オッゴ

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オッゴ
外国語表記 Oggo
登場作品
デザイナー 藤岡建機
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スペック
分類 試作型駆逐モビルポッド
生産形態 戦時急造機
型式番号 MP-02A
全長 11.6m
全高 7.8m
全幅 14.7m
全備重量 57.8t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 976kW
スラスター総推力 48400kg
装甲材質 超硬スチール合金
所属 ジオン公国軍、他
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

一年戦争末期、戦況悪化に伴いモビルスーツの絶対数不足を補うべく、宇宙開拓に使用された作業用ポッドをベースとし、ジオン軍技術本部が主導する「モビルポッド計画」に基づき開発された駆逐モビルポッド

主戦場が宇宙に移ったことで用途余剰となったザクIIJ型のパーツ・武器を流用してドラムフレームに取り付けたリサイクル兵器であり、ドラムフレーム(円柱状の本体)の上部にカメラユニット[1]、左右に武装アタッチメント、主推進器、大型マニピュレーターを1対備える。

大型マニピュレーターは作業性が高く、物資の輸送といった一般作業にも対応する一方で、この腕を用いた格闘を行うことも可能という、柔軟な運用性を誇った。

ジェネレーターは地上用の物を無理やり宇宙で使用している為、冷却方法の違いから停止中でもロケットエンジンをアイドリングし続ける必要がある。その一方でフレーム内部の大半を燃料タンクが占めていることから稼働時間が長く、武装も多様な種類のものを搭載でき(=余っている武器を何でも転用できる)、ドラムフレームはアタッチメントを360度回転させて全方位に攻撃できる。また、フレームの後方に配置された主推進器もフレームの回転によって推進方向を自由に変化させることが可能であり、ボールに比べ運用面に優れると言われている。

また簡素な構造ゆえか操縦訓練はモビルスーツよりも短期間で済み、パイロットの育成コストも比較的低く抑えられる。

圧倒的な戦力差を限られた国力で多少なりとも埋めるため開発・生産され、ア・バオア・クーの最終決戦でカスペン大隊・第603技術試験隊の主戦力として評価試験の名目で戦線に参加したが急造パーツ[2]の精度やパイロット[3]の練度の低さもあって、本来の性能が十分活かせず終戦を迎えている。

戦後、オッゴはアクシズの手にわたり、小惑星基地の再開発を目的としたモビルポッドガザAの開発に影響を与え、それをベースに戦闘用に改修したガザC以降のMS開発へと繋がっていった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム MS IGLOO
初登場作品。『黙示録0079』第2話「光芒の峠を越えろ」、第3話「雷鳴に魂は還る」にて登場。
ソロモンで壊滅したカスペン大隊の補充戦力として配備されたが、急造の粗悪品と呼ばれても仕方ない本機と学徒兵の組み合わせにカスペン大佐は怒りを隠せなかった。
とはいえ同じモビルポッドであるボール相手なら十分に戦える性能を発揮し、エルヴィン率いる第二小隊は最終的に全滅したもののボール部隊に勝利している。その後のア・バオア・クー防衛戦では物量・性能に勝る連邦軍のMS・ボール混成部隊と交戦し、停戦協定を無視した一方的な攻撃もあって大きな損害を受けているが数機が生還した。
機動戦士ガンダム カタナ
シン・フェデラルによって複数機が運用されている。
A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-
Vol.29においてガザシリーズが本気の系譜に連なることが語られ、同時にドラムフレームを利用した機体構造についての解説が行われている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ザク・マシンガン
口径120mmの大型機関砲。ジオン軍全体を通して最も多く使用された主兵装。オッゴでも最も一般的な武装として多用されている。アタッチメントを介してドラムフレームにマウントされている関係上、グリップ及びフォアグリップは撤去されている。
ザク・バズーカ
口径は280mmないし240mm。元々は対艦用のロケットランチャーで、ザク・マシンガンより高い攻撃力が求められる敵に対して使用された。オッゴで編成された小隊の内、1機が装備する例が多い。
6連装ロケット弾ポッド
ドラムフレームの側面にマウントされるロケット・ランチャー。発射筒を6つ円環状に束ねただけの簡素なものだが、単純な投射火力は高く、大隊規模の一斉射撃は小艦隊級の目標にも有効。
シュツルム・ファウスト
ジオン軍で幅広く使用されている使い捨て式ロケットランチャー。ドラムフレームの側面に2基、前後互い違いに1本ずつ装備され、アタッチメントを回転させることで連射する事が出来る。
クロー
機体前部下方に2基装備された伸縮式の簡易マニピュレータ。展開することでボールと同じく様々な作業や格闘戦に利用できるが、AMBAC肢としての機能は無い。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ボール
『黙示録0079』第3話より、月の裏側で敵のパトロール艦隊と会敵した際に交戦する。少年兵にとって初陣であり多数の損害を被ったものの、敵部隊壊滅、うち1機を捕虜として連行する戦果を挙げている。しかし最後に残ったエルヴィン機が捕虜機ごと敵のサラミス級に攻撃され、最終的に部隊は全滅した。

関連機体[編集 | ソースを編集]

オッゴフレーム
正式名称は「オッゴ全力散布フレーム」。その名の通り多数のオッゴを搭載し、母艦から射出後に本フレームが回転、四方にオッゴを射出することで迅速な戦線構築を可能とする兵器。カタパルトから1機ずつ射出する場合より展開能力に優れるが、実態はただオッゴをバラ撒いているだけと言える。これ自体が立派な補助兵器で、オッゴ本体と並んで評価試験を受ける試作兵器。
ビグ・ラング
オッゴの支援機。機体内部にオッゴを収容し、簡易な整備や弾薬の補給をすることができる。
高機動型ゲルググ改 (ハインケル・バッツ中尉機)
キマイラ隊所属のハインケル・バッツ中尉が搭乗する高機動型ゲルググ。本機をバックパックとして接続している。
ガザA
『A.O.Z』の設定では本機の構造を利用したとされている。機体構造等は後のガザCなどにも継承された。
ジオン潜水艇
ガンプラ旧キット「1/144 水中用ザク」のパッケージイラストに描かれている潜水艇。上記のドラムフレームの系譜に含まれる機体で、『A.O.Z』の設定では本機は同機の流れを組む機体となっている。
ボール
本機と同じモビルポッド。性能や開発経緯に差はあるが、モビルスーツと協同する低コスト兵器である点は同じ。
ザクIIJ型
ジェネレーターや武装が本機に流用されている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • "オッゴ"という名称は秋田弁で「落っこちる」の訛りの「おっごちる」が由来となっている。
  • モデルとなっているのはドイツ軍が第二次世界大戦末期に投入した駆逐戦車「ヘッツァー」で、戦争末期に正規品の戦車であるIII号突撃砲の代替品として生産された点も共通している。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

A.O.Z Re-boot Vol.29 ズサブースター・マリンタイプ  A.O.Z Re-boot Vol.31 ガザA(ジオンマーズ仕様)/ガザM(マリンタイプ) ※本機から連なるドラムフレームの系譜を見る事ができる。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. モノアイはカバーなどを設けずに直接機体上部にマウントしている。
  2. 劇中でも制御システムの不具合により武装のアタッチメントが勝手に回転する誤作動を起こしている。
  3. それもザクIIゲルググに乗れなかった特に操縦適性が低いと推定できる学徒兵が殆どであった。