30バンチ事件

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30バンチ事件(30-Banchi Incident)

機動戦士Ζガンダム』においてティターンズが過去に引き起こした事件。

概要

地球連邦軍から反地球連邦政府デモの鎮圧を依頼されたティターンズは、宇宙世紀0085年7月31日にバスク・オム大佐の指揮で、当時使用が禁止されていたG3ガスサイド1の30バンチコロニーの内部に注入し、コロニーに住んでいた1500万人の住民を虐殺。コロニーの大気循環システムによりガスが瞬く間にコロニー全域に広がったため、住人はガス攻撃を知る事も逃げる事も叶わなかった。

事件後、ティターンズの圧力による報道規制により「激発性の伝染病による全滅」と事実は隠蔽され、鎮圧を依頼した地球連邦軍もこの行為を事実上黙認することとなった。ティターンズ内部においてもごく一部の将校しかこの事実を知る者はおらず、ティターンズ所属だったエマ・シーンでさえも知らなかった。ただ、スペースノイド側ではこの報道に疑いを持つ者は少なくなく、ティターンズに対する更なる反発を強めることとなった。なお、小説版『Ζ』における説明では、これら非人道的作戦の多くはバスクやジャマイカンの指揮によるもので、ティターンズ創設者のジャミトフ・ハイマンの意向に沿ったものではないとされている。

ティターンズスペースノイドに対する暴虐を象徴した事件で、これを機にブレックス・フォーラティターンズに対してエゥーゴを結成することになる。

事件後、グリプス戦役期においてもコロニーは放置されたままとなっており、既にコロニーは機能を停止。内部は荒廃し、街中はミイラ化した住人の遺体で埋め尽くされている。

また、ティターンズはグリプス戦役末期に再びコロニーに対するガス攻撃を実行しており、宇宙世紀0087年12月14日にはバスク・オム大佐の指揮の下、サイド2の21バンチコロニーに対しガスを注入。住人を全滅させている。

登場作品

機動戦士Ζガンダム
第7話でクワトロ・バジーナカミーユ・ビダンエマ・シーンを連れて未だミイラ化した死体が漂う30バンチを訪れている。同じくコロニーに潜入したライラ・ミラ・ライラも遭遇したクワトロから事実を聞かされ動揺している。
機動戦士Ζガンダム A New Translation
サイド1に立ち寄るエピソードがカットされているため、レコア・ロンドがエマにノートパソコンで30バンチ内の映像を見せるシーンのみに留まっている。
ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
主人公である士官候補生ヴァン・アシリアイノダニカ・マクガイアが、コロニー内部の惨状を記したデータを手に入れてしまい、それを巡ってティターンズからお尋ね者とされてしまう。ただ、追撃に当たったヒューイット・ライネス大尉も事件の実態は知らなかったため、データを回収したものの中身を見て愕然としていた。
機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス
ハンス・シュミットがこの事件で妻子を失っており、後に地球連邦軍を離反し極左テロ組織「カメラード」を組織する切欠となっている。また、作中では事件直後のコロニー内部の様子も描かれている。
機動戦士ガンダムUC 不死鳥狩り
作中でシェザール隊の隊長イアゴ・ハーカナが主人公ヨナ・バシュタに対し、見ず知らずの内に事件に関与してしまった過去を告白している。

関連人物

ティターンズ

バスク・オム
事件の実行責任者。

地球連邦軍

ヴァン・アシリアイノ
事件当時の映像データを手に入れてしまった士官候補生。それを見てしまった瞬間から、ティターンズに追われる身となった為、反連邦組織「ケラウノス」への参加に至った。
ハンス・シュミット
事件当時、サイド1・30バンチの連邦軍基地に勤務していたが、ガス攻撃により妻子を失う。事件後、遺族会と共に極左テロ組織「カメラード」を組織し、連邦軍及び地球に対する「審判のメイス」作戦を実行する。
イアゴ・ハーカナ
事件当時、任務の詳細を知らされないまま、急遽編成された部隊と共に外周警備を担当。数年後、事件の詳細を知り、見ず知らずの内に事件に加担してしまったことに後悔の念を抱くこととなった。加えて時折、ガス注入直前のコロニーを駆け回るという悪夢を見るようになる。なお『機動戦士ガンダムNT』では30バンチ事件について触れられていないため、同作で彼が事件に関与していたかは不明となっている。

カラード

アルヴェニシカ・キースト
過激派組織カラードの女性パイロット。過去に事件によって母親を亡くしている。

関連用語

G3ガス
サイド1

資料リンク

リンク