「[ハティ]」の版間の差分

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2023年1月14日 (土) 18:54時点における版

[ハティ]
外国語表記 [Hati]
登場作品 ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
デザイナー 片貝文洋
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スペック
分類 強化人間専用モビルアーマー
生産形態 ワンオフ機
型式番号 ORX-007
主動力 熱核融合炉
開発組織 オークランド研究所
所属組織 ティターンズ
所属部隊 テルアビブ分遣艦隊
主なパイロット ロスヴァイセ
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概要

オークランド研究所が開発した強化人間専用の巨大モビルアーマー。名称の「ハティ」は北欧神話に登場する狼の眷属で、同種の「スコル」と共に月を喰い月食を引き起こすとされる。またその名は古代ノルド語で「憎しみ」を表す。

元々は地球連邦軍一年戦争直後に立案した航宙イージス艦構想によって開発されていた機体である[1]

当初はジオン軍と同様にHLVを用いた地球への戦力投入を行う敵を迎撃する事を想定しており、HLVが地球突入軌道に投入された後でも、これを宙対宙ミサイルで撃破し、高速で戦闘宙域から離脱可能な戦闘システムが要求されていた。終戦直後は光回路の小型化・低価格化で画像認識装置や光学センサーなどの探知システムの精度が飛躍的に高まった時期であったが、ミサイル搭載用の画像認識装置は攻撃目標を追尾する際の多大なGに耐える為に大型化・高価格化し、また探知技術も想定ほどの向上が見込めず、加えて戦闘離脱時の高Gにクルーが耐えられないほどの機動性を発揮する事が発覚。結果、航宙イージス艦構想は廃案となった。そんな使い道の無い艦にティターンズが目を付け、イージスシステムをサイコミュで制御する事を想定し開発したのが[ハティ]である。

航宙イージス艦として開発されているが、既に船の形をしておらず、原型がどの程度残っているのかは不明である。艦としての名残としてモノアイセンサーと搭載した艦橋が存在し、巡航形態や収容形態に変形することが可能。

ガンダム[スコル]を直掩に付けての運用を前提とした機体であるが、オールレンジ攻撃を行う有線ビットとIフィールド・ジェネレーターを装備しており、単体でも高い戦闘力を有する。しかし、その真価は機体下部に備わる武装サイロに搭載された兵器の誘導と管制能力にある。武装サイロには800発の弾頭を収容可能であり、サイロ前面のサイコミュ感応アンテナによって全てを同時に誘導することが可能となっている。またサイロ後半部には熱核融合炉とサイコミュ増幅装置が搭載されている。

パイロットとなる強化人間は専用のノーマルスーツを着て乗り込むが、ガンダム[スコル]側から遠隔操縦することが可能であるため、パイロットの技能や判断能力、人格すらも必要とせず、ただサイコ・ウェーブの発信装置として搭乗した人間を取り込む非人道的なマシンとなっている。またガンダム[スコル]のシャーマン・フレームをフルスペックで稼働させる役割も有する。

登場作品と操縦者

ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
初登場作品。コロニーレーザー争奪戦で敗走したテルアビブ分遣艦隊が、地球への核爆撃を目的に運用された。

装備・機能

特殊機能

変形
巡航形態及び収容形態に変形可能。巡航形態では武装サイロを折り畳み、収容形態ではさらに艦橋とウイングを折り畳む。
Iフィールド・ジェネレーター
機体下部左右に計2基備わっているIフィールド発生器。ビームを偏向することで無効化する。

武装・必殺攻撃

有線ビット
機体上部のウイング左右に計2基装備されている有線制御式のビット。1基あたり3門のメガ粒子砲が内蔵されており、ハイパー・メガ・ランチャー相当の威力を有する主砲と、通常のビーム・ライフル相当の威力を有する副砲2門で構成されている。主砲は速射性に劣るため、副砲でフォローが行われる。また大型サイズだがプラズマ加速器を主推進器としており、高い機動性を有する。
武装サイロ
機体下部に備わっている武装サイロ。40本の弾頭収容筒が格納されており、1本あたり20発の弾頭を搭載可能。合わせて800発の弾頭を運搬・運用可能であり、サイコミュ感応アンテナによってそれらを同時に誘導することが可能となっている。中性子爆弾を含む核弾頭を搭載・運用する事が可能であり、テルアビブ分遣艦隊によって爆装され、運用されている。

対決・名場面

関連機体

ガンダム[スコル]
本機の護衛用随伴機として開発された機体。
ブラウ・ブロ
この機体を思わせるシルエットとカラーリングを有する。

商品情報

リンク

脚注

  1. イージスとは、米海軍が開発した艦載兵装統合システム。索敵・指揮管制から防衛機構まで高度にシステム化している。宇宙世紀においてもサラミス級がその血統を受け継いでいたが、一年戦争によってミノフスキー粒子の散布によりイージス艦を始めとする従来兵器はその威力を失い、モビルスーツの台頭を許した。