ゾディ・アック

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ゾディ・アック
外国語表記 Z'od-Iacok
登場作品 ガンダム・センチネル
デザイナー カトキハジメ
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スペック
分類 低軌道制空用試作型モビルアーマー
型式番号 AMA-100
全長 218.3m
全高 44.2m
全幅 41.65m
本体重量 9,640t
全備重量 22,580t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 197,400kW
スラスター総推力 49,600,000kg
姿勢制御バーニア数 84基
装甲材質 ガンダリウム・コンポジット
センサー有効半径 28,000m
開発組織 ネオ・ジオン
所属 ネオ・ジオン軍 ⇒ ニューディサイズ
母艦 ムサイ級巡洋艦ブレイブ
主なパイロット
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ゾアン
外国語表記 Zoon
全長 193.85m
全高 22.1m (巡航形態時)
33.8m (戦闘形態時)
全幅 20.83m (巡航形態時)
23.84m (戦闘形態時)
本体重量 4,820t
全備重量 11,293t
ジェネレーター出力 98,700kW
スラスター総推力 24,800,000kg
姿勢制御バーニア数 42基
センサー有効半径 16,000m
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概要

ネオ・ジオン軍がグリプス戦役時に開発した試作型モビルアーマー。中心部から上下に分離し、分離状態はそれぞれゾアンI、ゾアンIIと呼称される。

地球侵攻作戦の低軌道制圧兵器として開発された機体で、機体形状は空力的に考えてテーバーの異なる2つの円錐を同心上で滑らかに継いだ形となっている[1]。中心から若干前寄りに可動部があり、超高速で前半部と後半部を曲げる事でその向きに揚力を発生させる。通常の機体では軌道面を大きく変更するための加速に大量のプロペラントが必要だが、本機は大気利用軌道変更を行えるため、プロペラント消費を少なく抑えた軌道面変更が可能。

本機最大の特徴と言える武装は巨大メガ粒子砲(メガ・カノン)である。これはコロニーレーザーを除けば史上最大の火砲であり、ゾアンに1門ずつ計2門内蔵され、ゾディ・アックその物が巨大なメガ粒子砲と言える構造を有している。前部胴体の内面にはIフィールド・ジェネレーターが搭載されており、発射時に向かい合わせにIフィールドを発生させ収束・偏向を行うことで目標へ正確に誘導する。

モビルアーマーは年々高騰化しているためネオ・ジオンは試作機であっても有効に活かしたいという思惑から、本機もサイコミュに対応した余裕のある設計となっていた。将来的にはニュータイプパイロットによる試験も計画されており、大型ファンネルも搭載する予定だった[2]が、巨大なメガ粒子砲にトラブルが続出し、サイコミュ搭載計画は見送られている。

メガ粒子砲の欠陥は連続砲撃時にエネルギーCAPの過負荷に対する冷却系の信頼性が低く、更にメイン・エンジンが砲を挟むように配置されており、砲に生じた熱がエンジン前部のプロペラントに伝わり爆発する危険性があることであった。様々な改良が加えられたが、機体の構造上解決には至らず、最後には分離・合体テストとメガ粒子砲のテストのみが行われ廃棄される予定であった。その後、トワニング艦隊によって上述の欠陥を伏せてニューディサイズに無償譲渡され、事実上の廃棄処分となった。

大気圏再突入能力に目を付けたニューディサイズは、機体そのものを連邦軍総司令部が移転する予定のラサを爆撃するための爆弾として用いる小型版コロニー落としを実行に移している。

登場作品と操縦者

ガンダム・センチネル
連載時には登場せず、改訂版である「GUNDAM WARSIII」が初出。第十一章から登場した。トワニング艦隊からニューディサイズへと表向きは好意的に譲渡されたものの実際は厄介払いも同然だった。ペンタ制圧後、α任務部隊が奪還作戦を展開した際には旗艦のペガサスIIIに砲撃し右舷メイン・エンジンを一撃で破壊。迎撃に出たネロ・トレーナーも撃墜するが、相手にかつての上官であるマニングスが乗っている事にトッシュは直前まで気づく事はなかった。その後、Sガンダムと交戦状態に入った際に分離するもメガ・カノンの二射目に入ろうとしたゾアンIIが上述の欠陥により爆散。ゾアンIはSガンダムとの交戦を続けた後、限界高度に達した時点で離脱し、分離した大頭部ユニットはシャトルに回収された。しかし、降下中にALICEによる完全自律行動となったSガンダムの狙撃でシャトル共々撃墜され、作戦は失敗に終わっている。

装備・機能

特殊機能

分離
2機のゾアンに分離可能。大頭部ユニットも分離が可能で、単体で自力航行・大気圏再突入を可能としている。
プロペラント・タンク
ゾディ・アックの状態では機体後部に球状のプロペラント・タンクを計8個接続可能。

武装・必殺攻撃

【ゾディ・アック】

メガ・カノン(大型メガ粒子砲
機体中央部に2門内蔵されている大出力ビーム砲。使用時には機首部が上下に分割し、内面のIフィールド・ジェネレーターによって正確に目標に誘導される。出力520MWと非常に強力だが、連射すると推進剤の加熱により自爆する危険性がある。
有線式ビーム・クロー
機体後部に4基装備されている準サイコミュ式の有線式ビーム・クロー。3本爪の基部はビーム・カノン兼ビーム・サーベルの機能を有しており、クロー先端部にはマニピュレーターがある。出力50MW。サブウェポン的な武装だが、ZZガンダムのハイ・メガキャノンと同等の出力で、チャージ無しで連射が可能である。
ビーム・カノン
機体に計12門内蔵されているビーム砲。搭載箇所は不明。出力12MW。
ビーム・サーベル
機体に12基装備されている近接武装。搭載箇所は不明。出力0.9MW。
60mmバルカン砲
機体各所に8門内蔵されている機関砲。搭載箇所は不明。
大型ミサイル
機体に搭載されているミサイル。搭載箇所は不明。大気圏突入中のゾアンIがSガンダムの狙撃を受け崩壊していく中で誘爆し、機体は完全に爆散した。

【ゾアン】

同上
上記固定武装の1/2を搭載。

対決・名場面

関連機体

ゾディ・アック量産型
本機の量産型。設計段階で開発が打ち切られている。
ノイエ・ジール
頭部形状や有線クローの存在等、デザイン面で類似点が見られる。
ムサイ級巡洋艦ブレイブ
母艦。トワニング艦隊から本機と共に譲渡された。MA運搬専用に改造された非武装艦で、ニューディサイズの面々によって亡き首領「ブレイブ」の名が与えられている。

商品情報

書籍 

リンク

脚注

  1. 本機を一目したマニングスとリョウはどちらも「尖塔ピナクル」に例えている
  2. 熱核反応炉を搭載した全長10m余りある巨大ビットとして計画されており、完成が実現していれば宇宙世紀至上最大サイズ・威力のファンネルとなるはずだった。また、機体上部にある12個のハッチはファンネル・ビット搭載を考慮に入れた設計故の名残である