「ゼー・ズール」の版間の差分

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== AMS-129M ゼー・ズール (Zee Zuru) ==
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{{登場メカ概要
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| 外国語表記 = Zee Zulu
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*[[機動戦士ガンダムUC]]
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*[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
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| デザイナー = カトキハジメ
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*登場作品:[[機動戦士ガンダムUC]]、[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
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{{登場メカ概要
*デザイナー:カトキハジメ
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| 生産形態 = 量産機
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| 装甲材質 = チタン合金セラミック複合材
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した「[[袖付き]]」の量産型[[モビルスーツ]][[ギラ・ズール]]をベースとした水陸両用機であり、基本フレームは同じ物を使用している。一方、内装部品は重力下での運用に特化した物が使われている。<br />宇宙で開発された本機は水中での運用性を向上させるべく[[ジオン軍|旧ジオン軍]]が生み出した水陸両用機の運用データを大いに活用しており、ベストのような形状の潜水装置を始めとして、背部にハイドロジェット推進器、首周りにバラスト・タンク、両脚部には足ヒレ状のフィンなど小型化された水中用装備を各所に取り付けている。これによって水中での長時間行動が可能となり、機動性も高まった。外装も改装され、水圧の軽減が図られている。<br />上陸後はデッドウェイト化を避ける為にハイドロジェット推進器とフィンをパージするようになっており、陸戦における戦闘力はベース機をも凌駕する。特に機動性は、陸上でも水中と同程度を維持している。ちなみに本機のバックパックはハイドロジェット推進器を装着する為に[[ザクII]]のそれとよく似たシンプルな外見となっている。<br />武装はどれも水中戦闘を想定した物だが、陸上でも問題なく使用可能。
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== 概要 ==
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[[袖付き]]が[[地球]]侵攻任務に備えて[[アナハイム・エレクトロニクス社]]に委託開発させた[[ギラ・ズール]]をベースとした水陸両用機。[[第二次ネオ・ジオン抗争]]以後、[[ネオ・ジオン]]は汎用機のみで対応する方策が採られていたが、袖付きの主力機であるギラ・ズールの総合性能が極めて良好で[[ジオン軍|旧公国軍]]の名機[[ザクII]]に近しいコンセプトを有していたことから、ギラ・ズールをベースとした局地専用機の開発案が複数提示され、その中の1つがこのゼー・ズールである。
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基本フレームはギラ・ズールと同一だが、内装部品は大気圏内での運用に限定された物に改められている。宇宙での水陸両用機という明らかに矛盾する要求を満たすために、旧公国軍で培われた水陸両用機の運用データが大いに活かされており、各種水中装備が追加されている。背部のハイドロジェット推進器に加え、首回りのバラスト・タンク、胸部のベスト状潜水装置、脚部の足ヒレ状のフィンなど、従来の水陸両用機よりも洗練された装備が各所に取り付けられている。また、防水処理施工やある程度の耐水圧性を有する外装も施されており、水中での長時間行動と高い機動性能を付加させている。
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上陸後は速やかにハイドロジェット推進器と脚部のフィンをパージ可能な構造で、デッドウェイトを廃することでベースとなったギラ・ズールを遥かに超えた陸戦性能を発揮する。ちなみに本機のバックパックはハイドロジェット推進器の装着を前提としているため、ザクIIを連想させるシンプルな仕様に改められている。武装類はその独特な携行方法から本機のシルエットを人型から異形へと変質させ、個性的な水陸両用機の正当な後継機種であるかのような錯覚を引き起こす。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
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;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
:[[シャンブロ]]の支援用として3機がジオン残党軍に提供されており、[[ダカール]]攻撃時に[[アクアジム]]を撃破している。<br />その後、[[トライスター]]の[[ジェスタ]]と交戦して2機が撃破され、残る1機は[[トリントン基地]]攻撃に参加した。
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:初出作品。[[シャンブロ]]の支援用として3機がジオン残党軍に提供されており、[[ダカール]]攻撃時に[[アクアジム]]を撃破している。<br />その後、[[トライスター]]の[[ジェスタ]]と交戦して2機が撃破され、残る1機は[[トリントン基地]]攻撃に参加した。
 
;[[機動戦士ガンダムUC]](アニメ版)
 
;[[機動戦士ガンダムUC]](アニメ版)
 
:[[カークス隊]]に2機が配備されており、[[トリントン基地]]襲撃時に投入された。<br />基地へ向かう途中に[[アクアジム]]を撃破し、上陸後にも[[ジムII]]を倒したが、そこに現れた[[バイアラン・カスタム]]の前には手も足も出ず戦闘不能となっている。
 
:[[カークス隊]]に2機が配備されており、[[トリントン基地]]襲撃時に投入された。<br />基地へ向かう途中に[[アクアジム]]を撃破し、上陸後にも[[ジムII]]を倒したが、そこに現れた[[バイアラン・カスタム]]の前には手も足も出ず戦闘不能となっている。
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
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;分離
 
;分離
 
:水中用装備を分離可能。
 
:水中用装備を分離可能。
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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;アイアン・ネイル (ヒート・クロー)
;アイアン・ネイル
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:両腕部に外装されている折り畳み式の格闘用クロー。セラミックス高分子化合物で形成された3本の刀身を備えており、使用時には刃を赤熱化させる。刀身が全体的に赤熱化する旧来の方式とは異なり、刃のみを赤熱化させる方式により、最小効率で最大の効果を発揮することが可能となっている。
:両腕部に装着されている格闘用の武器で、「ヒート・クロー」とも表記される。セラミックス高分子化合物製の3本の刀身を備えており、不使用時は折り畳まれている。<br />使用時は赤熱化させて溶断するが、本機の場合は刀身全体ではなく外周の刃部分のみを赤熱化させる事でエネルギー消費を抑えつつ高い効果を得ている。
 
 
;ヒート・ナイフ
 
;ヒート・ナイフ
:腰部のシース(鞘)に2本収納されているナイフ。これもセラミックス高分子化合物製で、刃部分のみを赤熱化させて使用する。<br />アイアン・ネイルを展開してヒート・ナイフを持った姿は、見る者にまるで本機が[[ズゴック]]の後継機であるかのような印象を与えている。
+
:腰背部のシース(鞘)に収納されている2振りの加熱式ナイフ。アイアン・ネイルと同様にセラミックス高分子化合物製で、刃のみ赤熱化させる方式が採用されている。展開したアイアン・ネイルと同時装備することで、既存の水陸両用機のような印象を与える。
 
;ビーム・マシンガン
 
;ビーム・マシンガン
:携行式のビーム砲で、ペレット状になったビームを連射する。背部に装着された銃器コンテナに格納されており、このコンテナはシーリングされている。上部のセンサーは外されているが、その代わりなのか銃口付近にセンサーらしき物が追加された。<br />本機では偏向射撃モードへの切り替えが可能となっており、ビームの収束率を上げる事で水中でも使用可能となっている。
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:ゼー・ズール用のビーム・マシンガン。[[ギラ・ズール]]の物とほぼ同様だが、センサーがオミットされ、代わりに銃口付近にセンサーらしき物が追加されている。水中ではシーリングされた専用の銃器コンテナに格納され背部に装着されるが、偏向射撃モードへ切り替えることで水中での使用も可能となっている。
;グレネード・ランチャー
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:;グレネード・ランチャー
:榴弾を発射する武器で、ビーム・マシンガンの銃身下部に装着されている。
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::銃身各部にアドオン式で装備されている擲弾発射器。
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;ヒート・ソード
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:[[テッセラ・マッセラ]]機が[[ゾゴック (残党軍機)]]から受け取り使用した加熱式実体剣。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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;[[ギラ・ズール]]
 
;[[ギラ・ズール]]
 
:ベース機。
 
:ベース機。
;[[ギラ・ズール (親衛隊仕様)]]
 
:親衛隊に配備されているギラ・ズール。
 
;[[アンジェロ専用ギラ・ズール]]
 
:ギラ・ズールの[[アンジェロ・ザウパー]]専用機。
 
;[[ギラ・ズール (ギルボア機)]]
 
:アニメ版で[[ギルボア|ギルボア・サント]]が搭乗したギラ・ズール。
 
;[[ギラ・ズール (キュアロン機)]]
 
:アニメ版で[[キュアロン]]が搭乗したギラ・ズール。
 
 
;[[ズゴック]]
 
;[[ズゴック]]
:水中用装備を取り付けたゼー・ズールはこの機体を想起させるシルエットとなっている。<br />また、この機体を始めとする旧ジオン軍の水陸両用機の運用データが開発時に使用されている。
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:水中用装備を取り付けたゼー・ズールはこの機体を想起させるシルエットとなっている。また、この機体を始めとする旧ジオン軍の水陸両用機の運用データが開発時に使用されている。
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<!-- == 余談 == -->
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<!-- *説明 -->
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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== 話題まとめ ==
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== リンク ==
<!-- *[[namazu:ゼー・ズール]] (全文検索結果) -->
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*[[登場メカ]]
  
== 資料リンク ==
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<!-- == 脚注 == -->
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== リンク ==
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{{DEFAULTSORT:せえ すうる}}<!-- 濁点・半濁点は除く。「っ」のような小書き文字は「つ」のように大きくする。「・」のような区切り文字は半角空白「 」に変える。 -->
*[[登場メカ]]
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[[Category:機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
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2022年7月14日 (木) 18:13時点における版

ゼー・ズール
外国語表記 Zee Zulu
登場作品
デザイナー カトキハジメ
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スペック
分類 水陸両用量産型モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 AMS-129M
頭頂高 20.3m
本体重量 28.9t
全備重量 42.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,470kW
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
センサー有効半径 18,200m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属組織
所属部隊 カークス隊
主なパイロット アヴリル・ゼック (1番機)
テッセラ・マッセラ (2番機)
テンプレートを表示

概要

袖付き地球侵攻任務に備えてアナハイム・エレクトロニクス社に委託開発させたギラ・ズールをベースとした水陸両用機。第二次ネオ・ジオン抗争以後、ネオ・ジオンは汎用機のみで対応する方策が採られていたが、袖付きの主力機であるギラ・ズールの総合性能が極めて良好で旧公国軍の名機ザクIIに近しいコンセプトを有していたことから、ギラ・ズールをベースとした局地専用機の開発案が複数提示され、その中の1つがこのゼー・ズールである。

基本フレームはギラ・ズールと同一だが、内装部品は大気圏内での運用に限定された物に改められている。宇宙での水陸両用機という明らかに矛盾する要求を満たすために、旧公国軍で培われた水陸両用機の運用データが大いに活かされており、各種水中装備が追加されている。背部のハイドロジェット推進器に加え、首回りのバラスト・タンク、胸部のベスト状潜水装置、脚部の足ヒレ状のフィンなど、従来の水陸両用機よりも洗練された装備が各所に取り付けられている。また、防水処理施工やある程度の耐水圧性を有する外装も施されており、水中での長時間行動と高い機動性能を付加させている。

上陸後は速やかにハイドロジェット推進器と脚部のフィンをパージ可能な構造で、デッドウェイトを廃することでベースとなったギラ・ズールを遥かに超えた陸戦性能を発揮する。ちなみに本機のバックパックはハイドロジェット推進器の装着を前提としているため、ザクIIを連想させるシンプルな仕様に改められている。武装類はその独特な携行方法から本機のシルエットを人型から異形へと変質させ、個性的な水陸両用機の正当な後継機種であるかのような錯覚を引き起こす。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムUC
初出作品。シャンブロの支援用として3機がジオン残党軍に提供されており、ダカール攻撃時にアクアジムを撃破している。
その後、トライスタージェスタと交戦して2機が撃破され、残る1機はトリントン基地攻撃に参加した。
機動戦士ガンダムUC(アニメ版)
カークス隊に2機が配備されており、トリントン基地襲撃時に投入された。
基地へ向かう途中にアクアジムを撃破し、上陸後にもジムIIを倒したが、そこに現れたバイアラン・カスタムの前には手も足も出ず戦闘不能となっている。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
パイロットは1番機がアヴリル・ゼック、2番機がテッセラ・マッセラ
ダカール襲撃時にアクアジム水中型ガンダムと交戦しており、これを撃破している。
トリントン戦後は2番機のパーツを使って1番機を修復・運用しており、襲撃してきた海賊達をバイアラン・カスタムと共闘して殲滅した。

装備・機能

特殊機能

分離
水中用装備を分離可能。
監視カメラ
マニピュレーター内に格納されている有線式のカメラ。
本機の物は水中での運用を想定してセンサー部の改造や防水圧処理等が施されており、深度にかかわらず以前と同性能を維持している。

武装・必殺攻撃

アイアン・ネイル (ヒート・クロー)
両腕部に外装されている折り畳み式の格闘用クロー。セラミックス高分子化合物で形成された3本の刀身を備えており、使用時には刃を赤熱化させる。刀身が全体的に赤熱化する旧来の方式とは異なり、刃のみを赤熱化させる方式により、最小効率で最大の効果を発揮することが可能となっている。
ヒート・ナイフ
腰背部のシース(鞘)に収納されている2振りの加熱式ナイフ。アイアン・ネイルと同様にセラミックス高分子化合物製で、刃のみ赤熱化させる方式が採用されている。展開したアイアン・ネイルと同時装備することで、既存の水陸両用機のような印象を与える。
ビーム・マシンガン
ゼー・ズール用のビーム・マシンガン。ギラ・ズールの物とほぼ同様だが、センサーがオミットされ、代わりに銃口付近にセンサーらしき物が追加されている。水中ではシーリングされた専用の銃器コンテナに格納され背部に装着されるが、偏向射撃モードへ切り替えることで水中での使用も可能となっている。
グレネード・ランチャー
銃身各部にアドオン式で装備されている擲弾発射器。
ヒート・ソード
テッセラ・マッセラ機がゾゴック (残党軍機)から受け取り使用した加熱式実体剣。

対決・名場面

関連機体

ギラ・ズール
ベース機。
ズゴック
水中用装備を取り付けたゼー・ズールはこの機体を想起させるシルエットとなっている。また、この機体を始めとする旧ジオン軍の水陸両用機の運用データが開発時に使用されている。

商品情報

ガンプラ

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