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== MBF-02+P202QX ストライクルージュI.W.S.P.(Strike Rouge I.W.S.P.) ==
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{{登場メカ概要
*登場作品:[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
*デザイナー:大河原邦男
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| 外国語表記 = Strike Rouge I.W.S.P.<!-- 公式名を優先とします。 -->
*分類:試作型[[モビルスーツ]]
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| 登場作品 =  
*装甲材質:改良型[[フェイズシフト装甲]]
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*[[機動戦士ガンダムSEED MSV]]
*全高:17.72m
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*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
*重量:不明
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
*主動力:[[バッテリー]]
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| デザイナー = 大河原邦男<!-- デザイナー名 -->
*開発組織:[[モルゲンレーテ社]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
*所属:[[オーブ軍]]
 
*主なパイロット:[[カガリ・ユラ・アスハ]]
 
  
== 概要 ==
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{{登場メカ概要
[[モルゲンレーテ社]]が開発した試作型[[モビルスーツ]][[ストライクルージュ]][[P.M.P社]]が開発した[[ストライカーパックシステム|ストライカーパック]]「I.W.S.P.」の3号機を装備した状態。<br>当初このストライカーは電力消費が大きく、稼働時間が大幅に短縮されてしまう欠点があった。そのためP.M.P社は新型パワーパックの開発も行ったが、技術的限界から実用化できずモルゲンレーテ社に計画事態が譲渡された。そしてモルゲンレーテ社がパワーエクステンダーの開発に成功しこの機体に搭載され、I.W.S.P.も搭載される予定だったが、カガリが複雑化した火器管制システムを扱いきれなかったため実戦に投入されることはなかった。
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| タイトル = スペック
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| 分類 = 汎用試作型[[モビルスーツ]]
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| 生産形態 = ワンオフ機 / 換装形態
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| 型式番号 = MBF-02+P202QX
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| 頭頂高 =  
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| 全高 = 17.72m
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| 本体重量 =
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| 全備重量 =
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| 主動力 = [[バッテリー]]
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| ジェネレーター出力 =
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| スラスター総推力 =
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| 装甲材質 = [[フェイズシフト装甲]]
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| 開発組織 = [[モルゲンレーテ社]]
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| 所属 =
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*[[オーブ軍]]
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*[[三隻同名]]
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| 所属組織 =
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| 所属部隊 =
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| 母艦 = [[クサナギ]]
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| 主なパイロット = [[カガリ・ユラ・アスハ]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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== 概要 ==
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[[ストライクルージュ]][[ストライクガンダムI.W.S.P.|I.W.S.P.]]を装着した形態。I.W.S.P.は地上及び宇宙空間における近・中距離の高機動総合戦闘能力、超長射程火器によるアウトレンジ砲撃能力、対MS近接戦能力の3つを付加する事が可能になる万能パックである。
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オーブ技術陣は、ストライクルージュのパイロットが指揮官である[[カガリ・ユラ・アスハ]]に決定した時点でI.W.S.P.の採用を決定。この決定には、パイロットであるカガリの威権が色濃く反映されており、「一番強そうだ」という意見に技術陣は苦笑いしながらも制作を了承した。元々、ストライクルージュは士気高揚のために建造された側面があり、技術陣はこの時点ではカガリを最前線で戦わせるつもりはなく、あくまで戦場での「飾り」として考えていた。
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I.W.S.P.を装備したストライクルージュは完成と同時にカガリ自身による運用テストが行われたが、テストの結果、装備の多さが操縦を煩雑なものにしており、とてもカガリに使いこなせるものではない事が判明<ref>ただし、これは技術陣にとっては初めから分かっていた事であったという。</ref>。運用テストを終えたカガリはすぐに装備変更を要求し、彼女の強い希望によりストライクルージュの装備は[[エールストライクガンダム|エールストライカー]]に変更される事になり、この時になって初めて技術陣はカガリが本気で戦闘に参加するつもりである事を知ったという。
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[[第1次連合・プラント大戦]]で実戦に投入される事は無かったが、ストライクルージュがI.W.S.P.を装備した姿は戦後、式典へ参加した際に確認されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;[[機動戦士ガンダムSEED MSV]]
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:出典元。HGストライクルージュ+I.W.S.P.の立体化に伴い設定された。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
:第1クールのOPにのみ登場。
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:第1クールのOPで映像化。戦後に式典などに参加したという設定も追加されている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[フェイズシフト装甲]]
 
;[[フェイズシフト装甲]]
:通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。本機はパワーエクステンダーを搭載したおかげで稼働時間の延長に成功しており、エネルギー変換効率も上昇している。
+
:一定の電圧を持つ電流を流す事で相転移する特殊金属で構成された装甲。相転移した装甲は一定のエネルギー消費と引き換えに物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能。<br/>この金属は相転移に伴って装甲面の分子配列が変化する性質があるため、パーツごとに色彩も変化する。非展開時のカラーリングは概ねメタリックグレーで、その状態は「ディアクティブモード」と呼ばれる。
;分離
+
;[[ストライカーパックシステム]]
:I.W.S.P.を分離可能。
+
:背部コネクターを介してストライク用に開発された各種ストライカーパックを換装可能。ストライカー自体をメインのパワーパックとした事で、他の機体と比べて戦闘中のバッテリー補給が容易になるというメリットも存在した。
;換装
+
:;[[大西洋連邦]]のPMP社が[[ストライクガンダム|ストライク]]のオプション装備として開発していた統合兵装ストライカーパック。[[地球連合軍]]はストライクに対して地上及び宇宙空間における近・中距離の高機動統合戦闘能力、超長距離によるアウトレンジ砲撃能力、対MS/対艦接近戦能力の3つを求めており、これらの要求を一つのパックに盛り込んだのがI.W.S.P.である。<br/>その高性能ゆえに大量のパワーを必要としたものの、新型パワーパックの開発は遅々として進まず、連合軍による採用は見送られたが、計画はPMP社のライバルであったモルゲンレーテ社に渡り、そこで新たに開発されたパワーパックを搭載した事により初めて実用化される事になった。
:各種ストライカーパックに換装可能。
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;パワーエクステンダー
 
+
:ストライクの最大の欠点である運用時間の制約を解決し、機体の長時間運用を可能にする目的で搭載された高出力パワーパック。
 +
;戦闘支援AI
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:[[キラ・ヤマト]]の調整したOSをベースとした人工知能によるパイロット支援システム。これによって[[M1アストレイ]]と同様にナチュラルによる操縦が可能になった。
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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==== ストライクルージュ本体側 ====
 
;75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
 
;75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
:頭部に2門内蔵された近接防御機関砲。敵機への威嚇や牽制、ミサイル迎撃などに使われる。
+
:ストライクにも搭載されていた対空機銃。車両や航空機といったソフトスキンへの対応や牽制、ミサイルなどの迎撃などが主な使用法であった。なお、弾倉は頭部ではなく胸部に収められている。
 
;コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
 
;コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
:両腰部に格納された折りたたみ式のナイフ。内蔵された電源と超振動モーターによって高周波振動させた刀身でPS装甲以外のほとんどの物体を切断できる。
+
:使用時には刀身を振動させる事で、極めて高い切断能力を発揮する。リーチが極めて短いが、投擲や肉薄攻撃などにも対応するため、即応性の高い兵装と言える。
;57mm高エネルギービームライフル
+
;57mm高エネルギー[[ビームライフル]]
:携行式のビーム砲。[[ローラシア級]]の外装を一撃で貫通するほどの威力がある。ただし、機体のジェネレーターからエネルギーを供給する方式の為、使用した回数に応じて機体の稼働時間に制約を受ける。バッテリーの改良によりエネルギー切れを起こすことは少なくなったと思われる。<br>I.W.S.P.にはビーム砲が搭載されていないため、この装備が唯一のビーム射撃兵装である。
+
:ストライクと同型の主兵装。本機唯一の射撃兵器として多用された他、M1アストレイの71式ビームライフルの開発にも影響を与えたと考えられている。
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==== I.W.S.P.側 ====
 
;115mmレールガン
 
;115mmレールガン
:I.W.S.P.の上部に2門装備されている。発射時、ローレンツ力で砲弾の弾速を秒速5kmにまで加速させる。高い破壊力を持ち、特に対艦・対要塞攻撃に威力を発揮する。砲身の上側には強化型高指向性索敵照準センサーが設置され、超長距離砲撃時の命中精度を高めている。Nジャマーの影響下でも熱センサーや映像分析等による複合的解析が可能。
+
:I.W.S.P.の上部に搭載されているレールガン。砲弾をローレンツ力によって加速し、秒速5kmに達する弾速で発射する。同軸上には強化型指向性索敵照準センサーを装備し、超長距離砲撃の精度を高めている。レーダーの使用を不可能とする[[ニュートロンジャマー]]の影響下でも、映像分析や熱センサーなど複合的解析を行う事ができる。また、対艦・対要塞戦においてはその火力の大きさを存分に活かす事も可能だった。
 
;105mm単装砲
 
;105mm単装砲
 
:I.W.S.P.の上部に2門内蔵されている。近・中距離戦用の武器。
 
:I.W.S.P.の上部に2門内蔵されている。近・中距離戦用の武器。
 
;9.1m対艦刀
 
;9.1m対艦刀
:I.W.S.P.の下部に2本マウントされている接近戦用の格闘兵装。刀身部は特殊合金で出来ている。対艦用ながら対MS用の武器としても有効。<br>ビームの刃に次いで切断力が高く、実体剣なので電力消費を抑えつつ振るう事が可能と汎用性に優れているが、フェイズシフト装甲には効果がない。
+
:両脇に各一本、計二本装備される近接・格闘戦用の切断兵器。特殊合金製ブレードは[[ビームサーベル]]に次ぐ切断能力を持つため、MSとの格闘戦はもちろん、巨大な艦船を相手にした際にも有効な武器である。<br/>I.W.S.P.の膨大な消費電力を抑えるため、ビームやレーザーを使用しない実体剣となっており、パワー供給の有無に関係なく使用出来るため、汎用性が高い。
 
;コンバインドシールド
 
;コンバインドシールド
:左腕部に装備される実体盾。対ビームシールドとしてだけでなく、攻撃にも使用可能な攻防一体の武器である。だが装備すると重心モーメントが左側へ移動してしまう為、実際に使用したパイロットからの評価は低い。
+
:左腕部に装備される実体盾。シールドとしての機能に加え、ビームブーメラン、30m6銃身ガトリング機関砲を備え付けた装備。これ単体でも防御、格闘戦、遠距離攻撃を行う事ができる。<br/>ただし、装備時に左側へ重心モーメントが大きく変わるため、使いこなすには高い操縦技術を必要とする。
 
:;30mm径6銃身ガトリング機関砲
 
:;30mm径6銃身ガトリング機関砲
::コンバインドシールドの先端部に内蔵されている実弾兵器。1分間に6000発の砲弾を発射可能とされる。弾芯は強化チタンカーバイト鋼が使われており、高い貫徹力を持つ。
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::1分間に6000発の弾丸を発射する銃身回転式機関砲。砲弾の弾芯には貫通力に優れた強化チタンカーバイド鋼が用いられている。
 
:;ビームブーメラン
 
:;ビームブーメラン
::コンバインドシールドにマウントされている遠隔操作式の投擲武器で、Nジャマーの影響を受けずに使用可能。[[ソードストライクガンダム|ソードストライカー]]に装備されているマイダスメッサーと同型と思われる。I.W.S.P.の武装の中では唯一のビーム兵器であり、実体剣の通用しない相手と格闘戦を行う際はこちらを使用する。<br>ビーム刃を発振後、対象に投げつけて切断する。仮に回避されても「ブーメラン」の名に違わず戻ってくる為、相手の不意をつく事も可能。大容量のパワーコンデンサーが内蔵されているので、ある程度はビーム刃を維持できる。
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::コンバインドシールドにマウントされている投擲武器。ビーム刃に対する干渉反応を利用し、飛翔経路をリモートコントロールする事ができ、Nジャマーの影響を受けずに使用可能。<br/>状況によりビームによる切断武器を必要とする場合には9.1m対艦刀に代わってこちらが使用される。
  
== 対決・名場面 ==
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2024年2月7日 (水) 10:38時点における版

ストライクルージュI.W.S.P.
外国語表記 Strike Rouge I.W.S.P.
登場作品
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機 / 換装形態
型式番号 MBF-02+P202QX
全高 17.72m
主動力 バッテリー
装甲材質 フェイズシフト装甲
開発組織 モルゲンレーテ社
所属
母艦 クサナギ
主なパイロット カガリ・ユラ・アスハ
テンプレートを表示

概要 

ストライクルージュI.W.S.P.を装着した形態。I.W.S.P.は地上及び宇宙空間における近・中距離の高機動総合戦闘能力、超長射程火器によるアウトレンジ砲撃能力、対MS近接戦能力の3つを付加する事が可能になる万能パックである。

オーブ技術陣は、ストライクルージュのパイロットが指揮官であるカガリ・ユラ・アスハに決定した時点でI.W.S.P.の採用を決定。この決定には、パイロットであるカガリの威権が色濃く反映されており、「一番強そうだ」という意見に技術陣は苦笑いしながらも制作を了承した。元々、ストライクルージュは士気高揚のために建造された側面があり、技術陣はこの時点ではカガリを最前線で戦わせるつもりはなく、あくまで戦場での「飾り」として考えていた。

I.W.S.P.を装備したストライクルージュは完成と同時にカガリ自身による運用テストが行われたが、テストの結果、装備の多さが操縦を煩雑なものにしており、とてもカガリに使いこなせるものではない事が判明[1]。運用テストを終えたカガリはすぐに装備変更を要求し、彼女の強い希望によりストライクルージュの装備はエールストライカーに変更される事になり、この時になって初めて技術陣はカガリが本気で戦闘に参加するつもりである事を知ったという。

第1次連合・プラント大戦で実戦に投入される事は無かったが、ストライクルージュがI.W.S.P.を装備した姿は戦後、式典へ参加した際に確認されている。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムSEED MSV
出典元。HGストライクルージュ+I.W.S.P.の立体化に伴い設定された。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
第1クールのOPで映像化。戦後に式典などに参加したという設定も追加されている。

装備・機能

特殊機能

フェイズシフト装甲
一定の電圧を持つ電流を流す事で相転移する特殊金属で構成された装甲。相転移した装甲は一定のエネルギー消費と引き換えに物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能。
この金属は相転移に伴って装甲面の分子配列が変化する性質があるため、パーツごとに色彩も変化する。非展開時のカラーリングは概ねメタリックグレーで、その状態は「ディアクティブモード」と呼ばれる。
ストライカーパックシステム
背部コネクターを介してストライク用に開発された各種ストライカーパックを換装可能。ストライカー自体をメインのパワーパックとした事で、他の機体と比べて戦闘中のバッテリー補給が容易になるというメリットも存在した。
大西洋連邦のPMP社がストライクのオプション装備として開発していた統合兵装ストライカーパック。地球連合軍はストライクに対して地上及び宇宙空間における近・中距離の高機動統合戦闘能力、超長距離によるアウトレンジ砲撃能力、対MS/対艦接近戦能力の3つを求めており、これらの要求を一つのパックに盛り込んだのがI.W.S.P.である。
その高性能ゆえに大量のパワーを必要としたものの、新型パワーパックの開発は遅々として進まず、連合軍による採用は見送られたが、計画はPMP社のライバルであったモルゲンレーテ社に渡り、そこで新たに開発されたパワーパックを搭載した事により初めて実用化される事になった。
パワーエクステンダー
ストライクの最大の欠点である運用時間の制約を解決し、機体の長時間運用を可能にする目的で搭載された高出力パワーパック。
戦闘支援AI
キラ・ヤマトの調整したOSをベースとした人工知能によるパイロット支援システム。これによってM1アストレイと同様にナチュラルによる操縦が可能になった。

武装・必殺攻撃

ストライクルージュ本体側 

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
ストライクにも搭載されていた対空機銃。車両や航空機といったソフトスキンへの対応や牽制、ミサイルなどの迎撃などが主な使用法であった。なお、弾倉は頭部ではなく胸部に収められている。
コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
使用時には刀身を振動させる事で、極めて高い切断能力を発揮する。リーチが極めて短いが、投擲や肉薄攻撃などにも対応するため、即応性の高い兵装と言える。
57mm高エネルギービームライフル
ストライクと同型の主兵装。本機唯一の射撃兵器として多用された他、M1アストレイの71式ビームライフルの開発にも影響を与えたと考えられている。

I.W.S.P.側

115mmレールガン
I.W.S.P.の上部に搭載されているレールガン。砲弾をローレンツ力によって加速し、秒速5kmに達する弾速で発射する。同軸上には強化型指向性索敵照準センサーを装備し、超長距離砲撃の精度を高めている。レーダーの使用を不可能とするニュートロンジャマーの影響下でも、映像分析や熱センサーなど複合的解析を行う事ができる。また、対艦・対要塞戦においてはその火力の大きさを存分に活かす事も可能だった。
105mm単装砲
I.W.S.P.の上部に2門内蔵されている。近・中距離戦用の武器。
9.1m対艦刀
両脇に各一本、計二本装備される近接・格闘戦用の切断兵器。特殊合金製ブレードはビームサーベルに次ぐ切断能力を持つため、MSとの格闘戦はもちろん、巨大な艦船を相手にした際にも有効な武器である。
I.W.S.P.の膨大な消費電力を抑えるため、ビームやレーザーを使用しない実体剣となっており、パワー供給の有無に関係なく使用出来るため、汎用性が高い。
コンバインドシールド
左腕部に装備される実体盾。シールドとしての機能に加え、ビームブーメラン、30m6銃身ガトリング機関砲を備え付けた装備。これ単体でも防御、格闘戦、遠距離攻撃を行う事ができる。
ただし、装備時に左側へ重心モーメントが大きく変わるため、使いこなすには高い操縦技術を必要とする。
30mm径6銃身ガトリング機関砲
1分間に6000発の弾丸を発射する銃身回転式機関砲。砲弾の弾芯には貫通力に優れた強化チタンカーバイド鋼が用いられている。
ビームブーメラン
コンバインドシールドにマウントされている投擲武器。ビーム刃に対する干渉反応を利用し、飛翔経路をリモートコントロールする事ができ、Nジャマーの影響を受けずに使用可能。
状況によりビームによる切断武器を必要とする場合には9.1m対艦刀に代わってこちらが使用される。


関連機体

ストライクルージュ
エールストライカーを装備した高機動戦仕様。
ストライクルージュ オオトリ装備
オーブがI.W.S.P.を元に開発した多目的ストライカーを装備した形態。
ストライクガンダムI.W.S.P.
I.W.S.P.の1号機と2号機を装備したストライク。この段階では採用は見送られている。
ストライクガンダムI.W.S.P. (再製造機)
再製造されたストライクにI.W.S.P.を装備した形態。
ストライクE I.W.S.P.
ストライクEにI.W.S.Pを装備した形態。
ストライクノワール
ストライクEに連合がI.W.S.P.を元に開発したノワールストライカーを装備した形態。

商品情報

リンク

脚注

  1. ただし、これは技術陣にとっては初めから分かっていた事であったという。