ブラストインパルスガンダム

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ブラストインパルスガンダム
外国語表記 BLAST IMPULSE GUNDAM
登場作品 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
デザイナー 大河原邦男
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スペック
正式名称 ブラストインパルス
分類 汎用試作型モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機 / 換装形態
型式番号 ZGMF-X56S/γ
全高 19.21m
本体重量 84.68t
主動力 バッテリー
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
素体 インパルスガンダム
開発組織 ザフト軍
所属組織 ザフト軍
所属部隊 ミネルバ隊
母艦 ミネルバ
主なパイロット
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概要 [編集 | ソースを編集]

インパルスガンダムに砲撃戦型シルエット「ブラストシルエット」を装着した形態。

ブラストシルエットは長射程ビーム砲、超高初速レール砲、ミサイルランチャーといった高火力武装群が特徴のシルエットで、中距離以遠からの対MS攻撃はもちろんのこと、対艦・対要塞戦でも優れた性能を示す。地球連合軍ランチャーストライカーの影響を受けた装備だが、メインウェポンを大型ビーム砲とした以外、その武装構成は大きく異なっている。ただし、武装ごとにビーム、実体弾、誘導弾といった特性が異なる点は同様であり、必要に応じて使い分け、または併用された。砲撃戦用でありながらビーム刃の近接格闘兵装が標準装備となっている点も特徴で、総合バランスに優れた武装形態と言える。

主要シルエットの中では最大重量の仕様であるが、シルエットに付属する大型推進器により一般機以上の機動性を有し、飛行こそできないもののホバー走行を可能としている。なおミネルバには同様の交戦距離帯に対応したガナーザクウォーリアが配備されていたため、運用例は少なかったが、要所に投入されては大きな戦果を挙げている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED DESTINY
初登場作品。パイロットはシン・アスカルナマリア・ホーク。PHASE 04のガーティ・ルーの追撃戦で初使用されたが、敵部隊の奇策にはまって苦戦していた。次に使用されたのはクレタ島沖での戦闘で、ここでは当時でも圧倒的な戦闘能力を持つフリーダムの攻撃を回避し、アビスを撃墜するという戦果を挙げた。
最後に使われたのはダイダロス攻防戦で、デスティニーレジェンドミネルバの陽動によってルナマリアの搭乗した本機がダイダロス基地内部に潜入成功、レクイエムのコントロール区画を破壊して発射を阻止している。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ヴァリアブルフェイズシフト装甲
フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で、装備に応じて装甲の色が変化するようになっており、ブラストパルスでは緑を基調とする配色に変化する。
デュートリオンビーム送電システム
電力を指向性のビームに返還し、機体へ照射する事でワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより、母艦が存在する限り帰艦する事なく戦闘を継続ける事が可能となった。
シルエットシステム
機体の背部装備を換装し、様々な運用用途に対応する。ユニウス条約によるMSの保有数が制限される中で、一機のMSで複数の用途に対応する目的で採用された。インパルスはミネルバからシルエットフライヤーを用いて射出、前線で装備を換装する。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

インパルス本体側 [編集 | ソースを編集]

MMI-GAU25A 20mmCIWS
胸部に2門内蔵された機関砲。ミサイル迎撃などの防御や牽制、対人戦や対ソフトスキン目標への攻撃を目的としている。連射性能に優れ、至近距離ではMSの装甲を破壊したケースも確認されているが、搭載部位の関係上、有効射界が限定されるという欠点がある。
M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
ストライクの装備するアーマーシュナイダーのデータをベースに開発された格闘兵装。両腰部に1本ずつ、計2本を装備する。高硬度のブレードと振動波を併用し、一般的なMSの装甲であれば切断するほどの攻撃力を発揮する他、使用時に電力を消費しない。
MA-BAR72 高エネルギービームライフル
フリーダムやジャスティスに装備されたルプス・ビームライフルの改良型。マティウスアーセナリーMA製の最新モデルで、デュートリオンビーム送電システムによるエネルギー供給を前提として設計されている。
MMI-RG59V 機動防盾
左腕部に装備されている装甲板式のシールド。伸縮機能を有しており、非使用時には縮小させ、使用時に装甲を伸長させる事で防御面積を拡大させるなど、機体の状態に合わせて使い分けられる。ブラストインパルスでは長射程ビーム砲との干渉を避けるため、非展開状態で使用される。

ブラストシルエット側 [編集 | ソースを編集]

M2000F ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲
対艦・対要塞用の大出力ビーム砲。ガナーウィザードのオルトロス高エネルギー長射程ビーム砲の系譜に属する武装。オルトロスよりコンパクトなうえ連装化されており、小惑星の岩盤すら貫通する破壊力を発揮する。
シルエットから脇の下を通す形で展開し、管制は側面のポップアップ式ブリップで行う。また、大威力ながら発射反動が小さいため、ホバリング中や宇宙空間でも問題なく使用できた。
MMI-M16XE2 デリュージー超高初速レール砲
ブラストシルエット上部に2門装備されている電磁加速式の実体弾火器。フリーダムのクスィフィアスレール砲の系列モデルで、コンパクト化に成功している。レール砲の砲弾は通常、直線的な弾道をとるが曲射にも対応し、誘導弾的な運用も成された。
GMF39 4連装ミサイルランチャー
ケルベロスと同一パッケージングに含まれる多連装誘導弾発射器。搭載位置の関係からケルベロスとの同時発射は不可。
AGM141 ファイヤーフライ誘導ミサイル
4連装ミサイルランチャーに装填されている誘導ミサイル。射程は有視界レベルと短いが、ニュートロンジャマーの影響下でもある程度の追尾性能を有する。
MA-M80 デファイアントビームジャベリン
ケルベロスの砲身内に計2本収納されている投擲槍型のビーム兵器。使用時には柄の部分を延長し、先端部にビーム刃を形成する。積極的な接近戦というより敵機のと間合いを取るための装備で、刺突に最適化されている上、投擲を想定した設計にもなっている。形成されるビーム刃は短いが、対MS用として必要十分な威力を持つ。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

鎮魂歌流れず
『DESTINY』PHASE 45より。レクイエムの発射によって4つのコロニーを失ったプラントは、月軌道艦隊を第一次中継点「フォーレ」に向かわせ地球連合軍を誘き出す。それと同時にミネルバに「単独でダイダロス基地を攻略せよ」という陽動作戦の特命を出した。
しかし、それすらも囮。デスティニー、レジェンドの二機で守備隊の相手をする間にルナマリアの搭乗したブラストインパルスがレクイエム内部に潜入して発射を阻止する、という二つ目の陽動こそミネルバが指示された本当の作戦だったのだ。
途中までは順調、だが潜入寸前でインパルスが守備隊に気付かれ攻撃を受けた。ルナの危機に居ても立っても居られないシンはデスティニーを駆り援護に駆けつける。
「行け!試掘坑はもうすぐそこだ!ルナは絶対に討たせやしない!」
危機に瀕する故郷の、そして愛する者の希望を背負って試掘坑へ飛び込んだルナマリアが、コントロール区画に向けてトリガーを引く。

関連機体[編集 | ソースを編集]

各種換装形態 [編集 | ソースを編集]

インパルスガンダム
シルエット未装着形態。
フォースインパルスガンダム
高機動戦闘用装備「フォースシルエット」を装着した形態。大気圏内でも自立飛行可能である。
ソードインパルスガンダム
近接格闘戦用装備「ソードシルエット」を装着した形態。巨大な対艦刀を主武装とする。
デスティニーインパルスガンダム
フォース、ソード、ブラストの三種の武装を統合した形態。チェストフライヤーも専用のものを用意する。

系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]

ブラストインパルスガンダムSpecII
バッテリーを最新型に換装した改良型。VPS装甲のカラーリングが変化し、全身が緑色になっている。
デスティニーガンダム
デスティニーインパルスで起きた諸処の問題を解決するために新規建造された後継機。

技術的関与のある機体[編集 | ソースを編集]

ランチャーストライクガンダム
この機体の元となった「ストライクガンダム」の砲撃戦闘型。
ガナーザクウォーリア / ガナーザクファントム
砲撃戦用装備「ガナーウィザード」を装備した機体。本機にデータが流用されている。
ミネルバ
専用運用艦。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • 本編放映中に登場した三形態の内、本形態のプラモデルは長らく1/144コレクションシリーズのみしか発売されていないという扱いの悪さだった。近年では限定商品ながら1/144HGCEシリーズと1/100MGシリーズでも発売されており、以前ほどの扱いの悪さではなくなっている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]