガルマ・ザビ
- 自分を使いこなしてくれる将軍になってくれると期待し溺愛していた。
ジオン公国軍[編集 | ソースを編集]
- シャア・アズナブル
- 宇宙攻撃軍の部下。ファルメルを譲渡するなどドズルは実力に信頼を置いていたが、シャア自身がガルマの死に積極的にかかわっていることは最後まで気がつかなかったようだ。
- ランバ・ラル
- ザビ家と敵対関係にあったラル家の息子。家ぐるみで対立していたが、ドズル自身は「悪い人間ではない」とひとかどの評価をしている。
- アナベル・ガトー
- ソロモンを守護する宇宙攻撃軍のエースパイロット。シンと同じく実力を高く評価していた。
- ラコック
- ドズルの副官を務める参謀。ドズル不在の場合は指揮を任されている。
- コンスコン
- コンスコン機動部隊の司令官。ドズル腹心の1人。
- マレーネ・カーン
- 後宮の女性。
ドズル親衛隊[編集 | ソースを編集]
- シン・マツナガ
- 宇宙攻撃軍の戦友。学生時代からの友人で、同じ軍人としても友人としても互いに尊敬していた。
- マイヤー
- 親衛隊の1人。ドズルがビグ・ザムに搭乗した際には副パイロットとして同乗するが、ソロモン陥落を悟った際に脱出を促された。
- オルガ・タルヴィティエ
- 親衛隊の1人。
名台詞[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダム[編集 | ソースを編集]
- 「戦いは数だよ、兄貴!」
- 増援要請したのに送られてきたのはビグ・ザム一機の恨み節(劇場版のみ)。「ギレンは見殺しにしようとしてたのかねえ」という評価も多いが、ソロモン戦の直前にリック・ドム18機を浪費していた事実は意外と多くの歴史家からは忘れ去られている。
- 「見たか!ビグ・ザムが量産の暁は連邦なぞ、あっと言う間に叩いてみせるわ!」
- 典型的な大艦巨砲主義だが、そうとでも言ってないとやってられない。ただ、ゲーム作品では大量生産できる場合があるので、ドズルの望みを叶えてみるのも悪くはない。
- 「ジオンの栄光!この俺のプライド!やらせはせん!やらせはせん!やらせはせんぞぉ!!」(TV版)
「やらせはせんぞ!貴様ごときモビルスーツに、ジオンの栄光やらせはせん!この俺がいる限りはやらせはせんぞぉ!!」(劇場版) - ビグ・ザムを撃墜したガンダムに対し、対人用マシンガンで抵抗した時の台詞。その際の執念は凄まじく、アムロからは悪魔の如きオーラとして見える程だった。
機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ[編集 | ソースを編集]
- 「シン……俺は人を殺すよ――――百人や千人では済まない、恐らく億単位の人間を殺す事になる………ジオンの行う戦争はそういうものになる。一軍の将として、俺は勝つための最善の方策を取るつもりだ。政治と世論が作り出した流れを最早止める事は出来んのだからな」
- 開戦前、マツナガ邸を訪れた時にシン・マツナガに語った言葉。この頃からドズルは戦争による惨禍を幾許か予想していたと思われる。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- ビグ・ザム
- ソロモン防衛戦にて搭乗。
- ドズル・ザビ専用ザクII
- 主な搭乗機。
- ドズル・ザビ専用リック・ドム
- リック・ドムの初期生産型通産100号機をドズル専用機としてカスタマイズした機体。
- ドズル専用ザクII後期型
- 新たな専用機として開発されていた機体。実際に乗ることはなかった。
- ムサイ級 (ファルメル / ワルキューレ)
- ルウム戦役での座乗艦。『1st』では前者、『THE ORIGIN』では後者を使用した。後にルウム戦役で戦果を上げたシャアに譲渡している。
- グワジン級 (グワラン / ガンドワ)
- ソロモン司令時の座乗艦。『1st』では前者、『小説版』では後者を使用している。