RFロック
| RFロック | |
|---|---|
| 登場作品 | 機動戦士ガンダムF90クラスター |
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | 分離型水中用モビルアーマー |
| 型式番号 | OMAM-11RF |
| 全長 | 31.3m |
| 全備重量 | 114.6t |
| 主動力 | 熱核融合炉 |
| ジェネレーター出力 | 5,970kw (2,830kw+3,140kw) |
| スラスター総推力 | 121,000kg (RFズゴック含まず) |
| 機体構成 | RFズゴック+RFバロック |
| 開発組織 | オールズモビル |
| 所属 | |
| 主なパイロット | ギルモア |
概要[編集 | ソースを編集]
一年戦争末期にジオン公国軍が開発した分離型水中用モビルアーマー「ロック」のコンセプトを引き継いで開発された機体。RFロックは単なるロックの再設計機ではなく、宇宙世紀0120年代の最新技術がふんだんに含まれているのは、「後期型」と呼ばれるRFシリーズの例に漏れない。RFズゴックとRFバロックによって構成され、合体機構は地球連邦軍が一年戦争後に開発したスーパーGアーマーに近いもので、連邦系技術とジオン系技術のハイブリッドといえる機体となっている。
機体前方には合計10基の多目的ランチャーが搭載されており、音響ホーミング魚雷または対空対地ミサイルランチャーの搭載が可能。機首は「噛み付く」ことが可能なよう開閉機構が設けられ、高速振動ブレードを展開することで格闘戦に対応できるだけでなく、内部に偏向メガ粒子砲を一門搭載されている。また、機体上面には巡航ミサイル・ランチャーが搭載されており、これは熱核攻撃にも対応が可能だが、核弾頭が搭載された例は確認されていない。
水中用推進器はハイドロジェットと電磁推進システムのハイブリッドで、更にミノフスキー・フライトも搭載し、熱核ジェットエンジンを推進として用いることで低空飛行も可能であった。加えて、機首部の四本の髭状無音潜行ユニットを搭載しており、使用時にヒレ状の高分子フィンを展開し、高速振動によって周囲の水分子に指向性を与えることで期待を推進させる。この無音潜行ユニットは速度こそ10~20ノット程度(推定)に低下するが、ほとんど音を発しないため、ソナーで捕らえることが困難である。電磁推進ユニットは前後に回転させることで掘削用のドリルおよびフォノンメーザー砲への変形が可能となっている。これは水中航行中であっても推進力を犠牲とすることで使用可能となっている。
電子戦装備も充実しており、敵基地のネットワークにウィルスを送り込みほぼ無力化することも可能。防御装備としてはIフィールドを搭載し、最大稼働時間は短いものの襲撃任務には十分と考えられていた。
分離後のRFバロックはこれらの装備を全て使用できるが、ジェネレーター出力が半減するため、機能は大幅に低下する。特に電子戦能力の低下は著しく、作戦運用の柔軟性を損なうものであった。とはいえ、連邦軍のアクアジムやザク・マリナーなどと比較にならない機動性と火力を有していたことは確かである。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムF90クラスター
- 初登場作品。第13話より登場し、マニャラ基地へのミサイル攻撃および電子戦による後方支援を担当したが、Xタイプミッションパックを分割装備したガンダムF90とマルス・ガンダムの登場によって友軍に加勢。RFズゴックとRFバロックに分離して目的を達成しようとするも、F90によって阻止されたため、分離した2機による連携でF90を攻撃した。しかし、マルスの加勢によってRFバロックが撃破され、それでも一矢報いようとしたRFズゴックも立て続けに撃墜された。
- 月刊モビルマシーン
- VOLUME34で機体を構成するRFズゴック、RFバロックと共に機体解説が行われている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- 分離
- RFズゴックとRFバロックに分離が可能。分離後もRFバロック側の装備は全て使用できるが、ジェネレーター出力が半減するため、機能は大幅に低下する。
- 電子戦能力
- 強力なハッキング能力を有し、敵基地のネットワークにウィルスを送り込んで戦力を無力化することが可能。RFバロック単体では電子戦能力は著しく低下するため、作戦運用の柔軟性は損なわれる。
- 無音潜行ユニット
- 機首部に搭載された髭状のユニット。ヒレ状の高分子フィンを展開して高速振動させ、周囲の水分子に指向性を与えて機体を推進させる。速度は10~20ノット程度だが、ほとんど音を発しないため、ソナーでの捕捉は困難となる。これはランデッガー重工のカルハリウスと同様のシステムで、何等かの技術的連関をうかがわせるものである。
- 電磁推進ユニット
- 機体の左右に搭載された電磁推進ユニット。ハイドロジェットエンジンとのハイブリッドで水中を推進する。推進ユニット自体は前後に回転させることで掘削用ドリルとフォノンメーザー砲への変形が可能。
- ミノフスキー・フライト
- ミノフスキー粒子の性質を利用した空中浮遊システム。熱核ジェットエンジンで推進することで低空飛行が可能。
- Iフィールド
- 防御装備として搭載された対ビーム・バリア。最大持続時間は短いが、襲撃任務には十分と考えられていた。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
RFバロック側[編集 | ソースを編集]
- 多目的ランチャー
- 機首前方に搭載された多目的ランチャー。音響ホーミング魚雷または対空・対地ミサイル・ランチャーの搭載が可能。
- 高速振動ブレード
- 格闘戦用のブレード。機首を開くことで「噛み付く」ことが可能となっており、ブレードを展開すれば格闘戦に対応できる。
- 偏向メガ粒子砲
- 機首内部に一門搭載されたメガ粒子砲。機首を開くことで砲門が露出する。
- 巡航ミサイル・ランチャー
- 機体上部に搭載された六連装ミサイル・ランチャー。熱核攻撃にも対応が可能だが、核弾頭が搭載された例は確認されていない。
- 掘削用ドリル
- 電磁推進ユニットに搭載された岩盤掘削用のドリル。電磁推進ユニットを前後に回転させることで使用が可能となる。
- フォノンメーザー砲
- 電磁推進ユニットに搭載されたフォノンメーザー砲。掘削用ドリルと同様に電磁推進ユニットを回転させることで使用可能であり、水中航行中であっても推進力を犠牲にすれば使用できる。
RFズゴック側[編集 | ソースを編集]
- ヒート・クロー
- 両腕部の格闘用クロー。形状はズゴックのアイアン・ネイルに似るが、ヒート兵器としての機能が備わっており、ビーム・サーベル搭載機に匹敵する破壊力を獲得している。
- ビーム・カノン(ハンド・ビーム)
- 両腕部に1門ずつ計2門内蔵されている偏向メガ粒子砲。
- 対艦・対空ミサイル(ロケットランチャー)
- 頭部に6基内蔵されている対空・対地両用のミサイル・ランチャー。RFロックに合体した状態では使用不可。
- ビーム・シャワー
- 胸部に2門内蔵されている連装拡散メガ粒子砲。RFドムと同様の武装であり、対地攻撃において高い制圧火力を発揮する。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ロック(バロック+フォロック)
- 一年戦争末期に開発された原型機。潜水艦型MA「バロック」とズゴックの発展型となる「フォロック」で構成される。
- スーパーGアーマー
- 一年戦争後に連邦軍が開発したGアーマー(Gファイター)の発展型。RFバロックの合体機構が同機に近いとされている。
- RFズゴック
- フォロックに代わりRFバロックと合体するRFロックの構成機体。合体時には「RFフォロック」とも呼称される。
- カルハリウス
- ランデッガー重工の開発した水中戦用可変モビルスーツ。「噛み付き」や無音潜行ユニットなどに技術的な連関をうかがわせる。