ニューディサイズ
ニューディサイズ(New Desides)[編集 | ソースを編集]
『ガンダム・センチネル』に登場する軍事組織。組織名は「新たな決意(NewDecision)」と「反対(Dis-side)」、「反スペースノイド」を組み合わせた造語である。
小惑星ペズンに駐留する連邦軍教導団の中でティターンズの地球至上主義に賛意を示していた将校達が結成した組織である。
グリプス戦役でのティターンズ敗北後、スペースノイドを代表するエゥーゴ主導の下に再編された連邦政府に反発し、0088年1月25日に武力蜂起。活動拠点であったペズンを掌握し、ニューディサイズを名乗って連邦政府への徹底抗戦を表明した。一方、地球連邦軍はこれに対しα任務部隊を編成し、鎮圧に当たらせた。
教導隊は本来、戦闘技術の研究・開発を旨とし、その成果を元に一般部隊を訓練する仮想敵部隊であり、同時にモビルスーツの動作プログラムであるIMPCの動作パターン提供も任務としていた。隊員は全員が教官パイロットの資格を持つ精鋭中の精鋭であり、ティターンズとは異なる意味でのエリート集団でもある。
ペズンの防衛網が陥落すると共に同施設を放棄し、同じく地球至上主義を掲げる月面都市エアーズと合流。また、連邦軍より離脱したブライアン・エイノー麾下の連邦軍X分遣艦隊も加わりその戦力を拡大させていった。
エアーズでは月都市を合同させ連邦政府に対抗する「月面都市連合構想」のもと、他の月面都市からの増援を期待しての籠城戦を開始。だが、他の月面都市が事実上の中立を決め込み、連邦討伐部隊との連日の戦いにより次第に劣勢を強いられると、エアーズからの脱出を決意。殿となった指導者ブレイブ・コッドと戦力の大半を失いながらもエアーズを脱出したニューディサイズは、脱出した矢先にネオ・ジオンのトワニング艦隊に救助される。残存兵達は協議の末、ニューディサイズを解散し、三分の一の兵士たちがネオ・ジオンへと合流する。大義の為にネオ・ジオンとの合流を拒み戦闘継続を決意したトッシュ・クレイらニューディサイズ残党はネオ・ジオンから巨大モビルアーマーゾディ・アックを与えられながらも、壊滅状態に等しい戦力でペンタを制圧。強奪したシャトルに搭乗したMS部隊がダカールを制圧し、連邦軍総司令部の移転予定地であるラサにゾディ・アックを落下させ、ピンポイント爆撃を行う電撃作戦を敢行したが、α任務部隊によってこれらの作戦は大気圏突入前に阻止され、組織は壊滅した。
旧公国軍の技術を解析し開発されたゼクシリーズ(Xシリーズ)を主力とし、当初はモビルスーツを12機搭載可能なマゼラン改級キリマンジャロ、フッド、サラミス改級トレント、アオバ、ダンケルク、コロンブス級6隻、MS33機を保有する寡兵であったが、後に連邦軍を離反したエイノー艦隊(マゼラン改級2隻、サラミス改級4隻、コロンブス改級揚陸艦2隻、コロンブス級補給艦4隻、MS124機)、エアーズ市私設艦隊(巡洋艦4隻)と合流し、最盛期には艦船26隻、MS169機に勢力が膨れ上がった。
登場作品 [編集 | ソースを編集]
- ガンダム・センチネル
- 初登場作品。主人公リョウ・ルーツの所属するα任務部隊の敵対組織として登場した。新兵同然であるα任務部隊とは対照的に、ベテラン揃いの古強者といった面々が揃っており、その強さを印象付けた。
- ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- 直接の登場は無いが、コンラッド・モリスによってペズンの反乱の概略が語られており、グリプス戦役後の元ティターンズへの風当たりが強くなる一因として数えられている。
主な構成員 [編集 | ソースを編集]
- ブレイブ・コッド
- ニューディサイズ首領。
- トッシュ・クレイ
- コッドの参謀格。
- ジョッシュ・オフショー
- ニューディサイズMS隊第1突撃隊々長。
- ファスト・サイド
- ニューディサイズMS隊第4突撃隊々長。
- ブライアン・エイノー
- X分遣艦隊(エイノー艦隊)提督。ニューディサイズの討伐を担っていたが艦隊ごとニューディサイズへと寝返る。
- マイク・サオトメ
- 情報仕官。
- ドレイク・パーシュレイ
- ニューディサイズ結成に携わった首脳幹部の1人。
保有戦力[編集 | ソースを編集]
- マゼラン改級×4(キリマンジャロ、フッド、ブル・ラン、マレンゴ)
各MS搭載数:12
- サラミス改級×7(トレント、アオバ、ダンケルク、カシマ、ヴォルゴグラード、ストックホルム、ブラジリア)
各MS搭載数:3
- コロンブス級揚陸艦×2(イオージマ、イワン・ゴロフ)
各MS搭載数:50
関連用語 [編集 | ソースを編集]
- エアーズ
- 月の裏側に点在する月面自治都市。立地・環境条件ゆえの地球至上主義を持つ。ニューディサイズ蜂起時には協力体制を築いた。
商品情報[編集 | ソースを編集]
書籍 [編集 | ソースを編集]